シーン1 『チャーシューを抜く理由』
第10使徒サハクィエルを倒したシンジ達は、ご褒美としてミサトの奢りでラーメン屋にやってきた。そのラーメン屋で綾波は言った。
「わたし、ニンニクラーメンチャーシュー抜き」
それを聞いてシンジは思った。
(綾波、チャーシュー嫌いなのかな?)
そうして注文したラーメンが運ばれてくる。そしてシンジはラーメンを啜る。
「あ、このラーメンすごく美味しい。めんはしっかりコシがあって、スープもコクがあって」
そうしてラーメンを3分の1ほど食べたタイミングで、シンジは具のチャーシューにかぶりついた。すると、妙な味がしてシンジの動きが止まった。
「うわ、何だこのチャーシュー。固くてボソボソして、しかも噛むと酸っぱいような甘いような、形容しがたい変な味。せっかく美味しいラーメンなのにこのチャーシューが台無しにしてるよ。これならいっそ、最初から入ってない方が・・」
ここまで言ってシンジはハッとして綾波の方を見る。すると、綾波もシンジの方を見つめていた。
「まさか、綾波は知ってたの?」
「そう、ここのチャーシューは評判が悪いのよ。ここの常連はみんなチャーシュー抜きを注文するわ」
そう言うと、綾波は美味しそうにラーメンを啜るのだった。
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シーン2 『もはや別メニュー』
「わたし、にんにくラーメンチャーシュー抜き」
そう注文した後、綾波はちょっと考えてから言った。
「あ、それににんにくと麺も抜いて、さらにスープは半分にしてください。その代わりに玉子を絡めて炒めたご飯に調味料で味を調えたものを加えてください。それをスープとご飯、別々に配膳したものをお願いします」
「綾波、それなら最初から
「それは盲点だったわ」
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シーン3 『限界に挑戦!』
「わたし、焼肉定食の焼肉抜き」
「無理だよそんなの、見た事も聞いた事もないのに、出来る訳ないよ!」
シンジがそう戸惑っていると、店員が焼肉定食の焼肉抜きを持ってきた。
「甘いわね碇君、出来るのよ」
「注文する方も注文する方だけど、作る方も作る方だよなあ」
そこには玉ねぎだけが炒められた定食があった。
「でも、それなら野菜炒め定食の方が良かったんじゃない?」
「いいえ、味付けが違うのよ。この甘辛の焼肉用のタレで炒められた玉ねぎが最高に美味しいのよ」
そう言うと綾波は満足そうに、シャキシャキに炒められた玉ねぎを食べるのだった。
「ねえ碇君、わたし、あなたの事、すき焼定食の定食抜きよ」
「えっ、それって、すき……、焼……?」
おしまい。
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おまけ 『わたしが死んでも…』
「わたしが死んでも代わりはいるもの」
それから5分後。
「多分、わたしは3人目だと思うから」
綾波はファミコンでスーパーマリオブラザーズをプレイしていた。
「綾波、すっかりマリオに成りきってるなあ。もはや目の前にいるのが綾波なのかマリオなのか分からないくらいだよ」
「あ、コイン100枚獲得して1UPしたわ。これでわたしが死んでもまた代わりができたわ」
マリオとシンクロ率100%な綾波レイなのだった。
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おまけのおまけ 『笑えばいいと思うよ』 ~その1~
「ごめんなさい。こういうときどんな顔すればいいかわからないの」
「笑えばいいと思うよ」
「どう笑ったらいいかな?」
「あざ笑えばいいと思うよ。そして、ついでに僕の事を口汚く罵ってくれるともっといいな」
「ぷぷぷ、碇君って本当よわよわでみっともないね、ざぁこざぁこ。本当に変態、気持ちわるい」
「ああ、もっと、もっと言って綾波ィ~ww」
メスガキな綾波に分からせられてしまうシンジなのであった。
『笑えばいいと思うよ』 ~その2~
「ごめんなさい。こういうときどんな顔すればいいかわからないの」
「笑えばいいと思うよ」
すると、綾波はおもむろに立ち上がる。
「くっくっくっく、はっはっはっは、アーハッハッハッハ!!」
綾波は髪をかき上げながら狂ったように笑った。
まるで、キングオブファイターズの八神庵のように。
「思ってたのと、何か違う…」
戸惑うシンジなのだった。
おしまい