俺の親友はスカートを履くらしい   作:ガンガンいこうぜ!

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本当は誕生日回も書きたかったんですが、中学生瑞希が書けなかったため、断腸の思いで書くのをやめました。
ぐや゛じい゛よ゛ぉぉぉぉ

アンケートの方よろしくお願いします。
あ、後連載に切り替えました。


俺のセカイが復活したらしい

瑞希の家から自宅に帰ってきた俺はスマホを弄っているとふと、スマホが熱くなるのを感じた。

 

「熱っ……!」

火傷しそうな熱さに、スマホを持っていた手を引っ込めてしまう。

自由落下に従ってフローリングに落ちるスマホ。

まるで坂道に落ちたおにぎりのように床に転がり、やがて画面を天井に向けて静止する。

 

「うわぁやっちゃったぁ……」

心の中で頭を抱えながらスマホの容態を確認するため、それを恐る恐る持ち上げる。

スマホは目立った傷などは無く、中身に特に異常がないことを元気に光っている画面が証明している。

 

「ふぅ……良かった」

ホッとしたの束の間、スマホに表示された文字に目を疑った。

 

『Untitled』

いつの間にか作られていたプレイリストの中に、この曲だけが入っていた。

俺は迷わず再生ボタンを押す。するとまばゆい光がスマホから放たれて、俺の視界を覆った。

 

***

 

俺が目を覚ますとそこは花畑だった。

花の甘い香りとどこから差しているかもわからない光と俺を迎える。

相変わらず派手に出迎えるなぁ……

少しだけぼんやりする体と共に花畑を抜けると、花と木々に囲まれた木造の家が建っていた。

花を踏まないように避け、木造の家の扉を開ける。

中に入ると、木造の椅子に座っている青髪の青年が目に入った。

その青年は俺が来たことに気が付くと顔を上げ、人好きのする笑顔をこちらに向ける。

 

「おかえり。白夜」

 

「ああ、ただいま。KAITO」

 

「立ち話も何だし、座りなよ」

俺の近くにある椅子を指差すKAITO。

椅子に座り、机を介してKAITOと向かい合う。

KAITOは俺が喋るのを待っているみたいだ。

 

「なあ、KAITO。何で俺のセカイが復活してるんだ?」

俺のセカイはもう消滅しているはずだ。

 

「セカイは想いの数だけ存在する。君の強い想いがセカイを作り変え、新たなセカイとして顕現させた」

 

「強い想い?」

なんだそりゃ?そんな想いないぞ。

俺の言葉にKAITOは苦虫を噛み潰したような顔になる。

 

「……やはり自覚していないんだね。まあ深層心理みたいなものだし、仕方ないことかもね。だけど」

そう言うとKAITOはさっきの表情と変わって、真面目な表情になった。

海のような透き通った深い青の瞳が、俺の(まなこ)を捉える。

 

「君の想いを見つけなきゃ、後悔するよ」

 

「何だそれ。後悔することなんてねぇて」

俺はKAITOからいじけた子供のように顔をそらし、そんな言葉を吐く。

 

「わかるさ。何年一緒に居たと思ってるんだい?」

くつくつと笑いながらそんなことを言うKAITO。

 

「……今日は帰る」

 

「うん。またおいで」

KAITOの言葉を聞きながらUntitledを止め、現実へと帰還する。

俺の想いって何だよ。




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