推しの結婚式に出たいだけの人生だった……_:(´ཀ`」 ∠):   作:かりん2022

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続けようと思ってもどうも唐突に最終回してしまう……。
描きたい展開はあっても、キャラがそう動いてくれない。
ルート1よりマシになっていたらいいのですが。
後日談あります。


我が人生に一片の悔いあり

「証 愛衣。言わなければならない事がある」

「何?」

「大人しくお縄につけ。素直に謝ったらきっと悟も許してくれる」

 

 私は鞄を持って走った。

 

「あっ 待て! 悟!」「さとゆ! すぐゆ!」

 

 さとゆが矢田さんを吹っ飛ばす。ごめんね!

 そしてさとゆが強くてビビる。

 

「夜蛾先生! ぶん殴る!」

 

 夏油様が拳を振り上げてくる。夜蛾先生を? まさか私めを!? ヒィぃ怖い!

 ウェディングドレスの白のレースが視界に広がる。すぐゆが私を庇って前に出たのだ。

 

「すぐゆ!」

 

 すぐゆが殴り飛ばされる。直後、夏油様が、呪霊に殴られる。

 

「バカな! 私の呪霊の支配権を奪った!?」

「さとゆさとゆさとゆ?」

「すぐゆ!」

 

 さとゆが、煽るすぐゆを助け起こす。

 

「子供に手を出すなんてひどい!」

「先に手を出したのはそちらでしょうに」

 

 七海とぬいぐるみ達が襲いかかる。

 

「はいばら」

 

 ケーキ入刀用のナイフを持ち、なながその全てを吹っ飛ばす!

 

「なな、ななー!」

「逃げよう、さとゆ!」

 

 さとゆとすぐゆが合流。

 

「逃がさないよ」

「すぐゆ!」

「さとゆ」

「はいばら」

 

 五条悟が立ち塞がり、さとゆとすぐゆ、ななが印を組む! これってまさか! 

 私は慌てて領域展開した。

 

「領域展開!!」

 

 すぐさま五条 悟も領域展開する。

 ななが走る。

 

 さとゆのアシストをうけ、無限を超えて、五条悟を吹っ飛ばす!

 

 そして領域が解除され、私達はさとゆの転移で逃げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああもうやられた!!! しかも峰打ちとか、舐めてんのか!! 七海あれ、どういう事だよ! あっ 七海、領域展開に巻き込まれたのか、ああもう! 硝子、お願い。しっかりしろ、七海!」

「領域展開を使う呪具だと!?」

「あ、あはははははは!」

「笑ってる場合か、硝子!」

「いや笑うしかないだろこんなん。……どうすんだ、やばいぞあれ」

「……早急に対処するしかないだろ」

 

 その混乱している間に夏油一派は逃亡。

 

 冥冥が撮っていた一部始終は、すごい勢いで呪術界に拡散された。

 

 

 

 

 

 

 

一方、死地を脱した夏油一派も混乱の中にあった。

 

「で、心当たりは本当にないの、傑ちゃん」

「ない! 悟のことを売ったりなんか絶対しない、しかも学生の頃の話だぞ!」

「落ち着け、夏油。呪霊を奪われるというのはまずいんじゃないか?」

「そうだね。捕まえないと……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死んだ、これは絶対に死んだわ私」

 

 浜辺で、私は落ち込んでいた。

 しかも、ここはどうやら並行世界のようだった。

 多分、メロンパンに捕まったあの時だろう。

 カバンを忘れて無一文で困って実家に行ったら、私はもう何年も前に死んだことになっていた。

 

 お金もない、狙われている、私に残されたのは咄嗟に掴んだマグカップとカメラ、ポケットに入れた夢卵とレシピだけ。あ、ボールペンもあったわ。でもこれで、一体私はどうしたらいいのか。

 

 浜辺で遊ぶ可愛い式神レンジャーを見ていて、癒される。

 私は、意を決してレシピの裏に遺書を書いた。

 

「おいで、みんな」

 

 式神レンジャーが集まってくる。

 私は彼らを抱きしめた。

 

「ああ、可愛いすぐゆ。いい? 良く聞いて。人間は神に逆らって知恵の実を食べて、初めて、人間となるのよ。今の貴方は、ご主人様の愛情なしには生きていけない。でも、抜け道があるの。一つは、十分に呪力と愛情を貰うこと。一つは、作り主の骸を食らうこと。一つは、進化すること。卵を産んだらどうすればいいかはもうわかるわね? このレシピにも書かれてるわ。貴方達は、呪術師に寄り添って、血を繋いでいきなさい。雌伏の時は長いけれど、血が途切れなければ、いつかきっと自由を得られるわ。だから、皆、私を食べて、この手紙を持って五条悟の保護を願いに行きなさい」

「さとゆ」

 

 フルフルと傑は首を振ったが、二人、前に出るものがいた。

 

「すぐゆ」

「はいばら」

 

 さとゆとななには、何としても守りたいものがあった。

 傑が呪詛師に落ちてしまったすぐゆと、すでに灰原がいないはいばらである。愛情をくれる本人も骸もない以上、はいばらは創造主を食べなければ死ぬ。二人が動くと、二人だけを悪者にしたくなかったしょこちゃんも動く。

 

「しょこ。しょこしょこ!」

 

 促されて、すぐゆとななも戸惑いながら前に出る。

 そして、腕に食らいついた。

 

「痛い痛い痛い。いやあの、せめてトドメ刺してから食べてくれる? 痛い痛い痛い。優しく殺してね。おねが」

 

 そうして、頭を吹き飛ばされてパタリと転生者は倒れ、後には咀嚼音が残った。

 こうして、彼らは共犯者になった。

 

 翌朝。さあ、出発しようと言ったところで、彼らはふっと消えた。

 並行世界から本来の持ち主達がやってきて、召喚を掛けたのである。

 

「うわっ 召喚してみたら、なんで血まみれなのさ君ら!」

「傑。並行世界なんて何があるかわからない。さっさと帰ろうぜ」

「無事でよかった、はいばら、なな……本当に無事で良かった」

「これで仕事が楽になるね、七海」

「しかし、チビ達に頼りきりは問題だな……」

 

 そうして、並行世界から来た彼らは帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 そして、五条 悟が哀れなる特級呪具師の最期の場所に現れる。

 自身の呪力の残穢を追ってきたのである。

 そこには、血溜まりと残された服、マグカップとその中にそれぞれ一つずつ入った卵。紙片が2枚。

 

「先を越されたか。まずいな。ちょっと焦ってきたかも」

 

 そうして紙片の表面の卵の扱いを見た後裏面を見た。

 

『この子達をお願いします』

『本物の推しの結婚式に出たいだけの人生だった……_:(´ཀ`」 ∠):』

 

 30秒。最強に30秒もの完全無比なる無量空所を喰らわせた紙片をポケットに突っ込み、深い深いため息を吐いて首を振った最強は、マグカップを持って帰った。

 

 もちろん、チビ達の捜索は呪術界の総力を持ってして行われたが行方はまったく知れず、大儀式に使われたのであろう、ということで決着がつくこととなる。

 そうして、チビ達の捜索に躍起になった夏油の百鬼夜行は一年実行が遅れる事となる。

 この一年があまりに大きな一年だという事は、まだ誰も知らない。

 

 そう、血という縁を辿る事ができる、野薔薇が入学するのだ。




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