ウマ娘 プリティーダービー GTR最速伝説   作:frostvernt

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ようやく、まともなレースです。まだまだ頭文字D要素は薄目。


第4話 BACK ON THE ROCKS

 

■ライン視点

 

デビュー戦。

もうすぐデビュー戦が始まる。

コースに立ち、私、ブルースカイラインはずいぶん遠くに来たものだと思った。

で生まれて、そのままずっと群の。。。峠でしか走ったことがなかった。

家から少し離れたところに、公共のコース場があったが、ついぞ訪れることはなかったなぁ。

 

そんな私が今、東京のコース場でデビュー戦をしようというのだ。去年の私が聞いたらどう思うだろう。

へー。と興味がないか、それともそんな時間は無い。と怒るか。そんなところだろうか。

 

トレーナーは気負わずに行けと言った。

無茶言ってるなと思う。周りを見るとどのウマ娘も緊張でカチコチだ。ジュニア級の初めの方ならそんなものだとトレーナーは言っていた。

 

まぁ、私は大丈夫だ。レースは初めてだが『レース』の経験なら豊富だ。ここにいる誰よりも。シンバシルドルフや他のスターウマ娘たちよりもだ。

緊張はない。焦りもない。

絶対に勝てる保障はない。絶対の自信もない。

 

でも、それだけだ。『いつものように』自分の限界を目指してアクセルを踏み込むだけ。

 

ゲートに入る。未だに慣れない。

ゲートの中に入って、ゲートが開くのを待つ。『カウントダウン』をしてくれたらいいのに。

 

ゲートが開く。普通に出る。他のウマ娘はバラバラだ。緊張してたんだな。可哀想に。

 

他のウマ娘の心配をしている場合ではない。初めの頃よりだいぶ走りやすくなった。

でも、芝に完全に適応したわけじゃない。ギアチェンジ走法の最適化も終わってない。

減速のタイミングで他のウマ娘が前に出ていく。私は追い込みの位置へ。作戦通りだ。

 

今回の作戦は追い込みだ。後ろでゆっくり走り、最後に外からぶち抜く。わかりやすい。

 

後ろから走る。回転数を上げながら外に向かう。外に出てギアを上げていく、回転数を上げたり、下がったりする。

内側のウマ娘が鬱陶しそうにする。煽っていると思われただろうか?ごめんね。これ仕様なんだ。

 

コーナーに入る。そのままだ、『アウト』にいるから。気にする必要はない。回転数を上げていく。

 

だが、これはダメかもしれない。ギアチェンジ走法とコースがあっていない。

走ってみてわかった。加速区間が必要だ。次から中距離を目指そう。

 

これは間に合わないかもしれない。関係ない。

アクセル全開だ。回転数を上げる。

冷静に考えているように見えるが、心は燃え滾っている。

頭が燃え上がると命がいくつあっても足りなかったからね。慣れだよ慣れ。

 

そのままゴールを駆け抜ける。2着だ。

1着の娘はスタートもよかったし、ずっと冷静に的確に動いていた。いい走りだ。

 

勝てなかったのは悔しい。でも走れる。走れている。

私は確かな手ごたえを感じていた。

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