ひろがるスカイ!プリキュア~選択者の継承~ 作:ディロイ・ファントム
シャララボーグを浄化し、シャララ隊長を救出した日の夜。ソラ、ましろ、ツバサ、あげは、ヨヨ、シャララ隊長が集まり、おとはの事について話し合っていた
あげは「私は別人だとは思えないかな」
ましろ「やっぱりそうだよね」
ツバサ「僕も別人だとは思えません。ただ、もしあれがクローン・・・つまり、複製されたおとはさんであれば、あの発言は納得出来ます」
ソラ「もしクローンだったとしても、あれは言い過ぎだと思いますが・・・」
シャララ「・・・私は、虹ヶ丘おとは本人だと思う。勿論理由はある」
ツバサ「本人だと言える理由ですか?」
シャララ「あぁ。前におとはがベリィベリーと戦った時にコインを使っていただろう?その後に記憶が少しの間無くなっていた。だから、コインを使って記憶が無くなったのではないかと私は思うのだが」
ソラ「ですが、あの時は少しの間でしたよね?それに、長く見積もってもたった数日分の記憶が無くなった程度です。最近になって知り合った私達なら兎も角、ましろさんを忘れる事は無いと思うんです」
ヨヨ「私は見ていた訳でも聞いていた訳でも無いから分からないけど、記憶が無くなるのは1枚のコインにつきどの位消えるのか、そしてそもそも何枚持っているのかと言うのは知っているのかしら?」
シャララ「私は1度に2枚使ったのと、コインとは別にもう1枚使ったのを見ている」
ソラ「私はその後日に1枚使っているのを、ここに居るヨヨさんとシャララ隊長以外の全員で見ています」
ヨヨ「と言う事はコインを4枚使った事になるわね」
ましろ「でも、シャララ隊長が言っていた1枚以外は記憶喪失になってないよ?それにさっきソラちゃんが言ってた様に数日前からの記憶が少しの間無くなってただけだし・・・うーん」
と、みんながみんな頭を抱えている中、ツバサはある事を思い出した
ツバサ「・・・そう言えば、おとはさんが以前、こんな事を言っていました。確か、『記憶が消える事は基本的には無い。でも、やり方や使い道次第では記憶が消えてしまう』と」
ソラ「確かに、そんな様な事言ってた様な・・・言ってなかった様な・・・」
ましろ「言われてみれば確かに言ってたね。じゃぁ、私の事を忘れる上に長時間もその状態が続くって事はコインを何十枚も使ったって事?」
ましろがそう予測するとヨヨは何処からともなく電卓を出して計算を始める
ヨヨ「仮に、1枚で1週間としてもましろさんの事を忘れるのであれば14年分の記憶を消さないといけない。1年は365日。それを7で割ると、大体52週間。それに14をかけると、728枚。端数は切り捨てて計算したからそれを加味すると、730枚は使わないといけない事になるわね」
シャララ「そんなに使わなければならないのなら、使い切る前に死んでいるとは思うが・・・」
あげは「・・・はぁ、そもそもさぁ、私達、セレクター?についてもルリグについても知らない事だらけだと思うんだ」
ソラ「でしたら、黒羽さん達に連絡を取ってみてはどうでしょう?」
ツバサ「いや僕達黒羽さん達と連絡取る方法知りませんよ?」
ソラ「なら黒羽さん達の世界に」
ツバサ「どうやって行くんです?」
ソラ「時間はかかるでしょうが、ヨヨさんにミラーパッドを調整して貰えれば行けるのでは?」
ヨヨ「残念だけど、ミラーパッドで向こうの世界を見る事は不可能なの。だから調整しても行くことは出来ないわ」
ツバサ「・・・これ以上はラチがあきませんね。今日は解散にしましょう。僕は記憶を元に戻せないか調べてみます」
そう言ってツバサは部屋に戻って行き、ミラーパッドや本を使って調べ始めるのだった。そして次の日
ツバサ「・・・はぁ、これでは難しそうですね」
あげは「どうだい少年!方法は見つかった?」
ツバサ「あるにはありましたけど、かなり確率は低そうです。それに、昨日は言いませんでしたが、もしも『記憶が消える』の意味が『記憶が砕け散って完全消滅する』と言う事であった場合、記憶を戻す事は不可能です」
あげは「え?なんでそう思ったの?」
ツバサ「前にコインを使った際、コインが砕け散って消滅していました。ですので、もしかしたらと思いまして」
あげは「成る程・・・まぁ、難しい話は置いといて朝ご飯でも食べない?」
ツバサ「・・・ですね」
そうして6人で朝食を取り終わると、ヨヨからおとはについての情報が伝えられる
ヨヨ「みんな聞いてちょうだい。今さっき、おとはさんの居場所が判明したわ」
ましろ「おとはが!?何処!?何処に居るの!?」
ヨヨ「そう慌てないの。場所はスーパーの近くにある工事現場よ」
あげは「場所が分かったなら行くっきゃないでしょ!」
場所を変えて工事現場。おとはとるう子がプリンス達の到着を待っていた
おとは「るう子、本当に来るの?」
るう子「来るよ。それで、おとはちゃんに渡す物があるんだ」
おとは「渡す物?」
るう子「うん。はいこれ」
そう言ってるう子はおとはに3枚のコインを渡した。だが、そのコインは灰色だった
おとは「これって・・・コイン?でも色が違う」
るう子「どうしてもコインを使わないといけなくなったら使って。あ、でも気を付けてね。使う時は“必ず”『灰色のコインを3枚同時に』使ってね」
おとは「3枚同時に?分かった」
るう子「・・・そろそろだね。それじゃぁ、向こう向いててくれる?あ、そうそう。今回はさっきも言った通りプリキュアを倒すのが目的だけど、出来ればプリキュアの力で戦って欲しいな。勿論、ルリグになっても良いよ」
おとは「・・・理由は聞かない事にする」
るう子「そうしてくれると嬉しいかな・・・来るよ」
5人分の足音が近付いて来る。その正体はソラ、ましろ、ツバサ、あげは、シャララ隊長の5人(とエルちゃん)である
るう子「近い内にとは言ったけどまさか今日来るなんて思わなかったよ」
ソラ「おとはさんに洗脳紛いな事をして!貴女は何がしたいんですか!」
ましろ「そうだよ!私の妹を!おとはを元に戻して!」
るう子「私はそんな酷い事はしてないし、そもそもおとはちゃんを支援してただけだよ?」
シャララ「とてもじゃないが、そうは見えない」
るう子「うーんしょうがないか。おとはちゃん、後をお願いね?」
そう言ってるう子は消えてしまう。代わりと言わんばかりにおとはが5人の方に振り返り、スカイミラージュを構える
おとは「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!エクレール!」
おとはの周りの空間が変化し、変身が開始される
おとは「煌めきホップ!爽やかステップ!ハレバレジャンプ!」
エクレール「その音は雷鳴の如し!キュアエクレール!」
そして、それに対抗する様に4人もスカイミラージュを構える
ソラ・ましろ・ツバサ・あげは「「「「スカイミラージュ!トーンコネクト!」」」」
ましろ「ひろがるチェンジ!スカイ!」
ソラ、ましろ、ツバサ・あげはの周りの空間が変化し、変身が開始される
ましろ「煌めきホップ!爽やかステップ!ハレバレジャンプ!」
スカイ「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
プリズム「ふわり広がる優しい光!キュアプリズム!」
ウイング「天高く広がる勇気!キュアウイング!」
バタフライ「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」
スカイ「レディ!」
スカイ・プリズム・ウイング・バタフライ「「「「ゴー!」」」」
スカイ・プリズム・ウイング・バタフライ「「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」
変身後、すぐに5方向から全員が攻撃を仕掛ける。が、キュアエクレールは全て躱しきった
エクレール「オレンジ終わり」
そう言ってキュアエクレールが指を鳴らすとキュアウイングの全方位に無数の電気の球を生成すると同時にそれを全て命中させる
スカイ・プリズム・バタフライ「「「ウイング!」」」
エクレール「次、盾持ち」
バタフライ「私の事?」
エクレール「・・・」
キュアエクレールはライフル弾の形をした電気の弾を作り出しキュアバタフライに向ける。キュアバタフライは自分の盾と正面からやりあおうとしてるのを察し、5枚の盾を自身の正面に展開する
バタフライ「いつでも良いよ!」
キュアエクレールはそれを合図と言わんばかりに放電し始め、それを自身の正面にある電気弾に伝わる。するとレールガンの様に飛んでいくと同時にキュアバタフライの盾5枚が同時に破壊される
バタフライ「ぐぅっ・・・」
スカイ「バタフライ!」
プリズム「大丈夫!?」
エクレール「(電気だからそこまでダメージが無い?いや違う。盾で威力が削がれたせいか)」
バタフライ「ちょーっと調子に乗りすぎたかな・・・まぁでも、時間は稼げたかな」
エクレール「時間・・・まさか!」
キュアエクレールが後ろを振り向くとシャララ隊長がおり、剣を振り上げていた
シャララ「はぁぁっ!」
エクレール「うぅっ・・・ヒーローガール!エクレールブラスト!」
キュアエクレールの浄化技である『ヒーローガール・エクレールブラスト』をキュアバタフライに向けて放つ。が
バタフライ「っ!!・・・あれ?思ったよりは痛くない?」
エクレール「そんな!?」
プリズム「と言う事は・・・私達の技もエクレール相手には効果が薄いって事?」
バタフライ「たぶん」
エクレール「それならそれで」
おとは「こうするだけだから」
キュアエクレールからおとはに1度戻り、再度スカイミラージュを構える
おとは「スカイミラージュ!トーンコネクト!デンジャーチェンジ!サフリクス!」
スカイストーンがセットされたスカイミラージュの発光部には「SAFRIKUS」が浮かび上がる。そして、おとはの周りの空間が破壊され、更に禍々しい空間へと変化する
サフリクス「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・いつでもどうぞ」
スカイ「(今のは明らかに闇・・・もしあれが原因であぁなってるだけだったら浄化して元に戻せるはず!)ヒーローガール!スカイパァーンチ!」
サフリクス「非ろがる!サフリクスストライク!」
キュアサフリクスはキュアエクレールを含むこの世界のプリキュアと比べ、純粋な力の面ではかなり高い。その為真っ正面からパワー比べをする場合必ず負ける様になっている。そして今はお互いの浄化技で力比べをしている為どうしても押し巻けてしまうのだ
スカイ「あぁぁっ!?」
プリズム・バタフライ・シャララ「「「スカイ!!」」」
スカイ「まさか、あんなにアッサリと叩き落とされるとは思いませんでした」
サフリクス「・・・今、何を狙ってたの」
スカイ「『それ』の浄化です」
サフリクス「『それ』?・・・あぁ、成る程。でも、これに勝てる?」
キュアサフリクスはキーカードを見せる。そして1度変身を解除してから宣言する
おとは「キー、アンロック」
おとははタウィル・トヴォ(白)に変わる。だが、これはおかしいのだ。本来アンロックをおこなった場合、例外無く必ず初期状態(タウィルだったりミュウだったり)になる。その為今回の様にいきなりグロウ後の状態になる事はあり得ないのだ
タウィル「・・・私、勿体ない事してたんだね」
プリズム「・・・?」
タウィル「これが本当の私。これが、本当の最初」
スカイ「何を言って」
タウィル「だから、初狩させるの!」
タウィル・トヴォ(白)はキュアスカイに向けて突撃をし、殴る。対してキュアスカイも殴って応戦しようとするが拮抗する事無くそのまま吹き飛ばされる
スカイ「油断してたとは言え、どんなパワーしてるんですか・・・」
タウィル「どんなパワー?私は本気で殴っただけなの。それより、向こうでやるの」
そう言って何処かに行ってしまう。それをキュアスカイ、キュアプリズム、キュアバタフライ、シャララ隊長は追い掛けていく
タウィル「この公園が戦場なの!ルリグに勝てる訳ないって思ってるなら今すぐ降参するのを勧めるの!」
スカイ「相手が誰であれ、負けるつもりはありません!」
タウィル「じゃぁ、かかって来れば良いの!」
まずキュアスカイが突撃する。が、1撃目を避けた挙げ句そのままかかと落としを食らい変身が解除される
プリズム「ソラちゃん!」
シャララ隊長「あのスカイが一撃で!?」
バタフライ「(スカイには確かにさっきまでのダメージはあった。でも、タウィルの攻撃はたったの一撃でプリキュアを倒せる程強くは無い筈。どう言う事?)」
プリズム「プリズムショット!」
タウィル・トヴォ(白)はプリズムショットを回避する事も、プリズムショットから守る事もせずに歩いてキュアプリズムに接近する
シャララ「はぁぁっ!」
タウィル・トヴォ(白)の横からシャララ隊長が接近し剣を振る。が、タウィル・トヴォ(白)はその剣を掴み、そのままへし折った
シャララ「バカな!?」
タウィル「ワンパターンすぎるの。アーツ、アイギス・シールド」
タウィル・トヴォ(白)はアイギス・シールドを展開しシャララ隊長を弾き飛ばし、ずっと続いているプリズムショットの弾幕も防ぐ
タウィル「・・・アーツ!」
タウィル・トヴォ(白)の掛け声で全員が次を警戒する。が、タウィル・トヴォ(白)の次の行動はキュアプリズムへのダッシュだった
プリズム「え!?」
ウイング「させません!」
タウィル「アーツ!シャボン・サモン!」
ウイング「うわぁ!?」
タウィル「ちょっと面倒なの。グロウ!」
タウィル・トヴォ(白)は更にグロウを行う。だが、タウィルの発した次の言葉で全員が驚く事になる
タウィル「これが本当の、タウィル・トヴォ。だから、ルリグが来ない限りは万が一にも負ける事は無くなったの」
プリズム「じゃぁ今のがタウィルだったって事!?」
バタフライ「私達との差、ちょっと大き過ぎない?」
スカイ「でも、それでも勝っておとはさんを取り返さないといけませんから!」
3人は無謀にも突撃するが、真のタウィル・トヴォ(白)となったタウィルの蹴り1回(正確には1人に付き1回)で戦闘不能にされる
シャララ「みんな!」
タウィル「扉の巫女を本気にさせた挙げ句舐めるからなの・・・最後の仕上げなの」
そう言ってタウィル・トヴォはゆっくりとシャララ隊長に近付いて行く。が、2人の横から人影が近付いて来るのが見え、揃ってそちらをみる
幸「やっと見つけたよ。タウィル」
黒羽「それと、UNKNOWNも」
ソラ・ましろ・ツバサ・あげは・シャララ「「「「「アンノウン?」」」」」
タウィル「UNKNOWN!?UNKNOWNってあの!?」
ましろ「でも、あの人の名前って小湊るう子なんじゃ・・・」
UNKNOWN「あーあ、バレちゃった」
タウィル「・・・コイン、ベット」
タウィル・トヴォ(白)は静かに灰色のコイン3枚をベットし、タウィル・フィーラ(白)へとグロウする。その姿は天使・・・いや、大天使とも言える姿だった。だが、グロウした次の瞬間タウィル・フィーラ(白)は頭を抑え苦しみ始めた
タウィル「うグぅッ!?頭がァッ!」
黒羽・幸「「タウィル!?」」
黒羽「UNKNOWN!貴女何を」
UNKNOWN「世の中はギブアンドテイクだよ?つまりそう言う事。良かったね。ましろちゃん」
ましろ「良かったってどう言う・・・」
幸「黒羽ちゃん・・・」
黒羽「・・恐らく、ね。UNKNOWN!何が目的なの!」
UNKNOWN「何が目的?うーん・・・ハンデを帳消しにする代わりにって言えば納得する?」
黒羽「・・・癪だけどね」
UNKNOWN「良かった。それじゃぁね」
そう言ってるう子・・・いや、UNKNOWNは姿を消した。そして、それとほぼ同タイミングでタウィル・フィーラ(白)は糸が切れた様に倒れ、おとはに戻る
ましろ「あの、今の『ハンデを帳消しに』ってどう言う事ですか」
黒羽「(凄く言いにくいし凄く言いたくない・・・どうしよう)」
幸「(言いにくい・・・よね。どうやって言おう・・・そうだ!)・・・もう、終わった事だから気にしなくて大丈夫。ただ、1度タウィルの様子を見ておきたいから、W-LANDに連れて行くね」
ツバサ「らんど?白窓の部屋とか言う場合じゃ無いんですか?」
幸「・・・深掘りしないで欲しいかな」
黒羽「取り敢えず、私達としては速く検査して貴女達に帰したい。別に悪いようにはしないし、お金も心配し無くても良い」
ソラ「・・・ましろさん、どうしますか?」
ましろ「・・・・・・おとはを、お願いします」
黒羽「分かったわ。任せて」
そう言っておとはを抱え、黒羽と幸はいつの間にか居たリワトが作った扉に入って行った
タウィル(白)
永らえし者タウィル=フィーラの姿をしている。特有の能力として癒す力を備えており、以前の姿と比べ戦闘能力が格段に上がった
タウィル・トヴォ(白)
扉の俯瞰者 タウィル=トレの姿をしている。元のタウィル・トヴォ(白)と比べ戦闘能力が他のルリグと同等となっている
タウィル・フィーラ(白)
永らえし者タウィル=フェムの姿をしている。2枚までならキーカードを使えると言う他のルリグには無い強味を獲得している