ダイジェストその2です。
現時点で原作との違いがあるので、そこに関しての補足的な回になります。
「いやしかし、それにしても──最初は問題児ばかりでどうしようかと思っていたが、存外に清い心の持ち主ばかりであったな」
「うんっ、そうだね。それはそうとめだかちゃんは、わざと選挙に負けてあの五人を生徒会長に据えることで、
第三回オリエンテーションであるテーブルトークRPG大会の後片付けをしながら、つい先日にようやく友人となっためだかと喜界島は会話していた。
「いや、そういうわけにもいかんのだ、もがなちゃん。どんな勝負でも
めだかは先ほど候補生達に出した最後の課題である「百代目生徒会長の襲名」を思い返しながら、そう答えた。
脳裏に浮かぶのは、
「それに、無限コンティニューが可能な
「うん。あの人は百年先でも二百年先でも生き続けているはずだから、継続的に
「言い方は悪いが、そうなるな。フラスコ計画などという非人道的な実験を、再び始められようものなら目も当てられない。故に、永久的にあやつを──その作戦を封じ込めておかねばならん」
めだかは片付けた備品を段ボールにまとめて入れてから、それを持って立ち上がり、再び話を始めた。
「問題なのはあやつは今
「……確かに、禊ちゃんの封印だって六本から一本にまで減っちゃってるしね。というか気になってきたんだけど、
「はは、それについては以前語っておったよ。本当かどうかは知らんがあやつは私と同じで、それが
「……? どうしたの、めだかちゃん。突然驚いたような声を出して固まっちゃって」
しかし突如としてフリーズしためだかは、喜界島の問いかけに反応することなく、何か一つのことについて思考している様子だった。
しばらくして、ようやく動き始めたかと思えば、今度は突然顎に手を当てたまま、生徒会室の中をうろうろと歩き始めた。
「えーっと……どうしたの? めだかちゃん」
「いやなに、少し考え事をな。まあ
「え? いやそれは、負安心モードだからだって、文化祭の後に
「見た目まで変える必要はないだろう。というよりこの場合、見た目だけ変えて中身が
「ちぐはぐ? 例えばどんなところが……とか、聞いちゃったりしちゃってもいいのかな」
「別に構わんよ。むしろこれは、今のうちに共有しておいた方がいいかもしれん。
めだかは歩き回るのをやめ、喜界島の方を向いてそう問いかける。この場合の問いかけはいわゆる自問自答のようなもので、喜界島に答えを求めたものではない。
「
「──あっ! 確かにめだかちゃんの乱神モードとか廃神モードだと、結構明確に差が現れるけど、負安心モードは何も変わっていないような……?」
「そうだ。だからこそ、その辺りに
そう語っためだかは生徒会長の椅子に腰を据えて、割と真剣に考えに
「……もしかすると、
「めだかちゃんめだかちゃん。どういう可能性か、それも教えてもらってもいい? さっきから質問ばっかりで、本当に申し訳ないんだけど……」
「ああ、気にするなもがなちゃん。この程度のことは別に大したことではない──それで、そうだな。
「同類、って……これまたどうして? 私から見たら、あの二人は結構違うように見えるんだけど」
そうだなあ、とめだかはできるだけ伝わりやすいような言葉を吟味してから、喜界島へ向けて、可能な限り分かりやすく説明を始めた。
「とは言っても、根拠がそこまで多いわけでもない。あくまで私が見た範囲での話にはなるが、あの二人にはどちらも
「えっと……
「いや、これまで関わってきた感じから察するに……意外とそういうタイプだぞ、
記憶に新しいのは、
「あの時、
「あれ? でも
「
喜界島は
「その時、私の隣に
「つまり、あの二人はスキルか何かで未来を知っている可能性があると……そういうこと?」
「さすがに未来を知っているとまでは言わんが、やはり何かしらのからくりはあるのだろうな。それこそ、私達に気が付かれずに取れるような何らかの手段が」
めだかはそこで再び考え込み、しばらくしてから「よし」と一人でに呟いて、先にかけていた腰を上げた。
「……考え、まとまったのかな、めだかちゃん?」
「ああ、まとまったよ、もがなちゃん。正直なところ、はっきりとした狙いはまだそこまで分からんが……しかし私がやるべきことは分かったよ。どんなものかは知らんし、不気味なことこの上ないが──」
「
黒神めだかは拳を強く握り、力強くそう宣言した。
生徒会戦挙当日、12月24日──箱庭学園最大の祭である聖夜祭は、もうすぐそこである。
次回でダイジェスト気味なのは最後です。
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