【Limbus_Company】自囚人と創作キャラの創作物まとめ   作:彩花@clover

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中編
フォロワーがうちの子に狂ってしまった…。




XX章【消させない】 中編(リチョウさんのお話)

全員が疲れたという顔をしているように見える。表情がほとんど変わらない組は良そうではあるけど。

エンサンが口を開いた。先ほどまでは戦闘をかじりつくように見てたのだが、今は気になる事を聞きたいらしい。

 

「いつも、こんな危ない事をしているのか?死んでも生き返るのか?」

「…あぁ、そうだ。」

「地獄よりも、地獄だね。」

「…そうだろうな。」

「……君は良いのか?」

 

リチョウは何も答えない。これ以上話すことはないといった様子だ。

私は何か言わなければいけないのだろうと理解できる。だけど、言えない。

私は彼になんて言葉をかけるべきなんだろうか。私は彼の事を知らないのだから。

声なんてかけられるわけがない。それに、先ほどのそうだろうなは言葉の重みが違った。

リチョウは全てわかったうえでやっている様にも見える。そんな気がした。

 

セーフルームで回復をしたのち更に奥に進む。

そこから急に穏やかな空が広がった。穏やかな空気、柔らかい風が通っていた。先ほどまで居た場所とは打って変わって美しく優しい風景だった。

リチョウは目をつぶる。前に進んで行く。そして上から響いてくる声がある。

優しいリチョウの声だと。おそらくこれは彼の自我心道なのだろう。歩きながらリチョウの言葉に耳を傾ける。

 

私は、普通の家庭に生まれました、■■■■として両親に喜ばれながら■■■■■■■■と名前を呼ばれて嬉しかったことを何処か覚えている気がします。

私は体がとても弱かった、すくに唆き込んでしまうと■■■■■■■■■■■■は心配をしてくれた。

私は本が好きでたまりませんでした。とある人の引き込まれてしまうような物語を読んで私は育ちました。

まるで夢と現実が混ぜ合うような物語だった。

私は彼の作品がとっても好きだった。私も文筆家になりたいと思いました。

 

声がとぎれとぎれで聞こえない部分があった。映像というか記憶もどこか飛んでしまっている様にも見える。

途切れた部分はまるで風景が切り抜かれたような感じだった。

声はしっかりと聞こえてくるのに、ノイズがはしって聞こえない。

まるで、その部分は自身の記憶から忘れてしまっていてすっぽりと抜け落ちてしまったと言われているような気持になる。

 

「…なぁ、これおかしいよな。」

「そう、よね。私たちの時はこんなになってなかった。」

「…先生、何かをわすれてしまったのかな…。」

 

一度自我心道を作られた面々も同じ様な感想を抱いている。

リチョウは我関せずといったように進む。おかしい。

彼の罪の部分のはずで、彼が見たくないと思う部分のはずなのに、平然としている。

何だろうか、この違和感は。

だが、自身の中にもう一人の自分が居ない事を焦っているだけなのかもしれない。

そう、私は思う事にした。

 

私は、文筆家だけでは生活できないと悟りました.

私には才能が無いわけではないと ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

私は教師を目指すことにもしました。 ですが、夢を諦めきれない私は文筆の方もやり続けていました。

 

私は大学に入って彼女に出会いました。白い髪で、綺麗な黄色の瞳。肌も薄くどこか人離れした様にも思えました。

彼女の名前はタカ。女性にしては珍しい名前であると言いましたが、それは偏見だと少し怒っていました。

彼女と話して、彼女は意外と元気溌溂で、聡明な人でした。

大学を卒業して教師としてやって行けるとなった私を彼女は褒めてくれました。

彼女の教師になれたのですからその喜びは、一言では表せないくらいでした。

彼女が、一緒に暮らそうと言った時、わたしはうれしくて涙を流してしまいました。

こんな、まだ体の弱い私でいいのか、と。

すると彼女は言いました。

「あなただからいいんです。私は、がつがつした男性よりも、穏やかで聡明で、優しい人が好きなんです。」

そう、言ってくれた。

 

「幸せな家庭を築いていたんですね…。」

「みたいですね…。でも、リチョウさん奥さんがどうなったとかって、自分のせいで亡くなってるとは言っていたけど、それ以外は何も言っていませんでしたね。」

<そうだね、そこは話したくなかったとかかな…。>

 

シンクレアがいう。それを見て同じ感想を抱かないものはいない。

イシュメールが告げる。確かにおかしいのだ。あの時死因などもぼんやりで自分がしてしまったという事だけを言っていた。

私も聞いた事がある。ほとんど偶然聞いたのだが、リチョウも聞いた事を知っているから一応合意の上だ。

そんな会話をしているのに当の本人であるリチョウはだんまりを決め込んでいる。友人だと言っているエンサンも黙り込んでいる。

話すのが億劫というよりは、何かを噛みしめているとも思えた。

 

私は教師になって、その体の弱さを少しだけ治した。教師として働くのは楽しかった。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

私とタカが子供を授かったと聞いた時、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

穴開けがここは大きいのだと思った。何故だ。何故ここまで穴開けが大きいのだろうか。

場面も穏やかだったのが大分歪んできてしまった。

今回は何かが可笑しいと思いながらも進んで行く。

まるで、来ないでといっている様に思えないのだ。真実を明らかにして欲しいと願っている様に私は感じた。

それが、どちらのリチョウの物なのか分からないが。

 

とある日、私は翼であってはいけない事を目撃してしまった。

学校で仕事を終えた後にそんなものを見てしまった。それは行われてはいけないものだと認識してしまった。

私は急いで逃げたした。だけど、私は咳き込んでしまった。逃げられない。いやだ、死にたくない。

そう願った。私は。娘と妻に会ってまだ暮らしたいと、その時私の頭の中に声が響く。

『私の手を取って』

とっても美しい声だった。

『このままでは何も出来ないで死ぬだけ、貴方は助からない。』

声に聞きほれて知らない男の凶撃が入る。苦しい、いやだ、助けて、あの子たちに会わせて。

死ぬのだとわかる。いやだと、子どもの様に心の中で駄々をこねる。すると美しい声は

『あなたが彼らを殺せばあなたは殺されない。』

あぁ、そうか、私がそうなればいいのか。私は、彼女の手を取った。

 

「そうか、声が、原因なのか。」

 

エンサンがいう。リチョウは何も言わない。

声と聴いてどこかの記憶を思い出す。ドンランのあの言葉を思い出す。彼はカルメンとつぶやいた彼の言葉を。

そうだ、この時にリチョウは心が耐えきれなくなってねじれてしまったのだ。ねじれてどうなってしまったのか。

 

その家には■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。私は飢えていた。

私は彼女たちをしっかりと見つめてしまった。いけない事だと理解しているのに。

私の体も、■■■■■■■■■■私の声が、にげて、と。

「■■■■■■■■」

「■■■」

その声にも一度ハッとする。ダメだ、逃げて。逃げてくれ今の私はしてはいけない事をする。ダメだ。

やめてくれ、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

だが、私の様子に怯む事無く彼女はこう告げた。

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」

私はその言葉を否定するように首を振る。だけど、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

逃げてと言いたいのに、言葉がもう出ない。人の言葉が出ない。せめて■■■■■■■■■■、だけど、■■■■■■■■■■

「■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■」

私は、■■■に牙を立てた。

 

次に私が意議を取り戻したときは目の前に ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。

[その姿、本当にリチョウ、なのか?」

そう、■■■■■■■■■■。

酷い穴抜けだ。ほとんど分からなかった。ただ、分かった事が一つある。

白虎が人に牙を立てたようには見えた。おそらくアレは食べたのだろう。

顔もぼやけて分からなかった。誰なのか。

これはリチョウの過ち。罪だというのか。これをどうすればいいのか。

分かっているであろうリチョウは何も言わない。エンサンも蒼い顔をしているが何も言わない。

 

奥まで進んだ。そこは真っ暗な森だった。上には大きな満月。

そして目の前には、体躯のそれなりに大きな白虎だ。

口元には血液がついている。足元は黒くなり、牙はかなり凶暴性を持っている様子だ。

背中には怨嗟の炎のように赤い何かが渦巻いているように見える。しっぽは刃になっていた。

 

「…取り込まれたか。」

「誰もかれも彼女は君の様に強くはないんだよ。」

「…。」

「そんな事、君が一番理解しているだろう。」

 

エンサンは告げた。リチョウは何も答えなかった。

リチョウが一番理解している。それは同一人物だからだろうか。だが、何処か違う気がしている。

何処か引っかかるのだ。答えはてんで得られないのに。

 

ねじれ「自責ノ存在(モノ)」戦

 

まずはリチョウがねじれに向かって立ち向かっていく。虎はリチョウの腕を狙ってくる。

それをさせないようにイサンが人格変更で[壇香梅]を使用する。

華の匂いで狙いをゆがませようとした。一瞬だけでも怯んだ。

そのまま刃を落とす。だが、腕が落ちない。かなり固い様子だ。腕の払われる。

リチョウが吹っ飛ぶ。

 

「っ!」

「リチョウさん!?無事であるか?」

「問題ない。」

 

空中で回転して、地面に着地した。その時腕を振り回したおかげでかなり大きな隙が出来ていた。

その隙を見逃したりはしない。グレゴールがそのまま自身の腕で切り込む。

一緒にファウストが向かう。ダメージが少し入るが、やはり皮膚が大分固いのかもしれない。

 

「ぐ…固いな…!」

「ねじれのこれは私達では厳しいですね。」

「それならこれはどう!?」

 

ならばと、その後上からロージャが上からその斧を振り下ろす。

これは上からというのもあったが落下したダメージもあったからそれなりに深く入った様子だが、それが怒りのポイントを押したらしい。

 

酷い咆哮がそこに響く。その傷を自身で癒していく。

流石に今の人格ではきついという事で変更をする。

イサンは引き続きそのまま。ファウストは握る者を、ドンキホーテはW社を、良秀はりょ.ミ.パを、ムルソーはバラ工房を、ホンルはK社の摘出職職員を。

ヒースクリフはR社のウサギチームを、イシュメールはリウ協会を、ロージャはバラ工房を、シンクレア握らんとする者を、ウーティスはセブン協会を、グレゴールはリウ協会を。

リチョウはセブン協会を選択した様子だ。

 

「これは……?いや、私は理解してはいけないものなんだろうね。」

<…。>

 

エンサンがいう。このシステムを理解してしまったらおそらく、消されるのであろうと考えると最も恐怖を覚えたのかそれ以上なにも言わないでいた。

まずは、今回は権勢をかけるという意味合いを込めてファウストに注視をかけてもらう事に。

そのままシンクレアが強撃を入れる。それなりに聞いているが、また怯むことはない。

ウーティスとリチョウがその後すぐに攻撃を入れる。それは牙ではなく腕だ。

息の合った攻撃に少し驚きつつも、腕が攻撃されたことで少し怯んだ。

 

<ドンキホーテ!電信柱を撃つんだ!>

「わかりましたぞ!管理人殿!」

 

E.G.Oでそれを撃つ。電撃に少し驚いた様子だが、そのままリウ協会の二人の拳が入る。きれいな炎だ。

その後はロージャが自身の大きな武器で突き刺す。その隣でムルソーが武器でぶん殴る。

イサンがその枝を振り回して更に攻撃を追加で行った後に良秀がその刃で切り裂く。ホンルが同じように自身の武器で切り裂く。

そしてヒースクリフのいる方へ投げる。そこにヒースクリフがしっかりと狙いを定めて弾丸を込めて、何度か入れる。

ほとんど動けない状態になった後に、リチョウが最期に一撃を入れた。

 

「生きて行く真似ばかりしていた。決して自ら直接に生きたことはない。」

 

自身も虎になって、その爪で切り裂く。ねじれの虎は動かなくなった。

全員人格を取っていつもの状態になる。

ねじれは消えて、そこにはリチョウを薄めたような存在が居た。だが、明らかに違う部分があるのだ。髪のメッシュが反対で、ふたりが見合うと鏡のようになる。

それに髪の色素もだいぶ薄い。そう、あの時リチョウが殺した似ても似つかないといった少女に近い髪の色だった。

瞳もリチョウよりも薄い色だ。

 

「…早く戻れ。」

『いや…だ…だって……。』

「リチョウ…。」

『だって、私はもう本来死んでいるから。』

 

その言葉に驚愕する。死んでいる?どういうことだ。私が再生をミスったのかと思ってファウストを見るが違うという風に首を振る。

どういう事だと私は関係者たちに聞く。リチョウは答えない。代わりにエンサンが答える。

 

「今まで一緒に居たのはリチョウじゃないんだ。」

「ど、どういうことですか!?」

「え?リチョウさんではない?」

 

その言葉に更に混乱が広がる。シンクレアが少し大きな声を出す。ホンルも流石に驚いた様子で発言する。

エンサンは続けた。

 

「いいや、正しくないな。君たちが離していた表と呼んでいるのは間違いなくリチョウだ。」

「はぁ?なら、あのよわっちぃのがリチョウであってるならあってるじゃねぇか。」

「…違うんだ。本来のリチョウの体はもうねじれてしまって、私と…敦に殺されている…だから肉体は死んでいるんだ。」

 

敦と言った時、リチョウ…いや、エンサンの言葉を借りるのなら敦、なのだろうかが睨んだような気がした。

もう、ここまで思い出したんだから、最後にしっかりと思い出させてあげようと。

エンサンは棟ポケットから何かの小さな箱を取り出した。

これはD社のサービスの一環で、対象の存在を一時的に消す装置だという。だけど、これが壊れてしまえば、対象をしっかりと思い出す。

という物らしい。

 

「まて、エンサン!」

 

エンサンは敦が止める前にその箱を壊した。

 

空間が歪む。時間が戻るような感覚に陥る。先ほど流れていた穴開けだったそれはもい一度流れてくる。

今度は鮮明に見える。

 

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