I will always love you!   作:リアム

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The unchanged way of running.

 

We need your help.

 

冷たい風が身を撫でる中、トレセン学園のグラウンドを一人のウマ娘が走る。

コーナーを回り、決められたゴールの前を通過して速度を緩める。ストップウォッチを持ったトレーナーである男は、タイムを記録用紙に書き込みながら安心した様に頷く。

 

「うん、良いタイムだね。これなら中山金杯で充分に戦える」

「……よ、良かっ……た」

 

2:01:4と表示されたストップウォッチのボタンを押してリセットし、ポケットに仕舞う。

目線を変え、直ぐ近くでスポーツドリンクを飲むデイヴィッドを視界に入れれば、何時もより調子が良い事が分かる。

たった数日の帰省。移動を含めてしまえば本当に少ない時間ではあったが、デイヴィッドにとっては大きなリフレッシュになった事に変わりは無かった。

 

「デイヴィッド。久し振りの実家はどうだった?」

「う、ん。と、ても……幸せ。だった」

「そっか。でもごめんね。あまり時間を作れなくて」

「い、いの……本番、見に来て……くれる、から」

 

側から見たら何も変わっていない様に見える笑み。

広角は薄く震えて、慣れない事をやっているのだという事が分かる。

それでも、内側から溢れた「ソレ」を分かり易く表現していた。

 

「嬉しいな。本番、格好良い姿をご両親に見せられる様に頑張ろう!」

「は、い……練習、がんばり……ます……!」

「よしっ!それでは、休憩は終了。再開するよ」

「うんっ」

 

中山金杯は芝2000メートルのレース。

トレーナー、愛以山楓が担当するウマ娘、デイヴィッドのスタミナを考えればレースでバテる事は無い。例え、最後の直前に上り坂が待ち受けていたとしても。

問題は、デイヴィッドが出走予定の中山金杯には歳上の、更に言うならデイヴィッドよりも経験の積んだウマ娘達が数多く出走するということ。

 

「バ群の中で問題無く走れるだろうか」

 

一抹の不安。

今までのデイヴィッドはバ群に囲まれずレースを進める事が出来た。だが、それ故に周りから与えられるプレッシャーに対しては経験不足となってしまっている。

デイヴィッドと愛以山は2人きりのコンビには、バ群を体験させられる相手がいない。

 

「これは……困ったな……」

 

教えた通り、最高のタイミングでラストスパートを掛けるデイヴィッドを見つめながら、愛以山は苦しげに頭を掻く。

もし、自分がウマ娘と同じ速度で走れたとしても併走にしかならないその事実に息を吐く。白い煙は答えを出してくれる様子も無かった。

 

「……と、トレーナー」

「あ、うん!どうしたの」

「走った、よ」

 

デイヴィッドから話し掛けられ、一瞬、肩を揺らしながら反応して、感じた事をお互いに話す。

先程の走りを修正しながら、デイヴィッドの技術を磨いていく。

その最中、愛以山の頭には知り合いのトレーナー達の顔が浮かんでいた。

 

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