ひろがるスカイ!プリキュア~選択者の継承~ 作:ディロイ・ファントム
黒羽「久しぶりに買い物をしたけど、悪く無かったわ」
幸「うん!」
おとは「偶には悪くないの!」
3人は買い物の帰りだった。買い物をしたとは言っているが、買い物らしい買い物はしていない。精々軽く食べ物を買ってきた程度だ
黒羽「この公園にしましょ?」
おとは「さんせー!」
公園に入って買ってきた物を食べ始める3人。黒羽と幸は、おとはの周りの人達がプリキュアになって行くのを知っているので、聞きたかった事を聞く
黒羽「・・・おとは、貴女は、これからどうするつもりなの?」
おとは「どうするつもりってどう言う意味なの?」
幸「何時までこの世界に残って、いつから白窓の部屋に来るのかって事」
おとは「・・・2人は、いつからなの?」
黒羽「・・・中学を卒業した時ね」
幸「懐かしいよね。・・・もう10年も前の事だけど」
黒羽「ふふ・・・あの子達、何をしてるのかしらね?」
おとは「・・・私も、もしかしたらその位までは居るかもなの」
黒羽「・・・まぁ、私達も年齢を偽ってバイトとかしてるからね」
幸「おとはも16歳位になったらそう言う事もし無いとだね」
おとは「え?年齢を偽ってるの?」
黒羽「私達はまだしも・・・ねぇ?」
幸「遊月さんと清衣さんはもう100歳超えてるから・・・」
おとは「あ、そうだったの」
それから他愛もない話しをしてから解散となった
おとは「ただいまなのー!・・・あれ?なんでこんなにどんよりしてるの?」
ましろ「あ、おとは。実は・・・」
ましろに説明をして貰った。どうやらエルちゃん用の靴を買いに行ったは良いが、気に入るのが無かった。しかし、その店でおばちゃんが買おうとしていた靴を気に入ってしまい、その靴を譲って貰ってしまった事に対して後悔していたらしい。しかも、明日の夕方にはスカイランドに行くと言う
おとは「・・・成る程なの。楽観的かもだけど、やれない事は無いの」
ましろ「おとは、何をするつもりなの?」
おとは「明日、そのおばちゃんに靴を返すの。勿論、それと同じ靴も探すの」
ソラ「そんな事が可能なんですか?」
おとは「かなり難しいの。でも、やりようはあるの」
ツバサ「やりよう?どうするつもりなんですか?」
おとは「んー・・・まぁ、強いて言うなら記憶を使うの。最も、危険な代わりに効率も上がるの」
全員の頭がハテナになる。記憶を使うと言われてもどう使うのかが予想出来ないからだ。仮に予想出来ても「記憶からその靴がある場所を探すのかな?」となるだろう。勿論そんな単純では無いが
おとは「・・・まぁ、明日になれば分かるの」
靴をどうするか話しているとヨヨが降りてきて話し始める
ヨヨ「みんな、聞いてちょうだい。アンダーグ帝国はこれからもきっとエルちゃんを狙ってくる。戦いの場所はこのソラシド市からスカイランドへと移る。でも、ましろさんとおとはさんはスカイランドでは暮らす事は出来ない。学校もあるし、勉強もしないといけない」
おとは「おばあちゃん、私は別に問題無いの」
ましろ・ヨヨ「「おとは(さん)!?」」
おとは「だって、住む所が変わるだけなの。それに、私は戦って傷つける事しか出来ない存在。なら、戦って傷つける事を求める所に行くの。・・・最も、今の私はタイムリミットがあると同時に、タイムリミットが無いの」
おとははヨヨの言う事に対して反論をする。が、その言葉に対し、みなが落ち込む
おとは「・・・そうなの!折角だからあげはも呼ぶの!」
今にもトテトテトテーと言う効果音が出そうな感じに走って行くおとは。暫くしてあげはも来る
時間が経ち、寝る時間となったのでソラ、ましろ、おとは、あげはの4人は1つの部屋に集まって寝る事となった。だが
あげは「グガァ!グガァ!グガァ!」
ソラ「怪獣みたいですね」
ましろ「あげはちゃん、学校忙しいし毎日車で通うの大変だし、最後に顔を出してくれただけありがとうだよ」
ソラ「最後・・・」
と、眠れずにいた2人は落ち込む。更にあげはは五月蝿いと来たので中々寝れない
あげは「グガァー!グガァー!グガァー!」
ましろ「これじゃあ眠れないよ」
ソラ「ちょっと、外の空気を吸いに行きませんか?」
そう言ってソラとましろは部屋を出た
おとは「・・・それで気を使ったつもりなの」
あげは「起きてたんだ」
おとは「勿論。あんなに五月蝿くされたら寝れないの・・・最も、今日はそれが無くても寝れなかったの」
あげは「・・・おとはも行かなくて良いの?ソラちゃんと一緒に居られる最後の時間だよ?」
おとは「行く必要なんて無いの・・・あげははさ、強さって何だと思うの?」
あげは「強さ?」
いきなりそんな事を聞かれ、あげはは首をかしげる
おとは「メンタル、パワー、耐久、ゲーム、カリスマ。勿論それ以外にもあるの。けど、何を以て強いのか、何を以て最強なのか」
あげは「・・・何が言いたいの?」
おとは「・・・最強の保育士になるのは構わないの。それはあくまでもあげはの夢で、目標だから誰にも口出しは出来ないの。でも、何を以て最強なのか、何処を見て最強なのか。それはよく考えた方が良いの」
あげは「・・・おとはって今14歳だよね?」
おとは「そうなの」
あげは「なんか、私よりよっぽど大人っぽいんですけど」
おとは「・・・私はルリグだから、身体的な部分はそろそろ変化が止まるけど、精神面は変わって行く事は出来なくも無いの。それに、私の人付き合いは大人な人達ばっかりだったからそれもあるかもなの。
・・・にしても、2人共、泣かないのは意図的なのか、それとも意識してるのか・・・どっちにしても、私より強いと思うの。おやすみなの」
あげは「そうだね・・・泣いたって良いのに、みんないい子過ぎるよ」
おとは「・・・2人だけで、話しててよ。心ゆくまで」
おとはは誰にも聞こえぬよう呟き、本当に寝てしまった
次の日の朝、ソラ、ましろ、おとはの3人で昨日のおばちゃんを探しに出かける。しかし、おとははその女性を見ていないので特定が出来ない。その為、ソラシド市の靴屋全てを見回り、エルちゃんの気に入った靴と同じ物を探す。が、おとはは先に行くべき所に来ていた。白窓の部屋だ
おとは「・・・リワト」
リワト「何の用です?」
おとは「コインを使う許可が欲しいの」
リワト「・・・何故?」
おとは「人手が欲しいの」
リワト「人手?」
おとは「エルちゃんのファーストシューズを探しに」
リワト「却下です」
おとは「・・・分かったの」
おとはは落ち込みながらも自力で探す事にした。・・・コインのベット能力も自力ではあると言うツッコミは野暮である。もう一度言う。コインのベット能力も自力ではあると言うツッコミは野暮である
おとは「ここにも無いの・・・ううん、まだ諦めないの」
もう何軒回っただろうか?何処にも見当たらない。それでも回り続けた結果、遂にその靴を見つける事が出来た
おとは「あったの・・・すみませーん。これ下さーい」
店員「はい。──円です」
おとは「えぇっと・・・丁度あったの」
店員「──円丁度ですね。ありがとうございましたー」
おとは「・・・後は」
おとはは1度白窓の部屋に行き、白窓の部屋にある自身の部屋に靴を置いて行く。そして再度白窓の部屋から出る。すると丁度キュアスカイとキュアプリズムがおばちゃんを思わしき人と空を飛んでいた
おとは「手伝うの。アンロック」
タウィルは2人の元へ向かう
タウィル「手伝うの!」
スカイ・プリズム「「タウィル!」」
おばちゃん「今度は誰!?」
タウィル「今は何処に向かってるの?」
プリズム「今は空港に向かってるの」
タウィル「空港・・・おばちゃん、ちょっと目を瞑ってて欲しいの」
おばちゃん「え?あ、分かったわ」
タウィル「手を繋ぐから付いて来るの。勿論目を開けたら許さないの」
おばちゃん「(こ、この子怖い・・・)」
そう言ってタウィルは扉を使って白窓の部屋に1度行き、すぐさま空港の影になっている所に扉を繫げる
おとは「・・・おばちゃん、着いたの」
おばちゃん「す、凄い・・・」
おとは「さ、早く行くの」
そう言ってソラ、ましろ、おばちゃんの3人を見送ったおとはは白窓の部屋に戻る
おとは「・・・さて、私も私でやる事をやっちゃうの」
そう言ってエルちゃんの靴を回収して家に帰る
おとは「ただいまなのー!」
ツバサ「おとはさん!」
おとは「エルちゃんごめんねなの。実は昨日の真夜中?にエルちゃんの靴が盗まれちゃってたの。でも取り返して来たからもう大丈夫なの」
エル「えるぅ!」
ツバサ「おとはさん、嘘ですよね?」ヒソヒソ
おとは「勿論嘘なの。でも、世の中には嘘も方便や優しい嘘なんて言う言葉もあるの」ヒソヒソ
ツバサ「成る程。そう言う事ですか」ヒソヒソ
それから少し経ち、ミラーパッドのゲートの調整が完了した様で、いよいよスカイランドへの旅立ちが決まった
ヨヨ「ボタンはあなたが押せば良いわ」
ソラがミラーパッドのボタンを押し、ゲートが開く。ヨヨとあげは以外がゲートの前に立つ
あげは「ましろん!おとは!お土産よろしく!」
おとは「そんな物は無いの。どーせ遅くても明日の夜辺りには帰って来るの」
それだけ言うと先に入って行ったソラ、ましろ、ツバサの後に続いてゲートに入って行く