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さて前回 千冬に似たMなるものが変身したアナザータイクーン・ブジンソードの登場に困惑する面々、しかし あかねを危険に晒した事への後悔からジャマトライダー・ナイトフォームへと覚醒した……とさ
ブジンソードvsニンジャはと言うと
「行くぜ!分身の術!」
「「「「うおおおお!!!」」」」
増えたタイクーンがブジンソードにデュアラーを手に襲い掛かるが、動揺なんて欠片もしないブジンソードの抜刀術に1人、また1人と切り捨てられていく
「なっ!」
「無駄だ…この程度なら逃げた方が良い私の復讐相手は常葉ハルトと織斑一夏だけそれ以外の人間に刃を振るうつもりはない」
「何でハルトと一夏君を……!確かに魔王ハルトはスケコマシのハーレム王でマジの王様で色々とちょっと羨ましいと思『ナツキさん?』わないが!そんなに殺したい程なのか!!」
「貴様には関係ない事だ、あの男達を切れば姉さんは元に戻る…あの頃のように!だからアイツらが邪魔だぁ!!」
「つまり……解釈違いなだけで2人を切ろうとしてるのか!!」
「違う!……私は……私は!!」
「俺は別に魔王ハルトは復讐されても仕方ない位に恨まれてるのは知っている!何なら奥さんの1人である魔法使いなんて最初はハルトに復讐しようと近づいたからな!」
錫音 仮面ライダーソーサラーになった彼女は老ハルトのせいで家族を失いネオタイムジャッカーに参入してハルトを殺そうとした…しかし
「なら何故、魔王の妻になった?その女が美人だったから洗脳でもしたか?」
「警告だけどそれ絶対本人の前で言うなよ…実際に接してみて少し心が変わったんだよ自分の知らない一面を沢山見てな!!」
ナツキは知っているハルトがあの時した決断をそしてそんな人でも受け入れた常葉ハルトという人間としての器を……
イマジナリー錫音
『確かにジジィは嫌いだけど、今のハルトは大好きだよ、確かに最初はジジィと同じだと思った…だがそんな私も本場のカッコ良いハルトを見たら考えが変わるはずさ』
「錫音さんがハルトを好きになった理由って、そんな野菜の好き嫌いみたいな感じだったの!?」
「それ以上余計なことを言えば切り捨てるぞ!」
「おっと」
ブジンソードの武刃の一撃をデュアラーで器用に受け流しながら説得を続けるナツキは
「お前がこれから切ろうとしてるハルトと一夏君がどんな奴か知ってるのかよ!そして切り捨てたら千冬さんが喜ぶと思うのか!!違う悲しむだけだ!…あの人の家族を奪う権利がお前にあるのかぁ!」
『ROUND1、2、3! TACTICAL FINISH』
「っ!黙れ!!お前がお前なんかに何がわかるううう!」
『BUJIN SWORD STRIKE』
「「はぁ!!」」
と強いエネルギーの斬撃が両者の中間で激突激しい爆破が起こった
因みにケケラは変身解除して現場に到着したのだが
「ははははははははは!」
「君は正解!君は不正解!落雷!!」
「コレは良い!障害物競走だ!!」
と暴れ回る三人の弾幕、辻斬り、落雷により建物の接近すら許されなかったので小型カメラで映像を見ていたのだが
「な……んだと……俺の推しが増えているだと!落ち着け…俺の推しは今懸命に戦っている緑のタイクーンだ!しかし……あの復讐心を糧に戦う黒のタイクーンも捨てがたい…クソ!俺は一体どうしたら良いんだ!!」
割と本気で悩んでいた
ーーーーーーーー
その頃 ジャマトライダー・ナイトフォームと亡の戦いはと言うと
「くっ!このこのこの!!」
銀狼が変身する仮面ライダー亡には電子機器などをハッキングする機能が搭載されておりそれを使い部屋の中にある罠を起動させているのだが
ナイトフォームの装甲を前に弾かれてしまうゾンビフォームから派生した鎧のためスピードはないが更に耐久性が上がっている為に可能な芸当だ
そして呼び出したのがナイトジャマトが持つ七支剣を手に持つと接近し亡に振り下ろす、だが亡は手に装備した ニホンオオカミノツメで受け止めるのであるがパワー負けして膝をつく
「や、やるね」
「そうだろうな!直勘で知ったが、このナイトフォームはどんな小細工を仕掛けてくる敵でも真正面から叩き潰すだけのパワーがあるフォームらしいからな!!」
つまりゲイツリバイブ剛烈のような超パワー力こそ正義!と脳筋なハルトには一番相性の良いバックルである
「つまり脳筋って事だ…なんか残念!」
「そうかい、なら安心しな全力で叩き潰してやる!!」
『KNIGHT STRIKE』
バックルを殴りつけ、エネルギーを七支剣に溜め込むとそのまま振り抜いた
「くっ!まだ!!」
しかし亡も負けずに近くの端末をハッキング、すると巨大な照明が落ちてきた
「ハルト!」
「大丈夫だよ…なぁ!」
ジャマトライダーは地面に落ちていたゾンビブレイカーを拾うと
ー不思議な事が起こったー
ナイトバックルが反応したのかゾンビブレイカーをツタで侵食し始めたのである、そして
『ゾンビブレイカー・カスタム』
錆びついた回転刃と刀身がツタに包まれた紫の剣となったのである
「ははは!良いなぁコレ…行くぜ」
ゾンビブレイカーのレバーを押し込み力を溜める
『JYAMATO POISON CHARGE』
「きゃああああああ!」
緑色とオレンジ色の毒が合わさり刃が高速回転を始めると振り抜いた斬撃で亡を一撃で切り捨てるのであった そして変身解除された銀狼は吐き捨てるように
「…………殺しなよ、君は敵に容赦しないって…なら命乞いなんて無駄でしょ?」
淡々と言う銀狼にハルトはつまらないと呟きゾンビブレイカーを肩に担ぐ
「はぁ……殺さねーよ」
「…え?何で?」
「お前も愚妹の被害者なんだろ?なら俺はお前を殺さない」
「君……バカでしょ?」
「よく言われるよ…さてとハルカはあのドアの向こうか?」
「うん…だけど……っ!危ない!」
「あ?」
「あああああああああ!」
「よっと」
振り向くとそこには吹き飛ばされたアナザータイクーンが近づいてきたので、取り敢えずツタのクッションで受け止めた
「おーい、生きてるかぁ?」
「ごめん!チェーンソーでペチペチしないで!寿命がゴリゴリ削れる!」
「………なんだ結構余裕じゃん」
「そう見えるなら変わってくれないかなぁ!君の変わりに戦ってるようなものなんだけど!」
目線を動かすとブジンソードが構えていた
「……銀狼負けたのか?」
「まぁねしょうがないよ、私は元々戦闘員じゃないしあんなパワー馬鹿なんて手に負えないじゃん」
「なら用済みだ……貴様は……此処で死ね」
「え?……っ!あ……がっ……くっ!」
ブジンソードがリモコンを操作すると銀狼が急に苦しみ始めたのである
「お、おい……テメェ、この子に何をした!」
「アカリ、治療して!」
「は、はいっす!」
「無駄だ、これはナノマシン遠隔操作による作用だ…このリモコンを取り戻さない限り銀狼は助からない」
「そんな……仲間じゃないのかよ!」
「仲間ではない、最初からな…私は貴様を斬るために此処にいる!!」
ブジンソードはバックルの小太刀を納刀し直ぐに抜刀、そして納刀してエネルギーを貯めると墨汁のような黒いエネルギーがブジンソードを包み込み始め……抜刀!
『BUJIN SWORD VICTROY』
「はぁ!」
「っ!」
「あ、ハルト!」
『JYAMATO POISON CHARGE』
「おおおおらぁああああ!」
必殺技で相殺しようとしたが受け止めるだけに留まり膝をつく
「っ!……はぁ……はぁ……」
「無駄だ貴様じゃ私に勝てん、大人しく自分の無力さを知れ」
ブジンソードは武刃を振り抜いて切り裂こうとしたが、それを受け止める影があった
「借り物の力で浮かれるとは笑止千万だな…小娘」
そこにはサソードヤイバーとサタンサーベルの二刀流で受け止める千冬と
「え?千冬さん!?」
「私だけではない」
「束さん参上!」
「束さんも!!……って事は!」
ナツキの顔がパァと綻ぶが
「ハルトは来ないぞ」
途端にナツキは
「何で!こんなに最高にカッコ良い場面で来ないのか…ダセェな…ダサいのは文字Tシャツだけにしろよ!あの魔王!!」
【立ちました!】
「………あ」
しまったと言う顔をすると
「貴様…」
「このタヌキが」
「人が折角、予定こじ開けて助けに来たのに……」
そこには激おこのハルトとウォズ、キャロルが立っていた
「…………てへ♪」
「王の勅令」
「アババババババババ!」
途端にアナザータイクーン(主にナツキ)が放電にあったように痙攣を始めるのであった
「ふぅ………」
「ハルくん、お願い!!この子のナノマシンをなんとかして!」
「そ……そ、そうだハルえもん!何とかしてよ!その子はハルカにナノマシンで無理やり従わされている被害者なんだ!!」
「おい、それを早く言え…なら俺に任せろ」
ハルトはアナザージオウⅡウォッチで時間を巻き戻して体の負傷を治すと
「ウォズ、今だけアナザーキカイウォッチ返して」
「はっ!…と言うよりコレは我が魔王の力ですよ」
「今はお前に預けてるからな」
『キカイ』
ハルトがアナザーキカイに変身すると頭からスパナ型のナノマシンを銀狼に当てると
「………あれ………苦しくない?」
「応急処置だがアナザーキカイのナノマシンで君に埋め込まれたナノマシンの機能を抑え込んだ」
原理としては氷室幻徳に埋め込まれた消滅の信号を受信する波長を変えた戦兎と同じ事をしたのだ
「本格的なナノマシンの抜き取りは逢魔の医療センターでするから待っててね」
「………どうして私を」
「君がハルカの被害者だからだ…アイツのせいで苦しむ誰かの姿をもう見たくないから」
「そう……なら、これはお礼」
と銀狼は端末をハッキングしてハルカの部屋へと繋いだのであった
「その先にハルカがいるから…私の分までやっちゃって」
「ありがとう!よし行くぞ!!」
と皆がブジンソードを無視して登ろうとしたので
「待て常葉ハルト!貴様は!貴様だけは許さん!!」
「「は!」」
「すまない……どっちのハルトだ!」
「魔王の方だ!貴様が姉さんを誑かした罪で切り捨てる」
「姉さん?………っ!」
その瞬間、ハルトは驚愕の表情に包まれた
「まさか…俺と束の結婚を認めてない…ってそう言う事なのか!箒ちゃん!!」
「えぇ!あれって箒ちゃんなの!」
「違う!貴様は見ているはずだ束!」
「あ、そだった…違うよハルくん、あの子は箒ちゃんじゃないよ」
「よ、よかった……結婚の挨拶前から俺嫌われてると思うと心配で…」
「むしろ2人なら挨拶した時に『え?やっと?』って言うと思うよ?」
「何で?」
「だって2人が外堀どころか本丸まで埋め立ててるしお父さんもお母さんも『じゃじゃ馬な娘だが末永く宜しく頼む』とか『早く孫の顔が見たいわ』とか言ってたし」
「既に本丸まで埋められてるぅ!!普通なら娘は渡さん!とかじゃないの!」
「寧ろ万歳してるんだよねぇ…結婚なんて束さん一生しないと思われてたみたいで…それが一足跳びに孫(クーちゃん)の顔を見せたから」
「あ、あぁ……柳韻さん…あんた……」
「何をごちゃごちゃと言っている!」
「しかし何で俺名指しで恨まれてるの?確かに色々やったが……どの事件だ?」
ライブの事件から始まりルナアタック、フロンティア、魔法少女(笑)、錬金術や建国のいざこざと色々な事件をくぐり抜けたのな恨まれる心当たりが多すぎる
「おい!何で魔法少女(笑)事変だ!」
「へ!キャロル錬金術師でしょ!」
「そ、そう言うことか…」
「ん?」
「あぁ〜キャロりんはロリば「舌を引き抜くぞ」…ごめんなさい!!」
「あ、因みにその人『ハルトと一夏を切り捨てる』とか言ってました!!」
「「「ほぉ……」」」
ナツキの告げ口と同時に周囲の温度が物理的に下がり耐性のない銀狼はガクガクと震えていた
「な、何がおかしい!」
「俺の弟分…いや俺の義弟を切り捨てるだと?面白いことを言うなぁ」
「お前さ、ハルくんを切り捨てる?面白い冗談を言ったものだねぇ」
ハルトの手にはアナザービルドハザードフォームウォッチが束さんの手にはメタルクラスタホッパーキーが握られている…何気に殺意が高い2人だが
「待て束、ハルト…コイツは私が切り捨てる手出し無用だ来い、サソードゼクター」
『STANDBY』
同時に現れたサソードヤイバーとゼクターを構える
「けど千冬「安心しろ必ず勝つ」わかった…なら……ん、」
「ん?………っ!」
「!!!!」
魔王ハルトは千冬にキスしたのであった、それに皆が固まる中、ブジンソードは更に怒りのボルテージを上げたのであった
「ふぅ……勝ってこい千冬」
「あぁ………だがキスは2人の時にしろ馬鹿者」
「ハルくん!束さんもしてよ!」
「ま、そのくらいは許してやるオレに感謝しろ」
「あぁ2人には後でな…取り敢えずジャマトの俺」
「…………え!?」
「愚妹に一撃かましてこい」
「っ!ありがとう!!」
「おう!」
「んじゃ皆は残って千冬の戦いを見ようか」
見送るとハルト、束、クロエの三人は座るのであった
因みに
「あれ?アンちゃんは?」
「あぁアンティリーネなら」
ーーーーーーーー
その頃 ルサルカ、キューンが戦ってる場所では
「……っG3のバックルと補給弾薬で何とかなってるけど、これ以上は限界よ!」
叫んだと同時に
『FIST ON』
装甲から出た熱風によって何体かのアバドンが吹き飛び
『YES!PUNISH STRIKE!UNDERSTAND?』
そこに目掛けて魔法の雨嵐でアバドンが爆散したのであった
「………え?」
グレア2がキョトンとしてると
「あらあら……沢山の敵がいるわねぇ、ニアの質問攻めで溜め込んだストレス晴らしても良いのかしら?」
「程々にねアンティリーネ、聞いたら数が沢山らしいし…それにさドライバーとプログライズキー集めようよハルトも喜ぶよ」
「それは良い話ね…なら私は出し惜しまずに行こうかしら?」
同時にバーストモードの口から溢れ落ちた携帯を開き暗証番号を入力した
『1 9 3 ライジング』
するとバーストモードの装甲がパージされると全身の装甲に青みがかかり頭部が十字架ではない形へと変わる
断罪の太陽
仮面ライダーライジングイクサ
参上
「じゃあ行くわよ」
イクサは武器である銃を放つと寸分の狂いもなくアバドンを撃ち抜いたのだ
「お、練習の成果が出てるね」
「えぇトルーパー達に教えて貰った甲斐があったわ!どんどん行くわよ!」
『!!!』
「え?い、いやちょっとアンティリーネ!!」
とライジングイクサの必殺技 そのエネルギーの本流にアバドンは爆散したのであったが
「見なさいコレが私の遊び心よ!」
自慢気味にドヤとするライジングイクサにソーサラーは詰め寄った
「ちょっとー!ドライバーとプログライズキーを回収しようって言ってるじゃん!見事に爆散してるし!!」
「……こ、これが私の遊び心よ!」
「違うでしょ!どんな遊び心!?」
「あ、あのぉ…お二人さん」
「「何!?」」
「手伝ってくれるの?」
「えぇ勿論、旦那様が頑張ってるし私達もね」
「そーそー私達は守られるだけのお姫様じゃのさ」
「助かるわぁ〜カエルは何処か行っちゃうしライオンはさっき来た推しの感謝メッセージで身悶えしてるから人手が欲しかったのよー」
「旦那様の頼みですから」
「それはそれだよ…じゃあ行こうか!」
「えぇ!」
『DELETE』
グレア2のライダーキックはアバドンを纏めて吹き飛ばしたのであった
ーーーーーーーー
そしてサソードvsブジンソードの戦いは
以外にも互角だった
「ふっ!」「はぁ!」
実際のカタログスペックで見れば千冬が劣勢なのは必定、しかし千冬は己の技術のみでブジンソードと渡り合っている一重に己が積み上げた研鑽の結果だろう、だが一撃の重さは警戒しているのかサソードのマスクドフォームでの戦闘となっている
「何故だ……何故届かない!!」
このライダーの力で剣豪になれるとあった!なのに何故!!
「届く訳がなかろう、復讐のみで研いだ剣で私を斬れると思うな!」
「っ!お前に何がわかる!」
出来損ないと言われ続け、そしてテロリストの手先となった日陰者の気持ちを戦乙女と持て囃された貴様にわかるものか!
「分からないな復讐の為の剣など」
そう前置きして
「私には良き先生や破天荒な友…そして」
ハルトをチラリと見て
「愛する者と出会えた…その居場所を守る為にこの刀を振るうと決めている!」
その千冬の言葉にハルトはキュンとときめいたがキャロル達からは
「ち、千冬……///やばい顔の赤みが止まらない!!」
「おい何ドタバタで告白している?」
「ちーちゃん普段素直に言えないからってこの場面で言うなんてマジないわー」
「お、剣斬の真似か?」
「うん!じゃあキャロりんもご一緒に!」
「「マジないわー」」
「………あの2人には説教が必要なようだ」
「あ、愛だと……そんなもの完璧な人間には不要な筈だ!そんな浮ついたもので何を得られたのだ!それは計画には無かったぞ!そんな幸せな生活は!」
「っ!!」
「計画?」
ハルトは首を傾げるとブジンソードは淡々と話す
「何だ貴様知らんのか?はっ!妻とか何とか言っておきながら秘密も知らないとは情け無いな」
「…何だよ」
「待て!」
「私の姉…織斑千冬はな「黙れと言っている!」遺伝子単位から全て設計され鉄の子宮で作られた人間だ!「っ!」」
「は?」
千冬の剣に動揺が走るのをブジンソードは見逃さない
「隙有りぃ!」
そしてサソードヤイバーを弾き飛ばして斬りかかろうとしたその時
「っ!」
「貰ったぁ!!」
『BUJIN SWORD VICTROY』
甲高い音と共に武刃を受け止めたのは
「だから何?」
無銘剣を持ったハルトであった
「本当に貴様は知らんのだな姉さんや私、そして織斑一夏は完璧な人間を作り出す計画、織斑計画(プロジェクト・モザイカ)から生まれた人造人間だ!!」
「っ!」
「ま、待ってくれハルト…これは…だな…その……私はお前を騙すつもりは…っ!」
変身解除し不安そうな顔の千冬、今までこんな顔見たことないので驚いたがハルトは
「……束」
「何?」
「………………」
「この場面は『それ以上言うなー!』とか『辞めろー!』とか言って走ってた方が良かった?パラドもいるから再現出来るよ?あの俺がビビったシーン第4位の宝生永夢!!のあのシーンと似てたな」
「いやハルくん!?今ちーちゃんといっくんのめちゃくちゃ重大なカミングアウトが起こったのに平常運転過ぎない!?そんなハルくんも好きだよ!」
「うん俺も束と千冬が大好きだよ」
『イチャイチャしてる場合かぁ!』
「「は?」」
「そのハルト……私は嫌っても構わない…だが一夏だけは今まで通り接してくれ…頼む…」
「は?いや千冬と一夏が特殊な生まれなのは分かったけど……それで何?」
「え?いや人造人間とか気持ち悪いだろう?」
「いや別に?俺の憧れの人にも人造人間とかいるし、何なら改造人間だし…何なら人造人間が二号ライダーの人もいるし」
『カノンは何処だ!』
『アナザースペクターはおかえりください』
「うんうん…それに俺の娘も似たようなものだよ?確かに生い立ちは変えられない…けど俺は自分の見てきたものを信じてるし、そんなもので俺が千冬や一夏との接し方とか愛し方が変わるとかないよ、クロエ…俺がクロエの秘密を知っても接し方は変わったか?」
「いいえ、お父さんはいつも通りですよ?」
「だから安心しろ、前にも言ったが俺の大事を否定する世界なんか俺が変えてやる、だから千冬…俺は今までもそしてこれからも変わらずに千冬が大好きだよ」
「………………っ!」
ハルトはクロエの頭を撫で、千冬を強く抱きしめた光景を見てブジンソードは震え始めた
「な、何故……何でなんだ……」
「え?だって俺が好きな千冬やクロエが何処の生まれだろうと関係ねぇ、だってそれで俺が好きな千冬達が変わる訳じゃねぇだろ?」
あっけらかんと笑うハルトに千冬は、溜息を吐く
「そうだった、貴様はそう言う男だったな」
「まぁハルくんらしいね」
束は知っていたし千冬もわかってはいた
自分達の惚れた男は良い意味で馬鹿な事を
「けど話辛くても一言欲しかったなぁ〜千冬はクロエの話してた時も一緒にいたなら俺がどんな人間か知ってるでしょ?」
「あぁ……そうだな…貴様は筋金入りのバカだ」
「うおい!そこはせめてライダーバカと言ってくれ!」
『そこかよ』『おい!せめて筋肉つけろ!』
『黙ってなさいよ!アナザークローズ!』
「だが大切なものを受け止める器が大きい」
「お、おう…褒められてなんか嬉しい」
「だから……私もお前が大切なのだ…」
「千冬…」
「まぁ何するかわからんので放っておけないのもあるがな」
「おい」
「だからお前も信じろ、自分の伴侶と見定めたものの力を…貴様は過保護が過ぎる…流石に私は束やキャロルのように天才ではないし錫音やアンティリーネのように魔法は使えんが…伊達に私は世界の頂点に立ってはいないさ」
「知ってるよ、それをずっと隣で見てきたからか」
「あぁ…改めて、行くぞサソードゼクター」
『STANDBY』
「変身!」
『HENSHIN』
そして
「キャストオフ!」
『CAST OFF!CHANGE SCORPION』
己の中にある重たい鎧を脱ぎ去ったのである
「すまんな小娘、確かに先程までの私は甘かったかも知れん謝罪する……だがこの後は死ぬ気で来い、貴様の相手はあの世界で唯一の戦乙女だ」
それはMが焦がれていた背中に近いものだ
「加減など考えるなよ、私はあの世界で頂点に立つものだ!」
「誰が!!」
そして再度戦乙女は舞う、己の世界を守る為に
「……………あれ?私置き去り?」
「えーと銀狼だったか?これがオレ達の平常運転だ」
「そうなんだ……ふーん…あの魔王面白いね」
「ん?」
「興味出ちゃったな」
と銀狼は笑うのであった