【Limbus_Company】自囚人と創作キャラの創作物まとめ   作:彩花@clover

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とある日、LCCAのマリアとガラハドを連れてV社の路地裏にあるという研究所に行く事になった。
そこにはかなり厄介な幻想体がおり、囚人達では攻略が厳しいと判断された為、マリアが派遣されて道中の護衛にガラハドが同行していた。
到着した場所は、既に廃墟になった研究所だった。

入った瞬間鏡が照らされて
『あぁ、やっと帰ってきた!ガラハド!おからえりなさい!』
そんな声が響いた。マリアは自身の開花E.G.Oを使ってる鏡を溶かす。
本体ではなかった様子で本体は先にいると思いますと進む。
ガラハドは何か引っかかるが何も思い出せない。
そんな時もうひとつ鏡があった。そこに映し出されていたのはセピア色で数人の子供達が何かを話している姿だった。
徐々に自身の記憶を思い出していくガラハド。

「おれは、あいつらを裏切って、逃げたんだ。」
「ガラハドさん、あなたがどうするかは貴方が決めないと行けませんが、私は貴方に生きて欲しいと思っています。」
「………おれは……!!」

XX章番外【忠義はその盾と共に。】

「マリアさん、どうか俺をずっと愛さないでください。」
「………難しいことを言いますね。でも、それがあなたの望みなら。」


XX章番外【忠義はその盾と共に。】前編

 

海から帰ってきてマリアが小さくなったりしたが、その後もう一度バスに乗る事になった。

但しそれにはもう一人追加になった。

マリアとガラハドが乗るらしい。ガラハドは基本的にマリアの住んでいるLCCAの居住区兼研究所にお留守番することが多く。

マリアの留守中は彼がそこを守っているらしい。

でも、何故彼らが今日は来ているのか。それは不思議でならないのだ。

ガラハドの服が普段のツナギというかシャツだけじゃない。今日は全身を守れるようにガードが所々についている。

露出がほとんどない。

 

「今回皆さんの所に来たのはとある場所の幻想体の疑惑のある奴の討伐を依頼したいからです。」

「討伐?でも、それでなんでマリアとガラハドが来るの?」

「……その幻想体もどきが厄介で…一応LCCBの言うとおりであれば皆さんでは対処が厳しい可能性があるという事で私が来ました。」

「俺は道中の護衛だよ。」

 

ガラハドは不満げだ。

おそらく、俺一人でもいいと思っているのだろうが、バス部署に依頼してきたというのが不服なんだろう。

依頼者がどうやらマリアである様子なのか、黙っているが。

今回把握している限りではその幻想体もどきの仮称は『写し鏡』マリアも軽く聞いた話だと、

その鏡に映った人物の最もな心残りを鏡に再現してしまうらしい。

確かに、ここにいる皆はそれなりにそういったものがおおい。

その為に今のところ心の残りがないマリアがその鏡に映ってどうなるかを試すというのもある。

なのでもしも戦闘になったらお願いという意味合いが籠っている。

バスは移動して終わって目の前に古い建物が見える。

所々ぼろになっており、崩れやすそうではある。

それは外見から見たら何かの施設だという事はわかる。

ただ、ここが何なのかは知らない。マリアもここでそれがあるという情報しかないという。

 

「…なんの施設でしょうか…?」

「…おそらく、ですが、研究所でしょ。窓が極端に少ないのは研究を見られてないようにするためでしょう。」

「げぇ、裏路地にある研究所とか絶対ヤバイじゃん?」

「だなぁ…どうせろくなもんじゃないだろ…。」

 

シンクレアはふと疑問に思ったから告げた。

マリアはその建物の形状を見つつそう答えた。するとロージャとヒースクリフはロクなモノじゃないとさらっと告げる。

いちおうマリアも一般の廃屋の下に研究所を持っていたのだが、おそらくその辺は何も言わない方がいいのだろう。

研究所に入る際にどんな風に入るかを決めていた。

目の前にいきなりその対象が居た場合こちらが再起不能になる確率を考えてマリアを一番前にするしかない。

だが、マリアは最も戦闘力が低い。一応自分を守るための術は持っているが、それでもだ。

マリアの後ろにはガラハドがつくことに。

普段は持ち歩かない大きな盾を持つ。その盾はかなり大きく、十字の形をしていた。

下が丸くなっているのは下が銃口になっているらしく、そこからマリアのお手製の毒の弾丸を撃ち放つらしい。

その後ろにロージャとウーティス。他には適当に並んで私は中間あたりにいることになった。

 

「では、行きますよ。」

 

マリアはさらりと告げる。

扉に手をかけて開ける。即死罠がありませんようにと私は祈っていた。

扉を開けるとそこには大きな鏡があった。マリアはそれに近づく。

 

「ま、マリアさん!」

「大丈夫です。」

 

ガラハドはマリアに近づこうとする。

だが、その時盾から顔が完全に鏡に映ってしまった。

ガラハドはまずいと思ってもう一度自身の盾に隠れる。その時、まるで子供で少年のような声が響いた。

 

『あぁ、あぁ!戻ってきたんだね!ガラハド!ずっと、ずっと待ってたんだ!』

 

そんな声が聞こえた。

 

「…あ…?だ、れだ?」

「…展開。」

 

マリアはすぐに自身の開花E.G.O『副作用』を使って目の前の鏡に薬品をかけた。

それは溶解液の様子だ。鏡はドロドロになっていった。

そして何も入っていないひし形を鏡に衝突させて破壊する。

おそらくそのままでは破壊できなかったのだろう。

 

「…本体ではない様子ですね。奥に進みましょう。」

「え…うん。」

「…あの、こえ…。」

 

マリアの声でもはっきりとしない様子である。

ガラハドはその場に立ち尽くしそうになっている。今起きたことが理解できないといった様子だ。

なんでそうなっているのか、答えはない。

マリアも何も言わない。勿論ファウストも何も言わない。

他面々は先ほどの声をずっとずっと気にかけていた。ガラハドもその言葉がずっと耳に残っている。

 

だが、奥に進むしかない。奥に進んでいく。扉を開ける。

すると周りの鏡がセピア色に見える場所があった。

その鏡は何かが違うように思えたので普通に入っても問題ないと判断した。

マリアにもガラハドにもわかるように通訳してあげていた。

 

「では、進みますか。」

 

マリアが入った後には何も起こらない。だが、ガラハドが入るとそこには

少し身長の高い子供が3人映っている。

一人は少しピンクのような茶色のような色で少し長い髪であり、茶色の瞳で少し幼い印象の受ける少年。

一人は黒に近い紺色の髪で首にチョーカーのような首輪をつけている。すこし薄めの青い瞳で大人びた印象の受ける少年。

一人はガラハドをそのまま小さくしたような少年が居た。

茶色の髪で、左目が隠れている。耳には今と同じような耳飾りはついていない。

髪はまだ短い。様子で結んではいない。

その姿を見たガラハドは困惑する。

 

「…お、れ?」

「……。成程、ここは、いえ、最初のそれを聞いた時からなんとなくわかってました。」

 

ここは昔ガラハドが居た研究施設だと言い放った。

それを聞いたガラハドは顔を真っ青にしてしまった。

当人はその辺の記憶はほとんど残っていないが、だが、残酷な事をされた事だけは覚えているらしく

小さく震えている。顔色もかなり悪い。

 

「ガラハドさんはここから出した方が…。」

「…扉が、開けばですがね。」

 

シンクレアが心配そうに告げたが、出口側の扉を開けようとしたが、だが開くこともない。

必死で開けようとすると開かない。

見かねたヒースクリフがバッドで開けようとする。バッドでなぐるが、傷もつかない。

 

「…仕方ありません。ガラハドさん、歩けますか?」

「は、はい…すみません。へいきです。」

「その盾を杖代わりにしてついてきてください。」

 

流石に放ってはおけないので何とかして歩かせる。ついてくるように告げる。

ガラハドは本当に申し訳ないという表情である。

ヒースクリフはしっかりと聞こえるように足手まといだと告げたが、この辺に置いておくわけにはいかない。

ここは幻想体の空間。おいてきてしまえば何か起こってしまう。

何が起こってからでは遅いので連れて行く事にする。

その鏡に映ったものが動き出す。なぜか音が聞こえだす。

かすれた音だ。まるでラジオの音声の様だ

 

「ねぇ、君は何て名前なの?」

「…ガラハド…。」

 

小さなガラハドは下を向いて答えていた。その茶色の瞳の少年の言葉に小さな声で答えていた。

茶色の瞳の少年は明るく答える。近くには青い瞳の大人びた少年もいた。

 

「わぁ、ガラハド!すごくいい名前だ!僕はペルスヴァル!」

「俺はゴーヴァンだ。お前はなんでそんなに落ち込んでいるんだ?」

 

二人にきかれた小さなガラハドは悲しそうに答える。

 

「だって、お父さんがここに僕を捨てたんだ…。」

 

少し涙を流しているような声で言った。震える声で言う。

その言葉を聞いた今のガラハドは座り込んでしまった。

どうやらここで父親に捨てられたことはそれなりのトラウマなのかもしれない。

記憶になくとも心に残っている。

 

「…っあ…。」

「ガラハドさん…。大丈夫ですか?」

「!…だ、大丈夫です!…俺は、立てますから…!」

 

マリアはガラハドに手を差し差し伸べようとするが、それが触れる前に立ち上がる。

顔色は悪いままだ。その姿を見て何とも言えない気持ちになった。

 

「…少しの間、ガラハドさんに肩を貸してあげてください。」

「いえ…おれは…。」

「任されよ!」

「お手伝いしますね…!」

 

マリアは少し手伝ってほしいという。流石に迷惑をかけてしまうと断ろうとしたがガラハドだが、

すぐにドンキホーテとシンクレアが両の脇に行って肩を貸す。

あの様子のガラハドを何か手伝えたらと思ったが、今のところ何も手伝えない。

私はシンクレアとドンキホーテが手伝っているのを見てもしかして二人はガラハドになついているのかもしれないと思った。

下を向くガラハドはまるで何かを思い出せないで苦しんでいるようにも見えた。

先程の映像の名前もどこかで聞き覚えがあってでも、分からなくて、自分に苛立っている様にも見える。

 

「しってる、はずなんだ。あの名前…なのに、なにも、わからねぇ。」

「ガラハド…。」

 

グレゴールがガラハドを心配するような表情で声を出す。

記憶がない。そう言うのはあまり言っていなかった。

だけどここで判明した。ここでのことをあまり覚えていない。苦しい記憶ばかりが残って大切だった人の名前も思い出せない。

そんな様子だ。これを、マリアは知っていたのだろうか。

それでも、マリアは言わなかった。何もガラハドに言わなかった。

それは彼を思ってなのか、それとも知らなかったのか。どちらとも答えがない。

 

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