【Limbus_Company】自囚人と創作キャラの創作物まとめ   作:彩花@clover

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ガラハド君は犬って言うか。
いや、性格的に犬か。

@yukinano2254


満月の日(ガラハドのお話)

その日の夜は誰もいなかった。

いや、正しくはない、LCCA居住区兼研究所にはマリアと少年とガラハドしかいなかった。

その日は綺麗な満月だった。

都市で月を気にするなんてあまりいないだろうけども。

その日は研究所はとても静かだった。だが、オオカミの様な遠吠えが聞こえる。

少年は起きてしまった。こんな声を聴いた事が無かったからだ。

扉を開こうとする。

 

「だめだよ、少年開いちゃ。」

「お、お姉さん…。」

「ここにいなさい。」

「僕だって、お姉さんを…。」

「大丈夫だから。ね。」

 

そう言われて扉を閉めると、すぐに遠吠えが聞こえなくなる。

アレは一体何だったのだろうか、と思うが多分今は教えてもらえないんだろうと少年はもう一度眠りについた。

 

 

「あぉおおーーーん!!」

 

遠吠えが聞こえる。マリアはすぐに気が付いて持っていく。

それは前に少年に打ったことのあるコギトの中和剤の改良版である。

とある人のためだけに作ったものである。

すぐにそちらに向かう。そこで少年が扉を少し開けてしまったのでそれを閉じさせる。

 

「うぅうぅぅぅ…。」

「落ち着いて。何も怖くありませんよ。」

 

そこには真黒で大きなオオカミがそこにいた。かなりの大きさで廊下はほとんど通れない。

警戒をしている様子で近づいたら噛み付かれそうだが、マリアは気にしないで近づく。

だがオオカミは動かない。まるで怯えている様に。

手に持っているそれを隠してほとんど0距離になった時にマリアは手に持っていたそれを素早く差す。

すると、少しずつオオカミが人の姿を取り戻すようになっていた。

そこにいたのは、マリアの世話をしているがらはどだった。

意識はない様子でマリアに寄りかかっている。

 

「…少年にはばれないようにしないとな。」

 

マリアは少し小さく一人呟いた。

ガラハドは自分の事が制御できなくなる日がある。

それは満月の日だ。まるでその日に血があふれるのではないかというくらい熱い。

身体が熱くなる。そしてあの姿になる。

オオカミの姿に。マリアは事前にそれを聞いていた。

 

「…あなたは少しでも意識がある。私と目が合っていると動けない。私は幻想体に近い姿であれば認識できるから」

 

そう、マリアは顔を普通の人の顔が認識できない。

だから目を合わせられない。

…もしも、彼を家族として愛してしまったら、彼は発狂するのだろう。

だって、目が合っているのは化け物の証拠になってしまったから。

 

 

翌日。

 

「…。」

「どうした、ガキンチョ。」

「…ううん、何でもない。」

 

何かを察したのか少年は何も言わなかった。

ガラハドも何もなかったようにしたが、気が付いてるんだろうなって思っていた。




かなり短いけど基本的にガラハド君は書いてないんですよね…。
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