I will always love you! 作:リアム
Please pray that they will bloom big flowers.
眠る、起きる。
カレンダーにバツ印が増える。
変わり映えしない日々を重ねていく。
俺が担当するウマ娘、デイヴィッドは慣れないダートレースに出走し、本気でぶつかり合い、素晴らしい成績で戻ってきた。でも、普段とは違う負荷が掛かったのかかなりの疲れを見せここ一週間は軽いストレッチ程度に納め休息して貰っている。
親分と口にし、慕うウマ娘シンコウウインディさんと勝負してからデイヴィッドはどこかスッキリとした顔をしている。
「次の目標は、有馬記念」
パソコンの画面に映るこれまでのデータと、優勝者の成績やインタビュー。
一年の締め。最後の芝G1レース。2500メートル、デイヴィッドの適性は問題ない。最高のメンバーが集まり、数多くのドラマや涙を生んできた。
「その場所に立つならば、まずはファン投票の突破。だな」
少し前、宝塚記念への出走を目指していた時よりはきっと、デイヴィッドは注目はされていると思うけれど、前回の様なギリギリではなく余裕を持った順位を取っておきたい。
その為にはどうするべきか。
レースに出走するのは難しい。感覚が短く本番に疲れが残る可能性がある。G1レースを勝利している実績はあるが、表立ったアピールをあまりしていないから安心できる要素ではない。
「……と、なれば“アレ”しかないな」
ここからファン投票が始まるまでの約一ヶ月、もしくはファン投票が終わるまでの時間で出来る人気を集める為のアピール方法。
デイヴィッドがやってくれるかは分からないけれど、俺達でも出来る方法はこれしかない。
「……よしっ!」
携帯を持ち、画面を開く。
デイヴィッドのアドレスが登録されたチャットを起動して、デイヴィッドに放課後トレーナー室に集まる様お願いする。
後は、時間が過ぎるのを待つだけだ。
メッセージを送ってから数時間。
放課後、約束の時間にデイヴィッドは何時もの調子で部屋の中に入ってくる。身体は大丈夫か?という問答から始まり、ルーティーンでお茶を淹れる。
席に座って一息入れて、口を開く。
「えっと、改めてなんだけど、次のレース予定は有馬記念。で大丈夫?」
こくり、デイヴィッドが軽く頷く。
「それでなんだけど、有馬記念は宝塚記念と同じ様にファン投票がある。俺は、ギリギリの順位にならない様にファンの皆さんへアピールしておきたいんだ」
「アピー、ル……?」
「そう。宝塚記念はギリギリの順位だったから、今回は余裕を持って、確実に出られる様にね」
「分かった」
デイヴィッドの承諾を聞き、頭に浮かんでいる考えを話す。難しい事はしない、ごくシンプルなもの。
これでどうにかなるかは分からないけど、俺なりに考えた最善の方法。
SNSの力を使った、少し簡易的なアピール方法。