ひろがるスカイ!プリキュア~選択者の継承~ 作:ディロイ・ファントム
ましろ「─ ─は!─とは!おとは!」
おとは「・・・なんなの・・・折角お昼寝してたのに」
ましろ「そんな事を言ってる場合じゃ無いの!」
おとは「何があったの?」
ましろ「取り敢えず下に来て!」
リビングに降りてきたおとはは何があったのかを聞く
おとは「3日後に決闘・・・しかも真剣に言っていた、か・・・ソラはどうしたいの?」
ソラ「取り敢えず、修行をして強くなろうかと」
おとは「妥当と言えば妥当だと思うの。でも、その肝心な内容はどうするの?」
ソラ「あっ・・・」
おとは「(考えてなかったんだ・・・)」
「そんなの関係無いよ!それに!決闘まであと3日もあるし私に良い考えがあるんだ!」
おとは「(嫌な予感しかしない・・・)」
暫く待っているとおとはの嫌な予感が的中し、その上一緒に車に乗せられてしまう
あげは「特訓!特訓!楽しい特訓!」
ましろ「あげはちゃん、保育士さんの学校のレポートとかも大変なのにごめんね……」
あげは「大丈夫!こう見えて私は超優秀だし、ソラちゃんの大勝負のためだもの!」
ソラ「ありがとございます!あげはさん!」
あげは「少年ともまた話がしたかったしね。ごめんね、またその姿になってもらって」
ツバサ「・・・」
あげは「それでさ、どういう特訓をするの?やっぱり滝に打たれたり、山の主と戦ったり……あ!もしかして山の頂上で必殺技の修行をする感じ?」
ツバサ「いやいや、漫画の読み過ぎですよ?そんな訳」
ましろ「そう!正にそういう特訓なの!」
おとは「お姉ちゃん、流石に幻滅したの」
ましろ「ガーン!?」
おとは「特訓を見て貰える人が居ないと色々マズいの。まさかそこまで考えなしだとは誰も思わないの」
おとはの言葉がましろに刺さりまくってしまい、ましろは灰と化してしまった
あげは「あー・・・と、取り敢えず、良い滝あるし、行ってみようよ!」
暫くして目的地に到着した。どうやらキャンプ場の傍にある滝らしい
あげは「アゲアゲなご利益がある、パワースポットって話だよ。滝行するといいことあるって!」
おとは「ふーん・・・あれ?でも、それならなんであんな唯のお爺さんがここに居るの?」
ツバサ「・・・確かに、なんででしょうか?」
5人は取り敢えず様子を見てみる事にした。それから少しするとお爺さんがいきなり目をかっ開き叫びだした
お爺さん「肩こりッ!治ったあッ!」
5人「「「「「・・・肩こり(なの)?」」」」」
「どう言う事だ」と言わんばかりの視線を浴びたあげはは大急ぎでこの滝について調べた
あげは「あ、あぁ・・・こ、ここのご利益、肩こりに効果ありだって」
ましろ「なぁんだぁ・・・勝負事じゃないんだぁ・・・」
ツバサ「まったく、しっかりしてくださいよ」
おとは「そもそも、滝に打たれるより体を使った方がまだマシなの」
ツバサにジト目を向けられ、おとはからトドメを刺された為、あげはは落ち込んでしまった
ツバサ「・・・と、とりあえず、僕達はキャンプの準備でもしましょうか」
あげは「じゃあ、私も・・・・」
ツバサ「あげはさん」
あげは「ん?なんだい少年!」
おとは「学校の課題は終わってるの?」
あげは「えっ、いや」
おとは「まさか終わってないなんて言わないよね?どうなの?」
あげは「・・・・・・お・・・終わってない・・・です」
ましろ「そうなの?じゃあそっちをやらないとだよ、あげはちゃん!」
あげは「アッガイ・・・」
流石にあげはが可哀想だったのか、テントの設営だけは手伝わせてあげた
おとは「さてと・・・ソラ、単純でごめんなんだけど、私と模擬戦でもするの?」
ソラ「模擬戦・・・ですか?」
おとは「体を動かさない事には何も変わらないの。だったら単純でも良いから何かしてた方が良いの」
ソラ「確かにそうですね。では、行きますッ!」
ソラは不意打ちに近い形で先手を取る。が、おとはは回転する様に避ける
おとは「お返しなの!」
おとははその回転を使ってソラの背中に蹴りをおみまいする
ソラ「まさか避けた勢いを使って来るとは思いませんでしたよ」
おとは「避けた?違うの。ただ単に攻撃しただけなの」
ソラ「とんでもない人ですね・・・行きますよッ!」
結局この模擬戦は夕飯の準備が終わるまで続いた。そしてキャンプと言えばということで用意されたカレーを、各々が食べていく
おとは「にしても、中々強かったの。明日は軽く模擬戦してウォームアップしたら最強クラスのルリグと1度戦ってみて欲しいの」
ソラ・あげは「「最強のルリグ!?」」
おとは「最強クラスなの。もしソラが戦ってみたいならウォームアップ後に連れてくるの」
ソラ「是非!」
おとは「じゃぁ決まりなの。だから今日は絶対に早く寝るの。忠告はしたの」
おとはは謎の忠告をした。が、その間にソラはカレーを食べきっていた
ましろ「ソラちゃん。おかわり要る?」
ソラ「ではお願いします!」
おとは「・・・それはそれとして、課題の進み具合はどうなの?」
あげは「あ、ははー・・・まあ、ぼちぼち?」
ましろ「ちゃんとやらなきゃだよ、あげはちゃん」
ツバサ「そうですよ!」
あげは「ひえー!エルちゃーん!みんなが厳しいよー!」
エル「える!」
そうして次の日、ウォームアップの模擬戦をしたのち、タウィルが1度白窓の部屋に移動する。その数分後にタウィルと2人の少女が出て来る
黒羽「久し振りね。2人共」
ソラ・ましろ「「黒羽さん!」」
タウィル「それで、戦って欲しいのはこっちの青い方なの。名前はソラ・ハレワタールって言うの。そしてソラ、このツインテールの白髪のルリグはタマって言うの」
タマ「初めまして!よろしくね!」
ソラ「こちらこそよろしくお願いします!・・・で、この2人が最強クラスの人達ですか?私はてっきり黒羽さんかそれより強い人だと思ってましたが・・・それに、どうして2人なんです?」
ソラの疑問は最もである。仮に最強クラスのルリグが複数居たとしても1人居れば充分修行になる。にも関わらず2人居るのは何故なのか。それはすぐに分かる事になる
タウィル「見てれば分かるの。・・・3人共、準備するの」
黒羽「分かったわ・・・キー、アンロック!」
ソラ「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!スカイ!」
ソラの周りの空間が変化し、変身が開始される
ソラ「煌めきホップ!爽やかステップ!ハレバレジャンプ!」
スカイ「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
ソラはキュアスカイに、黒羽はミュウに、それぞれ変化する。更に、ミュウとタマがお互いの手を繋ぎもう片方の手の平を前に突き出し、本来は人数不足で使えないはずである『ピース』を使う
ミュウ・タマ「「ピース発動!未知の邂逅(みちノかいこう)!」」
すると2人は合わさり、1体のルリグへとなった
タウィル「ソラ、これこそが最強クラスの強さを誇るルリグであるマユなの」
スカイ「これが・・・」
マユ「本当に本気でやっても良いんだよね?」
タウィル「問題無いの。ただ、最初の1分だけは攻撃も反撃も禁止なの」
マユ「分かった。良いよそれで」
スカイ「それでは・・・胸を借ります!」
キュアスカイはマユに突っ込んでいく。ほんの少しの動きだけでキュアスカイからの攻撃を回避していく。そして1分が経った途端キュアスカイが途轍もない衝撃波と共に上空へと飛んでいった。それから1、2分程してマユは飛び立ち、キュアスカイを抱えて戻って来る
タウィル「どうだったの?最強クラスの攻撃は」
ソラ「正直、何をされたのかサッパリです。お腹の辺りに攻撃を受けたのは分かりましたがそれ以外は・・・」
ましろ「私も全く見えなかった」
ツバサ「1対1だったとは言え、プリキュアをあんな簡単に・・・」
マユ「これがルリグの実力よ。最も、あんまり力を行使したく無いんだけどね」
あげは「そんなに強いのに?」
マユ「強いからと言って力を行使したいとは限らないんだよ?それに、これでもまだ完全とは言えないし」
タウィル「マユ、あんまり長時間居るのは・・・」
マユ「そうだね。それじゃぁ私はこれで失礼するね」
そう言ってタウィルの用意した扉から白窓の部屋に戻るのだった
おとは「(実力差があり過ぎても駄目だったかぁ・・・)」
そうして3日間、修行を行った。その翌日。4人で指定された時間に指定の河川敷に集まっていた
カバトン「よく来たな!ソラ・ハレワタール!ビビって逃げ出したかと思ったのねん」
ソラ「約束は守ります。カバトンこそ、約束は覚えていますよね?」
カバトン「ああ。もし負けたらプリンセスには手を出さないのねん」
おとは「・・・録音したの。これでお互い、約束を違える事は出来ないの」
カバトン「ハッ!勝手にすればいいのねん!これが!俺が3日間凝縮し続けたアンダーグエナジーなのねんッ!」
そう言ってカバトンはアンダーグエナジーを自身に取り込んだ。するとカバトンの体が巨大化した
ソラ「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!スカイ!」
ソラの周りの空間が変化し、変身が開始される
ソラ「煌めきホップ!爽やかステップ!ハレバレジャンプ!」
スカイ「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
戦闘が開始される
おとは「ちゃんと動けてるの。それも、圧倒的に押す形で」
ましろ「流石ソラちゃんって感じ」
おとは「多少劣るとは言えルリグとそれなりに戦ったら、元の身体能力だって上がるの。身体能力が上がれば出来る事が増えるのは当たり前なの」
ましろ・ツバサ「「成る程」」
そんな会話をしつつも戦況はしっかり見ている。圧倒的な力の差でキュアスカイが押しており、見る人によっては消化試合の様にも見えるだろう
スカイ「ヒーローガール!スカイパーンチ!」
カバトン「ガァァッ!」
スカイパンチをくらったカバトンはそのまま後ろに倒れてしまう。これにより
おとは「・・・文句なしでキュアスカイの勝ちなの」
スカイ「ギャラリーが私の勝利と言いました!約束通り、もう2度とエルちゃんには手を出さないで下さい!」
キュアスカイが勝利し、誰もが喜んだ。そして、キュアスカイは「約束を守れ」と言った。しかし、彼だけは・・・カバトンだけはそれを許さなかった
カバトン「・・・約束なんて、忘れたのねんッ!」
なんとしてでもエルちゃんを奪いたいカバトンが最後の力を持ってして襲い掛かる。が、その程度の事をルリグが・・・セレクターが見逃す訳が無い
おとは「コインベット!アンロック!」
コインをベットした事により、タウィルが飛び出て来る。そしてそのままカバトンを殴り飛ばす
カバトン「くそぉ!くそぉッ!なんだってこんな小娘唯一人なんかにッ!」
タウィルは自身の体を抱え、言葉を紡ぎ出す
タウィル「確かに小娘唯一人かもしれない。確かに、貴方は男性で、キュアスカイは女性なの。だから身体能力は上かも知れないの・・・でも、だからと言って勝てる訳じゃ無い。大事なのは自分を何処まで理解してるかなの」
カバトン「黙れ!黙れ黙れ黙れ!もう俺は!後には退けてねぇんだァァ!!」
カバトンはタウィルに対し、暴走するかの様に突撃する。が、タウィルは冷静にアイギス・シールドを展開して防ぐ。すると突然空に黒い雲が現れる。するとカバトンは急に震え出しながら言葉を紡ぐ
カバトン「アンダーグ帝国では弱い奴に価値は無いのねんッ!だからッ!俺は必死に強ぇ奴になろうと・・・」
スカイ「アンダーグ」
ましろ「帝国・・・」
タウィル「カバトン・・・カバトンは充分に強かったの。ただ、相性が悪過ぎただけなの」
カバトン「違う!アンダーグ帝国は・・・そんなのは関係無いのねんッ!」
カバトンはタウィルを否定すると同時に、カバトンのアンダーグエナジーを使ったエネルギーが纏われ、空中に連れ去られる
タウィル「・・・敵が減るの。良かったの」
スカイ「良くありませんッ!カバトン!今助けます!」
キュアスカイが助けに行こうとすると、無差別に雷が落ちる。そしてカバトンに雷が当たる直前でカバトンを回収する。が、更にその直後にキュアスカイに雷が落ちる。しかし、カバトンが空中で無理矢理キュアスカイを突き飛ばしたのでどちらも回避する事に成功する
タウィル「・・・あの高さじゃ、助かるか怪しいの。雲も引いたし、帰るの」
そう言ってタウィルが消え、代わりにおとはが目覚める。家に着き次第、ヨヨに話しを聞きにいくが、ヨヨも知らない様だ
おとは「・・・もう、終わりだと良いの」
マユ(タマ&ミュウ)
創世の巫女 マユの姿をしている。本来の能力を発揮出来ないが、それでも最低限の能力は持っているのでどちらにせよ強いのは確か。本来の組み合わせでは無いにも関わらず、この姿になれたのは、元々ミュウ(白月黒羽)の中にタマヨリヒメがいたが、その際に残っていたタマの残滓がまだあった為である
未知の邂逅(みちノかいこう)
前作の最終決戦に置いて、タマの強い思いに反応して出現したピース。自身の残滓があるルリグと共にグロウする事が出来る。勿論だが、自身の残滓が無いルリグとは共にグロウする事が出来ない