弱小野球部〜人生の教え〜   作:トータス検二郎

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第七話

 

私の読み通りこの試合は大勝した。

 

はっきり言って相手にならないほどだった。

それは実力差以前にベンチの雰囲気作り。

誰がわるいとかではないが Aには先生の微妙な雰囲気が染みついていたように思う。

 

 

4回にも控え組の活躍で1点を入れ0対9。

最終回はイケダのカーブがうまく決まり3人で終わらせてゲームセット。

 

 

「ナイスイケダー!」

「キャッチャー良かったやんクラ!」

「これさすがに夏レギュラーもらったやろ」

 

リリーフしたイケダを労うエースのウミノ。

キャッチャーの私を褒めてくれるヒロタ。

大勝してテンションの高いホンジョウ。

 

かくいう私も気持ちが昂っていた。

 

来た これで今のレギュラーが絶対で無いことを示すことができた。

ふと試合に出ていないソウダの方を見ると どこか満足げな様子。

 

そして大敗したAチームの腐った態度も非常に気になる。

 

 

「そらウミノおるんやし純粋なA対Bちゃうからな」

負け惜しみを言っているシオイリ。

 

「オレも今日は球いってなかったわ」

いつも通りのピッチングだったカワタ。

 

「………」

キャプテンのアラキは俯き加減で何か考えこんでいるように見える。

 

 

真逆な雰囲気の両チーム。

 

この瞬間1番輝いていたのは私であったしBチームの皆であった。

大幅なレギュラーメンバー変更が行われると確信してはしゃいでいた。

 

ウミノは赤点を取っただけなので当然としても打撃で大活躍のオオノ ヒロタ ホンジョウ タイラ。

守備で存在感を見せたアサヒヤマ イケダ そして私と。

 

最高の気分で帰路に着いた。

 

普段は全く話さない部活のことを家族に話したりなんかして。

 

今思い返せば この瞬間が野球人生のピークだったんだ。

 

 

 

 

結論から言うとこの紅白戦はレギュラー選考に全く影響を与えなかった。

 

 

 

 

 

こういった弱小チームにある大きな問題は ワンマン顧問によるチームの私物化だと悟った。

これ以降も常に先生の目を気にする生活を送っていた。

そんなチームに未来は無かった。

欠員が多かった春の大会も フルメンバーで挑んだ最後の夏の大会も一回戦で姿を消すことになる。

 

 

第一章 完

 

 

 

 

 

 

 

いま理不尽な監督の下で野球をやっている皆さんへ。

ぼんやりと不満を思っていても何も変わりません。

 

自分がうまくなって発言力を上げるか 

皆で一丸となって批判するか 

しっかりと一人でも意見を言うか 

コンバートしてくださいとかの打診をするか 

何か行動しなければ決してよい状況とはなりません。

 

私の野球人生は後悔ばかりが残りました。

皆さんはどうか野球を楽しいものであり 好きなままでいてください。

 

 

 

 

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