忘れもしませぬ、あれは拙僧が「ゆーちゅーばー」なる職業をやっていた頃……   作:匿名

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一旦終わり


忘れもしませぬ、あれは拙僧がチート系オリ主だった頃……

 

 さて、B小町が東京ドームでライブを行う日がやって参りました。

 

 ええそうで御座います。

 原作でアイ殿の命日となった日がやって参りました。

 

 しかし安心召されよ!!(本日初のクソデカボイス)

 そうならない様に対策を立てております故。

 

 まずは一つ目、拙僧ガード。

 要するに、拙僧が怪しい人物を直接捕まえる事ですな。アニメを見たところ、どうやらストーカーはあまり体格がよろしくない様子。拙僧のこの2m110kgの巨漢を、どかすことなど出来ますまい。

 

 そして二つ目、式神。

 こちらをアイ殿の警備として自宅内に置いております。

 

 まあこれらの硬い防御を突破したとしても、拙僧が病院まで急急如律令すれば良いだけの話。

 どうとでもなるでしょう。

 

 あ、もちろん拙僧の姿は見えない様に隠しておりますぞ。こんな不審人物がいれば、そもそも襲ってこない恐れがありますからな。それに、ここらで真犯人の情報を掴んでおきたい所。拙僧は防御策を講じるよりも、攻撃に転じることを好みますれば。

 

 おや? あれは……。

 

「もし、そこのお方──

どちらに行かれるので?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママのライブ最高だった!!」

「ええ、ええ。拙僧も()()()()という奴で御座います」

「道満も変なストーカー捕まえるなんてやるじゃん!!」

「まあ拙僧、()()()()()()も兼任しておりますからな」

 

 アイ殿のドームライブも無事終わり、今は打ち上げパーティーをしている最中。

 

 ……ん? あの後で御座いますか?

 

 よろしい。教えて差し上げましょう。

 

 あのストーカー……もといリョースケ君、()()()()()()()()()()でして。

 なんと!! 黒幕の情報を教えてくださったのです。『自主的に』

 

 ええ、ええ間違えてはいけません。『自主的に』です。拙僧は何もしておりませんよ?

 

 そしてなんと! 拙僧と話し合ったリョースケ君は、拙僧と共に警察へ行って自首すると言うではありませんか。

 これには拙僧も大変、感動致しました。

 

 いやぁ……最初にやってきた時は、あんなに血走った眼をしておられたというのに……一体どんな心境の変化があったんでしょうなぁ?

 

 もちろん!

 拙僧は何もしておりませんよ?

 

 その後、アイ殿がストーカーに襲撃されたというニュースがネットを駆け巡り、ファンからは心配の声が。しかし! B小町はその様な出来事があったとは、微塵も感じさせぬ見事なパフォーマンスを演じ、無事ドームライブも終了したというワケで御座います。

 

 ちなみに。

 ドームライブまで少し時間が御座いましたので、黒幕の方とも『お話』しに行ってまいりました。

 

 ん? ええ、『お話』で御座いますよ。拙僧、暴力は反対で御座いますからな。

 

 やはり命を奪うというのは良くない事。『殺しは』しておりませぬとも。『殺しは』、ね……。

 

 

 

 

 side アクア

 

 無事ドームライブも終わり、B小町──特にアイは伝説となった。

 なんかストーカーが捕まったとか言ってたが、また道満がなんとかしたのだろう。胡散臭いがなんだかんだで頼りになる奴だ。

 

「犯人は大学生の男で──」

 

 これは……アイを襲おうとしたやつのニュースか。

 

 ん?

 

 コイツは俺を殺した男と同一人物じゃないか!(唐突)

 

 何故、アイが入院した病院を突き止められた?*1

 何故、引っ越したばかりの新居に来た?

 

 犯人の男はなんのスキルも無い学生だった。

 そんな探偵みたいなことが出来たとは到底思えない。

 

情報提供者が居る

 

 それもアイの相当近いところに。

 

 病院のことを知ってたのは、俺の知る限り社長だけだ。

 けれどあれだけ大事にしてた自社の看板にそんな事するか?

 

 同僚?

 いやB小町の仲……はまあ結構良かったけど、多分そんなことする感じには見えなかった。

 

 アイに親族が居ないのは分かりきってる事だし、連絡先も知らない様子だった。

 

 だとしたら残るは──

 

道満

 あと僕らの父親。

 

 クソッ……やっぱりあんな奴を信用するんじゃなかった。きっとアイからの好感度を上げるために、マッチポンプを仕組んだんだ。そうに違いない。

 

「いや……」

 

 でもあいつの計画がそんなに上手い事いった試しがあるか?

 

「ないな……」*2

 

 あいついっつも「ここで()()()()()発動ですぞ!」とか言って、最後の最後で失敗してるもんな……。

 

「じゃあ父親か……」

 

 俺たちの父親は芸能界にいる。

 

 危うくアイは死にかけたのだ。

 

 そんな奴が芸能界にいる。

 

 そいつと俺に血縁関係がある以上、毛髪から遺伝子検査で割り出せる。

 

「必ず見つけ出して殺してやる……」

「あ、父親の方は対処しておきましたぞ」

「!?!?!??!?!」

 

 うおっ! 

 ……なんだ道満か。

 

 ……え? もう対処した?

 

「ええ、ええ。安心召されよ」

 

 マジか……やっぱりこいつ結構有能だな。

 

 ……いや有能すぎないか? 

 

 まあ良いか。

 

 一応アイの命を救ってもらったしな、感謝し…………こいつに感謝いるか? 

 

「普段の言動と合わせたら、ギリギリマイナスだもんな……」

「ソソソソソソソソ……なんだか酷い事を言われ……痛たたたた! おやめなされ! アクア殿、拙僧の髪を引っ張るのはおやめなされ!」

 

 ムカつくから、とりあえずこいつの毛髪は鑑定しとこう。

 決して髪を引きちぎりたいワケではない、決して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かくして幼年期(プロローグ)は終わり

 

「おいまだかかるのかルビー」

「もーっ! ちょっと待ってってばお兄ちゃん! この制服カワイイけどフクザツなんだもん……」

「初日から遅刻は勘弁してくれよ」

 

 ピーヒョロロロ!!(クソデカ笛の音)

 

「でもほんとかわいいーっ♡」

「……………スカート短すぎないか?」

「お兄ちゃんて昔からおっさんくさいよね」

 

 ピーヒョロロロ!!(クソデカ笛の音)

 

「あ! ママ行ってきます!」

「いってらっしゃーい……アクアは言ってくれないの?」

「……行ってきます

「よし! いってらっしゃい!」

 

 ──新たな幕が上がる

 ピーヒョロロロ!!(クソデカ笛の音)

 

「ってうるせぇぞ道満!! そのクソでかい笛の音はなんなんだ!!」

「ええ、ええ。拙僧、アクア殿とルビー殿が新たな門出を迎えると聞きまして……これはお祝いせねば! と馳せ参じた次第で御座います」

「どっから聞いたんだよ! 誰もお前には教えてねぇはずだぞ!」

「調べました」

「コイツッ!」

 

 そして俺と道満の愉快な珍道中は始まらない。いや始めさせてたまるか。

*1
唐突に推理始めるの草

*2
ないんかい




まだ続くよ
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