色々な事情が重なったためダイジェストその1です。
理由はあとがきに書いておきます。
「黒神さんの、ばーーーーか!!」
というわけでやってきたよ、箱庭三大祭の
いやー、ここまで紆余曲折あったけど、なんとかここまで漕ぎ着けられて良かったよ。というのも、ここ最近はいろいろと業務が重なっちゃってね。
お兄ちゃん率いる裸エプロン同盟が委員長連合にカードゲームで敗北してくれたおかげで、予想していたよりも少なかったけど、それにしたってあの仕事の量は異常だったね。
まるで
……どうせ、
一つ目のお祭りである運動会は、まあ楽しかったな。だけど少し物足りなかった。最後の全校生徒vsめだかくんの綱引きは楽しかったけど、まさかめだかくんが勝っちゃうとは。
流石に人間離れしてきている、と言わざるを得ない。あんまりこういうことは言いたくないんだけどね。
それから、あのクソ──失礼、高難易度ゲームであるところの道徳クエスト──通称DQ(このネーミングは色々と心配になる)は本当に二度とやりたくない。本当に、二度と、やりたくない。本当に。
「希望ヶ丘くんの自重を破壊する」という目的が透けて見えていたから我慢したけど、スキルを使ってあのゲームをこの世から抹消することも考えるレベルだった。
そしてぼく達がゲームに興じていた間、文化祭の打ち合わせをしていた男子達──というか善吉くんのせいなのだが、どうやらとんでもない有名ゲストを呼びやがったようで。
役柄に合わせて自らの喉を作り変え、あらゆる声を体現しあらゆるキャラソンを歌い尽くす肉体改造派。人呼んで「自傷声優」
近年のしゃぶり尽くし系ビジネスを嘲笑うかのように、宣伝もタイアップもなく路上からギター一本で登り詰めた風雲児。通り名は「神より神な音楽家」
そして半年前、彗星のように現れた謎の新人。その凶悪な笑顔はまさに現代の都市伝説、歌って踊って牙を向く、通称「ビーストアイドル」
音楽に疎いぼくでさえ知っている、新進気鋭のミュージシャン達だ。いち学校の文化祭にこんな大物ゲストを三人も呼びやがって、そのせいでぼくの仕事は増えた。恨むぞ。
そんでもう一つ問題があって、どうやらあの三人組──キヲテラエというバンドである──は、こともあろうにぼく達に
ということでぼく達もバンドを結成しようとしたんだけど……ここでも問題が発生しちゃってね。
まず一つ目、めだかくんは
文化祭のライブに重要なのは「いかに完璧か」ではなく「どれだけ感情を揺さぶれるか」。まあつまり
しかし先の体育祭の一件で分かっていた通り、めだかくんは
めだかくんの演奏は、機械的だった。なのでめだかくんはバンドメンバーから除外し、今回は見物に回ることとなった。
そして二つ目の問題。それは──ぼくが楽器を演奏できないということだ。いや、正確にいえば
というのも、ぼくが楽器を演奏すると
ギターとベースの弦は、掻き鳴らそうとしたら掻き斬れた。ドラムのクラッシュシンバルを思い切り叩こうとしたら、手首のスナップが効きすぎて真っ二つに。
極め付けはキーボード。弾けるには弾けたんだけど、弾いてる内に昂ってきちゃってぶっ壊しちゃった。ちょっと強めに鍵盤叩いたらさ、すぐに壊れちゃったの。ぼくって音楽の才能ないみたい。
まあ「
というわけで、バンド「めだかボックス」のメンバーは善吉くん、阿久根くん、喜界島くんの三人だ。ぼくとめだかくんは、最後方からそれを眺めてる。
ああ、あともう一人いたんだった。
……大刀洗くん、お兄ちゃんに何してるんだろう? 変なことしてないといいんだけど。
いやー、それにしても……喜界島くん、まさかめだかくんに文句を言うなんてね。しかもめだかくんもそれを聞いて、考えを改めるだなんて。ぼくにも同じことができたらなあ。
喜界島くんは自慢の肺活量で、ボーカルを任されている。この体育館中に力強く声を響かせている彼女は、本番前こそ不安げにしていたけど……あの調子だと大丈夫そうかな。
その後に出てきた阿久根くんのダブルネックのギター演奏も素晴らしいね。まるで雷みたいな演奏だけど、心が震えるよ。本当に。
阿久根くんの100%、思えば見たことがなかったな。たぶんあの人は、何をやっても天才的なのだろう。
そして最後に出てきた善吉くんのハーモニカによる演奏の底上げ、これもまた素晴らしいね。最初こそ「マジでハーモニカ?」って思ったけど、善吉くんらしい選択だ。
彼は根っからの
事実、善吉くんのハーモニカによる指揮効果は凄まじい。ただでさえよく響いていた喜界島くんの歌声は
体育館はプロに引けを取らない盛り上がりを見せているし、ぼくの隣でめだかくんは
ああもう、どうしようもないくらいにかっこいいよ、みんな。ぼくもああいう人達みたいに、かっこよくなりたいな。なれればいいな。
結果として第75回箱庭学園文化祭は、大成功を収めることとなった。キヲテラエもめだかボックスも、どちらも素晴らしい演奏をしたせいで決着は付かずじまいだったけれど。
最終的には「どっちも勝ち!」なんて、対バンにはおよそ相応しくない結果に終わり、そしてキヲテラエとめだかボックスのみんなでステージに立ち、最後の演奏を
その演奏は、あまりに素晴らしくて……ぼくはこんどこそ泣いちゃった。プロ達に引けを取らないみんなの演奏に感動したのか、プロの圧倒的な
きっとどっちもなのだろうし、この対バンのステージそのものにも感動していたのかもしれない。結論を言えば、おおむね大満足な文化祭だった。
だけど、そうだな。
できれば
みんなに心配かけやがって、この頭でっかちめ。救い出したらまずは一発引っ叩いて、それからいろんな話をしてやる。
覚悟しておけ。
・現実のバイトが増えたので時間が取れない
・だけど毎日投稿は途絶えさせたくない
・この辺りは原作と変化がないので、そのまま書くと「原作の大幅なコピー」判定をくらって小説が消えるかもという不安
・この話から5話後の回で二度目の全力を出したい
等の事情が重なってのダイジェストでした。
短いのは次回までです。
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