ベルディリアの教室にライルとアマリリスが通い始めた。しかし、毎日のようにアマリリスは何かを拾ってきてはベルディリアとライルを困らせていた。
呪いの人形を拾って来た時は、人形の扱いに慣れているライルが適切に対応し何とか事なきを得たが、その翌日には他の学生が実験で作った『
そして、その翌日。
アマリリスは青くヌメヌメした謎の物体を連れてやってきた。その物体は頭部がちょこんと突起状になっており、体には目と口があった。
「おはようございます」
「おはようございますアマリリス先輩。あの、それは何ですか・・?」
「ああ、さっき道の端でうずくまっていて、可愛いから連れてきたんです」
すると、その謎の物体が言った。
『ボク わるいスライムじゃないよ。みんなとなかよくしたいな。よろしくね』
ライルは小さくため息をつく。
「どうやら知性のある下等モンスターのようですね。確かに邪悪な気配は感じませんが、どうしましょうベルディリア先生」
ライルは困った表情を浮かべてベルディリアに視線を向ける。
「うーん、困ったなあ。学生寮ではペットの飼育は禁止されているし」
「お願いベルディリア先生。ちゃんとエサもあげますし、毎日お散歩もして、しっかりお世話しますから」
「いや、犬じゃないからな。しかし、こういうモンスターを連れていると、中には敵意を持って討伐に来る者もいる。どんなトラブルに巻き込まれるか分からないぞ」
「でもでも、こんなに愛らしいんですよ」
アマリリスは何かを訴える純粋な目でベルディリアを見つめる。結局その熱意に負けて、ベルディリアの教室内で密かに飼う事になった。
その翌日。
ライルがベルディリアの教室に入ると、アマリリスは中年の男性と一緒にいた。中年の男性はやや小汚い恰好をしていた。
「おはようございますアマリリス先輩。あの、その方は誰ですか?」
「おはようライル君。実は昨日、路上で寝てるこの方を見つけてお話をしたんですが、何やら住む家がなくて路上で生活しているとか。それで、可哀そうだったんで寮に連れて帰ったんですよ」
「ええっ、
すると、その中年の男性はライルに向かって小さく会釈をした。ライルもそれに会釈を返し、そのまま困った顔をベルディリアに向ける。するとベルディリアも頭を掻きながら困った顔をしていた。
「お願いお母さん、しっかりお世話をしますから、この方と一緒に暮らしてもいいでしょ?」
「誰がお母さんだ、誰が!」
「あっと、すいません、先生」
「駄目だ、学生寮で異性と同棲なんて認められる訳がない。もし学園にバレたら一発で停学、いや、最悪退学までありえるぞ」
「そんな・・」
「ちゃんと
「はい」
そうして路上生活者問題も解決した。
「ベルディリア先生、俺もう面倒見きれないです」
「そう言うな、アマリリスは今まで図書室に籠りきりで、ちょっと社会の常識を知らないだけなんだよ。でも彼女は頭は悪くない、すぐに学習して普通の生活ができるようになるさ」
その翌日。
アマリリスは巨大なスライムを連れてやってきた。そのスライムは頭に王冠を被っている。
「アマリリス先輩、それ何ですか?」
「ああ、えっと、この前のスライムちゃんをお散歩させていたら、他のスライムちゃんと合体して大きくなっちゃったの。でも、中身は変わらないんだよ」
『ぷるぷる、大きくなっちゃったけど、ボクわるいスライムじゃないよ』
「先生、もう無理~(ToT)」
「私ももう無理かも~(ToT)」
アマリリスの迷惑行為は止まらないのだった。
ちゃんちゃん☆
おまけ☆
「この子、独りぼっちで何だか淋しそうだったから連れてきちゃいました」
「デモデモ・・」
「あ、こいつはデモニア君だ。他校のデジタルペットだよ。放置され気味だが、ちゃんと飼い主がいるから元いた所に返してきなさい」
「そんな~、こんなに可愛いのに・・」
「デモ~・・」
ちゃんちゃんw