また、アニメ『業』と『卒』もちょっと混じっており、梨花と沙都子の将来の話が混じっておりますが、二次創作でもありますのであまり堅苦しい設定はこだわらずに楽しんでいただければ幸いです。
昭和58年9月。4年続く雛見沢連続怪死事件、通称オヤシロ様の祟りを、部活メンバーが一丸となって未然に防ぐことができた。そんな、とある日の放課後、圭一達はいつものように部活に励んでいた。
今日の競技はジジ抜きである。使い古されたトランプを使用しているため、その汚れや擦れ傷などからほぼ全てのカードが分かってしまう。部活に入りたてだった頃の圭一はカードの識別ができず惨敗を繰り返していたが、圭一も次第にカードの見分けがつくようになり、徐々に勝率を上げている。
そんな白熱したジジ抜きバトル中に、ふと沙都子が言った。
「ところで圭一さん、部活メンバーは女性ばかりですが、誰か気になる女性はいませんの?」
圭一は沙都子のカードを抜き取りながら言った。
「気になるって何だよ?」
「ですから、圭一さんはどなたか好きな女性はいませんの?」
「ん、そうだなあ。まあ、俺はみんなの事が好きだぜ」
「もう鈍いですわねえ。わたくしはそういう博愛的な話をしているんじゃありませんの。つまり、色恋の話ですわ。圭一さんはどなたか恋愛対象として、好きな女性はいませんの?」
そう言われ、圭一は部活メンバーを見回しながらちょっと考える。圭一と目が合うと、梨花は「みー」と言って軽く微笑む。レナと魅音はちょっと照れくさそうに目を逸らした。
そして最近「沙都子の事を悟史くんから任された」と言って、魅音の妹である詩音も雛見沢分校に転校してきており、そのまま部活メンバーに加わっていた。
「いや、分からないよ。俺って恋愛とか、そういう経験ないしさ」
すると、詩音が言った。
「よし、それじゃ、今日の部活動で圭ちゃんの恋人を白黒ハッキリ決めてしまうのはどうでしょう?」
「ちょっと詩音何言ってるの? あんた、他人事だと思って楽しんでるでしょ?」
「さすが、やっぱお姉には分かっちゃいますか。でもいいじゃないですか。だって、お姉って圭ちゃんの事好きでしょ?」
「わわわ、ちょっと、何言いだしてるの詩音、いくら何でもストレート過ぎでしょ。それにおじさん、恋愛なんて・・」
いきなりの暴露に、心の準備の出来ていない魅音は否定も反論もできず、ただ顔を真っ赤にして俯いてしまう。
「みー、
そうして、詩音を中心に圭一の恋人を誰にするかの議論になっていった。
「で、まずは私、園崎詩音は悟史くんの事しか考えられないため当然辞退しますね。辞退は私だけでいいですか?」
すると梨花が手を挙げる。
「ボクは大きくなったら聖ルチーア学園に行きたいと考えていますのですよ。なので、圭一の恋人になるのは無理なのです、ごめんなさいなのですよ」
「あら、梨花ちゃまは聖ルチーアに。それじゃ、沙都子も一緒に聖ルチーアに行く予定なの?」
「いいえ、わたくしは勉強が大っ嫌いですもの。絶対にそんな所には行きませんわ。わたくしはずっと雛見沢に残るんですわよ」
「あら、でもずっと二人一緒だったのに、離れ離れになるのは淋しくないの?」
「もちろん淋しいですわ。ですが、梨花と二人で話し合って決めたんですの。それに、わたくしと梨花の絆は、例え地球の裏側に離れ離れになったとしても、びくともしませんわ」
「そうなのです。ボクと沙都子はどんなに遠く離れていても仲良しこよしなのです、にぱーw」
(まあ、そんな簡単な事が分かるまでに、何度惨劇を繰り返したか分からないけどね)
「では、沙都子はどうします? 圭ちゃんの恋人候補に立候補します?」
「いいえ、わたくしも遠慮いたしますわ。圭一さんは、一時とはいえ本当のにーにーのように感じた事がありますもの。恋人というよりかは、もっと身近な身内のような感じがいたしますわ」
「となると、残りはお姉とレナさんという事になりますね。お姉は当然として、レナさんはどうします?」
レナは圭一の恋人候補と聞いて、内心胸を高鳴らせながら様子を伺っていた。そしてついに自分に話が回ってくると、覚悟を決めて答えた。
「えっと、レナも圭一くんの事、ちょっと良いかなって思ってるよ。でも、急に話を振られると何だか緊張するかな、かなぁ」
「OK、それじゃお姉とレナさんの2択という事で決まりですね」
「ちょっと待ってよ詩音、私は強制参加なわけ?」
「別に辞退しても構わないですが、それだとレナさんで確定という事になっちゃいますねえ。お姉がそれで良ければいいですよ?」
「うぅ、それは~・・」
そうして、なし崩しに圭一の恋人を魅音とレナ、どちらにするか決める話し合いが始まるのだった。
続く☆