I will always love you!   作:リアム

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牧場にはデイヴィッドの知らない優しい人間が沢山います。
デイヴィッドが怖くて何も出来なくてもゆっくり待って、無闇に近付かず見守ってくれる人間が沢山います。
それは周りにいる馬にも影響したのか、デイヴィッドへちょっかいをかける様な馬はいませんでした。
時間が経って、時間をかけて、5回は干支が変わったある年、デイヴィッドはゆっくりと人間へ、放牧地にいる馬達へ顔を寄せて挨拶をしました。
 


Summer Sea.

 

The trail of effort that flows.

 

デイヴィッドをもっと知りたいと、もっと信頼を深めたい心に決めてから毎日話す時間を作り始めてはや数ヶ月。

最初はコミュニケーションの「コ」の字すら無かった二人はいつしかある程度の言葉を交わせる様になってきていた。

 

最初はトレーニングメニューをトレーナーだけで決めていのが、デイヴィッドからダートを走りたい、芝を走りたいが時々言える様になった。

 

最初はトレーナーが決めたメニューをただ行っていたのが、デイヴィッドから脚に違和感がある、雨が降りそうだからグラウンドではやりたく無いと時々言える様になった。

 

トレーナーは、デイヴィッドから走る目標を教えて貰えた。

 

デイヴィッドの自我がどうして希薄になってしまった原因も少しだけ知れた。

自分の事をデイヴィッドは絶対に口にしない。しかし、トレーナーは申し訳ないと思いつつ、今後の為に学園が持つ名簿を見てデイヴィッドの両親へ連絡を取った。

デイヴィッドの両親はとても穏やかで、会話の中でも性格や行動に難がある存在では無いと分かった。そして、デイヴィッドについて聞いた時。

 

【私達も分からないんです……。でも、ずっと昔に怖い夢を見ると言う様になって、それからあの子は眠るのを怖がる様になって、メンタルクリニックにも行ったんですが良くならず……】

 

人間もウマ娘も強いストレスを受けるとPTSDとなって心に残ってしまう様に、デイヴィッドも幼少期に見ていた悪夢の所為で今の様になってしまった。

両親に原因は無く、幼少期の交友関係も問題は無し。

そうなると考えの一つに浮かび上がる夢物語かもしれない要因は「ウマソウル」によるもの。

それだったら答えに出来る。魂に刻まれた悪夢。

ウマ娘が受け継いでいる名前と魂に付けられた傷跡。

 

「そんな大きなもの、どうしろってんだぁ……」

 

何かの外的な要因だったのなら、何度セカンドオピニオンを重ね様が合う病院を探し、時間を重ねれば症状を軽くする事が出来る。

だけどこんな俺にはウマソウルに刻まれた傷を治す様な技術なんてものは無い。

 

 

 

 

 

「……なので、取り敢えずそれは一旦置くとして!!夏合宿を沢山頑張ろうな!デイヴィッド!」

 

俺の目線の下で小さく頷くデイヴィッド。

我々は今日から、数多くのウマ娘、トレーナーに混ざり夏合宿を行う事になっている。

目的はウマ娘の総合的な能力アップ。と、俺自身のスキルアップ。

 

「沢山思い出を作っていこう!」

「つ、作り、ま……す」

 

まずは少しずつでもデイヴィッドの交流を重ねて深めて、心を解していくことから始めよう。

俺は、それくらいしか考え付けないから。

 




 
「二本目と……三本目を……クロス。して、四本目を……曲げる。それだけで、想いは、伝えられる」

David
デイヴィッド
CV:浅葱永羽

誕生日・・3月2日
身長・・・147cm
体重・・・もう少し太りましょう



トレセン学園随一の不思議ウマ娘。
無口、無表情で一見近寄り難い雰囲気を醸し出しているが、内に秘めたる能力や想いは本物で直向きに努力する。
言葉で全てを伝える事はまだ苦手だが、彼女の走る目的はただ一つ。
「有難う」そして「元気です」を伝えること。

 
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