ひろがるスカイ!プリキュア~選択者の継承~   作:ディロイ・ファントム

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 オリジナル話です



己が為の戦い!おとはの休日

 

おとは「こうやって散歩してるだけでも楽しいの!エルちゃんは楽しいの?」

 

 

エル「たのしい!」

 

 

おとは「それなら良かったの。こう言う何も無い日々が、ずっと続けば良いの・・・」

 

 

 なぜおとはとエルちゃんが散歩をしているのか?それは約1時間前に遡る

 

 

おとは「んんっ・・・んーっ!っはぁ!・・・偶にはこんな事をせず、外に出かけるのも良いかもなの」

 

 

 おとはは先程までドラムを連打していた。だが、大体いつも同じ事をしてるので偶には訓練をせず、白窓の部屋以外の何処かに行こうと思っていた

 

 

おとは「あ、おばーちゃーん!今から出かけてくるのー!」

 

 

ヨヨ「あらそう?何処に行くんです?」

 

 

おとは「全く決めて無いの。何処かにふらーって行こうかなーって」

 

 

ヨヨ「そう?いってらっしゃい」

 

 

エル「おとはー」

 

 

おとは「エルちゃんも一緒にお出掛け行くの?」

 

 

エル「いくー!」

 

 

 そして冒頭に戻る

 

 

おとは「(平和は続けば良い。でも、結局頭痛の正体が分からない以上、これ以上の戦闘行為はコインも使って短期決戦に持ち込まないと厳しいかもしれない。でも、そうするとキラキラエナジーが回収出来ない・・・ルリグとしても無能になっちゃったな)」

 

 

エル「・・・えるぅ?」

 

 

おとは「・・・え?あぁ、うん。何でも無いの。気分転換も兼ねてるからついつい考え事もしちゃうの」

 

 

エル「える!」

 

 

おとは「このまま疲れるまで散歩でもするの!」

 

 

エル「さんぽ!」

 

 

おとは「うんうん。やっぱりこうやって呑気にしてるのが・・・あれ?鉄パイプなの。なんで裏路地に落ちてるの?」

 

 

エル「?」

 

 

おとは「エルちゃんに分かり易く言うなら・・・家を作る時に必要な部品の1つなの」

 

 

エル「ぶひん!」

 

 

おとは「・・・」

 

 

 おとはは鉄パイプを拾いジッと見つめる。が、来て欲しく無いタイミングで来る奴が居た。そう、バッタだ

 

 

バッタ「見つけたよ。プリキュア・・・あれ?なんで名前をバッタにされてるんだ?」

 

 

おとは「折角だし、この鉄パイプを貰って行くの」

 

 

エル「だーめ」

 

 

おとは「一応捨てられてるから問題は・・・うーん、でも確かに問題ある様な気もするの・・・」

 

 

バッタモンダー「無視すんな!」

 

 

おとは「五月蝿いの!そもそもプリキュアって私の事なの?」

 

 

バッタモンダー「それ以外に誰が居る?」

 

 

おとは「・・・いいよ。相手してあげるの」

 

 

 おとははそう言ってキーカードを準備する

 

 

バッタモンダー「カモン!アンダーグエナジー!」

 

 

おとは「ッ!?」

 

 

ランボーグ「ランボーグ!」

 

 

おとは「まさか・・・キーカードをランボーグにされるなんて思わなかったの・・・」

 

 

 ルリグになるための力が封印されているキーカードをランボーグにされただけならまだ良かった。だが、キーカードランボーグはタウィル・トヴォ(赤)の姿をした黒い影(以降は影タウィルと呼ぶ事とする)を1体生み出したのだ

 

 

おとは「エルちゃんは離れてて・・・はぁぁぁッ!」

 

 

 おとはは落ちていた鉄パイプを握りしめ、攻撃しに行く。だが、影タウィルはタウィルと同じ強さを持つ為、全く歯が立たずに吹っ飛ばされてしまう

 

 

おとは「がはっ!?・・・もう無茶苦茶なの」

 

 

バッタモンダー「ハハハハハハッ!良いぞランボーグ!そのままやっちまえ!」

 

 

 影タウィルはおとはは吹っ飛ばした後、エルちゃんに向かって移動し、攻撃をしようとする

 

 

おとは「させないッ!」

 

 

 影タウィルに向かって突進し、少しよろけさせる

 

 

おとは「ホント、私らしいや・・・弱者から狙うなんてさぁ!」

 

 

 そのまま鉄パイプで殴りに行くが、回し蹴りの動作で避けられ、そのままカウンターを喰らってしまい沈黙する

 

 

バッタモンダー「よーし、まずは面倒な奴は沈めた。・・・後4人」

 

 

 バッタモンダーは心底嬉しそうに微笑んだ。そして影タウィルにエルちゃんを回収する様に命令する。影タウィルもそれを実行しようとエルちゃんに接近し、その手を伸ばす。が、エルちゃんにその手が触れる直前、おとはは最後の力を振り絞ってそれを妨害する

 

 

バッタモンダー「なんだ、まだ生きてたのか」

 

 

おとは「確かに私はどうしようも無く弱いの・・・でもね・・・私にだって!守りたいもの1つや2つ位はあるのッ!だから!私は私の偽者なんかに負けてられないのッ!」

 

 

 戦う意思を未だに持っているおとはだったが、突然おとはの体が光りだし、ミラージュペンが飛び出てくる

 

 

おとは「・・・私に、プリキュアとして戦えって事なの?」

 

 

バッタモンダー「なんなんだよ!なんで今更そんな物が!」

 

 

おとは「今は信じるの!その、プリキュアの力って奴を!」

 

 

 おとはが覚悟を完全に決めた時、エルちゃんの体も光った

 

 

エル「ぷりきゅあーっ!」

 

 

 おとははエルちゃんから発せられた光弾の様な物を取り、見つめる。それは赤と白のスカイストーンであった。そして、その言葉を宣言する

 

 

おとは「私は受け入れる。選択者の理を。そして今、無限少女は伝説となる!」

 

 

バッタモンダー「何を言ってるのか知らないけど、今更プリキュアになんかなれる訳無いだろ!」

 

 

おとは「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!エクレール!」

 

 

 スカイストーンがセットされたスカイミラージュの発光してる部分に「EKULLU」の文字が浮かび上がる。するとおとはの周りの空間が変化し、変身が開始される

 

 

 まず初めに髪の色が赤みがかかり、鮮やかな赤い色の靴も出現する

 

 

おとは「煌めきホップ!」

 

 

 次に黄色い稲妻の様なヘアピンが出現し、小さい十字架の形をしたイヤーが耳たぶに付く

 

 

おとは「爽やかステップ!」

 

 

 3枚のエネルギー状の円盤を右、左、右の順にジグザグに移動する。そして、赤をベースにした背中に三対の穴がある衣装とソックスが姿を現す

 

 

おとは「ハレバレジャンプ!」

 

 

 最後に指無し手袋が出現する

 

 

エクレール「その音は雷鳴の如し!キュアエクレール!」

 

 

 虹ヶ丘おとはは・・・いや、キュアエクレールはバッタモンダーと影タウィルに対し、怒りを宿した目で見つめる

 

 

バッタモンダー「なぁっ!?・・・ふっ、どうせ僕達に勝つ事は無い。やれ!ランボーグ!」

 

 

 影タウィルは命令通りキュアエクレールに攻撃しに行く。勿論キュアエクレールも応戦するが、そもそもルリグとプリキュアでは基本スペックでルリグに負けているので戦略等を用いて対等に渡り合う事は出来ても勝つ事はほぼ不可能なのである

 

 

エクレール「ぐっ・・・このッ!」

 

 

 影タウィル対キュアエクレール。中身は同じでもスペックが違えばそこで有利不利が決まる。例を挙げるのであるなら某携帯獣のゲームで言う所の【逆6Vガブリアス】対【AS特化鉢巻き6Vガブリアス】の様な状態なのである

 

 

エクレール「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

 

バッタモンダー「ランボーグ!今度こそトドメを刺すんだ!」

 

 

エクレール「負けない!ヒーローガール!エクレールスラスト!」

 

 

 キュアエクレールはフラフラになりながらも立ち上がり、キュアエクレールの浄化技であるヒーローガール・エクレールスラストを放つ。しかし、影タウィルの持つ武器で技を中断され、キュアエクレールにトドメが刺される。するとキュアエクレールは変身が強制的に解除され、虹ヶ丘おとはに戻る

 

 

バッタモンダー「ふ・・・ふふ・・・ははっ・・・ハハハハハハハッ!遂に・・・遂にやったぞぉぉぉ!!やっと1人を倒したぞぉぉ!」

 

 

 バッタモンダーはこれ以上に無い程歓喜していた。そして、その笑顔はとてつもなく気持ち悪かった

 

 

バッタモンダー「さぁ、次はお前だ・・・待ってろよ・・・キュアスカイ!ハハハハハハハ!」

 

 

 バッタモンダーは嬉し過ぎたのか、エルちゃんの回収を忘れてキュアスカイを捜しに行こうとする

 

 

おとは「・・・まだ・・・負けて・・・無い・・・ッ!」

 

 

バッタモンダー「あぁ?まーだ動けるのかよ。しぶといなぁ」

 

 

 おとははバッタモンダーの言葉には反応しなかった。バッタモンダーは反応出来る程の体力は残って無いと判断し、影タウィルに攻撃させようとする。しかし、おとはが何かをしようとしているのにすぐ気が付いた

 

 

おとは「私の記憶よ・・・プリキュアの力に、ルリグとしての強さを!」

 

 

バッタモンダー「な、なんだ!?」

 

 

おとは「コイン・・・ベットッ!」

 

 

 おとはの持っていたスカイストーン/エクレールに、砕かれた3枚のコインを注ぎ込む。するとスカイストーン/エクレールが光りだす。光が収まるとそこにはスカイストーン/エクレールと、それ以外のスカイストーンが2つ、計3つのスカイストーンが手元にあった

 

 

おとは「・・・コインは破壊された。だから、せめて私だけは取り戻す!」

 

 

 そう言っておとはは3つの中から血の様な赤黒いスカイストーンを直感的に持ち、バッタモンダーに見せつける

 

 

おとは「この力で、今度こそ勝つ!エルちゃん!貴女は家に帰って!」

 

 

エル「やーや!」

 

 

 エルちゃんに家に帰る様に言うも拒否されてしまう

 

 

おとは「(情けない姿を、これ以上見せちゃうのか・・・嫌、だな)」

 

 

 そう思い、俯いてしまう。その為、目が影で見えなくなる

 

 

おとは「(でも、エルちゃんや、お姉ちゃん達とこれ以上居られない。だから、)・・・お願いだから・・・プリキュアを呼んできて・・・」

 

 

エル「・・・えるっ!」

 

 

 エルちゃんは家に向かって移動していく

 

 

おとは「ごめんね、エルちゃん・・・ありがとう」

 

 

 おとはは誰にも聞こえない声で呟く。そして、涙を流してながら変身の構えを取る

 

 

おとは「スカイミラージュ、トーン・・・コネクト!」

 

 

 血の様な赤色のスカイストーンをスカイミラージュにセットする。そして、おとはの声がいつもの声から、あの時のドスがきいた声へと変わる。その声は、心なしか悲しさも感じられた

 

 

おとは「デンジャーチェンジ・・・サフリクス!」

 

 

 スカイストーンがセットされたスカイミラージュの発光部には「SAFRIKUS」が浮かび上がる。そして、おとはの周りの空間が破壊され、更に禍々しい空間へと変化する

 

 キュアエクレールと同様まず初めに髪の色が赤黒い色となり、髪の色と同じ色の靴も出現する。その後暗い赤色の稲妻の様なヘアピンが出現し、小さい十字架の形をしたイヤーが耳たぶに付き、暗い赤をベースとした赤黒、黒、灰色が使われた衣装が姿を現す。

 

 この衣装はキュアエクレールと同様、背中に三対の穴がある。そしてソックスが姿を現し、その後指無し手袋が出現する

 

 ここまでなら闇落ちしたキュアエクレールと言える見た目であるが、翼とは少し言い難い、三対の翼の骨格の様な物が背中から突き出してくる

 

 

サフリクス「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・っ」

 

 

 変身を終えたキュアエクレール・・・いや、キュアサフリクスは息を切らしながらも、影タウィルを標的として視界に入れる。そして先制攻撃を仕掛けた

 

 

バッタモンダー「ランボーグ!」

 

 

 影タウィルも応戦を始める。だが、今度は中身もスペックもほぼ同一。その為相性だけが決め手となる。影タウィルの武装は色を除けばタウィル・トヴォ(赤)と同一の為、手数では今のキュアサフリクスに分があり、攻撃範囲では影タウィルに分がある

 

 

サフリクス『(コイン3枚の確定消滅はそろそろタイムアップが来る・・・なら)これで決める!』

 

 

 キュアサフリクスは1度影タウィルの顔面を蹴り飛ばしてから浄化を始める

 

 

サフリクス『非ろがる!サフリクスストライク!』

 

 

 キュアサフリクスが上空まで飛び、雷を受けてそのまま落下する。そして右足を思いっ切り地面に叩き付ける。するとキーカードランボーグと影タウィルの足下から過剰な威力の赤い雷が飛び出してくる

 

 

ランボーグ「スミキッタァ」

 

 

バッタモンダー「なんなんだよ!なんなんだよお前は!」

 

 

サフリクス『私は、キュアエクレールであり、キュアサフリクスでもあり、タウィルでもある。それ以上でもそれ以下でも無い』

 

 

 キュアサフリクスからおとはに戻り、扉を作る

 

 

おとは『さようなら。もう2度と会うことは無いでしょうけど』

 

 

バッタモンダー「クソッ・・・まぁ良い。奥の手はこちらにもある」

 

 

 バッタモンダーはそれだけ言い残し、消えていった。その直後に来たプリキュア達は変身を解き、おとはを探す。だが、どれだけ探すも、おとはを見つける事は出来なかった

 

 

 一方その頃。白窓の部屋にて虹ヶ丘おとはの記憶が、一気に欠如した。その為、おとはは急激な頭痛に耐えきれず倒れてしまう。そして、おとはが目覚めるのはそれから数時間後の事であった

 

 

おとは「私は、何をしようとしてたんだっけ・・・」

 





キュアエクレール


 虹ヶ丘おとはがスカイストーン/エクレールを使用した姿。電気を扱う能力を持ち、尚且つタウィル(リワト)では出来なかった浄化が出来る様になった。その代わり戦闘能力はタウィルに軍配があがると言う欠点を持っている




キュアサクリフス


 キュアエクレール(虹ヶ丘おとは)がスカイストーン/サクリフスを使った姿。この姿になる際は皮膚の内側から羽根の骨格の様な物が背中から突き出るので痛みが伴うが、代わり全ての能力・全ての技の威力が上昇する。因みにこの骨格擬きはコウモリの翼の骨格と酷似しており違うのは膜を貼る為の部分の骨が無い所である。また、衣装の色が全体的に暗くなり、非常に分かり難いが目も若干ではあるものの暗い色に変化する。因みにサクリフス(サクリファイス/サクリファス)は英語/フランス語で犠牲と言う意味



ヒーローガール・エクレールスラスト

 キュアエクレールの持つ浄化技の1つ。自身に赤い雷を当てて雷を纏う。その後敵に対して突っ込み、そのまま跳ぶ。そして思いっきり蹴り飛ばす。
実際の順序としては雷を自分に当てる→「ヒーローガール!」と叫びながら敵に突っ込む→「エクレール」の「ク」で跳ぶ→「スラスト!」で蹴り飛ばして浄化




非ろがる・サフリクスストライク


 上空まで飛び、雷を受けてそのまま落下する。そして右足を思いっ切り地面に叩き付けると対象の足下から過剰な威力の赤い雷が飛び出してくる。大まかな所はキュアバタフライの『ひろがる・バタフライプレス』と同じ
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