霊夢「どうも、ゆっくり霊夢です」
魔理沙「ゆっくり魔理沙だぜ」
霊夢「ねえ魔理沙、私最近解説動画をよく見るのよ。隙間時間にちょっと見れて、世の中の複雑な仕組みや、歴史的な出来事、仲間との話のネタなんかを手軽に仕入れられて便利なのよね」
魔理沙「自分たちで解説しまくってるのに、改めて見てるのか?」
霊夢「
魔理沙「まあ、人間はたとえ役に立たない無駄な知識でも、得られる事に喜びを感じる生き物だからな」
霊夢「それにしても、最近解説動画というと私たちゆっくり解説だけじゃなく、ずんだもんをよく見るのよね」
魔理沙「ああ、むしろ私たちより解説動画の
霊夢「じゃあどうしてずんだもんの解説動画の方が人気なの?」
魔理沙「それじゃあ今日は、何故ずんだもん動画が解説動画の
霊夢&魔理沙「それじゃあ、ゆっくりしていってね!!!」
理由その1 『自然な音声』
魔理沙「私たちの声ははっきりと合成音声と分かってしまうが、ずんだもんの音声はまるで本人が話しているかのように自然な表現ができるのがウリだろう」
霊夢「そうね。しかも喜怒哀楽の感情表現も豊かね」
魔理沙「ゆっくりボイス(AquesTalk)がファミコン世代の技術の延長なのに対し、ずんだもんボイス(VOICEVOX)の声はAI音声(深層学習)である事も影響しているようだ」
霊夢「今流行りのAIね。やっぱりAIの進歩はすごいのね」
魔理沙「しかもそれらの表現がかなり自由度が高いようだな」
霊夢「動画制作者の腕の見せ所ね」
魔理沙「ただし、表現の自由度が高い分、こだわり過ぎると動画の内容そっちのけで発音の調整などに無限に時間を取られてしまうというデメリットもあるらしいぜ」
霊夢「クリエイター魂と言うヤツね。私も何となくそういう部分に力を入れたくなる気持ちも分かるわ」
理由その2 『手足がある』
霊夢「そう言えば私たちは顔だけで手足がないわね」
魔理沙「まあ、解説だけなら顔だけあれば問題ないからな。しかし、言い換えるなら私たちは顔しかないから解説しかできないとも言えるな」
霊夢「別に解説動画なんだから解説ができればいいんじゃないの?」
魔理沙「ところがずんだもんの解説動画では、ずんだもんは解説役というより、解説内容の理解を深めるための物語の登場人物になっている事が多いんだぜ」
霊夢「そう言えばそうね。ある事件の被害者だったり、あるいは首謀者だったり、はたまた歴史上の有名人物だったり。ずんだもんが物語の中心人物となる事で、視聴者はその物語をずんだもんと一緒に追体験する事ができるのよね」
魔理沙「例えばある詐欺被害の解説をする場合、ずんだもんを詐欺の被害者にする事によって、内容の理解だけでなく、被害に遭った時の切ない感情なんかも知る事ができるんだ」
霊夢「そう言えばずんだもんはいつも悲惨な目にあっている気がするわ。視聴者と喜怒哀楽を共にする事によって、キャラクターに感情移入しやすいのね」
魔理沙「それに立ち絵の差分だけ表情のパターンが多く、有志の絵師たちが無料で公開している素材も豊富だから、動画制作者が喜怒哀楽を表現しやすいんだぜ」
理由その3 『大勢の仲間達』
魔理沙「理由2で挙げた通り、ずんだもんの解説動画は物語に沿って出来事を追体験できるものが多いんだが、物語を演じるにはずんだもん一人では足りないよな。そこで大事になってくるのが共演者の存在だ」
霊夢「そう言えば私たち東方Projectの仲間は100名を超えているが、実際に解説してるのはほとんどが私と魔理沙だけの動画が多い気がするわね」
魔理沙「まあ、解説だけならそんなに大勢の解説要員は必要ないからな。最低限、解説役と応答役がいれば成立する」
霊夢「魔理沙が解説役、私が応答役になっている事が多いわね」
魔理沙「ちなみに筆者の好きな東方キャラは私と魂魄妖夢らしいぞ。特にアニメイトで魂魄妖夢グッズを見つけると買わずにはいられないらしい」
霊夢「いらない情報をどうもありがとう」
魔理沙「まあ、ゆっくり解説では主に私たち二人だけだが、ずんだもん動画ではずんだもんの他、四国めたん、東北きりたん、東北ずん子、春日部つむぎなどの仲間たちが出演する事が多く、物語を構築しやすいようだ。そうする事によって解説対象の裾野の拡大にも成功しているんだ」
理由その4 『解説動画以外の活躍』
霊夢「解説動画以外の活躍?」
魔理沙「ああ、例えばずんだもんに歌を歌わせてみたりな」
霊夢「そう言えば私も、ファミコンのBGMをずんだもんボイスで再現している動画を見た事があるわ」
魔理沙「完全な合成音声の私と霊夢と違って、ずんだもんの音声は自然さがあるから出来る動画だな。他にも、解説でも歌でもなく、ただのコントをやる動画とかな」
霊夢「確かにこれは私たちには真似できないわね」
魔理沙「そして次が最後の理由だ」
理由その5 『無料で使用できる』
魔理沙「ずんだもんの音声はVOICEVOXというサイトでダウンロードできるんだが、なんとこれが無料で利用できるようだぜ」
霊夢「それはすごいわね」
魔理沙「ちなみに高音質の有料バージョンもあるようだが、無料でも十分なクオリティがあるから売れっ子の解説動画でも無料音声が利用されている例は少なくないぜ」
霊夢「ちなみに私たちの音声は無料じゃないの?」
魔理沙「私たちの声は条件付きの無料と言ったところのようだな」
霊夢「条件付きの無料? それはどういう意味かしら?」
魔理沙「私用であったり、収益が発生しない動画への使用なら無料らしいな。動画で広告収入が発生するような場合は年間ライセンス料が必要らしいぜ」
霊夢「収益がたくさん出ればいいけど、収益が少ないと赤字になってしまう恐れもあるのね」
魔理沙「お金の面から見てもずんだもん音声の方が動画制作のハードルが低く、ずんだもん動画の方が増えるのは当然の結果だよな」
※後日の調査で、以前はゆっくりボイスは有料ライセンスが必要でしたが、現在は個人であれば有益化されても無料で使う事もできるようです(企業はNG)。ちなみにずんだもんボイスは企業が使っても無料というのが、ゆっくりとの大きな違いのようです。
その時だった、霊夢と魔理沙は背後から何かの気配を感じた。
ずんだもん「お二人の話、聞かせてもらったのだ」
霊夢「その声は、ずんだもん!?」
魔理沙「まさか、更なる解説動画界の占有率(シェア)拡大のために私たちを始末するつもりじゃ」
霊夢「どうしよう魔理沙、今の私たちは身体がないから襲われたらイチコロよ」
するとずんだもんはフッと笑った。
ずんだもん「何を言っているのだ。偉大な先輩を始末するとか、そんな事はあり得ないのだ。先輩たちが解説動画と言うコンテンツを切り拓いてくれたおかげでボク達がこうして円滑に参入する事ができたのだ」
すると、ずんだもんに続いて東北ずん子が現れた。
東北ずん子「先輩たちには感謝しかありません。お礼にずんだ餅のお土産をお受け取りください」
霊夢「わあ美味しそう」
魔理沙「どうもありがとうなんだぜ」
ずんだもん「それじゃ、これからも互いの健闘を祈ってアレをやるのだ」
東北ずん子「ああ、東方に伝わるアレね」
霊夢「私たちは東方project」
ずんだもん「ボクたちは東北ずん子・ずんだもんプロジェクト。どちらも東方なのだ」
魔理沙「それじゃ私たちは身体がないから声の方を担当するぜ」
ずんだもん「それじゃ動作の方は任せろなのだ」
そうしてずんだもんと東北ずん子は数メートルの距離を取って対峙する。
霊夢「流派、東方不敗は!」
魔理沙「王者の風よ!」
するとずんだもんと東北ずん子はお互いに突進し、激しいパンチの応酬をかわす。
霊夢「全新!」
魔理沙「系裂!」
霊夢&魔理沙「天破侠乱!!」
ずんだもんと東北ずん子の全身全霊を込めた一撃は中央で真正面からぶつかり合う。
全員「見よ! 東方は紅く燃えている!!!!」
そうして霊夢と魔理沙、ずんだもんと東北ずん子は、お互いの健闘を称え合うのだった。
おしまい☆