I will always love you!   作:リアム

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popularity contest.

 

What were the results?

 

今日のトレセン学園は朝から少しだけソワソワとした空気が流れていた。理由はたった一つ。頂点を目指すウマ娘達が目標にする事も多い最高位のG1レース、「宝塚記念」に出走できるかどうかの人気投票の結果が発表される日だからだ。

デイヴィッドとは前々から発表の日、放課後に集まって一緒に結果を見ようと決めていた。けれど、デイヴィッドが授業を受けている間はずっと貧乏ゆすりが止まらず、やるべき仕事も進まず、どこからか聞こえてくる賑やかな声の一つ一つに「もしや!」なんて意識を向けてしまう。

 

何度目かのパソコンの画面を操作しようとして、片方の腕で止める動作。

心を落ち着かせる為に深呼吸をして、何か飲んで意識を逸らそうと立ち上がった瞬間。ガラガラと音を立てて扉が開く。

 

「あ!?あぁ!で、デイヴィッド!元気か!!!?」

 

今までよりも少しだけ早い時間に開いた扉に驚いて、混乱と勢い任せに出た言葉へデイヴィッドは驚く事もせず、小さく頷くと部屋の中に入って来て、何時もの場所に荷物を置く。

 

「そ、それじゃあ!前から話してた投票結果見るか!まずは何か飲むか!何時もの紅茶で良いか!」

 

担当がいる手前、大人としての振る舞いを崩さない様に気持ちを切り替えて、落ち着けた緊張を隠して電気ポットの置いてあるスペースで紅茶を淹れる。

カチャカチャとマグカップが軽い音を奏でて水面が揺れていた。

 

「よ、よし。み……見るからな?」

 

パソコンを動かして、2人並んで画面を見つめる。

勢い良くカップを傾けた所為でヒリつく舌と喉のお陰で幾分か正常になった思考でURAのサイトを開く。

きっと、同じタイミングで同じページを見ている人達が多いのだろう。

珍しく、普段よりも時間が掛かった読み込みが終わり飾り気の無い、公的な文章らしい簡素な形の投票結果が表示される。

 

上位のメンバーはクラシックを盛り上げ、テレビや雑誌でのインタビューを毎日見る様な世代の象徴となる、言ってしまえば「決まりきっていた」顔ぶれ。

そんな上位陣を追い掛けるのも安定した人気と、素晴らしい競走成績を残しているウマ娘達。

震える手と、ヒリヒリとした感覚だけを残して乾き切った口の中をそのままにほんの少しスクロールをする。

 

「あった」

 

静かな部屋の中に響いたのは誰の声だったか。

真っ白になった頭の中、視界が捉えるのは一番下。デイヴィッドの成績を考えると蜘蛛の糸でもあったギリギリの順位。

 

「よっっっっし、よっっっっっっし!!!!!!」

 

椅子を倒しながら、勢い良く立ち上がる。

握った両手は力を入れ過ぎて、指先が白く染まっている。

 

「いこ"う!!デイヴィッド!たからづかき"ねん"!!」

 

まだ何も始まっていない。俺がターフの上を走る訳では無い。それなのに、ボロボロと俺の目から熱い涙が溢れる。

喉が震えて言葉を上手く発音出来ず変な質感にもなったけど、そんなもの、今は気にするべき事では無い。

 

たった一つ。

 

俺の伸ばした手を握るデイヴィッドから伝わる熱で、この結果が夢では無いと教えられている事実だけが、大切なのだ。

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