最初からクライマックス気味なジャマトライダー√のハルト
気絶した彼を助けたのは怪しい二人組で…
前回から数時間後
「……………ん?」
ハルトはムクリと体を起こす
「知らない天井だ」
まさかこのセリフを言う日が来ようとはと笑うと
「そう言えば俺」
思い返すのはドライバーで変身した事と体への激痛で気を失った事だ
「生きてるってことは、あの木の実怪人は倒して…んで今は誰かに助けられて此処にいる感じか」
「あら理解が早くて助かるわ」
「一応オタクなので妄想や想像はお手のものですよ〜…って、え?」
おい待て俺は誰と話した?と思い声のする方へ目線を向けると
「そう、元気そうで嬉しいわ〜」
そう話すのは改造した軍服?を着た女の子、可愛らしい外見をしているが何というか腹黒いというか何というか企んでる感じの子だ
「貴女が助けてくれたんですか?」
「そうね私が森で倒れた貴方を助けたわね」
「それは…ありがとうございます」
「どういたしまして、まぁこっちも慈善事業じゃないんだけど」
「それは…あぁ……成る程、んで俺は何処に行きます?」
「あら以外と素直ね嫌いじゃないわ」
〈嫌いじゃないわ!!〉
何処からか聞き慣れたフレーズが飛んできたが空耳だろう
「まぁ抵抗するのは無駄でしょ?決まってるへの時間の無駄は嫌いなだけ」
特撮ではお約束だろう、何かしらの力を勝手に使ったのだからその件で詰問されると苦笑する
「それに着替えたら着いて来なさいな案内してあげる」
ルサルカから服を渡されたので着替える途中で使った鏡には
「………え?」
左の瞳の色が緑色に変わっていたのだ
「両目とも黒目だったんだけど…はぁ…」
また聞かないといけない事が増えたと溜息を吐くのであった
さて突然だが皆、いきなり人に刃物を持って襲い掛かられた事があるかい?普通はないだろう俺もだよ
今日までは
「ジャマト達の仇ぃきいいいいい!!」
「え?……っと!」
「なっ!なにぃ!」
穏やかそうな老人に襲い掛かられたのだがナタが振り下ろされる前に足を蹴り上げて弾き飛ばしたのである
「え?」
「はぁ…落ち着きなさいよアルキメテル!」
「あたっ!」
そして女の子がスリッパで頭を叩くとアルキメテルは落ち着きを取り戻す
「はぁ……申し訳ありませんルサルカ様」
「いつものことでしょ?」
「えぇ…」
ハルトはとんでもない人に助けられたなとドン引きしていたが
「ジャマトって俺を襲った木の実怪人の事?」
「木の実怪人…まぁ的を得ているわね」
「そうだ!お前があの子を殺したんだ!」
「じゃなかったら俺が死んでたし」
「けど君、死のうとしてたのよね?」
「え?」
そう言ったルサルカが取り出したのは着替える前の俺が書いた遺書であった
「あ……それ、いつのまに!!」
内容を見て苦い顔をしたルサルカは
「こんなになるまで死にたかったんだからジャマトの糧になればよかったのに」
「……………死ねなくなったから」
「え?」
その時の顔は憤怒に満ちていた
「死んでたらそれで納得したよ…けどさ何の因果か命を拾ったら思ったんだよ……許せるわけないでしょ!?俺を不幸にした奴が幸福な世界で人生を生きるなんてさ…幸福と不幸は差し引き0なら、あいつらも不幸にしてやらなきゃ俺の気が済まないんだよ!!!」
生きてる事に意味があるならば…やはり許せないのだ自分を苦しめた奴等への復讐をしてやりたいのだと気持ちが伝わったのかルサルカは悪い笑みを浮かべて
「そう、なら良い提案があるわ」
「提案?」
「貴方……これ使ってみない?」
そう言われて渡された箱
開けて見ると中身はあのベルトとバックルであった
「これは?」
「デザイアドライバー、人が理想の世界を叶える為に仮面ライダーとなり世界を救うゲーム デザイアグランプリの参加者が使うものよ」
「仮面ライダーになって世界を救うか……何というかリアル仮面ライダークロニクルみたいなもんか…んじゃコレは?」
ハルトがドライバーととバックルを指差して聞く
「それはプロトジャマトバックル、私達が開発してるジャマト専用のバックルね使うとジャマトライダーになれるのよ」
「ジャマトライダー?」
「あの時貴方が変身した姿よ」
「あれか…つかジャマトって何さ?」
「それは「私が説明しよう!」じゃあお願いねアルキメテル」
「宜しくお願いします!」
「ジャマトはー
アルキメテルの話を要約するとだ
ジャマトとはデザイアグランプリの敵役…まぁ怪人との事、この農園に運営が目をつけた結果出資する代わりとしてゲームの敵キャラとして使われている、因みにその肥料は
「人…って何てベタな…」
周りを見渡すと、その人が残したコアIDが散乱しているのである
「正確にはコアIDだがね…しかし、お前は嫌悪しないのか?」
「する訳ないじゃん、そいつらが身勝手な願いに殉じて消えたなら本望じゃねぇの?」
このご時世夢を追えずに人生を終えるものもいるのだ、ならば僅かな可能性でも儚い理想を追い求めて死ぬなら悪くないと言う
「ははは!面白い解答だな」
「そりゃどうも…んで俺に聞きたい事って」
「そうもそうよね…じゃあ単刀直入に聞くわ貴方、何でジャマトにならないのかしら?」
「は?」
「あのディスコアIDとバックルはジャマト専用なのよ普通の人間の使用は前提になってないのよ、完成版ならまだしも試作品のバックルを使ったのにジャマト化もしてない…それに対して心当たりはないかしら?」
「心当たりねぇ……あ」
意識が途切れる寸前に聞こえた適応という声があったと答える
「んで俺の目の色も変わったんだよね?体質適応云々とかで」
ルサルカとアルキメテルは話し合う
「………」「………」
そして2人は笑顔で話しかける
「ねぇ貴方に一つお願いがあるんだけど」
「お願い?」
「あぁ、実はー」
2人の提案にハルトは悪い笑みを浮かべて
「その話詳しく聞かせて貰えない?」
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そこはハルトが住んでいた街
そこにはジャマーエリアが展開され隔離された世界を救う為にデザイアグランプリの決勝戦が行われていた
「はっ!たぁ!」
「ふっ!」
参加者は4名 頭部はそれぞれ
リス、犬、ダチョウ、ヤマアラシのパーツをつけている全員がここまでの最終戦を生き残ってきた猛者であるが現在、スコアの為にバラけている
「このゲームに勝って俺がデザ神になるんだ!」
「何言ってやがる勝つのは俺だ!!」
と犬とリス頭のライダーが叫ぶが
『MISSION FAILED』
「「え?」」
そんな音声がなると2人は参加者に与えられる端末スパイダーフォンで情報を確認
そこにはダチョウとヤマアラシが脱落したと報告が入ったのであった
「どうなってんだよ!要塞ジャマトには手を出さなきゃ後は雑魚ジャマトだけだろうが!」
「んな事言ってる場合かよ!要塞が動いたんなら…」
騒いでいる中 コツコツと革靴の音が響くと喧騒が静まり返る空に浮いている要塞ジャマトが停止した
「な、何だよコレ………」
「要塞が止まった?」
何故か分からないと混乱する2人の元に現れたのはジャケットの中にパーカーフードを被る男だった
「誰だお前は!」
犬ライダーはゾンビフォームの専用武器ゾンビブレイカーを突き出すが
「さぁ?」
戯けたように笑う姿に犬ライダーは激昂
「誰かって聞いたんだよ!!」
「待て!市民だったら攻撃した瞬間にゲームオーバーだぞ!」
「うるさい!!」
仲間の静止も聞かず襲い掛かりゾンビブレイカーの一撃が男を両断する……筈だった
「これチェーンソーなんだ…よく出来てるね」
「な!」
男の足元には植物のツタ【ブロンアームズ】が伸びており攻撃する刃と腕を止めていたのである
「ば、化け物…お前もジャマトなのかよ!」
「違うよ〜けど化け物かぁ……確かに一度死んで起きたなら化け物になるのかな?」
「な、なんだと!!」
「えーと確か…こうだっけ、よっと」
ブロンアームズで犬ライダーを投げ飛ばして距離を開けると男は返り血のついたスパイダーフォンを弄っている
「えーと犬頭が仮面ライダードグでリス頭が仮面ライダースクワロル…まんまリスって事じゃん」
「そ、それは!あいつの!」
「テメェがヤマアラシの奴をやったのか!」
「え?ヤマアラシ?あぁ…そーそー今大会ねファイナリストって聞いて身構えたけどさぁ…要塞ジャマトにヒョッてる癖に世界を救ってデザ神に俺はなるとか笑えるよねぇ〜まぁお前たちもだけどさ」
男は嘲笑うように言う、なにより
「お前達は仮面ライダーじゃない、俺の知ってる仮面ライダーなら雑魚狩りより要塞ジャマトを倒す方を選ぶよ」
憧れの名を語る不届き者が許せない、もし仮に不敗のデザ神 狐の彼がこの場にいたなら天晴れ!と称賛していただろう
「黙れ!これは特撮映画じゃない命をかけたやり取りなんだ!彼等のように戦って死んだら元も子もないだろう!!何よりデザ神になって叶えたい願いがあるんだ!」
「我が身可愛さの醜い願いだろう?だからお前達は仮面ライダーじゃないんだよ、自分の命をかけて誰かの為に戦うのが仮面ライダーのあるべき姿だろうに」
「ていうかお前は誰だ!いい加減顔を見せやがれ!!」
「あぁそうだね…でないと分からないか」
と男がフードを取り素顔を見せるとドグとスクワロルは驚愕した
「うそだろ……」
「そんな有り得ない、あいつは自殺して…」
「死体が見つかってないのに死んだって安心してるとかマジないわー…さて…と」
フードの男 ハルトは加虐に満ちた表情で告げる
「不幸の時間だぜ似非ライダーども」
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時間は少し遡る
「え?俺がデザイアグランプリに?」
「そうそう、まぁ正解に言えばジャマト側として参加して欲しいのよ」
「最近ジャマトが増えてね…このジャマーガーデンが手狭だからそろそろ新しいエリアが欲しいのさ…だが運営的にはライダーが勝たないと困るから中々拡張出来なくてね」
「それで貴方にライダーを倒して貰って、あそこの街をジャマーガーデンにして欲しいなぁ〜なーんて」
「良いよ」
「いや即答!?もう少し迷いなさいよね!人殺すのよ少しは考えなさいな!」
「悩む必要ないですよ俺は貴女に助けられましたし貸し借りは0が一番良い」
「だからってね貴方…」
「それにこの街は俺も住んでた街です…ならアイツらの住む街をジャマーガーデンにしてやろうと思いましてね…止めなかった連中の家族や街の人間全員を不幸にするチャンスが来たとか嬉しくて泣きそうですよ」
その狂気に満ちた顔を見たルサルカは満点と言わんばかりの拍手で答える
「さっすが…復讐者の直勘なのかしら?丁度貴方を虐めてた人もデザイアグランプリにエントリーしているのよ…それも同じ願いを持ってね」
ルサルカが見せた端末にはハルトを虐めていた主犯の連中が映る、その願いは
『ハルカと恋人になってる世界』
と書かれているのを見てドン引きした
「あいつ恋人いるのに儚い願いだな…つかだからって俺に当たるかねぇ〜」
過去を思い出して気分が悪くなるが
「んで俺はこのバックルを使って良いのか?」
「勿論よジャマトバックルのデータ取りも兼ねてるから遠慮なくやっちゃって!」
「参加してるジャマトが俺を狙う可能性は?」
「ない、ジャマトライダーになったらお前はジャマトと同じだからなターゲットにはならないさ」
「そりゃ良かったフレンドリーファイヤで脱落とか笑えねぇし…んじゃ行ってきまーす」
『ENTRY』
ハルトはそう言うとドライバーにディスコアIDをつけてゲーム会場となった街へと向かうのであった
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時は戻り
「は、ハルト…なのか」
「以外だねぇ虐めた奴の顔覚えてるとか、まぁ自殺したとか聞けば一応の罪悪感は覚えるのかな?」
「な、何で生きてんだよ!!」
「それ答える必要ないよね?」
「「なっ!!」」
「じゃあこう言おうか?お前達に追い詰められて死んだ青年が幽霊となって地獄に招こうと現れましたとか?あーははは!今時の怪談でも聞かない話だよ」
「何で生きてるか知らないが、この手でもう一回殺してやるよおおお!」
ドグは再度激昂しながらゾンビブレイカー片手に突貫するがブロンアームズに止められた
「もう良いかな?懲りない馬鹿の相手は疲れるし」
ハルトはプロトジャマトバックルを装填すると右手で顔の右半分を隠して悪辣に笑う
まるで人の心よりも怪人の悪辣さを見せようとするように
「変身」
その瞬間 怪しげな音楽と共にハルトの体にブロンアームズが全身に巻きつき始め装甲を形成すると左目の複眼が開くと植物の装甲を纏う戦士が現れた
『JYAMATO』
プロトジャマトライダー参戦
「あれ?前みたいに痛くない…これが適応って奴か?」
「な、何だよ…その姿は!!」
「知らなくて良いよ、これから消えちゃう人はさぁ!」
ドグに襲うブロンアームズの拘束で手前に引き寄せながら解くと同時にジャマトライダーはドロップキックを胸部に叩き込んだ
「がぁ!」
怯む間に
「もういっちょ!」
と着地は右手で済ませて体に勢いをつけた回し蹴りを頭に向けて放つ爪先がこめかみを捉えると勢いよく振り抜きドグを壁へとめり込ませた
「がぁ!」
「甲斐!」
「余所見してんじゃねぇよっと!」
「がああ!」
近くの電柱にブロンアームズを巻きつけると振り子の要領で移動、その運動エネルギーを親愛なるクモヒーロー宜しくの蹴りでスクワロルにぶつけるのであった
「え?これがファイナリストなの弱いな…これならさっきのヤマアラシ達の方が強かったよ…つかなんでファイナリストになってんの?誰かのお情け?」
「ふざけるなぁ!ハルトの分際でええええ!」
『POISOM CHARGE』
ドグが必殺技を放とうとしたが
「らあああああ!」
『TACTICAL BREAK』
「さっきので接近戦は不利って分からなかった?」
ゾンビブレイカーの強力な毒を帯びた一撃はジャマトライダーに当たる前にブロンアームズにより四肢を縛られる
「ぐ……があああ」
その締め上げる痛みでゾンビブレイカーを落としてしまったので
「落とし物だよ」
『POISOM CHARGE』
見て覚えた使い方でお礼をする
「お返しだ!」
『TACTICAL BREAK』
そのままの勢いで右側の頚動脈を切ろうとばかりに振り下ろした
しかし
「ぎゃああああああ!!」
ドグへの刃を直ぐ振り抜く事はせずジャマトライダーは高速回転する刃を体へ当てたままにしていた、装甲の耐久性でもギリギリを見極めながらだが
「あはは!!ねぇ動けない状態で相手に殴られるってどんな気持ち?ねぇねぇ教えてよ!甲斐くん?」
「あ…が……ああ!」
「ねぇねぇ教えてって言ったんだろうが!」
かつて体を押さえつけられた状態で八つ当たりというつまらない理由で殴られた記憶が思い出されたので同じ方法でやり返しているのだが
「や…やめてぇ……くださぁ……い」
「そう言った俺にお前は辞めた?辞めずに笑って殴ったよねぇ!なら答えは同じだよ!!」
助けるつもりなど毛頭ないとゾンビブレイカーを振り抜く致命的なダメージを与えた後
「一方的に殴られる怖さを味わえや!!」
『JYA JYA STIRIKE!』
左側のバックルを殴りつけ、そのまま右手にブロンアームズを収束させエネルギーを溜めるのを見て
「やめろおおおおおおおお!」
スクワロルが走り出すが遅すぎた
「らぁ!」
ジャマトライダーは躊躇いなく、その右ストレートをドグのドライバー目掛けて叩き込んだ
「ぐあああああああ!!」
そして流れるエネルギーの奔流と共に爆散し変身解除して倒れるドグ…甲斐を見下すようにしてジャマトライダーは笑う
「どうだった?最期に良い勉強になったでしょ?」
「ふざけんなよ弱ハルトの癖に…俺のサンドバッグがよぉ!」
「んじゃコレからは俺がサンドバッグにする番…じゃないな」
「あ?」
同時にドライバーにつけていたコアIDにヒビが入るのを確認した
「言ったろ?最期に良い勉強だったなってお前の結末はデッドエンド…これでゲームオーバーだな」
「い、いやだ、消えたくない!死にたくない!なぁ助けてくれよ!今までの事なら全部謝るよぉ!頼むから助けてくれええ!」
「何でそれを俺に頼むかな?やめてくれない?それに今まで弱いものいじめして幸せだったでしょ?ならさ……その分の不幸もたっぷり味わえ…」
「い、いやだあああああああああ!!」
『MISSION FAILED』
そう叫んだ甲斐は赤い塵となり消え、残されたのはゾンビフォームで使用していたバックルだけであった
「あらら〜本当に消えちゃった……あ、しまった!敗者にふさわしいエンディングとか言えば良かった!…あーしまったぁ……けど俺助ける気ないからアレで良いか」
「ハルト……お前自分が何したか分かっているのか!!」
「え?敵を倒しただけだよ?」
「敵……何言って……その前に…人の命を何だと…」
「それをお前が聞くの?人を1人殺したような奴等がさぁ!!」
怒りに任せて走り出したジャマトライダーは放った拳をスクワロルが回避したが避けた先の電信柱が砕け散った
「なんて威力……」
実はこの時 スクワロルに冷静な頭があったなら制限時間切れまでジャマトライダーから逃げ回れば良かったのだ
ライバル全員が脱落した今デザ神になるのは自分だけだと言うのに
まぁゲームマスターが納得して選ぶかは別であるが
「まだまだぁ!」
ジャマトライダーがスクワロルに殴りかかるが回避しながら呼びかけ続ける
「ハルト聞いてくれ、制限時間までにジャマトから一定の人間を守らないとゲームオーバーになって世界が滅ぶんだよ!!」
プレイヤーからすればそうなのだろうが、俺から見ればジャマーガーデンになるのはこの街だけなので
「滅べば良いじゃん、こんな世界」
どうでも良かった
「なっ!」
「誰かに唆されて1人の人間を自殺に追い込むような世界なら滅んだ方が良くない?」
「ふざけるなよ!お前の知ってるヒーローなら止めるだろう!!大勢の人を救うのがヒーローだ!」
「確かに彼等なら止めるね…けど言ったじゃん、お前は違うって」
ジャマトライダーの仮面では呆れた表情で答えた
「本物の仮面ライダーにやられるなら本望だよ?けどお前は違う、お前達は仮面ライダーじゃないんだよ…消えろ似非ヒーロー、不幸の時間だよ!」
そう言うとドグがいた場所に残っていたゾンビバックルを拾うとドライバーの逆側に装填すると、ノイズ混じりだが背後にZOMBIEと書かれた画面が現れたと同時にバックルのレバーを回した
『SET』
現れたゾンビフォームの装甲がジャマトライダーに装着されると先程まで上半身を展開していた装甲は下半身へと移動しボロボロのツタが巻きついたようなマントをつけたアーマーへと早変わりとなる
『ZOMBIE JYAMATO』
ジャマトライダー ゾンビジャマトフォーム
「姿が変わった!」
「変身はお前達の十八番じゃないんだよぉ!」
ゾンビブレイカー片手に突貫するがスクワロルは
「このぉ!」
『DUAL ON!MAGNUM ARMED ARROW』
スクワロルもマグナムバックルの逆側にアローバックルを装填し呼び出したレイズアローで2丁拳銃スタイルで応戦するが
「おらああああああ!」
足で操作したブロンアームズやゾンビブレイカーを盾にしながらダメージなど度外視で肉薄したジャマトライダーは左手側の爪 バーサークローでスクワロルを切り付け
「がぁ…」
倒れたスクワロルを足蹴にして押さえつけると
「どうしたぁ?」
質問と同時にゾンビブレイカーを何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も振り下ろしてダメージを与えて問いかける
「ヒーローなんだろぉ?お前?」
この時オーディエンス席で見ていたルサルカにはハルトの背中に紫色の蛇ライダーが見えたと言う
「立てよ、ほら!!」
左手で持ち上げると同時に切り付けると仰向けに倒れ伏したままで
「俺が……立たないと………まちのみんなが…死ぬ……お前の家族だって死ぬかも知れないんだぞ!!」
「どうでも良くね、そんな事?」
「え……おまえ何言ってんだ?うわぁ!」
ジャマトライダーはスクワロルの四肢をドグと同じようにブロンアームズで縛りあげると
歌うように軽快にそして踊るように体を動かす
「俺をたくさん不幸にしてきて幸せを得ていたような連中だろ?なら俺が不幸にする事で俺が幸せになるんだから差し引き0じゃないか…今まで散々苦しめられたんだよ…お前達の幸福を取り立てて奪って破産して不幸になったんなら言ってやるよ!!」
ジャマトライダーは両手を横に大きく広げて宣誓する
「過去は消えない」
「っ!!」
「さぁ自業自得のお時間だぜぇ!」
そう言いながらドライバーを操作して反転した
『REVOLVE ON』
同時に体が上下反転しジャマトフォームの装甲と下半身に移動して右足にバーサークローを装備したジャマトゾンビフォームになるとドライバーを操作した
同時に墓地のようなエフェクトがスクワロルの背後に棺桶が展開されるとブロンアームズを束にして纏めた拳を振り抜きスクワロルは棺桶まで吹き飛ばされた
「おらぁ!!」
「ぐああああああああああ!!!」
そして棺桶の蓋が閉じると同時にゾンビフォーム側の足型エネルギーが棺桶を踏み潰して爆散させるのであった
「ぐ……お前…」
変身解除されたスクワロルの変身者を見下ろすとジャマトライダーは落ちていたバックルを拾う
「これ貰っといてやるよ、俺なら上手く使えるからさ」
「っ!」
【お前なんかが、こんな立派なスポーツシューズ履いてんじゃねぇよ寄越せ!俺の方が上手く使えんだからな!!】
過去の己がハルトにした事を想起すると
「さて……と、そろそろお前も終わりだな」
「え?」
同時にコアIDにヒビが入るのを見ると
「い、いやだ…死にたくない!…こんな終わり方なんて!!」
「良いんじゃねぇの?俺なんて誰にも看取られないで死んだようなものなんだから看取る奴がいるだけ幸せだぜ?」
俺が飛び降りる時には誰も居なかったんだからと皮肉混じりに言うと
「そんな……おれは…デザ神に……!」
と最期の力を振り絞りジャマトライダーの脚にしがみつくが
「消えろ、その醜い野望と共にな」
「う、うわあああああああああああ!!」
『MISSION FAILED』
それと同時にジャマーエリアが赤く光り始めると
『GAME OVER』
「!!!!」
「!!!!!」「!!!!!」「!!!!!」「!!!!!」
要塞ジャマトの咆哮と他のジャマトが勝鬨を上げて喜びを示していると変身解除したハルトは一息ついて
「ふぅ……借りは返したよ」
そう言うと同時にジャマーガーデンに新しいエリアが解放され、世界の一部からとある街が消えた
ーーーーーーーー
ジャマーガーデンに帰還したハルトは
「おかえりー!」
「のわっ!」
飛びついてきたルサルカに押し倒されるのであった
「中々良い戦いね、初めてとは思えないくらいに!」
「ま、まぁ…勢いでと言うか、何というか…」
顔が近いので背けると
「あら、以外と貴方ウブなのね」
「悪かったな」
「別にぃ〜」
ニヤニヤしてるルサルカを下ろすとハルトは服についた汚れを叩いて窓を見ると
先程までゲームエリアだった街がそのまま転移してきたのであった
「いやぁ〜ありがとう!」
「え?誰!?」
と笑顔で近づいてきたアルキメデルにハルトは態度の急変に驚くが
「君のお陰でジャマトがやられなくて済んだよありがとうー」
「別に礼を言われるのような事は」
「それにジャマトバックルのデータも取れたし皆!今日は宴会よー!」
「「「「「!!!!!」」」」」」
凄い盛り上がりにハルトは気圧されるが
「何してんのよ今日の主役がそんな所にいないで早く混ざりなさいよ!!」
「おう!」
そう手を引かれたのでハルトも混ざる事にした
これは不幸を生きた青年が他人を不幸にして幸せになる物語
次回予告
ジャマト陣営に加担したハルトはジャマトライダーとなり世界を滅ぼした
そんな彼の元にデザイアグランプリのプロデューサーからとある依頼が舞い込んだ
「異世界調査?」
「えぇ新しいデザイアグランプリの会場に相応しい世界を下見してほしいのです」
そして辿り着いた世界で
「誰、君?」
とある世界では敵対していた彼女と出会うが…その様子が少しおかしく
次回 禍福の天秤 戦姫1 調査開始
お楽しみに?