無冠の王 IF 禍福の天秤   作:カグ槌

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アナザー戦記のif ジャマトライダーに変身したら?になります

思いつきの気まぐれですが良かったらどうぞ


黎明0 迷い込んだ森

 

 

生きるのに疲れた

 

 

 

ただそれだけなのだ…しかし思う

 

 

 

「禍福は糾える縄の如しだっけ…なら俺の幸福はいつ来るんだろうな?」

 

 

ずっと不幸続きの人生、幸福なんて無かったなと悲しく笑うと飛び降りるのであった

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

???

 

 

 

「……………ん?」

 

 

目を覚ました青年 常葉ハルトは気だるげに体を起こすボーッと冴えない頭で少し考えるもハッとした

 

 

「何で俺生きてんの?」

 

 

パラシュート無しのスカイダイビングをした筈なのに

 

 

 

「つか…………此処何処?」

 

 

川沿いですらない森の中とは…これはまさか

 

 

「うわぁ…異世界転生とか?…えぇマジかぁ…」

 

 

ハルトは溜息を吐いて呆れるのであった

 

 

「えーと確か…森で遭難したら取り敢えず高い所に登るんだっけ?」

 

 

取り敢えず自分がどうなっているか分からないので一先ず移動しようと思い周りを見渡すと、それと目があった

 

 

「…………………」

 

 

 

ある日 森の中

 

 

 

「…………………やぁ」

 

 

「!!!!」

 

 

「ぎゃあああああああ!!」

 

 

何故か追いかけてくる、よくわからない怪人に出会った!

 

 

ーーーーーーーー

 

???

 

 

「あら、ジャマーガーデンに侵入者?可笑しいわね関係者の査察は来ない筈なんだけど」

 

 

そう呟いたのはピンク色の波打つロングヘアの女性 小柄であるが蠱惑に振る舞う姿が似合っている…そんな彼女か端末を操作すると涙目混じりで逃げる青年がいた

 

 

「なーんだ人間かぁーつまんなぁ……あ、そうだ!丁度良いから新しい子の実験に使わせて貰いましょうか、やっほー!アルキメテルー」

 

 

『何だい!こっちは取り込み中だ!』

 

 

「知ってるわよ侵入者よね?なら新しい子のテストをしたらどうかしら?」

 

 

『成る程、よしお前たち行ってこい!!』

 

 

『!!』『!!』

 

 

そう叫ぶのを聞くと通信を切り微笑む

 

 

 

「さーて、どうなるのかしら?」

 

 

その瞳は逃げる青年に向かっていた

 

 

「顔は好みだから勿体無いけど…此処に来た事を恨みなさいな」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「!!!」

 

 

「何で俺追われてんの?……いや待てコレはきっと夢か走馬灯だ!ならきっと!」

 

 

そう思い後ろを振り向くと

 

 

「!!!!」

 

 

「なんか増えてるぅーーー!」

 

 

追いかけてくる奴等が増えていた

 

 

 

「何で追われてんのさ!!!……っ!そこっ!」

 

 

慌てて近くの岩場に隠れると追いかけてきた連中は見失った俺を探してバラけるのであった

 

 

 

「はぁ……はぁ…何だ以外と走れんじゃん…俺……じゃなかった何だ、あの怪人?」

 

 

見た目木の実的な感じだが…明らかに二足歩行してる

 

 

 

「新種の生物か?……はぁ………ん?」

 

 

ふと目線を落としてみると、そこにはボロボロであるが俺には馴染み深いものが落ちていた

 

 

「何これ?バックルか?……何か変身ベルトみたいだな」

 

 

中央に何か入れる凹み以外は子供の頃に遊んでいたおもちゃと同じだなと笑いながら面白半分にバックルを腰に当ててみると

 

 

『DESIRE DRIVER』

 

 

「………え?」

 

 

何か知らんがドライバーからベルトが伸びて巻きついたのであるがそれを最後に放電して壊れてしまったのだ

 

 

「うっそ!変身ベルトの技術って此処まで来たの!?凄いなぁ……ってまさか!」

 

 

 

落ちている謎のベルト、森、追いかけていた謎の怪人…間違いない

 

 

「俺はヘルヘイムの森に来たのか!!」

 

 

それなら納得だ、恐らく俺は落ちる時にクラックが開いたと言う事になる何て日だ!まさか禍福の福がこんな形で繋がるなんて!!

 

 

 

「こうしちゃいられない!早く神様に会いに行こう!!本物に会えるのは楽しみだなぁ!」

 

 

そう呟くと少し前向きな気持ちで歩くのであった

 

 

ーーーーーーーー

 

 

???にはハルトの呟きが筒抜けであったようで

 

 

「神様……ってまさかあの人間!創世の女神を狙ってるの!そんな…大変よアルキメテル!あの男、創世の女神を狙っているわ!」

 

 

再度連絡を取るとアルキメテルと呼ばれた老人にも危険が伝わったのか

 

 

『それは大変だ!急げお前たち!その人間を見つけ出して始末するのだぁ!!』

 

 

 

勘違いが加速したのである

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「ふぅ……しかし凄い森だな流石はヘルヘイムの森…だけど全然あの果実なってないじゃん、それに腹も減ってきた……」

 

 

何も持ってないので火をつける道具もないのだ、これでどうしろと

 

 

 

「はぁ………ん?」

 

 

ハルトが溜息を吐くとガサガサと何か聞こえたので目線を向けると先程の怪人が俺が見つけたドライバーをつけ現れたのだ

 

 

「……………………」

 

 

『ENTRY』

 

 

怪人はひび割れた何かをドライバーに装填して立ち塞がるのだ

 

 

「うわああああ!」

 

 

 

そして何処からか取り出したのは植物のツタのようなものに包まれたバックル?みたいな物である、それをドライバーの左側に装填したのである

 

 

「え………」

 

 

「ジュラピラ」

 

 

そうすると怪人の体から植物のツタが全身に伸びて包み込むと左目の部分だけ複眼のようになり展開する

 

 

『JYAMATO』

 

 

 

その姿はまるでハルトが見てきたヒーローを彷彿とさせた

 

 

 

「仮面ライダー…」

 

 

「っ!!」

 

 

呟いたからか何か逆鱗だったのか知らないがライダー擬きはハルトに殴りかかる、ハルトは体を捻って回避するが

 

 

 

「……!!」

 

 

足首を捻ってしまい地面に倒れ伏す、その隙を見逃すわけなくライダー擬きはハルトの首を締め上げるのである

 

 

 

 

「あ………か………」

 

 

薄れる意識の中ハルトは

 

 

(特撮でよくあるシーンだなぁ…まさか草加雅人と同じ最期かぁ…)

 

 

など縁起でもない事を考えていたのだが

 

 

 

ーこのまま死ぬのは嫌だなぁー

 

 

何も残せない、誰にも認められない…いやそれ以前に

 

 

『何でお前なんかがアイツの兄貴なんだよ!』

 

 

『これは大義だ、お前が死ねばあの子の心は俺に向くからな!!』

 

 

 

何より

 

 

 

『ごめんねハルト…』

 

 

 

ーあの人が悲しんであいつ等が幸せでいるなんて絶対許せない!!ー

 

 

自分をイジメた妹を守る自称正義の味方 そんな奴等に踏み躙られ続けた人生…可哀想な被害者

 

 

それだけで終われるかよ!!

 

 

 

「っ…くっ……あぁあああああ!」

 

 

火事場の馬鹿力なのか知らないがハルトはライダー擬きの腹に一撃を叩き込みどさくさに紛れてつけていたベルト一式を奪うのであった

 

 

 

「はは…ざまぁみやがれ」

 

 

するとライダー擬きは変身解除され元の木の実怪人になる

 

 

「ははは……あんな連中が幸せになる世界なんて認めない禍福は糾える縄の如しなら…あいつらが幸せな分は不幸にしてやらねぇとなぁ!!」

 

 

ハルトは吠えながらドライバーを腰に巻きつける

 

 

『DESIRE DRIVER』

 

 

「っ!!へんしん!!」

 

 

まくと同時に中央部からの放電がハルトを襲う、全身の痛みに耐えながらハルトは片手に持ったツタが巻きついたバックルをドライバーに装填する

 

 

 

「がああああああああああああああ!!!」

 

 

 

同時に全身に激痛が走り自分の体が何か別のものに作り替えられるかのような感覚に襲われるが

 

 

 

「それがどうしたあああああ!!」

 

 

関係ない俺は俺だ!!あんな惨めな人間のままでいるくらいなら人間なんて辞めてやる!!!

 

 

ブツっと何かが切れて何かと繋がる

 

 

そんな感じがした激痛で意識が無くなる刹那

 

 

【緊急エラー!緊急エラー!究極スキル精神汚染耐性が変異 対象の安全の為に改変……スキル 体質適応(かわるもの)を獲得…成功しました】

 

 

 

そんな事務的な声が聞こえると同時に痛みは和らぐとどうだ先程の変身プロセスが今度は俺に起こる

 

 

アンダースーツを形成するとバックルから伸びたツタが装甲を形成すると伸びたサスペンダーが戻るように体へ装着する

 

 

『JYAMATO』

 

 

今度は俺が先程のライダー擬きになったではないか、だが

 

 

 

「あああああああああああ!」

 

 

 

まだ頭が破れるように痛い、そして体が悲鳴を上げている狂ったように暴れる

 

 

 

「らぁ!!」

 

 

よく分からずにドライバーに手をかけるとスイッチがあったので全力で押し込んだ

 

 

『JYA JYA STRIKE!!』

 

 

 

「あ……がああああああああ!!」

 

 

激痛に耐え、何かを振り払うように足踏みをすると地面から鋭利なツタが伸びると木の実怪人を貫き爆散させる

 

 

 

しかしハルトは変身が強制解除となり

 

 

「…あ」

 

 

【適応完了 個体名常葉ハルトはジャマトライダーへの変身適正を獲得しました】

 

 

 

気絶する前 そんな意味不明な声がしたのをぼんやりと覚えている

 

 

 

ハルトが気絶した後に近寄る2人の影

 

 

 

「こいつが私の可愛い子を!」

 

 

その手に持つナタを振り上げたが

 

 

「待ちなさいなアルキメテル」

 

 

小柄な女の子に止められるとアルキメテルは不機嫌な顔で

 

 

「しかしルサルカ様、此奴は!!」

 

 

「気持ちはわかるけど落ち着いて見なさいなホラ」

 

 

ルサルカと呼ばれた女の子はハルトがつけていたドライバーを見せた

 

 

「そ、そんなまさか!!」

 

 

「そうなのよジャマト専用のディスコアIDとプロトジャマトバックルを使ってるのよ、それもジャマト化せずに人間のままでいられてるなんて…こんな面白い生き物がいるとかゾクゾクするじゃない…それに」

 

 

『あいつらを不幸にしてやらないとなぁ!』

 

 

 

「中々良く吠えたわね…連れていくわよアルキメテル」

 

 

「はい、ですがゲームマスターへの報告は?」

 

 

「する必要はないわよ、今あっちはあっちで楽しんでるし…さぁさぁ起きたら貴方の話を聞かせてね?」

 

 

 

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