公安特捜班捜査行 殺意のJR特急   作:新庄雄太郎

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今日は、特急「ビバあいづ」が登場です。


会津若松行・裏切りの北帰行

5月1日、東海道新幹線で事件が起きた。

 

「キャーッ。」

 

と、1人の女性が悲鳴を上げた。

 

そこへ、車掌がやって来た。

 

「どうしました。」

 

「大変です、トイレで男の人が死んでるんです。」

 

「何だって、これは大変だ、早速公安職員に連絡します。」

 

それに気づいた車掌は、警乗していた南と中野が現場に来ていた。

 

「どうも、鉄道公安の物です。」

 

「何があったんですか?。」

 

「大変なんですよ、トイレで男性の死体が発見されたんです。」

 

「何ですって。」

 

「こちらです。」

 

と、南と中野はトイレに入った。

 

「この男は、ナイフで殺害されているな。」

 

「主任、被害者の身元は。」

 

と、南は名刺を見た。

 

「橋本不動産の社長、橋本 幸次郎さん63歳か。」

 

「つまり、被害者は個室で犯人に刺されて、普通車のトイレに入って倒れて死亡したと、そして男は逃走したと。」

 

「なるほど。」

 

14時14分、東海道・山陽新幹線「ひかり34号」は東京に到着した。

 

ホームには警視庁・捜査一課と鑑識も到着していた。

 

「凶器はナイフと思われます。」

 

「わかりました。」

 

そして、南と中野は高杉に報告した。

 

「ほう、警乗中に殺人が。」

 

「はい、被害者は不動産会社の社長だそうです。」

 

「ほう。」

 

「発見者の女性の話だと、トイレに入ったら、その男性が倒れている所を発見したそうです。」

 

「なるほど、犯人は個室へ行きナイフで刺して、被害者はトイレで倒れて息絶えたって事か。」

 

「はい。」

 

「と言う事は、犯人は個室に入って橋本を殺害して、橋本は犯人を追いかけた後にトイレに入って倒れたと。」

 

「ええ、まず間違いないと思われます。」

 

と、南は言った。

 

「えっ、新幹線で殺人。」

 

「ああ、そうだ。」

 

「犯人は、どんな人だったか覚えていますか。」

 

高山は、南と中野に言った。

 

「いや、それが怪しい客は見てないって。」

 

「なるほど。」

 

「犯行現場は、新幹線「ひかり」でしたね。」

 

「ああ、車両は100N系の「グランドひかり」だ。」

 

「なるほど。」

 

「つまり犯人が「ひかり」に乗るとしたら、小倉、広島、岡山、新大阪、京都、名古屋。」

 

「それも、考えられるな。」

 

そして、翌日。

 

上野駅

 

「誰かーッ、捕まえてーッ、ひったくりだぁーっ!。」

 

そこへ、桜井氏岩泉が警戒していた。

 

「どうしました。」

 

「大変なんですよ、50万円入りのカバンが何者かにひったくられたんです。」

 

「何ですって。」

 

「よし、俺追いかけてくる。」

 

「頼むよ、岩泉。」

 

岩泉は、早速ひったくりを追いかけた。

 

「待てーっ、ひったくり。」

 

と、岩泉は追跡したが、ひったくり犯はどこかへ消えていった。」

 

「くそー、どこへ行きやがった。」

 

「何で、こんな上野駅で犯人が消えたんだ。」

 

「そうか、50万円入りのカバンがひったくられた。」

 

「はい、会社員で名前は上原和弘さんです。」

 

「それで、50万円のバックって言うのは。」

 

「上原は会社で取引に使う、大金なんだそうです。」

 

「なるほど、それで犯人の特徴は。」

 

「ええ、犯人の特徴はキャップ帽と黒ジャンパーを着た若い男って言っていました。」

 

「若い男って言う事は、20代ぐらいか。」

 

「ええ、可能性があります。」

 

「と言う事は、新幹線の「殺人」と上野駅のひったくり。当日人物って事も。」

 

「あり得ますわね。」

 

と、小海は言った。

 

「とにかく、この線で捜査しよう。」

 

「はい。」

 

2人は、結婚前に帰京してきた。

 

「あっ、もう来てたのね。」

 

「ああ、母も賛成してくれたようだ。」

 

「それで、今帰ってきたのね。」

 

「そうだよ。」

 

「これで、やっと幸せになれるわ。」

 

「ああ。」

 

次の日、南は高山と鶴岡を伴ってその行方を追う事になった。

 

「この男が犯人なのかな。」

 

「いや、わからんぞ、警視庁ではその男をマークしているから。」

 

「主任、犯人は別にいるって事は。」

 

「それも、考えられますね。」

 

2人の新婚が、東京駅で8時36分発の東北新幹線「やまびこ115号」に乗って郡山へ向かっていた。

 

「もうすぐ、会津若松ね。」

 

「ああ、そこは俺の実家だ。」

 

「私、紀彦さんのお母さんにも挨拶しておかないと。」

 

「そうか、じゃあ俺もな。」

 

一方、南と高山と鶴岡は後を付けた。

 

「おっ、あいつ郡山で特急に乗るみたいですね。」

 

「そこからへ行くと磐越西線に入るから、きっと会津若松へ向かうんだ。」

 

ファーン!

 

10時19分、特急「ビバあいづ1号」は郡山を発車した。

 

「この男が犯人なのかな。」

 

「とにかく、話を聞くことにしよう。」

 

「ええ。」

 

11時18分、特急「ビバあいづ1号」は定刻通りに会津若松に到着した。

 

「ちょっといい。」

 

「何ですか。」

 

「鉄道公安の物ですが、ちょっと聞きたいことがあってね。」

 

「待ってよ、俺は殺してねぇぞ。」

 

「どいう事。」

 

と、南は驚いた。

 

「俺は先月、あの家に行ったんだ。」

 

「えっ。」

 

「何だって。」

 

「俺は、あの人の家に行ったんだ、そこにその男と一緒にもめていたところを目撃したんです。」

 

「なるほど、すると君はそこのマンションへ行って2人がもめている所を目撃したんだね。」

 

高山は八神紀彦に言った。

 

「ええ、間違いないよ。」

 

「じゃあ、犯人はあの人か。」

 

「ええ。」

 

「今回の事件は、別にいるんですね。」

 

「ああ。」

 

「わかったよ、犯人はこれを利用したんだよ。」

 

東海道・山陽新幹線「ひかり34号」

 

新大阪発11時17分 乗車

 

新大阪から名古屋辺りで橋本をナイフで殺害

 

東京着14時14分 下車

 

次の日 上野駅

 

7時45分にひったくる。男は上野から新幹線に乗って逃走。

 

そして、駅のトイレで着替えて、新幹線ホームへ向かう。

 

東北新幹線「やまびこ35号」

 

上野発8時12分 乗車

 

郡山着9時31分 下車

 

郡山発10時19分 特急「ビバあいづ1号」に乗車

 

会津若松着11時18分 下車

 

「そうか、犯人はこれを利用したって事か。」

 

「ああ、次に狙われるのは八神だ。」

 

そして、八神と婚約者の絵里と一緒に新婚旅行へ向おうとしたが、そこへ犯人がやって来た。

 

「おやおや、又あったな。」

 

「あっ、お前は。」

 

「そうだ、てめぇが見られたせいでな。」

 

と、男はナイフを持っていた。

 

「そこまでだ。」

 

「誰だ、てめぇ。」

 

「鉄道公安隊だ、観念しろ。」

 

「ちくしょー。」

 

男はナイフで南を刺そうとしたが、高山が背負い投げをしたから気絶した。

 

「ぐはっ。」

 

「お前を逮捕する。」

 

と、鶴岡は手錠をかけた。

 

「くっ、くそーっ。」

 

こうして、新幹線「ひかり」の殺人と上野駅のひったくりは解決した。

 




7月には、どんな列車が同乗するかはお楽しみに。
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