遊戯王5D's外伝 異界の決闘神官   作:ナタタク

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第7話 D1GP予選2回戦

『D1GP3日目!!2回戦はこのネオドミノシティそのものがコース!!ルールは1回戦と同じだぁ!!』

スタジアムから街中へ、言葉にすれば簡単だが、そのようなことができるのはネオドミノシティだからこそ。

決闘疾走の本場ともいえるこの街にはヒイロがかつていたネオドミノシティのダイダロスブリッジのように、決闘疾走用のコースがいくつも用意されており、決闘疾走開始時には一般車両退避用のルートが用意される。

そして、今回の場合は町全体、どこがコースになってもおかしくないために大規模な交通規制を行っている。

それを住民が支持しているのは、決闘疾走に魅了されていることと治安維持局からの補償金によって、経済的な影響を最小限に抑えているからである。

そして、今回は各地で同時に決闘疾走が行われ、各地に設置されたモニターや現地のコースに人々が集まる形だ。

『では、第3ハイウェイにおいて決闘疾走をするのは…トライ・ユニコーンの一角、ブレオを撃破したダークホース、ヒイロ・リオニスと…超能力者のスペシャリスト、ディヴァインだぁーーー!!』

「やぁ、ヒイロ・リオニス君。1回戦はいい決闘疾走を見せてくれた。わくわくしたよ」

「…」

薄緑と赤のツートンのDホイールに乗るディヴァインの柔らかな笑顔と穏やかな言動にヒイロは彼が別世界の同一人物であり、あくまでも他人だと自分に言い聞かせるが、表情を硬め、言葉を発さないことが彼にできたすべてだ。

「ああ…気を悪くさせてしまったか?謝るよ、すまない。決闘疾走中はそんな顔を見せないでくれよ」

聞くたびに脳裏に浮かぶ、かつて記憶を奪われて、アルカディアムーブメントの尖兵として戦い、殺してきた日常。

あくまでも操られていただけだということで、特段の裁きを受けたわけではない。

だが、時折あの戦いの後でもいいから裁きを受けるべきだったのではという思いもある。

(考えるな…奴はただの障害物にすぎない…。そうだ、奴は他人だ)

『それでは…決闘疾走…スタート!!』

「「デュエル!!」」

 

ディヴァイン

手札5

LP4000

 

ヒイロ

手札5

LP4000

 

「私の先攻だ。私は手札から魔法カード《聖天使の施し》を発動。私のフィールドにカードがない時、デッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地へ捨てる」

 

手札から墓地へ捨てたカード

・沈黙のサイコウィザード

 

「そして、手札から速攻魔法《緊急テレポート》を発動。手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚できる。私はデッキから《寡黙なるサイコプリースト》を特殊召喚する」

 

寡黙なるサイコプリースト レベル3 守備2100

 

「《サイコプリースト》の効果。1ターンに1度、手札1枚を墓地へ送ることで、私の墓地のサイキック族モンスター1体を除外できる。私は《サイ・ガール》を手札から墓地へ送り、墓地の《サイ・ガール》を除外する。そして、私は手札から《サイコ・コマンダー》を召喚」

 

サイコ・コマンダー レベル3 攻撃1400(チューナー)

 

「レベル3の《サイコプリースト》にレベル3の《サイコ・コマンダー》をチューニング。異界と交信する巨獣の力を見よ!シンクロ召喚!現れるがいい、《超念導体ビヒーマス》」

 

超念導体ビヒーマス レベル6 攻撃2400

 

「そして、シンクロ素材となった《サイコプリースト》の効果発動。このカードがフィールドから墓地へ送られたとき、自らの効果で除外したモンスター1体を特殊召喚する。私は《サイ・ガール》を特殊召喚」

 

サイ・ガール レベル2 攻撃500(チューナー)

 

「《サイ・ガール》の効果発動。ゲームから除外されているこのカードの特殊召喚に成功した時、私はデッキの一番上のカードを裏向きの状態で除外する。そして、レベル6の《ビヒーマス》にレベル2の《サイ・ガール》をチューニング」

(レベル8のシンクロモンスター…《メンタルスフィア・デーモン》か…)

別世界とはいえ、同じエースモンスターを持っているのか。

そう思ったヒイロだが、不意にディヴァインがハンドルから手を離し、立ち上がる。

「何を…?」

「さあ、お見せしよう!私があこがれる…古き良き日本を!!シンクロ召喚!!」

歌舞伎の大見えのような動きを両腕だけで表現するとともに、チューニングリングから飛び出したのは薄緑色の法被と東洋の龍を模した被り物をした二人の男女とその後ろでディヴァインと似たポーズをとるサングラスの男の三人組。

更にディヴァインは身に着けていたベストを脱ぎ捨て、その中に隠れた戦国時代の傾奇者のような赤と虎柄で左右に分かれた派手な着物姿を見せた。

「さあ、現れるがいい!《P.U.N.K JAMドラゴン・ドライブ》!!」

 

P.U.N.K.JAMドラゴン・ドライブ  レベル8 攻撃2700

 

「…」

ヒイロの中にあるディヴァインの悪人としてのイメージが日本かぶれのいかれた男へと更新されかける。

何がどうなっているのか、考えが止まりかけるヒイロだが、そんなのはディヴァインには関係ない。

「さあ、シンクロ素材として墓地へ送られた《サイ・ガール》の効果。自らの効果で除外したカードを手札に加える。そして、《ドラゴン・ドライブ》の効果発動!このカードがシンクロ召喚もしくはP.U.N.Kの効果で特殊召喚されたとき、私のライフを600支払うことで、デッキからレベル3・サイキック族モンスター1体を手札に加えるか特殊召喚できる。私はデッキから《Uk-P.U.N.K.娑楽斎》を特殊召喚!」

参院組の一人であるサングラスの男が上空から降りてくる黒い機械の巨大な筆を手に取る。

そして、ハイウェイの壁面にあっという間に龍の浮世絵を描いて見せた。

迫力あふれる龍がモニターに映され、人々が拍手をする。

 

Uk-P.U.N.K.娑楽斎 レベル3 攻撃1200(チューナー)

 

ディヴァイン

LP4000→3400

 

「そして、私はカードを1枚伏せて、ターンエンド。さあ、まずは日本の魂、浮世絵!楽しんでもらえたかな?ヒイロ君!」

 

ディヴァイン

手札5→1

LP3400

場 Uk-P.U.N.K.娑楽斎 レベル3 攻撃1200(チューナー)

  P.U.N.K. JAMドラゴン・ドライブ  レベル8 攻撃2700

  伏せカード1

 

ヒイロ

手札5

LP4000

場 なし

 

「…」

ディヴァインのターン終了宣言は確かにヒイロの耳に届いている。

だが、先ほどのショックが大きいせいなのか、プレイを開始する様子を見せない。

(どうして、ヒイロ選手!動かないぞ!!プレイしないまま時間経過した場合、サレンダー扱いになるのにーーー!!)

「…!俺の、ターン」

 

ヒイロ

手札5→6

 

サレンターという言葉でどうにか正気に戻ったヒイロ。

ここで頭から抜けかけていた手札の様子を見る。

「俺は手札から魔法カード《サイボーグ・セキュリティ》を発動。相手フィールドにモンスターが存在し、そのモンスターの数が俺のフィールドのモンスターよりも上回っている場合、その数だけ、俺のフィールドに《C:Hセキュリティトークン》を特殊召喚できる」

「これでモンスターを2体特殊召喚といったところか…けれど、それはいただけないな!!私は《娑楽斎》の効果を発動!」

筆にエネルギーを充填した《Uk-P.U.N.K.娑楽斎》がそれを振り回すと浮世絵のようなデザインの3つのチューニングリングが生まれ、その中に仲間と共に飛び込んでいく。

「ライフを600支払うことで、私のフィールドのモンスターを素材にP.U.N.K.モンスターのシンクロ召喚を行うことができる!私は《JAMドラゴン・ドライブ》に《娑楽斎》をチューニング!天高く舞う日本の美を戦場にて現出せよ!シンクロ召喚!さあ、降臨せよ!《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》!」

チューニングリングが輝き、その中で一体化した彼らの姿が水色と濃紫で描かれた東洋の龍へと変わり、その頭上には《Uk-P.U.N.K.娑楽斎》の姿があった。

 

Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン レベル11 攻撃3000

 

ディヴァイン

LP3400→2800

 

「これで、私のフィールドのモンスターは1体。よって、召喚される《C:Hセキュリティトークン》は1体になる」

全身真っ黒なアーマーで、顔も黒一色のバイザーで完全に隠れた非武装のサイボーグが現れる。

何の装備もないその貧相な姿に対して、《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》は優雅に空を舞っている。

 

C:Hセキュリティトークン レベル3 攻撃1600

 

「さあ、アメイジングなこのドラゴン、シンクロ召喚だけが味じゃないさ!《アメイジング・ドラゴン》はシンクロ召喚に成功した時、私のフィールドと墓地のレベル3のサイキック族モンスターの種類の数だけ、相手フィールドのカードを手札に戻すことができる。せっかくの《セキュリティトークン》だが、退場してもらうよ!」

《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》の咆哮と共にコース上に激しい風が巻き起こる。

フィールによって実体化したその風は《C:Hセキュリティトークン》を用意に吹き飛ばして見せた。

「…なら、俺は手札から《C:Hアンノウン》を召喚」

 

C:Hアンノウン レベル4 攻撃1500

 

「《アンノウン》の効果。このカードが装備カードを装備していない場合、手札のC:A1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備する!」

「おっと、そしてそこからシンクロ召喚…とさせてあげたいが、そうはいかないな。私は罠カード《Jo-P.U.N.K.デンジャラス・カブ》を発動!相手フィールドのモンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする!さあ、今度はホラーな人形浄瑠璃だ!!」

カードから出現する美女の人形がほんの一瞬で鬼女へと姿を変え、そこから発生する波紋が《C:Hアンノウン》の動きを阻害した。

「更に、私のフィールドにP.U.N.K.モンスターが存在する場合、対象となった相手モンスターの元々の攻撃力分ライフを回復する」

 

ディヴァイン

LP2800→4300

 

「やってくれるな…」

「まだまだ、私のP.U.N.K.とこの素晴らしき日本文化はまだまだこんなものじゃないだろう?」

ディヴァインの脳裏によみがえるのは、高校時代に日本の交換留学生が見せてくれた浮世絵や歌舞伎、人形浄瑠璃の写真の数々。

それにすっかり魅了され、やがて彼が帰国する際に送られたP.U.N.K.シリーズのカードでデッキを作った。

「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド」

 

ディヴァイン

手札1

LP4300

場 Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン レベル11 攻撃3000

 

ヒイロ

手札6→2

LP4000

場 C:Hアンノウン レベル4 攻撃1500

  伏せカード2

 

「いかかですか?彼の決闘疾走は…」

治安維持局の一室のモニターから、ゴドウィンがヒイロの決闘疾走を双子に見せる。

改めてヒイロの決闘疾走と彼が召喚するモンスターを見る二人の様子に彼は笑みをうかべていた。

「…違う、違う!!同じ顔だけど、同じ顔だけど…違う!!ヒイロは、優しくて、笑っていて…それで…それで…」

 

 

お互いにダメージは受けていない。

だが、明白ともいえる優劣。

それはスピードにも表れており、ヒイロを追い抜いたディヴァインが距離を開いていく。

「私のターン、ドロー!」

 

ディヴァイン

手札1→2

 

「私は《アメイジング・ドラゴン》の効果を発動。1ターンに1度、墓地の《アメイジング・ドラゴン》以外のP.U.N.K.を特殊召喚できる。再び現れよ、《ドラゴン・ドライブ》!!」

《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》が咆哮すると、上空に雷雲が発生する。

その中から《P.U.N.K.JAMドラゴン・ドライブ》が飛び降り、《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》の背中に飛び乗った。

 

P.U.N.K.JAMドラゴン・ドライブ  レベル8 攻撃2700

 

「《ドラゴン・ドライブ》の効果。ライフを600支払い、デッキから《幽鬼うさぎ》を手札に加える」

「《幽鬼うさぎ》…!」

「装備状態からのシンクロ召喚や《リボルブオン》。これで少しは封じることができるかな?」

 

ディヴァイン

LP4300→3700

 

ヒイロのデッキの特徴といえる行動をつぶしつつ、己の決闘疾走を見せるディヴァイン。

D1GPは確かに絶対王者への挑戦権をかけた大会だが、彼はそれ以上にこの決闘疾走を楽しんでいた。

「まだいくぞ…!私は手札から《No-P.U.N.K.セアミン》を召喚!」

紫とオレンジの能衣装姿をした薄緑色の髪の人間が右手に握る扇子を広げ、浮遊しながらその場で能を披露する。

 

No-P.U.N.K.セアミン レベル3 攻撃600

 

「《セアミン》の効果。ライフを600支払い、デッキから新たなP.U.N.K.を手札に加える。私はデッキから《フォクシー・チューン》を手札に加える。そして、《フォクシー・チューン》の効果。私のフィールドのP.U.N.K.1体をリリースすることで、手札から特殊召喚できる。《セアミン》をリリース!」

《No-P.U.N.K.セアミン》の衣装が群青と薄水色の先ほどよりも地味な色合いへと変わり、同時に右手に巨大な狐の面というべき盾が出現する。

自信と同じ大きさで鋼鉄のそれをそのモンスターは右手で軽々と握っていた。

 

No-P.U.N.K.フォクシー・チューン レベル8 攻撃2300

 

ディヴァイン

LP3700→3100

 

(ディヴァイン選手、これでフィールドに3体ものモンスターが集結!!対してヒイロ選手のフィールドには《アンノウン》1体のみ!この猛攻を受ければ、ヒイロ選手の敗北が決まるーーー!!)

「墓地へ送られた《セミアン》の効果。このカードが墓地へ送られたとき、私のフィールドのP.U.N.K.1体の攻撃力を600アップさせる」

 

No-P.U.N.K.フォクシー・チューン レベル8 攻撃2300→3100

 

「バトル!まずは《フォクシー・チューン》で《アンノウン》を攻撃!」

狐の瞳に部分のパーツが開くと同時にそこから青いビームが発射される。

それは《C:Hアンノウン》の胸部を貫くと同時にヒイロのDホイールをかすめる。

「くっ…!!」

 

ヒイロ

LP4000→2400

 

「…?《アンノウン》を戦闘破壊できない…?」

「罠発動!《イモータル・シンクロン》!俺のフィールドのモンスターが攻撃対象となった時、俺のフィールドにシンクロモンスターが存在しない場合、攻撃対象となったモンスターはその戦闘では破壊されない。そして、その戦闘で発生したダメージの数値以下の攻撃力を持つチューナーモンスターをデッキから特殊召喚し、それらのモンスターのみでシンクロ召喚を行う。俺はデッキから《C:Aサウンドキャット》を特殊召喚」

 

C:Aサウンドキャット レベル3 攻撃400(チューナー)

 

「レベル4の《アンノウン》にレベル3の《サウンドキャット》をチューニング。屍を切り刻む刃よ、戦士に鎧を与え、冥府の番人とせよ。シンクロ召喚。現れろ、《C:Hゾンビバスター》」

傷ついた《C:Hアンノウン》が飛び込むように、目の前に現れた3つのチューニングリングをくぐる。

体が修復され、チェーンソーを盾替わりに構える彼は己を傷つけたモンスターに敵意をむき出しにした。

 

C:Hゾンビバスター レベル7 守備1400

 

「ダメージを受けて、そのうえでシンクロ召喚か…。私の《フォクシー・チューン》は戦闘で相手モンスターを破壊した時、その攻撃力分ライフを回復できるが…破壊できなかった以上は不可能か。では、《ドラゴン・ドライブ》で《ゾンビバスター》を攻撃」

《P.U.N.K.JAMドラゴン・ドライブ》を構成している一人である《Uk-P.U.N.K.娑楽斎》が筆を振るい、空中に飛び散った絵具が拡散ビームのようにヒイロと《C:Hゾンビバスター》を襲う。

ヒイロをかばう形で受け続けた《C:Hゾンビバスター》の装備しているアーマーと電動のこぎりが消し飛び、本体のみがフィールドに残る。

「《アンノウン》の効果。俺のフィールドのサイボーグシンクロモンスターが相手によって破壊されたとき、墓地から特殊召喚できる」

 

C:Hアンノウン レベル4 守備1000

 

「そして、《ゾンビバスター》はサイボーグ装備カード以外の方法で特殊召喚されていた場合、次の俺のターンのスタンバイフェイズ時に墓地から特殊召喚できる」

「では、残った《アメイジング・ドラゴン》で《アンノウン》を攻撃」

《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》の咆哮と共に上空に出現する雷雲。

そこから放たれる雷が傷ついた《C:Hアンノウン》を貫き、消滅させた。

「私はこれで、ターンエンド」

 

ディヴァイン

手札2(うち1枚《幽鬼うさぎ》)

LP3100

場 Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン レベル11 攻撃3000

  No-P.U.N.K.フォクシー・チューン(《No-P.U.N.K.セミアン》の影響下 レベル8 攻撃3100

  P.U.N.K.JAMドラゴン・ドライブ  レベル8 攻撃2700

 

ヒイロ

手札2

LP2400

場 伏せカード1

 

(やられたな、これは…)

次のターンのスタンバイフェイズ時に《C:Hゾンビバスター》が復活するものの、3体のモンスターがディヴァインのフィールドに存在する以上は焼け石に水といえる。

ここから逆転することは厳しいといえる。

 

その様子を見る局長室でモニターで決闘疾走の様子を見ているゴドウィンが笑みをうかべる。

「彼もまた、例のカードを持っている可能性が高い…。それが、『君』の感想ですね?」

「ええ…。もっとも、それはあなたの言うカードとは別物、というべきでしょうが…」

「なるほど…これは『奴』の策か…それとも全く別の『何か』による干渉か…。ともかく、彼には引き続き勝ち続けてもらわなければ…」

 

「俺のターン」

 

ヒイロ

手札2→3

 

「スタンバイフェイズ時に、《ゾンビバスター》は墓地から復活する」

ヒイロの背後に出現する魔法陣から姿を現す《C:Hゾンビバスター》の装甲はボロボロな状態で、チェーンソーも破損しているためか、引き金を引いてもチェーンが作動する様子はない。

だが、少なくとも鈍器としては使うことはできると判断しているのか、彼はそれと特に問題とはしていなかった。

 

C:Hゾンビバスター レベル7 守備1400

 

「せっかく復活した《ゾンビバスター》だが、この状態のそのモンスターはフィールドから離れたときに除外される!そして、私の手札にいる《幽鬼うさぎ》の効果で、君はサイボーグの効果によるシンクロ召喚が妨害される。さあ、どうするかな?」

ディヴァインの言う通り、ヒイロが突破すべき存在はフィールドの3体のモンスターだけでなく、彼の手札に眠るそのモンスターもいる。

「俺は手札から魔法カード《バレット&カートリッジ》を発動。デッキの上から4枚を墓地へ送り、デッキからカードを1枚ドローする。その後、発動したこのカードはデッキの一番上に置き、この効果でデッキに戻ったこのカードをドローした場合、このカードは墓地へ送られる」

 

デッキから墓地へ送られたカード

・C:Hシェイド

・貪欲な壺

・C:Aアローフェアリー

・ブレイクスルー・スキル

 

「そして、俺は手札から魔法カード《武装創世》を発動。この効果により、俺は墓地の《C:Hシェイド》、《C:Aアローフェアリー》を手札に加える。そして、俺は《アローフェアリー》を召喚」

白と薄緑のツートンの小柄な妖精がフワフワと浮かび、緑色のクロスボウを両手で抱えていた。

 

C:Aアローフェアリー レベル1 攻撃600(チューナー)

 

「レベル7の《ゾンビバスター》にレベル1の《アローフェアリー》をチューニング。シンクロ召喚。現れろ、現世と浮世を欺く銃士、《C:Hミラージュガンナー》」

 

C:Hミラージュガンナー レベル8 攻撃2600

 

「シンクロ素材となった《アローフェアリー》の効果。このカードをシンクロ素材としてサイボーグシンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した時、墓地のこのカードを装備カード扱いとしてそのシンクロモンスターに装備する」

右手に握る銃をホルスターにしまった《C:Hミラージュガンナー》が上空に再び現れた妖精が手放したクロスボウを左手で握る。

「《アローフェアリー》を装備した《ミラージュガンナー》の攻撃力は600アップする」

 

C:Hミラージュガンナー レベル8 攻撃2600→3200

 

「そして、《ミラージュガンナー》の効果。サイボーグ装備カード以外の手段で特殊召喚された場合の効果は、1ターンに1度、墓地のC:A1体を装備カード扱いとして自らに装備する。俺は墓地の《サウンドキャット》を選択する」

「無駄だ。フィールドでカード効果を発動した瞬間、私の《幽鬼うさぎ》は効果を発動する!相手フィールドに存在するカードが効果を発動した時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送ることで、そのカードを破壊する!」

「させるか…。俺は手札から速攻魔法《墓穴の指名者》!その効果で、お前の墓地に存在する《幽鬼うさぎ》を除外し、そのモンスターと同じ名前のモンスターの効果を無効にする」

「やはり、対策してきたか…」

(最も、今…来たがな)

《バレット&カートリッジ》の効果でドローしたカードがちょうどそれであり、運が味方してくれていることをわずかに感じる。

続けて現れる《C:Aサウンドキャット》が運ぶギターを手にした《C:Hミラージュガンナー》がねぎらうように猫の頭を撫でた。

右手でギターを斧のように背負い、左手のクロスボウを3体のモンスターに向ける。

「そして、《幽鬼うさぎ》がいない今、こいつを発動できる。永続魔法《リボルブオン》を発動。《リボルブオン》の効果により、俺は《ミラージュガンナー》のカード効果を変更する。今の《ミラージュガンナー》はダイレクトアタックできなくなる代わりに、通常の攻撃に加えてフィールド上に存在する装備カードの数だけ、相手モンスターを攻撃できる」

愛用の銃ではない《C:Hミラージュガンナー》だが、2体のC:Aの力があれば、今のディヴァインの3体のモンスターをすべて葬ることはできる。

「バトルだ、《ミラージュガンナー》。相手フィールドのモンスターを攻撃」

クロスボウにボルトを装てんし、上空の《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》に向けて発射する。

発射されたボルトは一直線に龍の頭部を撃ちぬいた。

それが致命傷となった《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》がその巨体を地上へ転落させ、地面に激突すると同時に爆散した。

「ふふ…いい攻撃だ…!」

 

ディヴァイン

LP3100→2900

 

「続けて、2体のP.U.N.K.を攻撃しろ」

撃ち終えたクロスボウを背中にしまい、右手のギターを大きく振りかぶり、それをディヴァインを守るモンスターたちに向けて投げる。

トマホークのように回転して飛ぶギターが2体のモンスターを容赦なく切り裂いていき、《C:Hミラージュガンナー》の手元へと戻る。

 

ディヴァイン

LP2900→2800→2300

 

「そして、俺は罠カード《サイボーグ・ボーナス》を発動。俺のフィールドのサイボーグシンクロモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したターン、俺のシンクロモンスターが戦闘で破壊した相手モンスターの数だけ、俺はデッキからカードをドローする。そのうちの1枚は《バレット&カートリッジ》。よって、このカードは墓地へ送る」

強引な手札補充によって《バレット&カートリッジ》のリスクを解消し、新たに加わった2枚のカードを見る。

モンスターは全滅させたが、まだディヴァインのライフは残っている。

「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

ディヴァイン

手札2→1

LP2300

場 なし

 

ヒイロ

手札1

LP3200

場 C:Hミラージュガンナー(《C:Aアローフェアリー》《C:Aサウンドキャット》装備) レベル8 攻撃3200

  リボルブオン(永続魔法)

  伏せカード1

 

(ヒイロ選手!エースカードである《ミラージュガンナー》による連撃で一気に逆転!ディヴァイン選手との距離が開くーーーー!!)

「なるほど…これは、私がピンチといったところか」

残った手札が1枚で、ライフも2300となったにもかかわらず、ディヴァインは余裕の表情を崩さない。

決闘疾走は最後の最後まで分からない物。

たった1枚のカードが運命を変えることも多い。

そして、まだディヴァインは最強の切り札を出していない。

「私のターン、ドロー」

 

ディヴァイン

手札1→2

 

「私は手札から《逆境の宝札》を発動。私のフィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在する場合、デッキからカードを2枚ドローできる。そして、私は手札から魔法カード《サイキック・リベンジ》を発動。私のフィールドにモンスターが存在しない場合、私の墓地のサイキック族チューナーモンスターとシンクロモンスターを1体ずつ、私のフィールドに効果を無効にして特殊召喚できる。私は墓地の《セミアン》《ドラゴン・ドライブ》を特殊召喚」

 

No-P.U.N.K.セミアン レベル3 攻撃600(チューナー)

P.U.N.K. JAMドラゴン・ドライブ  レベル8 攻撃2700

 

「そして、この効果で特殊召喚された2体のモンスターを素材として、サイキック族シンクロモンスターのシンクロ召喚、もしくは融合召喚を行う。私はレベル8の《ドラゴン・ドライブ》にレベル3の《セミアン》をチューニング」

「また、《アメイジング・ドラゴン》のシンクロ召喚をするつもりか…」

「いいや、同じ芸を2度もやっては面白くないだろう?私がシンクロ召喚するのは…私の最強のカード、《サイコ・エンド・パニッシャー》!」

2体のP.U.N.Kが光となり、その光の中から飛び出してくるのは、巨大な翼を生やした機械仕掛けの悪魔というべきモンスター。

上空を舞うそのモンスターの視線は《C:Hミラージュガンナー》に向けられる。

 

サイコ・エンド・パニッシャー レベル11 攻撃3500

 

「本当はジャックとの戦いで使いたかったけれど、私を熱くさせてくれたお礼だ!このカードは私のライフが君のライフ以下の場合、君が発動するカード効果を受けない。そして、私は手札から《クレボンス》を召喚」

 

クレボンス レベル2 攻撃1200(チューナー)

 

「そして、《サイコ・エンド・パニッシャー》の効果。ライフを1000支払い、私のフィールドのモンスター1体と、君のフィールドのカード1枚を除外できる」

「何!?」

「私は《クレボンス》と《ミラージュガンナー》を除外する!」

《サイコ・エンド・パニッシャー》が咆哮するとともに放たれるエネルギーを受けた《クレボンス》が《C:Hミラージュガンナー》へと突っ込んでいく。

突然の奇襲に対しても動揺を見せない《C:Hミラージュガンナー》がボルトを放つものの、エネルギーを受けた《クレボンス》がガゼルのような動きを見せて当たる気配がなく、距離を詰められると両腕両足を使って抱き着かれる。

そして、足元に出現した紫色の魔法陣の中へと道連れにした。

 

ディヴァイン

LP2300→1300

 

「そして、バトルフェイズ開始とともに《サイコ・エンド・パニッシャー》のもう1つの効果を発動。バトルフェイズ開始時、自らの攻撃力をお互いのプレイヤーのライフの差分アップさせる。今のライフの差は1900」

 

サイコ・エンド・パニッシャー レベル11 攻撃3500→5400

 

「攻撃力が一気に5400にアップだと!?」

(ディヴァイン選手、一気にヒイロ選手を追い詰めた。エースを失った今、もはや…万事休すかぁーーーー!!)

たとえこのターンしのいだとしても、カード効果を受けない今の《サイコ・エンド・パニッシャー》は次のバトルフェイズで再び攻撃力をアップさせる。

純粋なバトルでしか対処できない現状で、今のヒイロのデッキには当然、その攻撃力を上回るカードはない。

「バトル!《サイコ・エンド・パニッシャー》!ダイレクトアタックだ!」

加速を始めるディヴァインのDホイールからエネルギーが放出されていく。

そのエネルギーと増幅した自らの力によって、《サイコ・エンド・パニッシャー》が徐々に巨大化していき、その大きさは《地縛神Ccapacu Apu》に匹敵するものへと変わっていく。

「フィールで…モンスターを巨大化!?」

「フィールは仮想立体映像を現実化させる。それがどうしてなのかを考えれば、こういう芸当もできるということさ!!これが私のフィール、フィール・ビッグバンさ!」

これまで決闘疾走した決闘疾走者のフィールとは異なる、まったくの想定外のフィールに会場がどよめき、その中で《サイコ・エンド・パニッシャー》が右手を引いていく。

ただ単純に引いただけにもかかわらず、ストライクチェイサーの速度が落ちていき、逆にモンスターに引き寄せられていく。

「くっ…!!」

「この一撃で、ダウンだ!いけ、《サイコ・エンド・パニッシャー》!!」

この一撃をまともに受けては、Dホイール本体もただでは済まない。

《サイコ・エンド・パニッシャー》の超能力をもフィールで実体化したピンポイントアタック。

これがディヴァインの切り札だ。

「くっ…!!」

手が近づくにつれて発生する衝撃波。

迫りくる敗北の二文字。

手がコースとヒイロに接触するとともに大きな衝撃波が発生し、コースの壁を粉々に砕き、ディヴァインが追い抜くと同時にコースも砕け散る。

「私の…勝利だ!」

「いいや…まだだ…ディヴァイン…」

「何?」

後方から聞こえるDホイールの走行音にディヴァインは即座にモニターに後方の様子を映す。

攻撃の影響で発生した煙の中から出てくるストライクチェイサーとヒイロの姿があり、さらにフィールドには左目が義眼となっている、青のジャケット姿をした白髪の老人が杖から放出される魔力で浮遊してヒイロに追随していた。

 

ヒイロ

LP3200→500

 

「俺は…手札の《C:Hスミス》の効果を発動した。俺が2000以上の戦闘・効果ダメージを受ける時、このカードを手札から特殊召喚し、発生するダメージを半分にする…。これで、俺が受けるダメージは2700に減った…」

 

C:Hスミス レベル1 守備0

 

「それで、ギリギリのところで生き延びたということか…。だが、もう君のライフは残り500。最も、それで安心するわけにはいかない。私は手札から魔法カード《サイコ・リフレッシュ》を発動。私の除外されているサイキック族モンスター1体を手札に戻す。そして、この効果で手札に加えたモンスターの元々の攻撃力分、君のライフを回復させる。私は《クレボンス》を手札に加える」

「これで、《サイコ・エンド・パニッシャー》は俺のカード効果を受けないか…」

 

ヒイロ

LP500→1700

 

「私はこれで、ターンエンド」

 

ディヴァイン

手札2→1(《クレボンス》)

LP1300

場 サイコ・エンド・パニッシャー レベル11 攻撃5400

 

ヒイロ

手札1→0

LP1700

場 C:Hスミス レベル1 守備0

  リボルブオン(永続魔法)

  伏せカード1

 

「俺の…ターン!」

 

ヒイロ

手札1→2

 

ドローしたカードをヒイロはいつまでたっても手札用ホルダーにセットをする気配を見せない。

ヒイロにとって、この1枚が勝敗を分ける最後のカードとなる。

十数秒留まったのち、ヒイロはようやくカードをホルダーに納めた。

「ディヴァイン…ラストターンだ」

「…面白い、ここからどう動くかな?」

「俺は手札の《C:Aプロペラオウル》の効果。このカードを装備カード扱いとして、《スミス》に装備する」

バックパックを背負い、サングラスをつけた白いフクロウが上空を舞い、バックパックが開くとその中から4つのパーツが落ちる。

上空で合体し、四枚羽根のプロペラとなり、《C:Hスミス》が下部にある持ち手を握る。

「なるほど…このカードを装備したモンスターは直接攻撃可能となるか…。だが、攻撃力0である以上、目的は効果によるシンクロ召喚か」

「ああ…。俺は《スミス》の効果を発動。ターン終了時まで、俺の墓地のサイボーグモンスター1体と同じレベルに変更できる。俺は《スミス》のレベルを《サウンドキャット》と同じ3に変更する」

 

C:Hスミス レベル1→3 守備0

 

「そして、《プロペラオウル》の効果。レベル3となった《スミス》にレベル2の《プロペラオウル》をチューニング。音速の翼と弾丸をもって戦場を統べよ、シンクロ召喚。現れろ、《N-C:Aコマンドレイザー》」

チューニングリングと化したプロペラの中へ消える《C:Hスミス》。

そして、リングから飛び出したのは両翼にキャノンを取り付けた鋼の戦闘機だ。

 

N-C:Aコマンドレイザー レベル5 攻撃1000

 

「N-C:A…?チューナーではない…?」

「《コマンドレイザー》の効果。墓地または除外されているC:H1体を特殊召喚し、このカードを装備させる。俺は《ミラージュガンナー》を特殊召喚する」

戦闘機が変形していき、羽根のようなスラスターが背中についたアーマーへと変形していく。

そして、甦った《C:Hミラージュガンナー》がアーマーを身にまとい、スラスターを吹かせて上空を舞う。

 

C:Hミラージュガンナー レベル8 攻撃2600→3600

 

「無駄だ。いくら《ミラージュガンナー》をよみがえらせて、墓地の装備カードを追加したとしても、攻撃力は《サイコ・エンド・パニッシャー》には届かない」

「ああ…今の《ミラージュガンナー》はな。だが、《コマンドレイザー》を装備した《ミラージュガンナー》は別の効果を得ている」

「何…?」

「《コマンドレイザー》の効果。墓地のC:A1枚を除外し、装備モンスターの攻撃力をそのターンのダメージ計算時のみ、1度だけ2500アップする。俺は《サウンドキャット》を除外」

《C:Aサウンドキャット》によってエネルギーがチャージされたことでアーマーが変形していき、バックパックに搭載されているオプションが二門のキャノンへと変化する。

「バトルフェイズ開始だ」

「くっ…《サイコ・エンド・パニッシャー》の効果…!」

 

サイコ・エンド・パニッシャー レベル11 攻撃5400→5800

 

「攻撃力5800…これなら、パワーアップする《ミラージュガンナー》が上だ。バトル、《ミラージュガンナー》で《サイコ・エンド・パニッシャー》を攻撃。コマンドブラスト!」

最大出力で発射された二門のビームが《サイコ・エンド・パニッシャー》を襲う。

ビームで撃ちぬかれた《サイコ・エンド・パニッシャー》が大爆発と共に消滅し、衝撃波がディヴァインを襲う。

「ぐうううう!!!」

 

C:Hミラージュガンナー レベル8 攻撃3800→6100(ダメージ計算時のみ)

 

ディヴァイン

LP1300→1000

 

「見事だ…まさか、私の切り札を倒してしまうとは…。だが、まだ私のライフは…!」

「俺は《コマンドレイザー》のもう1つの効果を発動!装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行ったバトルフェイズ中に1度、墓地のC:Aをデッキに戻すことで、もう1度だけ攻撃できる。攻撃力は3800に戻るが、勝負を決めるには十分だ」

「なるほど…恐れ入ったよ…」

再びスラスターへと戻ったアーマーから排出される機械でできた細見の剣を手にした《C:Hミラージュガンナー》が剣先を向けると、ディヴァインに向けて突っ込んでいく。

ストライクチェイサーも最大まで加速していき、フィールを強化していく。

「とどめだ…コマンドストライク」

《C:Hミラージュガンナー》がディヴァインを貫くとともに彼を乗せたDホイールが激しく揺れる。

やがて動きが収まり、急停止したディヴァインはフウウと空を仰いだ。

 

ディヴァイン

LP1000→0

 

墓地からデッキに戻ったカード

・C:Aアローフェアリー

 

 

サイボーグ・セキュリティ

通常魔法カード

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

(1):相手フィールドにモンスターが存在し、相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドに存在するモンスターの数よりも上回っている場合に発動できる。その数だけ、自分フィールドに「C:Hセキュリティトークン」を特殊召喚する。このカードを発動したターン、自分は「サイボーグ」以外のモンスターをEXデッキから特殊召喚できない。

 

C:Hセキュリティトークン

レベル3 攻撃1600 守備1600 トークン 地属性 機械族

「サイボーグ・セキュリティ」の効果により特殊召喚される。

 

イモータル・シンクロン

通常罠カード

(1):自分フィールドのモンスターが相手の攻撃対象となった時、自分フィールドにSモンスターが存在しない場合に発動できる。そのモンスターはその戦闘では破壊されない。その後、その戦闘で自分が受けた戦闘ダメージの数値以下の攻撃力を持つチューナー1体をデッキから特殊召喚し、戦闘を行った自分のモンスターとこの効果で特殊召喚したモンスターの2体のみを素材としてS召喚を行う。

 

C:Aアローフェアリー

レベル1 攻撃600 守備600 チューナー 風属性 機械族

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズ時に自分フィールドに存在する「C:H」1体を対象に発動できる。手札・フィールドに存在するこのカードを攻撃力600アップの装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。

(2):このカードが自分の「C:H」モンスターに装備されている場合に発動できる。このカードと装備モンスターを素材として「C:H」SモンスターのS召喚を行う。

(3):このカードをS素材として「サイボーグ」SモンスターのS召喚に成功した時に発動する。墓地に存在するこのカードを装備カード扱いとしてそのSモンスターに装備する。

 

武装創世

通常魔法カード

(1):自分の墓地に存在する「C:A」モンスター1体と「C:H」モンスター1体を対象として発動できる。それらのカードを手札に加える。

 

サイボーグ・ボーナス

通常罠カード

このカード名のカードは1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに存在する「サイボーグ」Sモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したターンにのみ発動できる。このターン、自分のSモンスターが戦闘で破壊した相手モンスターの数だけ、デッキからカードをドローする。

 

サイキック・リベンジ

通常魔法カード

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない時、自分の墓地に存在するサイキック族チューナー1体とサイキック族Sモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。その後、この効果で特殊召喚されたモンスター2体を墓地へ送り、以下の効果のうちのいずれか1つを適用する。

●墓地へ送られた2体のモンスターを素材として、サイキック族Sモンスター1体をS召喚する。

●墓地へ送られた2体のモンスターを素材として、サイキック族融合モンスター1体を融合召喚する。

 

C:Hスミス

レベル1 攻撃0 守備0 効果 地属性 魔法使い族

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分が相手によって2000以上の戦闘・効果ダメージを受ける時に発動できる。手札に存在するこのカードを特殊召喚し、発生する自分へのダメージを半分にする。この効果でこのカードを特殊召喚したターン、このカードは戦闘では破壊されない。

(2):自分の墓地に存在する「サイボーグ」モンスター1体を対象に発動できる。ターン終了時まで、このカードのレベルはそのモンスターと同じになる。

 

サイコ・リフレッシュ

通常魔法カード

(1):ゲームから除外されている自分のサイキック族モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを手札に加える。その後、その効果で手札に加えたモンスターの元々の攻撃力分、相手のLPを回復する。この効果で相手のLPを回復した次の自分スタンバイフェイズ時、この回復したLPと同じ数値の攻撃力を持つ「サイコトークン」1体を自分フィールドに表側攻撃表示で特殊召喚する。

 

サイコトークン

レベル1 攻撃? 守備0 トークン 地属性 サイキック族

(1):このカードの攻撃力は「サイコ・リフレッシュ」の効果で回復した相手LPの数値と同じとなる。

 

C:Aプロペラオウル

レベル2 攻撃300 守備0 チューナー 風属性 鳥獣族

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズ時に自分フィールドに存在する「C:H」1体を対象に発動できる。手札に存在するこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターには以下の効果を適用する。

●このカードを装備しているモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。

(2):このカードが自分の「C:H」モンスターに装備されている場合に発動できる。このカードと装備モンスターを素材として「C:H」SモンスターのS召喚を行う。

(3):「サイボーグ」カードの効果によってこのカードが装備されている場合に発動できる。装備されているこのカードを特殊召喚する。

 

N-C:A(ネクストサイボーグアームズ)コマンドレイザー

レベル5 攻撃1000 守備1000 シンクロ 風属性 機械族

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードのS召喚に成功した時、自分の墓地または除外されている自分の「C:H」1体を対象に発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、このカードを攻撃力1000アップの装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。

(2):自分の墓地に存在する「C:A」1体を除外することで発動できる。このターンのダメージ計算時に1度だけ、装備モンスターの攻撃力を2500アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。

(3):装備モンスターが相手モンスターを攻撃したバトルフェイズ時、自分の墓地に存在する「C:A」1体をデッキに戻すことで発動できる。装備モンスターはこのターン、もう1度だけ攻撃できる。

 

(決まったーーー!ヒイロ選手、起死回生の一撃でディヴァイン選手を下した!これにより、ヒイロ選手の本選出場が決まったーーーー!!!)

「ハハ…してやられた。ジャックとの決闘疾走はお預けか」

「…いい決闘疾走だった」

ディヴァインのいる場所まで戻ったヒイロはストライクチェイサーを降り、ディヴァインのそばまで行く。

最初に顔を合わせたときの嫌そうだったヒイロの表情が変わっていることに一安心したディヴァインが彼に手を差し出す。

「今回は、君の勝ちだ。だけど…次は私が勝たせてもらうよ。ヒイロ君」

「ああ…その時があればな」

目の前にいる男は決してあの邪悪な男ではない。

そう確信できたヒイロは素直にディヴァインと握手を交わした。

だが、その直後に何かが頭を貫くような感覚をヒイロが襲う。

「う、ぐ、ああ…」

「ど、どうしたんだい、ヒイロ君!?」

突然頭を押さえ、その場に座り込むヒイロに動揺するディヴァインの声はヒイロには聞こえず、ヒイロの目に映るのは真っ暗な空間の中で決闘疾走するジャックとセクトの姿。

そして、セクトが召喚するドラゴン。

それはセクトと握手したときに見たあのドラゴンだった。

 

「共鳴したか…異界の決闘疾走者よ」

ビルの屋上で、Dホースに乗ったままの骸骨騎士が苦しむヒイロの姿を見つめている。

そして、視線は彼からサテライトへと移る。

「ヒイロ・リオニス…貴様は運命に飲まれたただの放浪者か、それとも…我らと…『彼ら』の運命の破壊者か…」

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