FAIRY TAIL転生記~炎の魔王の冒険譚~   作:えんとつそうじ

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どうも、最近発売されたばかりのクラッシュオブリべリオンを箱買いしたえんとつそうじです。

一応私は一箱と十パックほど買ったのですが、案外狙ったカードが結構当たったのでよかったです。まあいらないカードもありましたが、明日売り飛ばします(笑)。

特に嬉しかったのは相生の魔術師のシークレットが当たったことですかね。魔術師を使用したブラマジペンデュラムを作ろうと画策しているので大事にします。

いくつかシングルカードを買い足すことにもなりましたが、レッドアイズデッキも一応完成したので、嬉しかったです。

さて、遊戯王の話はこれぐらいにして今回のお話ですが、今回は海賊に街が襲撃され、主人公がかもめ屋の方へと様子を見に行ってからのお話。ここからは一日づつ連続投稿させていただき一気にこの章を終わらすことになると思いますが、結構やっつけ仕事なので誤字脱字、おかしな文章も多いかもしれませんがもし見つけたら教えてくださったら幸いです。

それではどうぞ。


第十八話 VS海賊。炎魔の蹂躙と海賊の首領。

突如リオの街に海賊たちが襲撃をかけてきたということで、ルーシィたちをとりあえず避難させた俺は、居候先であるかもめ屋が海賊たちが上陸してくるはずの港近くにあるため、その安否が心配になり急いで店へと戻った。……戻ったのだが。

 

「………は?」

 

 かもめ屋に着いた俺は、目の前に繰り広げられるその光景に、思わず呆然とした声を上げてしまう。

 

 なぜなら目の前に繰り広げられているのは、俺が心配したようなシドウさんとメグさんの2人が海賊たちに蹂躙される姿ではなく、

 

「――――オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

「ちょ、ま、ぷげら!?」

 

 ――――逆にシドウさんが海賊たちを拳で蹂躙する姿だった。

 

 まさか普通の定食屋の店主であるシドウさんがここまで強いとは思っていなかったので思わず呆けた声を出してしまったが、そういえば昔、この店を経営する前は凄腕の傭兵として有名だったと自慢げに語られたことがあったことを思い出した。

 

「(あ、あれって本当のことだったのか……)」

 

 正直その時はシドウさんが酔っぱらっていたこともあり話半分に聞いていたのだが、まさか本当のことだったとは。

 

「(もう、この人は怒らせないようにしよう)」

 

 そのようなことを心に決め、俺はシドウさんが最後の海賊をその手で伸したのを確認すると、彼に声をかけようと近づこうとしたのだが、そこでさらに通りの向こうから増援だろうか?十数人ほどの大勢の海賊たちがこちらに向かってくるのを見つける。

 

「まずい!?」

 

 さすがにあの数はシドウさんだけではまずいだろうと考えた俺は、魔力で脚力を増幅(ブースト)し、海賊の集団に向かって飛び込んだ。

 

「ユーリ!?」

 

 自分の間を凄まじいスピードで通り抜けた俺の姿に、シドウさんは驚きの声をあげるが、しかし俺はそんな彼の様子に構わず、彼らと同じで驚愕の表情をこちらに向けている海賊たちに先制の一撃を加える。

 

「炎魔の轟拳!!」

 

 凄まじい密度の炎を纏った正拳の一撃に、海賊の集団の中の数人が吹き飛び、その衝撃的な姿に海賊の集団はその場で硬直する。

 

 俺はそんな彼らの様子を見逃さず、さらなる魔法を発動させる。

 

「”炎魔の大鎌”!!」

 

 前世のテレビで見たカポエイラのように、足に炎を纏わせ逆立ちしながらも、回転しながら周りにいる海賊たちを纏めて吹き飛ばした。

 

「ぐうう!?」

「なあッ!!」

「ぐはッ!!」

 

 それぞれ苦痛の声を上げながら、吹きとんでいく海賊たち。しかし中にはそれなりの腕の相手が混ざっていたのか数人がその場に残っており、その内の1人が憤怒の表情に顔を変えながら片手をこちらに向ける。

 

 その掌から魔力の集中を感じた俺は、咄嗟にブリッジの要領で体を反らす。

 

「このクソガキ、食らいやがれ!!」

「おっと」

 

 どうやらやはりその男は魔法使いだったようで、魔力の弾丸を俺に向かって放ってきたが、それをあらかじめ察知していた俺は体を反らしていたおかげでそれに当たらずにすみ、俺はそのままバック転の要領でその男から距離をとったのだが、どうやら敵の中の1人に読まれていたようで、着地したと同時に魔法で強化したのだろう。海賊の中の1人が巨大化させた拳を俺に向かって振り下ろしてきた。

 

 辺りに響き渡る衝撃音。その場に残っていた数人の海賊たちは「やったか!」とその口元に笑みを浮かべたが、土煙が晴れて何が起こったのか知ると、その口元を思わず引き攣らせる。

 

「なん……だ…と?」

 

 そして拳を振り下ろした当人である海賊の男は思わず驚愕の声を上げる。

 

 それは今まで多くのものを砕いてきた自身の拳をその拳を、まだ年端もいかないその子供が真正面から魔法も使わずに(・・・)受け流したのをその目で目撃していたからだ。

 

 そんな男の様子に、俺は思わずにやりと口元に笑みを浮かべるが、その内心は正直かなり冷や汗ものだった。

 

「(あっぶねー!?よかった、魔法の練習だけじゃなくて空手の練習もしっかりしといてよかった。特に『回し受け』はしっかり練習しといたからな)」

 

 ”回し受け”。それが先ほど俺が使った技の名。これは空手の受け技の一種で、円の動きという空手などの打撃格闘技では防御の基礎中の基礎である技術を極限まで高めたものであり、なのであらゆる受け技の要素が入っているのではなくあらゆる受け技の基礎と言った方が誤解なく伝わるだろう。

 

 なので空手を始めたものならば形だけならば誰にでもできるはずだが、しかしあらゆる受け技の基礎であるがゆえに、極めれば某虎殺しの空手家いわく「矢でも鉄砲でも火炎放射器でも持ってこいやァ・・・」な鉄壁の防御を行うことができる。

 

 俺にはさすがにそこまでの技術はないのだが、この世界に来てから身体能力がかなり上がっており、さらにサーゼクスの力を得てからさらに力が上がっていたからか、本来ならば普通に潰されかねなかった目の前の男の拳でも、ある程度力ずくで受け流すことが可能になった。……まあ言葉に表すとなんか変な感じだが。

 

 そして前述したようにまさか俺のような子供に自身の拳が受け流されるとは思わなかったのだろう。驚愕で思わず体を硬直させているその男の拳に飛び乗り、それを踏み台にして男の真上に飛び上がり、その脳天に炎を纏った足で踵落としを喰らわせる。

 

「”炎魔の断刀”!!」

 

 その一撃を受けた海賊の男は、そのあまりの威力に呻き声をあげる間もなく、自身の立っていたその地面を粉砕しながらもその場に強制的に崩れ落ち気を失う。

 

「(……たぶん体中の骨が折れてるけど、死んでないんだし別にいいよな)」

 

 そんなことを考えながらも、俺は服についた埃を払いながらその場で立ち上がると、未だ残っている海賊の面々へと視線を向ける。

 

 先ほどの俺の戦いを見てさすがに腰が引けたのか、その瞳には普通俺のような子供に見せるようなものじゃない。恐怖の感情が見て取れる。

 

 俺はそんな彼らの感情に気づいて、それをさらに助長させようとあえて悪どい笑みを浮かべながらも、わざと脅すように拳をゴキリと鳴らした。

 

「――――で?まだやるか?」

 

 ――――その後、その海賊たちは悲鳴を上げながらも逃げ出したのはいうまでもない。

 

 

 

 

 海賊たちを無事撃退することに成功した俺とシドウさんは、自分たちが倒した海賊たちを拘束するために全員を縄で縛りあげる。

 

「――――これでよしっと。全員縛り終えたな」

「ええ。これでとりあえずは大丈夫でしょう。――――しかしさっきは驚きましたよ。あんなに強かったんですねシドウさん」

 

 先ほどの彼の戦いぶりを思い出し、素直にそういうとシドウさんは照れ臭そうに頬を掻いて苦笑する。

 

「ま、まあな。昔取った杵柄ってやつよ。大分錆びついちまってたがな。そういうお前さんだってあそこまで強いなんて思わなかったぜ?魔法を使えるのは知っていたが」

「まあ、俺の場合は自分でいうのもなんですが、使う魔法がそれなりに強力な魔法ですからね。あの程度のチンピラ相手なら問題ないですよ」

 

 それに俺の場合は転生して身体能力が上がっており、サーゼクスの力を受け継ぐことでさらにその力を上げている。なのでいくら魔法を使うからといってあの程度の相手に今さら負けるはずもなかった。

 

「そういえば、メグさんはどこに?姿が見えないようですが」

「ああ、あいつならもうとっくに避難してるよ。俺は大切な商売道具を忘れちまってな」

 

 そういってシドウさんが俺に見せてきたのは、彼が料理にいつも使っているよく磨かれた包丁。

 

 なんでも、彼がこの店を始めた時にゲン担ぎにとちょっと無理をして新調したかなりいい包丁のようで、一度軽い気持ちで勝手に借りた時はえらく怒られたことを思い出す。

 

 だからこそ俺は納得した。いつも自分の魂だとこの包丁を大事にしていた彼が、海賊に荒らされるかもしれない場所に置きっぱなしのままにできるとは思わなかったからだ。

 

「まあ、ああいうやつらはわかりやすい金目の物に寄って行くからこのままでも大丈夫だったと思うけどな。――――さて、俺らもそろそろ非難するぞ。あの程度ならこの街の警備隊に任せていても大丈夫だろ」

「そうですね。それでもいいでしょう」

 

 無責任に感じるかもしれないが、この街は一応それなりに有名な観光地でもあるので、それを護るこの街の警備隊の面々は実はそれなりに精鋭だったりするのだ。

 

「(ルーシィの誘拐事件の時は後手に回っていたが、それはルーシィが誘拐された直後のことで捜査する暇がなかったからであり、もし俺が助けに行かなくても、犯人の行方を見つけ彼女の身柄だけは確保できただろう。……尤もあの場合は彼女の貞操が危なかったので、俺が助けに行ったことは結局正解だったのだろうが)」

 

 だから、シドウさんのいうとおりあの程度のチンピラだったなら警備隊に普通に任せても大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 

 ――――そう、あの程度のチンピラだけ(・・・)だったならの話だが。

 

 俺は、シドウさんが避難所に向かおうと踵を返そうとしたちょうどその時、彼の背中に向かってちょうど今思い出したかのように言葉を投げかける。

 

「あ、そうだシドウさん。俺もちょっと忘れ物をしたのを思い出したんで先に避難所に向かってもらってもいいですか?」

「……?わかった、なるべく早く来いよ?」

 

 一瞬俺の言葉にシドウさんは訝しげに首を傾げたが、しかし魔法が使える俺ならもし海賊が来ても大丈夫だと考えたのだろう。シドウさんはこれといって疑問に思った様子は見せずに避難所がある方向へと走っていった。

 

 俺はそんな彼の後姿が見えなくなるまで見送ると、俺のちょうど斜め後ろ辺りの物陰に、正しくは先ほどからそこにいた(・・・)人物へと言葉をかける。

 

「――――さっさと出てこい。そこにいるのはわかってる」

 

 するとその数秒後、俺の視線の先にある物陰から1人の男が現れる。

 

「ふふふ、よくわかったな?俺がここにいることが」

 

 まるで貴族が着るような質のいい服を身に纏ったその男は、それなりに整った顔立ちをしているが顔色が若干青白く、細身でもあることから一見貧弱にも見えるが、俺にはわかる。その男が先ほどのチンピラとは段違いの魔力をその身に秘めていることを。

 

「(強い……ッ)」

 

 余裕そうに笑みを浮かべながらも、隙のないその男の立ち姿に内心警戒しながらも、なるべく平静を保ちながら口を開く。

 

「よくいうぜ、さっきから俺にばっかり殺気を送ってたくせに」

 

 そう、それが俺がこの男の存在に気づいた一番の理由。尤も殺気を送るだけでこちらになにもする様子を見せなかったので先ほどまで放っておいたのだが。

 

「で?誰だあんた?街の住民じゃねえだろ?」

 

 その俺の言葉に、男はわざとらしく驚いたような表情を見せると、先ほどより笑みを深めながらも口を開く。

 

「そういえば名を名乗っていなかったな。本当はお前のような子供に私が直々に名乗るなどやらないのだが、今日は機嫌がいい。特別に教えてやろう」

 

 そういってその男は高らかに自身の名を告げる。この世全てに自身の存在を刻みつけんとするがごとく邪悪な誇りを持って。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――私の名は『シャルバ・ベルゼブル』。最近では”貴賊(きぞく)”のシャルバなどと呼ばれている」




どうでしたでしょうか?サーゼクスの敵っぽいのでなにかないかなーと思って調べてみたらよさそうなのがシャルバくらいしかなかったので、HSDDからシャルバを登場させてみました。

それでは誤字脱字の感想やアドバイスがありましたらよろしくお願いします。
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