ギーツエクストラ 仮面ライダーアルデン   作:きゃぷてん

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ギーツ16話以降のパラレル設定です。
後、リゼロ本編のキャラのそっくりさんが4人出ます。
書いた後でキャラを捌き切れるか不安になってきたぞ!


交錯II:監獄脱出

「はああっ!」

 

 菜月昴・仮面ライダーアルデンはプロペラで囚人ジャマトを殴りつける。後ろから来る敵にはキックだ。

 

『PROPELLER STRIKE!』

 

 プロペラレイズバックルのプロペラを回す。装備品のレイズプロペラが回転し始め、その勢いでアルデンは5人の囚人ジャマトに突撃すると敵は全員吹き飛び、全員爆発した。最初は失敗したが、すぐにコントロール出来るようになったのである。

 

 再び監獄の中を進み、親玉を探そうと走る。そして開けた場所に出た。

 

「おおっと……この人数はちょっとヤベェかも……」

 

 そこには囚人ジャマトが10人はいた。流石にこの人数となると少々まずい。ここは避けるか? と一瞬思ったが、一体がこちらに気づくと他もこちらに気づいたので戦わざるを得なくなった。

 

 どうにかレイズプロペラを使い敵を薙ぎ払う。鉄パイプを受け止めるが、後ろから複数で襲い掛かろうとするジャマトがいた。

 

 しかし、突如としてその内の一体が吹き飛んだ。それに動揺した他のジャマトはアルデンを襲おうとする手を止めるが、それらも吹き飛んだ。アルデンは敵を倒すと、敵を倒した者を見ようと振り返った。

 

「君、大丈夫?」

 

 それは、白い銃士だった。そしてその頭のマスクは狐を————。

 

「…………狸?」

 

 緑色の、狸だった。

 

「ああ……俺は仮面ライダータイクーン、桜井景和。君は……仮面ライダーアルデンの菜月昴君かな?」

 

「アルデン? ていうか何で名前を……」

 

 聞き覚えのない名前と自分の名前が何故か知られてることに疑問を覚えるアルデンこと昴。

 

「スパイダーフォンで参加者の名前を見れるんだ、君も持ってるでしょ?」

 

 桜井景和・タイクーンにそう聞かれ、懐を探るアルデン。すると、同じスパイダーフォンがあった。

 

 画面を見れば、成る程確かに自身の名前とライダー名のアルデンが書いてある。

 

「とりあえず、早くここからの脱出を目指そう。それに、俺の知り合いもいるだろうから途中で合流出来るかも」

 

「あ、はい!」

 

 慣れてる感じがするので、彼はデザイアグランプリの経験者なんだろう。彼に従った方が良さそうだ。

 

◇◇◇◇

 

 囚人ジャマト達を倒しながら移動するタイクーンとアルデン。

 

 しばらく移動して、大きな広場みたいなところに出た。そこでは4人のライダー達が複数のジャマトと乱闘を繰り広げている。1人は紫の狐、1人は白鳥、1人は赤色の猫、1人は黒いライオンだろうか?

 

「何か奥で威張ってる感じのやつがいるけど……あれが親玉か?」

 

 ライダーとジャマトが戦っている奥で椅子に足を組んで座っているジャマトがいた。他のジャマト達とは違い、紫色のウツボカズラのような頭をしている。

 

「てことは、あいつを倒せばクリアってことか!」

 

「そうだね。でもアイツは強いから気をつけて」

 

「分かってますよっと!」

 

「あっ、ちょっと!」

 

 アルデンが駆け出したのを見た親玉ジャマト……もといルークジャマトは椅子から立ち上がる。

 アルデンがプロペラで殴りかかる。が、少し体が動いただけで平気そうなルークジャマトはアルデンを蹴り飛ばす。

 

「ぐあっ!」

 

 蹴り飛ばされ地面に転がるアルデン。親玉だけあって強さは伊達ではないということらしい。

 

「ああっ! だから気をつけてって!」

 

タイクーンが転がるアルデンを見てそう言った。しかしルークジャマトに向き直り、武器を構える。

 

「いってぇ〜……!」

 

「おいおいおい、大丈夫か兄ちゃん?」

 

 囚人ジャマトを倒したのか、黒いライオンのライダーがアルデンに駆け寄る。彼の装備は水色の蛇口が付いている長い棒だ。アルデンは知らないが、その名もレイズウォーターである。

 

「ああ……大丈夫だ、悪いな」

 

「そうかい。俺は藤原或馬、仮面ライダーレグラだ。狸の兄ちゃんと協力してボスを倒そうぜ?」

 

 藤原或馬・仮面ライダーレグラが指を差す。その先には、タイクーンのマグナムシューター40Xの銃口が火を噴いてルークにダメージを与えていた。

 

「僕らも協力するよ」

 

 後ろから声が聞こえた。それは赤色の猫のライダーだ。後ろには紫の狐と白鳥のライダーもいる。

 

「僕は中村晴人、仮面ライダーフェリトだ。この2人は……」

 

「私は江口優里、仮面ライダーアンセア」

 

「堀江笛李、仮面ライダーデネクだよ。よろしくネ〜」

 

「えっと、俺は菜月昴! 仮面ライダーアルデンだ、よろしくな!」

 

 猫はフェリト、狐はアンセア、白鳥はデネクらしい。順にハンマー、アロー、シールドを装備していた。それぞれ自己紹介をし、アルデンも名乗った。

 

「そいじゃ行こうぜ、狸の兄ちゃんばかりに戦わせちゃいられねぇし」

 

 レグラがそう言った。

 

 ルークと接近戦になっていたタイクーンが後ろに飛び距離を取る。そのタイミングで、アルデンとレグラとフェリトとデネクが攻撃。アンセアは遠距離からアローで撃ち援護する。

 

「景和さん! この人たちが加勢してくれるみたいです!」

 

「よし! これだけの数なら!」

 

 アルデンとタイクーンが勝ちを確信した時だ。

 

「ジュラピラ……」

 

2体のポーンジャマトがいることにタイクーンが気づく。そしてそのジャマト達は、デザイアドライバーを持っていた。

 

「ッ! まさか」

 

「「ヘンシン」」

 

デザイアドライバーを装着したジャマトが、黒色のバックルをセットする。

 

『JYA・MA・TO』

 

 ポーンジャマトの体を緑色の蔦で覆われると、あっという間に禍々しいマスクとアーマーが装着されていた。その名もジャマトライダー。

 

「ジャマトライダー……! こんなタイミングで!」

 

 そう言ってるタイクーンにジャマトライダーの1体が襲いかかる。もう1体は、ルークと戦うアルデン達に襲いかかる。

 

 ジャマトライダーはタイクーンが現在使っているマグナムフォームのような大型バックルであれば対処は可能だが、小型のバックルだと手強い相手になる。

 

「ぐあっ!」

 

「うわあっ!?」

 

 レグラとデネクがジャマトライダーの標的となった。首元を掴まれ地面に投げ飛ばされる。

 

「笛李! くっ!」

 

 アンセアはアローで迫るジャマトライダーに攻撃するが、そこまで効いている様子がない。

 

「まずいな……」

 

「くそっ、どうすりゃ……」

 

 ルークと戦うが苦戦気味のフェリトとアルデン。

 

「くっ! どけ!」

 

 タイクーンは皆を助けてやりたいがジャマトライダーは面倒だ。ライダーになったことにより元の怪力や防御力が強化されている。故に苦戦こそしないが倒すのに時間はかかる。

 

 アルデンは考える。どうすればこの状況を潜り抜けられるのか。だが、名案は思いつきそうもない。

 

「……おらーっ!」

 

「ジャ!?」

 

突如としてアルデンはルークジャマトに突進しプロペラで壁に押さえつける。

 

「晴人! 3人を!」

 

「だが君が!」

 

「どうにかなる! 早く!」

 

「……分かった!」

 

『HAMMER STRIKE!』

 

 フェリトはバックルのハンマーを押し込む。レイズハンマーにピンクのエネルギーが纏われる。

 

「はあっ!」

 

 駆け出したフェリトが後ろからジャマトライダーの頭を殴りつけ、横に吹っ飛ばす。

 

「笛李! 大丈夫か!? そちらの君も!」

 

「晴人……!」

 

「腰に効いたぜ……」

 

 フェリトがデネクとレグラに安否を尋ねる。

 

「ぐっ!」

 

 プロペラが振り払われ、ルークジャマトに首を掴まれるアルデン。

 

(ヤバい……ッ!)

 

 このままでは……と最悪の予想をするアルデン。だが、それでも踠こうとプロペラでルークを殴る。

 

「っ……! 離せ……!」

 

 何としても願いを叶えたい。————この停滞した人生を、やり直す為に。

 

「俺は……ッ! 諦められねぇんだっ!」

 

 アルデンがそう叫んだ時。

 

 突如としてルークジャマトが吹き飛び、アルデンは解放される。

 

 尻餅をついたアルデンは、自身を助けた者を見上げる。その者は————白い狐のマスクを装着していた。

 

「————よく諦めなかったな。諦めなければ、願いは必ず叶う」

 

 白い狐は尻餅を付いているアルデンを見下ろしてそう言った。

 

「アン、タは……」

 

「英寿! 遅いよ、何処にいたの!?」

 

 タイクーンが叫ぶ。英寿と呼ばれた白い狐は振り返った。

 

「こいつを手に入れるのに少し手間取ってなァ。それに、ヒーローは遅れてやってくるって言うだろ?」

 

 そう言って大型の赤いレイズバックルを取り出す白狐。

 

「えい!」

 

 フェリト達の前にいたジャマトライダーは何者かに斬られる。どうやらそれは金色の猫のマスクを装着し、ギターを持っている者だった。

 

「景和! 助けに来たよ!」

 

「祢音ちゃん!」

 

 祢音と呼ばれた猫のライダー、その名も、仮面ライダーナーゴ。変身している姿は大型のビートレイズバックルによるビートフォームだ。その手に持っているギターの名はビートアックス。

 

「ふっ! はあっ!」

 

白狐がルークジャマトを斬りつけ蹴飛ばす。

 

「タイクーン! ニンジャをやる! 代わりにマグナムを!」

 

「分かった!」

 

 敵を撃ち、マグナムレイズバックルを外して投げ渡すタイクーン。受け取った白狐もニンジャレイズバックルを取り外しタイクーンに投げ渡した。

 

『SET!』

 

 タイクーンはジャマトライダーの攻撃を避けながらニンジャレイズバックルをドライバーに装填し、そのままレバーを引いた。

 

『NINJYA! READY FIGHT!』

 

 タイクーンに緑色のアーマーが纏われ、その手には新たなる装備が。その名もニンジャデュアラー。分割してツインブレードのモードにする。

 

「アルデン!」

 

「えっ、あっ、俺!?」

 

「タイクーンに加勢してやれ。こいつは俺が相手をする」

 

「あっ……はい!」

 

 白狐にそう言われ、タイクーンの元へ立ち上がり駆け寄るアルデン。

 

 何も装備していない、いわゆるエントリーフォームになってる白狐はルークジャマトに向き直り、ドライバーにマグナムレイズバックルと、赤いレイズバックル————ブーストレイズバックルを装填する。

 

『SET!』

 

 マグナムのリボルバーを回してトリガーを引き、ブーストのハンドルを二度回した。

 

『DUAL ON! GET READY FOR! BOOST! AND! MAGNUM!』

 

 白と赤のアーマーが装着され、白狐はマグナムブーストフォームへ変身した。

 

『READY FIGHT!』

 

「さぁ……ここからが、ハイライトだ!」

 

 マグナムシューター40Xをルークジャマトに向けた白狐————仮面ライダーギーツは、引き金を引いた。

 

◇◇◇◇

 

「よし、皆! もう一息だよ、頑張ろう!」

 

 ナーゴはそう言ってバックルのセレクトケンバーンを押す。するとナーゴのアーマーから音楽が流れ始める。その音楽は他のライダー達の体に染み渡るようで、みるみる内に活気を与え始める。

 

「おおっ!? 何か力が漲ってくるみてぇだ!」

 

 そう声に出したのはレグラだ。

 

「ありがとうございます! 優里、笛李! この勢いで行こう!」

 

 ナーゴに礼を言ったフェリトがアンセアとデネクに言う。言われた2人もそれに頷いた。

 

『HAMMER STRIKE!』

 

『ARROW STRIKE!』

 

『SHIELD STRIKE!』

 

『WATER STRIKE!』

 

 それぞれバックルを操作。

 

『JYA・JYA・JYA・STRIKE!』

 

 ジャマトライダーがバックルを押して足を地面に叩きつけると、太い蔦が出現しライダー達を倒さんとする。

 だがデネクが構えると巨大なアームドシールドのエネルギーが出現しそれを防いだ。

 

 シールドが解けると、アンセアのアローからエネルギーの矢が放たれ、レグラのウォーターから高水圧の水が放たれる。

 

「はああっ!」

 

 フェリトが飛び上がりエネルギーを纏ったハンマーをジャマトライダーの身体に叩きつけ、相手を後ずらす。

 

『ROCK FIRE!』

 

 ナーゴはエレメンタドラムを押し、ストラムレバーを弾く。ロックファイアのモードがセレクトされた後、インプットリガーを押す。

 

『TACTICAL FIRE!』

 

 ビートアックスの刀身に炎が纏われ、ナーゴはそれを振るいジャマトライダーに斬撃を飛ばす。それを受けたジャマトライダーは蓄積されたダメージに耐えきれず爆発四散。

 

「「はああっ!」」

 

タイクーンとアルデンがジャマトライダーと交戦。ニンジャデュアラーとレイズプロペラを押し付けられ後ずさるジャマトライダーだが、弾き飛ばしパンチをする。しかし2人はそれを避ける。

 

『NINJYA STRIKE!』

 

『PROPELLER STRIKE!』

 

 タイクーンとアルデンは自身のバックルを操作する。まずアルデンが回転するプロペラをジャマトライダーに向けて飛ばした。

 

「ふっ!」

 

 タイクーンが忍者のように手を組むと忍術が発動され、プロペラが分身。複数のプロペラがジャマトライダーに当たりダメージを与える。

 

「はああっ!」

 

 最後にタイクーンが飛び上がり、足にエネルギーを纏ったキックを放つ。ジャマトライダーはバックルを操作しパンチで対抗しようとするが、蓄積されたダメージにより打ち勝てず、タイクーンのキックを受け爆発。

 

 場面は監獄の外へ。

 

「はあっ!」

 

 ルークジャマトの攻撃を難なく避け、ギーツはブーストのマフラーを噴かしその勢いでキックを放つ。それにより吹き飛んだルークにシューターで追撃。

 

『REVOLVE ON!』

 

ギーツはデザイアドライバーを半回転させ、リボルブオンを発動する。

 するとギーツは輪上のリボルブリングに包まれ宙に浮き、マスクが外れて頭部が引っ込む。身体は時計回りに180度回転し、再び頭部が出現してマスクが装着。

 ブーストが上、マグナムが下と、アーマーの位置が変化した。

 

「はあっ!」

 

 駆け出したギーツはルークにワンツーパンチ、噴いたマフラーの勢いにより威力は増している。足装備のガンスリンガーレッグからアーマードガンを展開し、足を上げてルークに放つ。

 その後ギーツは再びリボルブオンを発動して、元の状態に戻る。

 

『BOOST TIME!』

 

 マグナムとブーストのバックルを操作。

 そして再びブーストを操作する。

 

『MAGNUM! BOOST! GRAND VICTORY!』

 

「盛大に打ち上げといくか!」

 

 ギーツは天高く飛び上がる。やがて全身に赤い炎を纏ったギーツはルークジャマトにキックを放つ。ルークはそれに抵抗は出来ず、キックを受け、盛大に爆発した。

 

「おっと」

 

 ブーストレイズバックルから煙が噴き出す。すると思い切りギーツのデザイアドライバーから外れ、そのまま何処かへ飛んでゆく。

 

「うわあっ!?」

 

「景和さん!?」

 

 ブーストレイズバックルはわざわざ監獄の中まで飛びタイクーンの頭にぶつかった後、完全に何処かへ飛び去った。

 

「これか」

 

 ギーツはルークジャマトが爆発した後に残った小箱を開く。そこには鍵が。

 

『ミッション、コンプリートです! 皆様、門の前まで集まってください!』

 

 ツムリのアナウンスが響く。ギーツやアルデン達は出口に向け移動を始めた。

 

◇◇◇◇

 

「皆様、お疲れ様でした。これにて一回戦は終了。再びジャマトが現れましたら、デザイアグランプリは再開致します。それまでご自由に」

 

 ツムリから参加者達はそう案内を受ける。

 

 デザイア神殿には昴や景和を含む参加者達が集っていたのだ。しかし、昴はある違和感に気づく。

 

「何か……人数が少し減ってるような……?」

 

そう、最初は20人はいたはずなのに、今は15人くらいになっているのだ。

 

「リタイアしたんだ、ジャマトによって」

 

 昴の質問に誰かが答える。その誰かの方を昴は見た、それと同時に驚愕をした。

 

「あ、アンタは……スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズの浮世英寿(うきよえーす)さん!?」

 

「何だ、俺のファンか?」

 

「あ、ファンは俺の母です……」

 

 そう言って訂正する昴。彼の目の前にいる男は、浮世英寿。彼は世間ではスーパースターの有名人であり、ファンからも『英寿様』と呼ばれ慕われている。昴の母である菜月菜穂子もファンらしい。

 

「で、さっきのってどういう……」

 

「ジャマトによってリタイアさせられると、この世界から退場させられる」

 

「へっ?」

 

 昴は思わず間抜けな声を出す。

 

 つまり、ここに居ない人は、死んだ?

 

「あの、ツムリさん……マジすか?」

 

「はい、そうです。デザイアグランプリは命を懸けたゲームですので」

 

 ツムリのその一言に、場は凍りついた。同時にすぐにどよめきは起こる。

 

「おいおい……そんなん聞いてねぇぞ……」

 

 サングラスとマスクをしている一見怪しい風貌の男————藤原或馬は呟く。

 

「…………っ」

 

 景和は自身の拳を握りしめた。

 

「ですので皆様、くれぐれも……ご退場しないよう、お気をつけください」

 

 ツムリは参加者全員にそう告げる。

 

「……………………」

 

 昴は理解した。

 

 自分は————とんでもない所に飛び込んでしまったということを。

 

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