【Limbus_Company】自囚人と創作キャラの創作物まとめ 作:彩花@clover
キッチン爆発事件(マリアさん、ジョリオ)
「は?」
困惑したガラハドの声がそこに響いた。
何が起こってしまったらこんなことになるのかといった様子だ。
後ろから見ていたマリアは言葉を発する事すら出来ないほど呆然のしている。
それは遡ること30分くらい前の話だ。
「今日も問題なくエンケファリンの抽出ができて良かったですね。マリアさん。」
「そうですね。まぁ、貯めるなら結局もう少しやった方がいいんでしょうけど、やりすぎると作業の失敗の元ですからね。」
その通りだとガラハドも思っていた。
まぁ、この作業でえたエンケファリンもバスに使われたり、本社に使われたりするのでどうにもならないのだが。
ここの電気など研究用に使っているエンケファリンは既に確保出来ているので問題ない様子だ。
そんな所に悲鳴というか酷く焦った声が聞こえてくる。
上の一応つけてあるスピーカーから音がした。
『お姉さん!ガラハド兄ちゃん今すぐ戻ってきて!僕どうしていいのかもうわからないよぁ!』
そんなジョリオの声が響く。
一体何があったのか、マリアとガラハドは急いでエレベーターへ乗り込む。
ただ、上に上がってすぐにジョリオに話を聞こうとしたらこっちこっちと案内されてしまった。
そこは同じ1階のキッチンだ。
何か焦げ臭いというかなんとも言えない匂いがしていた。
キッチンに着くとそこは惨状だった。
そう、隅の方で怯えてギリギリ被害のなかったシンクレアとそれを慰めてるイサンとグレゴールとロージャ。
様子を見ているだけのファウスト。
頭を抱えているダンテ。
頭がぐちゃぐちゃになってるヒースクリフにそれを呆れた目で見ているイシュメール。
何故か死んでいる良秀とムルソーとドンキホーテ。
それなりに離れた所にウーティスとホンルが居る。
冒頭に戻る。
困惑したガラハドの声が響いて居た。
それは惨劇と言われればその通りだと言える。
状況をだいぶ理解してきたのだろうか、ガラハドが声を上げる。
「お前らなにした!いや待て予想できる、そこの顔崩壊バカが卵を電子レンジに……あぁ!?お前その電子レンジかなり高いんだぞ!?馬鹿野郎!!で、そっちの死体はあれだろ!?粉塵爆発だろ!小麦粉の!」
「はい。」
「きっ、ちんがなんで………?」
マリアがやっと声を出せるようになった様子で声を出す。
どこか震えている。恐らくここの設備は殆どマリアが厳選して選んだものなのだろう。
それがこのザマとなってしまったとなればマリアのショックは当たり前だろう。
ガラハドは借りていただけに過ぎないというか、かなり綺麗に使ってきたのはここがマリアが自分でかなりこったものだと理解していたのだから掃除もしっかりしていたのだが、少し目を離した瞬間にこんな事になるなんてと言った所か。
「……」
「お、お姉さん!?」
マリアは目眩を起こしたらしくそのままゆっくりと倒れていた。
それをしっかりと少年が受け止めようとして身長差のせいでどうにもならなそうなのをロージャが駆け寄って持ち上げた。
「とりあえずマリアはソファに寝かしてくるわ。」
「………おう。」
ガラハドは近くにいれなかったのでロージャに任せた。
とりあえず粉塵爆発に巻き込まれた奴らは、仕方なく生き返らせてなんでこうなったのかを説明させた。
なんでもここで待っていて暇であったと。
腹が減ったと言ってキッチンに向かって卵があったから温めようとして使ったら爆発した。
別の場所で小麦粉でも使って料理するとなっていたら良秀のタバコで引火した。
そして粉塵爆発を起こして周りの物を破壊した。
「……………よし、この修理代はお前ら下でエンケファリンをしっかり抽出してこい連帯責任で全員でな。」
「はぁ!?」
「まだ温情だぞ。お前これで全額修理でどのくらいの金額がかると思ってんだ。」
金額を言うとさすがに黙った。
ホンルは意外と掛かるんですねと言っているくらいで何もほかには言ってない。
抽出するとなるにあたって注意事項を伝えてしっかりと作業をさせた。
ガラハドは既に作業は問題なく終わらせられるので下にいるやつではなくまだ比較的扱いやすいのを全てやらせた。
「よし、これなら上の奴らもさっさと新しいもん買ってくれるだろ。お前ら二度とキッチン入るな。もしくは俺を入れろ。」
「はい…」
「めっちゃ疲れた…これマリアほとんど一人でやってるの?」
「そーだよ。ほらさっさとあがれ。ここ閉めるから。」
改めてこっちの方は人員不足だなぁと思う面々であった。
後日すぐにキッチンは直されてマリアはほっと一息ついていた。
穏やかな日(マリアさん、ジョリオ)
「~♪」
マリアは珍しく上機嫌だった。今日は珍しく自分から休みを取って談話室の掃除や研究室の掃除をしている。
体みなのに休んでいないとガラハドは言おうと思ったが 機嫌がいいので何も言わないで黙っていた。
ジョリオはなにかいいたそうではあったが 何も言わないて黙っていた。
「歌ってるお姉さんは初めて見る。」
「お前が初めて見るんなら俺だって初めてだわ…。」
二人はヒソヒソと話をしていた。外のインターホンが鳴ると、マリアはどこかうれしそうな雰囲気で取りに行こうとしたが、
ガラハドが、俺が行きますからと取りに行った。基本的にマリアは人に狙われるほどの才人である。
インターホンには基本的に何があってもいいようにガラハドが出る決まりになっている。
ガラハドは外を覗くと普通の配達員であったるマリアのかわりに受け取った。
「マリアさん宛の荷物ですか珍しいですね。お買い物なんてほとんどしないのに。」
「あぁ。それはあったほうが嬉しいかなって思いまして。」
「何買ったの?」
「開けてどうそ。」
そこにはホームベカリーと水色で鮮やかな甚平があった。
「こ、これって……!」
「前に欲しがっていましたよね。もう少し時間が短縮できるのにって。」
「…そ、そんな事覚えていたんですか!?」
「えぇ、って言ってもこれで毎日パンとかだったら流石にってなってしまいますかもだけど。」
「そ、それは流石に手間なので…。でも覚えていてくれたんですね…!」
甚平に関してはジョリオが既に着ようとしている。着方がわからず困惑して居たのをマリアが着せてあげる。
しっかり着られて満足そうである。
しかしよく見れば甚平はもうひとつある。
これは大きさ的にガラハドのものである。
「え…。」
「ジョリオとお揃いで申し訳無いですけど。」
「そ、そんな、マリアさんが買ってくださったものに文句なんて一切ないです!…でも、どうして?」
「もうすぐ、花火大会があるみたいです。」
なんでも、近くに行くのは厳しいが、この建物の屋上からであれば見れるから見ようということらしい。
外は暑いだろうから涼しいだろう甚平を2人分買ったらしい。
マリアは一応浴衣を持っているし自分で着付けも出来てしまうので、買う理由がなくて買わなかったそうだ。
「花火!?」
「えぇ、とっても綺麗なんだそうです。」
「それなら、ちゃんと用意しないとですね。」
「はい、色々用意して一緒に見ましょうか。」
少しだけ、穏やか日々が過ぎていく。