というのも、先日の蓮ノ空の慈ちゃんの配信にて、なんと慈ちゃんがポケモンの事について言及しましてね……リアルポケライブ!や!って興奮しっぱなし、モチベもシビルドン上りというワケです。少し前まで筆すら持てなかったのに、今やストックがじゃんじゃん生まれる始末。今後のポケきらにご期待ください。
てなわけで、本編をどうぞ!
あの後、理事長からの話を伝える為に私達はちぃちゃんと落ち合った。
「あ、初めましてデスよね。コンテスト科の唐可可デス! よろしくお願いしマス!」
「バトル科の嵐千砂都だよ~。かのんちゃんとは幼馴染み! よろしくね!」
そういえば、2人は初対面だっけか。お互い自己紹介が済んだところで、私達はちぃちゃんに理事長から出された課題の事を伝えた。
「ふんふん。かのんちゃんがジムバッジゲット、可可ちゃんがポケモンコンテストで優勝かぁ……いきなりとんでもない課題が出されちゃったねぇ」
「うん。トーキョーのジムリーダーはみんな強いし」
「コンテストだって、手強い強敵ばかりデス」
「……諦めるの?」
「そんなのイヤ!」
「それは絶対イヤデス!」
可可ちゃんと私の声が重なる。
「でも、かのんちゃんはブランクあるし、可可ちゃんも……コンテストの経験、ある?」
「いえ、全くデス……」
「それでね、ちぃちゃん。もしよかったら……私達の事、鍛えて欲しいんだ」
「鍛える?」
「お願いしマス!」
そう。ここに来る前に可可ちゃんと少し話したの。バトル科に入学できるぐらい凄いちぃちゃんに特訓させて貰えたら、きっと私達の実力も上がるって。私達のお願いを聞いたちぃちゃんはう~んと腕組み、そして口を開く。
「バトルの事はいいんだけど……私も、コンテストの経験はないからなぁ」
「そんなぁ……」
「まぁ、出来る限り調べてやってみるよ。トレーナーとポケモンが息を合わせるって点では、バトルと通ずるモノがあるからねっ」
「それじゃあ……!」
「えへへっ。でも、ちぃちゃんの授業料は高いよぉ~?」
「やったぁ!!!」
思わず可可ちゃんとハイタッチ。ちぃちゃんがいれば、百人力だね!
「ちぃちゃんはね、小学生の頃からポケモンバトルが凄く強いんだよ! 昔はタッグバトルとか一緒にやったっけ」
「そうだ! もしよければ、千砂都さんもポケモンだいすきクラブ、入ってくれませんか?」
「え、私が?」
「はい、是非……」
ハイテンションのままの可可ちゃんが、ちぃちゃんをクラブに勧誘する。でも……
「可可ちゃん、それは止めておこう?」
「ほぇ? どうしてデスか?」
「だって、ちぃちゃんはバトル科だし……これ以上、迷惑はかけられないよ」
もし、ちぃちゃんが私達のクラブに入っちゃったら、バトル科での肩身が狭くなっちゃうかもしれないし、葉月さんにまたお小言を入れられるかもしれない。悪いけど、ちぃちゃんは巻き込みたくないからね。
「……」
「ちぃちゃん、どうしたの?」
「ううん、大丈夫。それじゃあ、この後着替えて集合ね!」
「はいっ!!」
早速ちぃちゃんの授業が始まる。私達は動きやすい格好に着替えるために、それぞれの教室へと戻った。
***
着替えてきた私達は、ちぃちゃんの指示通り集まった。ちぃちゃんも運動着に着替えており、右手にはモンスターボールを構えている。
「それじゃあ、まずは2人のポケモンを見せて貰おうかな」
「わかった。出ておいで! ペラップ、ピチュー!」
「
私達の前に出てきた、それぞれのパートナーを見てちぃちゃんが頷く。
「ふむふむ……それじゃあ私も。マリル、ビリリダマ! うぃっすー!」
ちぃちゃんもボールを開き、パートナーのマリルとビリリダマを出した。
「ほわ……見事にまん丸なポケモンです」
「ふっふっふ……お目が高いね、可可ちゃん。“まる”はズバリ、世界を救うんだYO!」
ビシッ、とポーズを決めるちぃちゃん。ちぃちゃんの“まる”好きは相変わらずだなぁと、ちょっと微笑ましくなったけど、今は特訓の時。
「それじゃあちぃちゃん。早速だけど特訓を……」
「まぁまぁ焦らずに。まずはガイダンス! かのんちゃんが挑戦する予定のシノノメジム、何タイプのジムかは知っている?」
「ん、えぇっと……くさタイプ、だっけ?」
「正解、まるっ! ではでは、くさタイプに弱点を付けるのはペラップとピチューどっちかな?」
「それは勿論、ひこうタイプのペラップだよ!」
「はなまる~っ! 流石かのんちゃんだね!」
ちぃちゃんの差し出した手とハイタッチ。まぁ、これぐらいの基礎知識はね?
「てなわけで、ペラップを重点的にトレーニングしていくよ。ペラップ、よろしくね」
「カノン、バトルスルノ?」
「うん……まだ、バトルは怖い?」
「ウン…」
「成る程ねぇ。じゃあ、まずはバトルへの苦手意識を無くす事からかな」
ペラップの意見も尊重して、ちぃちゃんがメニューを組む。流石ちぃちゃん、ポケモンバトルの腕も確かだけど、ポケモンを思い遣る気持ちも持ってるんだよね。そんな事を考えていると、ウズウズと何か言いたげな可可ちゃんが目に入る。かと思うと、可可ちゃんは、勢いよく手を挙げた。まるで先生に「この問題わかる人~」って聞かれた時の生徒みたいに。
「はい、千砂都サン!」
「ん。何かな、可可ちゃん」
「可可はどうすればいいデスか? コンテストの為に何が……」
「う~ん。まずは、どの部門に出るかを決める事かな?」
ちぃちゃんの言葉を受けて、可可ちゃんが考え込む。確か、コンテストには“かっこよさ”、“うつくしさ”、“かわいさ”、“かしこさ”、“たくましさ”、の五部門があるんだよね。可可ちゃんと、そのポケモンに1番似合うのは……
「可可は“かわいさ”部門がいいデス!」
私の予想通り、可可ちゃんはかわいさ部門のコンテストに出る事を決めたようだ。
「おっけー。えぇっと……1番近くの会場で、丁度5月末にかわいさ部門のコンテストがあるから、それまでにブラッシュアップを完璧にしなくちゃね! 可可ちゃんは1発勝負だよ?」
「
「シャマ!」
可可ちゃんはオシャマリでコンテストに挑戦するみたい。確かに、この2体ならオシャマリの方が可愛い、って感じがするもんね。
「それじゃ。お互い確認が済んだ所で……まずは、走り込み!」
「え?」
「バトルもコンテストも、トレーナーとポケモンが息を合わせるのが大事。ポケモンを鍛えるにはまず、トレーナーからだよ! さ、ついて来て! 行くよ、マリル、ビリリダマ!」
「マリ!」
「ビリリッ」
「ええぇぇぇ!?」
可可ちゃんと顔を見合わせる。もう校門の外で腕を振っているちぃちゃんとそのポケモンを、私達は慌てて追いかけ出すのだった。
***
「ふぅっ……はぁ……よし、この辺で休憩にしよっか!」
「疲れた~! ペラップもピチューも、お疲れ様っ」
「ラップ!」
「ピチュ!」
ちぃちゃんが足を止め、こちらを振り返る。公園の並木道、その木の一本の下で、私達は休憩を取ることにした。私達が肩で息をしているのに対して、ちぃちゃんは軽く胸を上下させてる程度。
「ぜぇっ……はぁ……ちぃちゃん、足速いねぇ。それに、スタミナも……」
「えへへっ。毎朝走ってるからね。あれ、ところで可可ちゃんは?」
「そういえば……あれっ?」
私も振り返って、遠くの方へ目をやると……遥か彼方に、息を切らしながらこちらへ走って……いや、歩いてくる可可ちゃんと、それを励ますオシャマリ達の姿が。
「うぁあっ……ぜは……ふぅっ……」
こちらに近づいて来た瞬間、地に伏し汗を垂らしながら喋り始めた。
「一つ、言い忘れてた事が……可可、運動全然やった事ない、デス……パタリ」
そうしてそのまま、敷いてあったレジャーシートに倒れてしまった。
「可可ちゃん!? 大丈夫!?」
「こ、ここまでとは……」
「コ、コーディネーターはガッツ。気持ちが大事なのデス……どうして体力なんか付けなきゃデスかぁ……」
「ポケモンと一緒って、凄く大変な事なんだよ? 技を出すタイミング、指示の仕方、常にそれらを考えられる集中力……体力がいるのは、当然だよ? 可可ちゃんの言う、気持ちを保つ事にだって必要だし」
「な、成る程……納得デス……」
地面に突っ伏した可可ちゃんとちぃちゃんの会話。ふむふむ、ちぃちゃんの会話はなかなか的を射てるかもしれない。確かに、私もペラップ達と出会った日にこの子達をポケモンセンターに運んだ後、物凄く疲れてたし……あれって、安心した時にバトルの疲れが一気に押し寄せてきたのかな。
自分の経験を思いだしてちぃちゃんの話を反芻していると、ちぃちゃんが再びタッと駆け出す。
「さぁ、休憩はこれぐらいにして、走り込み再開するよ!」
「えぇっ!? ちぃちゃん、もう少し休憩してても……」
「そ、そうデス。可可、まだ全然休めてない……」
「もー、そんな調子じゃダメダメ! 5月まで、あっという間だよ!」
「ひ、ひぃ~!!!」
「待ってクダサイ、千砂都サ~ン!」
私達は急いでシートを片付けて、ポケモン達も一緒に再び走り出した。先を走るちぃちゃんから、声が飛んでくる。
「どちらにせよ、その体力じゃ本番持たないよ。基礎体力をつけてから、それと並行して特訓もしていくよー!」
「わ、わかったぁ~!」
「はいデス~!」
「ピチュー、大丈夫?」
「ピッチュ!」
隣を走るピチューに声をかけたら、どうやらピンピンしていた。ペラップも疲れた様子はなくスイスイ飛んでるし、可可ちゃんのオシャマリとヤンチャムもトレーナーが疲れてるとは思えない程軽やかに走っていた。
「ポケモンの体力は、凄いデスねぇ……」
「うん……と言うかさ、ちぃちゃんのビリリダマって転がってるだけじゃん? 体力とか関係ないんじゃない?」
「あ、確かにデス……」
「ほら、喋らない! 喋ると酸素を使うから余計疲れるよー!」
「は、はいーっ!」
結局、この後も走り込みは夕方まで続いたのであった。
「はいっ、今日はここまで。お疲れ様。明日からは、それぞれの特訓もしていくよ」
「あ、ありがとう、ございました……はぁ……はぁっ……」
「しぇ、
「皆もお疲れ様」
「ピチュ!」
「ペラ!」
「シャマ!」
「チャム!」
ぶっ倒れた私達とその横でピンピンしているポケモン達に、ちぃちゃんの激が飛ぶ。明日筋肉痛になったらどうしよう……そんな事を考えていると、ちょいちょいとちぃちゃんがこちらに手招きをしているのが目に入った。
「かのんちゃん、ちょっと」
「ちぃちゃん、どうしたの?」
「可可ちゃんの事なんだけど……やっぱり、別でコンテストの事を教えられる人を探した方がいいんじゃないかって。私が調べるだけじゃ限界があるし」
「確かに、ちゃんと経験のある人とかに聞ければそれがベストだよね。でも、そんな人、知り合いにいないし……」
「うぅーん……」
2人で腕を組む。結局、可可ちゃんにコンテストを教えられる人はまた探そう、という結論になって、その日は解散になった。この後バイトがあるというちぃちゃんと別れつつ(あれだけ走った後にバイト? と、改めてちぃちゃんを凄いと思った)、可可ちゃんと帰路につく。
「はぁ……まだ脚が痛みマス……」
「あはは、私もだよ。後ね、コンテストを教えられる人を別で探そうって。ちぃちゃん、ゴメンって伝えて欲しいって」
「大丈夫デス。可可も、クラスの人達に声をかけてみるので」
「わかった。あ~あ、どこかにコンテストに詳しくって、腕も立つコーディネーター、いないかなぁ……」
「そうデスねぇ……」
そんな事をぼやきながら、夕日が照らす原宿の街を歩くのであった。
***
「……ヘックショイ!」
「コソ?」
「うぅ。誰か私の噂をしてるのかしら。さ、新作のクレープを……」
「コソ! コソ!」
「はいはい、アンタの分も残しておくから心配しないの。あむっ……ん~、美味しっ」
感想・評価などお待ちしております。
して、ここまで呼んでくださった貴方に相談。実は、今後のポケきらにて蓮ノ空のキャラクターも出したいのですが、それと同時にタグ追加が必要になってくるなぁと。ですが、それで悪さをしている人もいるそうなので決めあぐねているのです(私の場合は正当だと思うケドな!!)。なので、そこら辺の事について意見がありましたら、ドシドシ言ってください。弊作をよりよいモノにするために、お待ちしております。