ゴンとクラピカとレオリオは、ハンターになるためのハンター試験の会場を探して旅をしていた。その最中、とある集落にたどり着く。
不自然な程に人がいない、にも関わらず自分たちを伺う気配を感じ、3人は周囲に警戒しながら歩いていた。
その時、突然3人の前に1人の老婆と、ガスマスクを着けた謎の集団が道を阻んだ。何事かと身構える3人に向かって老婆が大声で言った。
「ドキドキ2択クイ~ズ!」
面食らう3人に向かって老婆は概要を説明する。
「これから一問だけクイズを出題する。考える時間は5秒だけ。もし間違えたら即失格、今年のハンター資格取得は諦めな。①か②で答えること。それ以外のあいまいな返事は失間違いとみなす」
そうしてハンター資格をかけたクイズが始まった。
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【まずはOKシーン】
「息子と娘が誘拐された。どちらか一人しか取り戻せない、1息子、2娘、どちらを取り戻す?」
「ふざけんじゃねえ、こんなクイズがあるかボケェ!! こんな問題人によって答えは違うし『正解』なんていう言葉でくくれるもんでもねー! ここの審査員も合格者も全部クソの山だぜ、俺は認めねーぞ!」
だがしかし、老婆はレオリオの言葉には耳を貸さず、間髪入れずにカウントダウンを始めた。
「5、4、3…」
(ババア~、なめやがって!!)
レオリオは怒りに任せ、集落の家に立てかけられていた棒きれを拾い上げ、端を適当にへし折って振るいやすい長さに調整すると、ブンブンと振って感触を確かめる。
(いい気になって秒読みしやがれ、それがてめえの余命だぜ!)
「2、1…」
答えに気付いたクラピカは、冷や汗を浮かべながらレオリオの方を見つめる。
(気付けレオリオ、簡単なトリックだ!!)
「…0、ブ~、終~了~」
老婆がそう言うと同時にレオリオは一気に駆け出し、老婆に向かって持っていた棒きれを力任せに振り下ろした。しかし、間一髪クラピカが割り込み、2本の木刀でレオリオの一撃を受け止める。
「なぜ止める!」
「落ち着けレオリオ! せっかくの合格を棒にふる気か?」
「!? 何?」
「我々は正解したんだよレオリオ。沈黙、それが正しい答えなんだ」
レオリオはあっけに取られて口をぽかんと開けて目を丸くする。
「いみじくも君が言っただろう。『正解なんて言葉ではくくれない』と。その通り、このクイズには正解なんてない。しかし解答は①か②でしか言えないルールだ。つまり答えられない。沈黙しかないんだ」
結果的にレオリオは正解した。しかし、その質問の真意にはクラピカに指摘されるまで気付けず、老婆に対して気まずさと申し訳なさで胸がいっぱいになった。
「婆さん、すまなかったな」
「何を謝ることがある、お前みたいな奴に会いたくてやってる仕事さ。頑張って良いハンターになりな」
「…ああ」
そうして3人は正解の道を教えてもらい、再びハンター試験会場へ歩を進めるのだった。
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【もしも解答が設定されていたら】
「ある母親とその娘が敵に捕らえられた。どちらか一人しか取り戻せない、①母親、②娘、どちらを取り戻す?」
※ストーリーによって若干クイズの内容が変化いたしますのでご了承ください。
「ふざけんじゃねえ、こんなクイズがあるかボケェ!! こんな問題人によって答えは違うし『正解』なんていう言葉でくくれるもんでもねー! ここの審査員も合格者も全部クソの山だぜ、俺は認めねーぞ!」
だがしかし、老婆はレオリオの言葉には耳を貸さず、間髪入れずにカウントダウンを始めた。
「5、4、3…」
(ババア~、なめやがって!!)
レオリオは怒りに任せ、集落の家に立てかけられていた棒きれを拾い上げ、端を適当にへし折って振るいやすい長さに調整すると、ブンブンと振って感触を確かめる。
(いい気になって秒読みしやがれ、それがてめえの余命だぜ!)
「2、1…」
答えに気付いたクラピカは、冷や汗を浮かべながらレオリオの方を見つめる。
(気付けレオリオ、簡単なトリックだ!!)
「…0、ブ~、終~了~」
老婆がそう言うと同時にレオリオは一気に駆け出し、老婆に向かって持っていた棒きれを力任せに振り下ろした。しかし、間一髪クラピカが割り込み、2本の木刀でレオリオの一撃を受け止める。
「なぜ止める!」
「落ち着けレオリオ! せっかくの合格を棒にふる気か?」
「!? 何?」
「我々は正解したんだよレオリオ。沈黙、それが正しい答えなんだ」
だがしかし!!
「ブー、ハズレじゃ!!!」
「なんだと!?」
クラピカは驚きの表情を浮かべ、老婆を見つめる。
「正解は②娘じゃ!!」
「何故だ、何故娘なんだ!!??」
「簡単な事、人買いに売った時の売値が違う。若い方が需要があるし、ましてや
老婆が話し終わらないうちに、ゴンとクラピカとレオリオが鬼の形相を浮かべ、老婆を取り囲むように立ちはだかっていた。
「やれレオリオ、殺しても構わん。何なら私も手を貸そう」
「あ、オレも手伝うよレオリオ」
「ああ、もう絶対に許さねえ。このババア、ぶっ殺してやるぜ!!」
「ま、待て、落ち着け、話し合おう、話せば分かる~」
そうして3人は闇に暗躍する人身売買組織を壊滅した功績が認められ、無事にハンター試験会場へ行く事ができたのだった。
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【もしも沈黙が不正解だったら】
「5、4、3…」
(のんきにカウントダウンしやがれ、それがてめえの余命だぜ!)
「2、1…」
答えに気付いたクラピカは、冷や汗を浮かべながらレオリオの方を見つめる。
(耐えるんだレオリオ、このクイズの答えは…)
「0、ブ~、終了」
老婆がそう言うと同時にレオリオは一気に駆け出し、老婆に向かって持っていた棒きれを力任せに振り下ろした。しかし、間一髪クラピカが割り込み、2本の木刀でレオリオの一撃を受け止める。
「邪魔をするなクラピカ。こいつをぶっ殺してやる!」
「落ち着けレオリオ。せっかくの合格を棒に振る気か」
「何!?」
「我々は正解したんだよレオリオ。沈黙、それが正しい答えなんだ」
レオリオはあっけに取られて口をぽかんと開けて目を丸くする。
「いみじくも君が言っただろう。『正解なんて言葉ではくくれない』と。その通り、このクイズには正解なんてない。しかし解答は①か②でしか言えないルールだ。つまり答えられない。沈黙しかないんだ」
「ブー、ハズレじゃ!!!」
「なんだと!?」
クラピカは驚きの表情を浮かべ、老婆を見つめる。
「どういう事だ。沈黙がハズレだとでも言うのか!」
「いかにも、ハズレじゃ!」
「何故だ、どちらも選べないのであれば沈黙するしか答えようがないではないか!」
「よいか、ハンターという職業は過酷なものじゃ。時には望まぬ2択を強いられる事もある。いみじくもお主らは言ったじゃろう『正解なんて言葉ではくくれない』と。どちらを選んでも正解ではない、つまり言い換えるなら、どちらを選んでも誤答ではないという事じゃ。今回のクイズ、正解は『どちらかを選ぶ』事じゃ。どちらを選んでも正解とする。その代わり、どちらも選べない場合は失格とする規定じゃ。何か反論はあるか?」
「…ない」
クラピカは悔しさを滲ませながらも老婆の言葉を受け入れていた。
「それに、今回は5秒の猶予を与えたが、時には一瞬の内に判断しなければならない事もある。あらゆる残酷な空想に耐えておけ、現実は突然無慈悲になるものだからな。じゃがお主らは見どころがある、来年また頑張れ、期待しておるぞ」
そうして、3人は予選失格となり、また来年ハンター試験にチャレンジするのだった。
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【もしも意見が対立したら】
「ある男性とある女性、どちらか一人しか助けられない、①男性、②女性、どちらを取り戻す?」
※ストーリーによって若干クイズの内容が変化いたしますのでご了承ください。
「こんなの考えるまでもねえ、②女性を助けるに決まってるだろ!」
レオリオは自信満々に答えた。そこにクラピカが反論する。
「いいや、ここの正着は①の男性だ」
「何でだよ、か弱い女性を最優先するべきだろ!」
「だから君は想像力が足りてないのだよ。女性を優先した結果、自らが死んだらどうする。結局助けた女性も死ぬのだぞ。目の前にいる男女どちらかしか助けられない、それは非常事態だ。恐らく敵性勢力と交戦中と考えていいだろう。ならば、
「戦闘中とか勝手に決めるな、ババアはそんな事言ってねえだろう」
「いいや、足りない情報は思考を巡らせて補完すべきだ。でなければこれだけの情報しかない設問では正解に至らない」
「だがよ、これはハンター試験、ハンターなら最も弱い立場のために動くべきじゃないのか?」
「いいや、ハンターにそのような規定はない」
「規定はなくても常識だろ!」
「それは常識ではない、ただの君の先入観、あるいは固定概念だ!」
「そうか、分かったよ、それじゃババアに答えを聞いてとっとと白黒ハッキリつけようぜ」
「ああ、いいだろう。私も望むところだ」
「おいババア、 どっちなんだ!」
正解は①と②と
「老婆よ、 どちらか答えてもらおう!」
すると老婆は気まずそうに答えた。
「あの、沈黙が正解なんじゃけど…」
それを聞いてレオリオとクラピカは激高した。
「ふざけんなよ、何だその中途半端な答えは!」
「この場面での沈黙は何もしない事と同義だ。成功の反対は失敗ではない、無為だよ。責任ある者が現場を放棄するなど、この世の中で最もやってはいけない愚かな行為の一つだよ老婆」
「とは言え、上からのお達しで、沈黙の回答ができたもののみ正解の道を通すように言われてるんじゃが」
「いいか、私とレオリオは信念の対立こそあったが、それぞれの
「分かった、今問い合わせるからちょっと待っとけ」
そうして、改めて老婆がハンター協会に問い合わせた所、どちらの言い分にも一理あるとの事で、今回は特別に合格し、ハンター予選の次の目的地に行く事ができたのだった。
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【もしもクイズがしょうもなかったらw】
「ドラえもんとドラゴンボール、おもしろいのはどっち? ①ドラえもん、②ドラゴンボール」
※ストーリーによって若干クイズの内容が変化いたしますのでご了承ください。
「ふざけんじゃねえ、こんなクイズがあるかボケェ!! こんな問題人によって答えは違うし『正解』なんていう言葉でくくれるもんでもねー! ここの審査員も合格者も全部クソの山だぜ、俺は認めねーぞ!」
だがしかし、老婆はレオリオの言葉には耳を貸さず、間髪入れずにカウントダウンを始めた。
「5、4、3…」
(ババア~、なめやがって!!)
レオリオは怒りに任せ、集落の家に立てかけられていた棒きれを拾い上げ、端を適当にへし折って振るいやすい長さに調整すると、ブンブンと振って感触を確かめる。
(いい気になって秒読みしやがれ、それがてめえの余命だぜ!)
「2、1…」
(老婆のおもしろいのイントネーションには、何だか不自然さがあった。あれは面白い、ではないのか。他に何か意味があるのか…、そうか、分かったぞ!)
答えに気付いたクラピカは、冷や汗を浮かべながらレオリオの方を見つめる。
「…0、ブ~、終~了~」
老婆がそう言うと同時にレオリオは一気に駆け出し、老婆に向かって持っていた棒きれを力任せに振り下ろした。しかし、間一髪クラピカが割り込み、2本の木刀でレオリオの一撃を受け止める。
「なぜ止める!」
「落ち着けレオリオ! せっかくの合格を棒にふる気か?」
「!? 何?」
「我々は正解したんだよレオリオ。沈黙、それが正しい答えなんだ」
「何故、沈黙が正解なんだ??」
「老婆は『おもしろい』と言ったんだ。これは『面白い』ではなく、『尾も白い』という意味だったんだよ」
「尾も白い?」
「尾とは尻尾の事。つまりクイズを言い換えると、『ドラえもんとドラゴンボール、尻尾が白いのはどっち?』という事だったんだ」
するとレオリオはちょっと考える。
「確か、ドラえもんの尻尾は先っぽに赤い玉みたいのが付いてて、悟空の尻尾は猿の尻尾、茶色だよな」
「その通り。どちらも尻尾は白くない。しかし解答は①か②でしか言えないルールだ。つまり答えられない。沈黙しかないんだ」
結果的にレオリオは正解した。しかし、その質問の真意にはクラピカに指摘されるまで気付けず、老婆に対して気まずさと申し訳なさで胸がいっぱいになった。
「婆さん、しょうもねえクイズだな」
「そうか、わしはこのクイズを思いついた時、笑い転げて腹がねじ切れそうになったがな」
「…そうか」
そうして3人は正解の道を教えてもらい、再びハンター試験会場へ歩を進めるのだった。
おわりw