漫画アニメ短編集&救済の物語   作:クリリ☆

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この世界、オードグズでは5歳になると一人に一つ、スキルを授かる。このスキルは絶対で、人生は全てスキルで決まってしまう。
さて、本日はフェミシアの5歳の誕生日。両親と共に教会に来たフェミシアはそこで初めて自分のスキルを授かる事となる。


最弱テイマーはごみ拾いの旅を始めました【こんなスキルは嫌だ!】(救済)

 

【まずは成功シーン】

 

 

神官「あなたのスキルは、魔物使い(テイマー)、星なし」

 

フェミシア「星、なし・・」

 

父「ああ、なんて事だ。星なしは呪われた証し」

 

母「よりによってうちの娘が星なしだなんて・・」

 

 

そうしてフェミシアは家族から捨てられ、森でごみ拾いをしながら一人で生きていく事になった。

そしてある日、ついに村から生死不問で指名手配にされてしまう。フェミシアはアイビーと名を変え、命がけの逃避行をする事になったのだった。

 

 

 

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【教師だったら】

 

 

神官「あなたのスキルは、教師、星1!」

 

フェミシア「教師って、学校の先生だっけ?」

 

神官「その通り。人に物を教えるためには、まずは自分がしっかり知識を身につけねばなりません。これからは毎日勉強をするのですよ」

 

フェミシア「ええー、もっと遊びたい―、勉強いやー!」

 

父「何を言っているんだフェミシア、スキルと言っても星1なんだ、レベルが低い分、余計にたくさん勉強しなくちゃ立派な教師になれないぞ」

 

フェミシア「そんな~」

 

そうしてフェミシアは教師になるため、毎日勉強をさせられるのでした。

 

 

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【自宅警備員だったら】

 

 

神官「あなたのスキルは、自宅警備員、星3!」

 

フェミシア「自宅警備員?」

 

神官「家族の活動の拠点となる自宅を守るお仕事です。強盗や魔物(モンスター)、あるいは自然災害などから自宅を守る大事なお仕事です」

 

フェミシア「分かりました、頑張ります!」

 

そうして自宅警備員としての職務を全うするフェミシアだったが、近所の人からは、ニート扱いされてしまうのだった。

 

 

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【寿司職人だったら】

 

 

神官「あなたのスキルは、寿司職人、星5!」

 

フェミシア「すし職人? あの、すしって何ですか?」

 

神官「私にも分かりません。ですが、職人と付くくらいなので、物作り系のスキルでしょう。という訳で、まずは鍛冶屋に弟子入りして物作りの基礎を学びなさい」

 

フェミシア「分かりました、頑張ります!」

 

そうして鍛冶屋に弟子入りして鎚を振るう毎日を過ごすが、フェミシアの才能が開花する事はなかった。残念ながら生まれる世界を間違えてしまったフェミシアなのでした。

 

 

 

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【便所掃除師だったら】

 

 

神官「あなたのスキルは、便所掃除師、星10!」

 

フェミシア「便所掃除師!?」

 

神官「星10、伝説級の激レアスキルです。伝承によると、過去に伝説の便所掃除師がいて、彼が掃除した便器はあまりにキレイなため、舐める事ができたと言います」

 

フェミシア「あの、トイレ以外の掃除じゃスキルの効果は発揮できないんですか?」

 

神官「はい、トイレ限定です。しかし、落ち込む事はありません。王室御用達(ごようたし)の便所掃除師になれば、莫大な報酬がもらえると言います。トイレさえ掃除していれば、あなたの生涯はバラ色です。さあ、まずは村の便所をガンガン掃除して練習をしましょう!」

 

フェミシア「でも、一生トイレ掃除なんて嫌~」

 

せっかくの伝説級のスキルだったが、あまり嬉しくないフェミシアなのでした。

 

 





【優しい世界の最弱魔物使い(テイマー)


神官「あなたのスキルは、魔物使い(テイマー)、星なし」
 
フェミシア「星、なし。そんな、星がないなんて、私どうしよう・・」

神官「そんなに落ち込むことはありませんよフェミシア。例えどんなに素晴らしいスキルを授かっても、世の中には悪事を働く人や、私利私欲を満たすためにしかスキルを使わない者もいます。大事なのは、どのようなスキルを授かるかではなく、授かったスキルをどのように使うかなのです」

母「フェミシア、あなたは魔物使い(テイマー)としては星がなくても、あなたの可愛さは星5つよ。母さんに似て器量良しなんだから、自信を持ちなさい」

父「それに、星なしだって、スライムくらいのモンスターなら仲間にできるかも知れないぞ」

フェミシア「でも、スライムなんか仲間にしたって役に立たないよ」

父「もしかしたら、友達になってくれるかも知れないぞ」

神官「スライムには、どんな傷もたちどころに治してしまうレアな個体もいます。たとえ星なしの弱いスキルであっても、知恵と工夫次第で人々の役に立てる可能性はあるのですよ」

フェミシア「はい!」

母「それじゃおうちに帰りましょう。今日はお祝いに母さんが腕によりをかけてご馳走を作るわね」

フェミシア「わーい、それじゃ私も手伝う!」

母「駄目よ、あなたは主役でしょ。主役に手伝ってもらっちゃ悪いわ」

フェミシア「いいの、私が手伝いたいの。だから手伝っていいでしょ!」

母「ありがとうフェミシア。あなたは私の自慢の娘よ」


そうしてフェミシアは平凡ながら幸せな生涯を送ったのでした。



おしまい☆
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