忘れもしませぬ、あれは拙僧が「ゆーちゅーばー」なる職業をやっていた頃……   作:匿名

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みんな道満爆破するの好きやね


拙僧の脳内に溢れ出した存在しない記憶……

 

「道満には気をつけた方がいい?」

「そう」

 

 映画撮影から半年ほど前、B小町のメンバーはアイに話しかけていた。

 道満について注意するためだ。

 

「アイツ、絶対怪しい壺とか売りつけてくるタイプだよ」

「そうかなあ……」

「絶対そう!! 大体どう考えてもおかしいよ! なんで社長はあんなのを雇ったの!?(当然の疑問)」

 

 アイ以外のB小町メンバーは、道満の働きを忘れたかのように彼を責め立てる。

 全くもって度し難い。*1

 

「え〜?でもみんなも助かってるでしょ?実際」

「まあアイツがなんやかんやした結果、私たちの人気も出たけど……」

「じゃあいいじゃん」

「でも!!絶対なんかやばい手段使ってるよ!!」

「そうかなあ……」

「絶対そう!!」

 

 絶対そうらしい。

 

「アイは道満のヤバさをわかってない! アイツの怪しいところは、まだまだあるんだから! ほらご飯食べに行くよ!」

「な、なんで?」

「アイツのヤバさを教えるために決まってるでしょ!」

「……うん!!」

 

 嬉しそうなアイ。

 この後アイが末っ子のように、B小町メンバーから可愛がられるのはまた別の話……。

 

 

 

 

「ひまー。道満なんか面白いことして」

 

 とある日。

 双子の面倒を見ていると、ルビーにそんなことを言われる道満。

 

「ンンンン……いきなりの無茶振りですな。ふむ、ではタロットカードなぞどうでしょう?」

「お前、陰陽師じゃねーの? なんで西洋の占いなんだよ」

 

 アクアに突っ込まれる道満。

 

「最近登録者数が伸びてきたとは言え、マンネリ化が進めば飽きられてしまいますからな。そこで拙僧、西洋のものも取り入れようと考えた次第で御座います」

「ふーん……Youtuberも大変なんだな」

「ええ、ええ。わかって頂けたようで何より」

 

 そう言うと、道満はどこからともなくカードの束を取り出しシャッフルしだす。

 はっきり言って物理法則を無視しているとしか思えなかったが、双子はすっかり慣れた様子だった。

 

「それでは皆様、御笑覧……ところで何を占いましょう?」

「それはやっぱりあれじゃない? ママのこれからとか」

「ルビー殿はアイ殿がお好きですからなぁ……」

「だってママだもん」

 

 そんなやり取りをすると、道満はカードを裏向きにして並べ出す。

 どうやら混ぜ終えたようだった。

 

「では参りますぞ……まずは1枚目。おや、これは女帝の正位置ですな」

「どんな意味なの?」

「ふむ……家族や恋人など大切な人の愛情を実感できて、幸福感にあふれるとの事。大変良い未来を示唆しておりますな」

「やったじゃん!」

 

 道満は微笑みを浮かべながら、2枚目のカードめくる。

 

「次は……死神の逆位置ですな」

「死神!? ママ死ぬの!?」

「いえいえ、これは逆位置なので良い意味ですぞ。どうやら状況がほぼ180度変化し、まるで生まれ変わったような状況が訪れるとの事」

「おお! よくわかんないけど、悪い部分が好転するって事!? すごい良いじゃん!!」

「そうですな。では3枚目」

 

 道満は3枚目のカードを表にする。

 

「おや、3枚目は……Qカード」

「Qカード……Qカード!?!?」

 

 驚くアクア。

 

「どういう意味なの?」

「普通に受け入れるなルビー! これタロットじゃねぇ!」

「どうやらスターがたくさん出るようですな」

「お前も普通に説明するな!」

「やば! ママのスター性が、これからよりたくさんの人々に受け入れられていくって事じゃん!!」

「すげえ! なんかぴったりな感じの解釈してる!」

 

 国語力もどんどん上がっていくルビー。

 

「次は!?」

「次は……Aカードですな」

「突っ込むのも疲れたな……どういう意味なんだ?」

「NPがたくさん貯まって、必殺技が打てるようになります」

「やば! ママ必殺技打てるようになるの!?」

「説明がヤケクソじゃねぇか」

 

 アクアのツッコミを無視して、5枚目をめくる道満。

 

「最後はBカード」

「………………」

「どういう意味なの!?」

「火力が大変高いですぞ」

「すご! ママがパワーも身に付けたら最強じゃん!!」

「……で最終的にはどういう結果なんだ? それは」

 

 しばらく考えた後、道満は答える。

 

「大変火力の高いマイティチェインとなっておりますぞ? 多分」

「やっぱり適当じゃねぇか!!」

*1
いやインガオホーである。慈悲はない。




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