【Limbus_Company】自囚人と創作キャラの創作物まとめ   作:彩花@clover

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いちおう彼はそんなキャラだから。という事で


ヘイゴ鍋(炳吾さんの話)

 

「なぁなぁ、俺の作った鍋食べないか?」

 

突然炳吾が言い出す。

鍋を作ったと言い出した時は何だと思ったが、だが、いいにおいがしている。

変なにおいはしない。という事は問題ないという事だろうか。

 

「へぇ?それなら私はもらってもいい?あ、お肉ある?」

「あぁ!あるぜ!」

「ほーん、なら俺ももらうか。」

「今日はうまいかどうか知らねぇけど、まぁ変なにおいしないしおいしいだろ。」

 

と、炳吾がいう。その言葉にぴしっとなる。

がははと笑っているが、流石に笑えない。この前それなりにヤバイ料理を食べた事のあるムルソーからは無言の圧を感じる。

 

「大丈夫だって!これを食べて死んだ奴はしないしな!」

「先に、食べてみてくださいよ…!」

「しかたねぇなぁ、シンクレアは」

 

といって炳吾はさらっと普通に食べる。

そこにあるのは白身の魚と思われる何かを箸で取って食べていた。

 

「いやぁ、このしつこいかんじ、最高だな!」

「へぇ、なら私も!」

 

とロージャが箸を使って食べる。肉を取って食べる。

どうやら鶏肉の様だ。おいしそうにぷりぷりとしている。

 

「え、めっちゃおいしい!」

「だろぉ?俺の鍋は昔から人気なんだよ!たまーに怒られるけどな!」

 

問題がないならということで、みんなで食べ始める。

お肉はすぐになくなったが、何かの肝らしきものは無くなっていない。

これは何だと炳吾に聞く。

 

「あぁ?これはアンコウだよ。っていっても。これは品種改良でいいもんじゃねぇけどな。」

「アンコウ…?」

「え…。あの、アンコウですか…?」

 

シンクレアはどうやら姿を知っている様で顔をしかめる。

その炳吾は平然と食べる。良秀も平然として食べてる。

 

「こ・す(これは酒が進むな)」

「お?酒か?冷酒とかねぇからなぁ。水しかねぇな残念だな!」

<意外と、分かるんだ…。>

「あぁ?まぁそれはなんとなくな!」

 

けたけたとした雰囲気で普通にしゃべっている。

鍋の中身は普通に食べておいしかった。

 

「いやぁ、うまかったな。また、食べさせてくれよ。」

「おう、いいぜ!またうまいかは保証しないけどな!」

 

けたけたと笑いながらまた作る事を約束した。

 

 

 

「よぉ、俺らの鍋はあいつらにもおいしいって言ってもらえるもんだったぜって…。」

 

虚空に向かって彼は話をする。誰に向って言っている様に見えるがそこには誰もない。

彼は、何処か寂しそうな顔をしていた。

彼は孤独だ。

そこにいる限り孤独だった。誰にも見えない所でそうやって呟いているのだから。

寂しいとか苦しいとか色々あるんだろうけども、彼は何も言わない。

その眼は何も語らない。

 

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