帝鉄D51形蒸気機関車241号機専用レイルロオド   作:1999bizzare summer

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まいてつでこの話をずっとやってみたいと思ってました



落成

正和14年(西暦1939年)12月某日 北開道 苗穂工場にて

 

 

 

………

ここ、は……

 

冬場の冷たい工場の床の上で、私は目覚めました。

レイルロオドの初回起動に必要なゼンマイが、私の横に無造作に置いてあります。

辺りを見渡していると、青い整備服を着た男が近づいてきました。

男は、私の全身を一瞥すると話しかけてきました。

 

 

「目覚めたか。起動状態に問題はなさそうだな」

「次は初期情報の齟齬確認だ。お前の役割は認識しているか?」

 

 

自分の中の情報を整理して、理解する。

 

「はい……私は、D51形蒸気機関車専用レイルロオド…です」

「役割は、レイルロオドとして、鉄道車両の運転・整備を補助することです」

「現状、その役割に関わる機能に不具合は感じません」

 

 

「よろしい。他に懸案事項はあるか」

 

 

「では、いくつか確認させていただきます。まずは、配属先と配置先についてです」

 

 

「お前の配属は札幌局だ。配置は追分区の予定だ」

 

 

追分。石炭産業が盛んな夕張と、札幌へと繋がる室蘭本線を結ぶ中継地点。

この日ノ本においての重要拠点を任せられるとは…

 

「了解しました。では次に、私の稼働開始はいつからでしょうか?」

 

 

「今すぐだ。お前には、先日完成した241号機を担当してもらう」

「既に同機は最終検査が終了している。が、念のためお前にも見てもらおう」

「問題がなければ、明日にでも追分区に行ってもらう」

 

 

「了解しました。私は帝鉄レイルロオドとして、誇りをもって役割を遂行いたします」

 

 

「ああ、期待している」

 

 

男は一言「ついてこい」と言って、私を241号機の元へ案内してくれました。

しかし、歩くというのは中々にしんどいですね。後で対策を考えておきましょう。

 

そう思っているうちに、ついに私の担当機、D51 241号機と対面できました。

この機体と私はいわば運命共同体、きちんと検査しなければなりません。

例え数ミリのズレでも、致命的な事故につながる可能性があります。

しかし、どうやら私の心配は杞憂だったようです。

軽く全体を眺めただけで、苗穂工場の人間の仕事の丁寧さが見てとれました。

私は、とても恵まれているのかもしれません。

 

「特に異常は検知できませんでした。むしろ、感服いたしました」

 

 

「ならばよし。機体は明日、入れ替え機に引っ張らせる予定だ」

「お前は出発時刻までは、そこの休憩室で万全に準備しろ」

「追分区に着いた後のことは追分の者に任せる。達者でな」

 

 

そう言って、男は別の業務に戻りました。

私は、男の口元が少し緩んでいたことに気づきました。

職人冥利に尽きる、ということでしょうか。

私も、いつかあのように笑えるようになりたいです。

さて、休憩室に行く前に、明日の牽引担当の者に挨拶に行きましょう。




ルシフェルの超越エピを参考に書いてみました。
レイルロオドの設定が全然わかってないのでおかしい点があればぜひ教えてください。
トップナンバー機以外の一人称の設定がよくわかりません。
地名のぼかしもよくわかりません。
暇な時に書いていきます。
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