ウマ娘 プリティーダービー GTR最速伝説 作:frostvernt
筆者は傷んだチャーハン食べてダウンしました。
レースの後、自分に割り振られた控室に戻ってきた。
この後にウィニングライブがあるが。。。特に問題はなさそうだ。
控室にノックの音が響いて、トレーナーが入ってきた。
「1着おめでとう。いいレースだったよ」
「ああ、トレーナーか。ありがとさん」
トレーナーが入ってくると同時にお祝いの言葉をもらう。
やっぱり悪くないな。褒められたり、賞賛の言葉は素直に嬉しいもんだ。
トレーナーに軽く足の調子を確認して貰い、大丈夫のお墨付きを貰う。
「どうだった?今回のレースは?」
トレーナーが問いかけてくる。
正直感想を聞かれても、これといったものはないんだが。勝てるレースだと思ってたし、その通りに勝った。
「んー。勝てて良かったかな?声援も嬉しいし。」
よく考えずありきたりなことを言った気がする。
「何か掴めたかい?」
少しドキリとした。
「まぁ、一緒にトレーニングしてたら少しくらい伝わるもんもあるもんさ」
「そんなもんかね」
「んー。まだ掴めないかな。私が良く解ってないっていうのもあるんだけど。。。」
思った通りに答える。私にもトレーナーとの間にはそれくらいの信頼関係は結べていると思っている。
でも、全部を話すのは。。。少し憂鬱だ。
「聞かないの?」
「教えてくれるのか?」
そういわれると困るのだが。
「んー」
別に言ってもいい。他の相手なら笑うかもしれないが、トレーナーはバ鹿にしたりしない。そういう確信はある。
でも、言いづらかった。きっかけが無いというのもある。自分が他の。。。このレースで走ってた娘とも違うという自覚も。
「別に無理に言わなくてもいいんだよ」
逃げ道を残してくれるのはトレーナーのいいところだと思う。
「なら、もうちょっと待って欲しいかな」
「OK。わかった」
「そういうところ、トレーナーのいいところだと思うよ」
「そう言って貰えるとありがたいね」
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翌日、私はトレーニングに向かう前に、いつも使っているトレーナー室に向かう。
ミーティングだ。次のレースの予定を決めることになってる。
「トレーナー。いる?」
「おう、鍵は開いてるから入ってくれ」
トレーナーの返事を受けて、部屋に入る。
トレーナーは机でPCに向き合っているようだ。
「すまん。ちょっと待っててくれ」
「ん」
何度か来たことがあるが、今年から使い始めたからか綺麗な部屋だ。
トレーナーの性格か壁際には本棚が並び、そこに資料が入っているがそこまで数は多くない。
トレーナーはどちらかといえば、ノートPCかタブレットを使っていることが多い。入っているのは紙媒体の方が見やすいものだけだ。
そして、それ以外の本棚のスペースにはトレーナーの私物が飾られている。これが結構な量がある。前チームの時から引き継いできたらしい年季が入ったなんか見たことがないタイプのストップウォッチや、レース雑誌。
あと、上から3段目に飾られている
部屋を貰った時に買ったのか、真新しいソファに腰かけて部屋を眺めていると、トレーナーの作業が終わったようだ。
「待たせたな。じゃあミーティング始めるか」
「まずは1着おめでとう。だいぶ芝にも慣れてきたな。いい脚してたよ。」
「ありがと」
「で、次のレースなんだが。OPで叩いて、重賞を狙ってみようと思うんだ。・・・一応聞いておくが朝日杯はいいんだな?」
「うん。メイクデビューで短いのはダメそうな感じはわかったし」
「なら11月の京都ジュニアステークスを狙うか。それで上手くいったらホープフルステークスとかどうだ?」
「ホープフルステークスってジーワンってやつでしょ?大丈夫?まだ慣らしが要りそうな感じだけど」
「その辺を何とかするのがトレーナーの仕事ってやつだ。ラインの末脚なら十分勝負できるだろうよ。」
「おーけー。ならトレーナーに任せるよ。目指せジーワン制覇だね」
「わかった。とはいっても、やるべきことは今までと変わらないな。芝への適応をさらに上げていくことだ」
「わかった。」
私はソファから立ち上がった。
さぁ、トレーニングだ。まだまだ上を目指さないとね。
そのためにわざわざ平地に来たんだから。
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■トレーナー視点
ラインが着替えに行っている間に練習メニューを見直す。
勝てればそれに越したことはない。勝つためにできる限りのことはするのはトレーナーとして当然のことだ。
勝負になるというのは本心からだ。10月の新バ戦 中山1800mで上がり35.6は十分なタイムと言っていいだろう。スタミナもある。2000mへの距離延長の心配はない。
問題はそれ以外。足が少し速いだけで勝てたら苦労はないということだ。
だが、今のラインには足りないものが多すぎる。
もしラインのカタログスペックを完全に出し切ることができるのなら、ラインの勝ちは揺るがないだろう。
しかし、俺にはどうにも落とし穴があるような気がしてならないのだった。