UA40万行きました。いつもありがとう。
色々と書いてるけど、後々効いてくるはず。
「とにかく嫌だ! 私は帰らない、ここで善吉と──そして
──その日託児室で発見された黒神めだか(二歳)は、人吉善吉と球磨川
善吉の母であり、めだかの主治医である人吉瞳は、馬鹿なことを言っている目の前の二歳児をなだめようと近づいた。するとめだかは、
「ち、ちょっと何を……」
「ゆけっ、
「うんっ! まだまだ善吉くんとあそぶんだからー!」
めだかと
「……えいっ」
「……あれ、捕まっちゃったよー!?」
──あくまでこの時点の
「なっ……卑怯だぞ瞳先生! 二歳児を人質に取るなどと、よくもそんな……!」
「めだかちゃんも善吉くんを人質に取ってるじゃない……」
「うあー! 離してー! ぼくは悪くないんだよー!」
「えーっと……?」
なんとも気が緩む光景が広がっているわけであるが、しかし事態は依然深刻であった。善吉は未だに人質なわけだし、気を緩めれば
が、しかし。突如現れるもう一人の
──球磨川禊。当時四歳であった彼は、お気に入りのぬいぐるみを引き摺りながら現れると、瞳に捕まっていた
「あっ、お兄ちゃん!! 聞いて聞いて、お友達が! 二人も!! できたんだよ!!」
『そうなんだ、それならよかったよ。僕は心配だったんだ、
するとその瞬間、
『それで、
「うんっ! あのね、めだかくんと善吉くんとおままごととかして遊んでたの! 二人に膝枕してあげたんだあ」
『…………へーえ、そうなんだあ。羨ましいなあ』
「お兄ちゃんには今度やってあげる!」
『本当に? やったあ、僕は優しい妹を持って幸せだよ』
「膝枕」というワードに一瞬だけ
球磨川禊は、妹の前ではまともを装っていた。
少なくとも、この時点では。
そんな風に、突如として現れて
『さて、そろそろ帰る時間だよ、
「……もう帰るのー? でもぼく、まだ遊び足りないよ?」
『友達になったんだろう? だったら、またいつか遊べるよ。それに、そろそろ眠たくなってきちゃったんじゃない?』
禊に指摘された途端に眠気が襲ってきたようで、
それもそのはず、めだかとの
「あれ……ふぁ……急に眠たくなっちゃった……なんでー?」
『なんでだろうね? でも、眠たくなったなら帰って眠らなきゃだ。だから、ほら、挨拶しよっか』
禊にそう促された
「めだかくん、善吉くん……ばいばーい……また遊ぼうね……」
『それじゃ、僕達はこれで。人吉先生はめだかちゃんの説得頑張ってくださいね』
禊はそう締めくくると、右手でぬいぐるみを抱え、左手で
「……それでは、続きを始めようか。さ、まずはジュースとお菓子を持って来い! 私は善吉をもてなさねばならんのだ! 本当は
「……えっと、めだかちゃん……諦めてくれないかな?」
「断固! 拒否する!!」
そんなわけで、善吉とめだかはこの時すでに、
結局この後、めだかの遊びに無理についていこうとした善吉は熱を出し、それによってめだかは
それと同時に、
しかし、ここにいた全員が
この四人が、再び一堂に会するということだ。
「──ふむ、えらく懐かしいことを思い出してしまったな……この感じだと、
めだかは「暴れること」に
「あー、あの子なんか
「善吉への好意じゃないのか?」
「うええぇぇぇそうなの!?!?」
「
今の
「……それで?
「いや、あれと同じだよ、『
「ちなみに一応聞いておきたいんだけど、根拠は?」
「勘だ」
「でしょうね……」
まるで敵地のど真ん中と思えないほど、のんびりとした会話を二人は繰り広げているわけだが、しかしいつまでものんびりさせてくれるほど、婚約者達・月氷会も暇ではない。
「あのー、お二方? 折角武器子さんコレクション秘蔵の一品であるロケット『ブラックライト』を用意したんですから、できれば早く乗り込んで欲しいんですけど……あり得ない仮定ではありますが、早くしないと、人吉善吉も来ちゃうかもしれませんし」
武器子はそう言って搭乗を促すが、しかし二人は一切動かない上に、そもそも婚約者達もまだ搭乗していなかった。
武器子は本日何度目か分からないため息を吐いた。
「そういえば、善吉に会うのは久しぶりだな。ま、だからといって甘やかすような真似はしないが……」
「そういえばめだかちゃん、善吉くんと最後に会ったのは髪を切ってもらった時が最後なんだっけ? ストイックだねえ、なんというか」
「ストイック……まあ、そうなのかもしれないな。ここ最近は意識して距離を置いていたわけだし……しかしまあ、そんなことをしても
「……その件、詳しくお聞かせ願いたいのですが、構いませんか? 黒神さん」
そろそろ胃が痛くなってきた武器子は、しかし月氷会の役目を全うしようとしているようで、めだかの発言に噛み付いた。
「詳しくもなにも、大した話ではない。曲がりなりにも私が人間であれるのは善吉のおかげだが、しかしだからといって、
「それも自分探しに入ってるの? それとも──」
「一応は自分探しの範疇だな。
「……やけに、
訝しげにそう問いかける武器子を見た二人は、どちらともなく顔を見合わせて笑い合う。流石に武器子も煽られているように感じたようで、声色に苛立ちの感情が乗り始めた。
「ッ……あなた達は! これからこのロケットに乗って月へ行くんですよ!? どうやって追いつくって言うんです!? 根拠もないのに適当言うのはやめてくださいよ!!」
「どうやって、か──
「えー、私? まったくもー、しょうがないなー……ほら、武器子さん。
「はあ? あそこ見てって言ったって、特になにもないじゃないですか──」
──とてつもないスピードで突っ込んできた
「──はあ? え、え? 私の、ロケットが……1兆7000億円のロケットが……」
秘蔵のロケットが滅茶苦茶になってしまい、武器子は完全に放心してしまった。と、そこに大きく声が響く。
「……この一歩は、人類にとっては小さな一歩だが、俺達にとっては大きな一歩だ。」
ちなみに
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