FAIRY TAIL転生記~炎の魔王の冒険譚~   作:えんとつそうじ

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どうも、最近友達とのデュエルはもっぱらレッドアイズで相手しているえんとつそうじです。

やっぱり小さいころから好きだったカードが強化されるのは嬉しくと結構はしゃぎながらやっているので、友達からは大分うざがられていますが(笑)

さて、今回の話はVSシャルバ戦となっております。かなり突貫工事な内容ですが、それでもよろしければ暇つぶしにでもお読みください。


第二十話 VSシャルバ。光の造形魔法。

 海賊シャルバと戦うことになったユーリは、まずは先手をとるために炎を纏った拳でシャルバへと攻撃を加える。

 

「炎魔の轟拳!!」

 

 まるで小型の隕石のような凄まじい威力の拳がシャルバへと襲いかかる。

 

 そこらへんの少し腕の立つ程度の魔導師なら一撃で粉砕できるその拳は、しかしシャルバには容易く交されてしまう。

 

 いや、正確には違う。シャルバはユーリの拳を交したのではない。ユーリの拳がシャルバの体を通り抜け(・・・)たのだ。

 

「……ッ!?」

 

 思わず驚愕で息を呑むユーリだったが、ユーリがシャルバだと思っていた(・・・)存在が消え、視界の端。少し離れた場所にシャルバが出現し、自分に何か仕掛けてこようとしていることに気づいたので、咄嗟にその場から飛びのいた。

 

「――――シャイン・メイク”(ランス)”!!」

「ぬお!?」

 

 シャルバの手から光の槍が出現し、ユーリの体を貫かんと迫ってくるが、なんとか回避が間にあい、光の槍の攻撃を体に掠らせるだけで回避に成功する。

 

 そんなユーリの様子に、シャルバは一瞬驚いたような様子を見せるが、やがてその顔を面白そうな笑みに変えると、さらなる攻撃をユーリに加えてくる。

 

「ほう?今の攻撃をかわすか、おもしろい。ならばこれはどうだ?」

 

 そういうと、シャルバは一度両手を合わせて魔力を両の手に集中させ、ユーリに向かって解き放った。

 

「シャイン・メイク”大鷹(イーグル)!!」

 

 するとシャルバの両手から光で構成された大量の鷹がユーリに向かって襲いかかってきた。

 

「ぐ、がああああ!!」

 

 あまりの速さで襲いかかってくるその攻撃に、ユーリは避けきれずに体のあちこちが引き裂かれるが、咄嗟に炎魔の激昂(ブレス攻撃)を放って、光の鷹を吹き飛ばす。

 

 そんな彼の様子に、シャルバは余裕の笑みを浮かべながらも賞賛の言葉を送る。

 

「ほう、これも凌いだか。大抵は最初の一撃で終わるのだが。――――私の『光の造形魔法』の前には」

 

 造形魔法。それは特定の物を自由に造形することができる魔法。使用者は「造形魔導師」と呼ばれ、その威力はその仕様者の造形創造力に左右されるが、極めればとても強力で、かつて北の大陸で活躍していた「ウル」という魔導師は、フリーの魔導師でありながら、この氷の造形魔法により大陸で最も優れた魔導師に与えられる称号「聖十大魔道」の候補に挙げられるほどの実力者として知られていた。(最もその話は彼女がデリオラという悪魔と戦って相打ったためにお流れとなったが)

 

 そしてシャルバもこの造形魔法の一つである光の造形魔法の使い手であるのだが、彼の造形魔法には他の造形魔法には存在しないある特徴があった。

 

 実は造形魔法には物質の造形を得意とする「静」の造形魔法と動物などの生き物を造形する「動」の造形魔法の2パターンの造形魔法が存在し、大体それぞれ得意な造形魔法はそのどちらかに偏るのだが、シャルバの場合はこれに当てはまらず、このどちらも自在に造形することができる。

 

 2つの造形魔法を巧みに操るこの技巧こそ、かつてナツメグ皇国でこの男が天才と謳われた一番の理由であった。

 

 だが、ユーリは一つ不思議なことがあったのか、内心首を傾げる。

 

「(おかしい……)」

 

 そういって、彼は先ほどシャルバに殴りかかった自身の拳に視線を落とす。

 

 確かにシャルバの造形魔法は優秀だ。それは先ほどユーリが自身でその攻撃を受けたことにより、よく理解した。

 

 しかし先ほど自身の先手の拳をかわしたあの現象。あれは造形魔法では全く説明がつかない。

 

 まるで不可思議な現象。だがユーリにはその現象に対して1つだけ「心当たり」があった。

 

「(……試してみるか)」

 

 そう決意したユーリは、その心当たりが正解か確かめるために、先ほどのようにシャルバに一気に近づき、先ほどとは違い、小刻みに拳を連続で繰り出す。

 

「ららららららららららららあああああ!!」

 

 その拳の弾幕はシャルバに襲いかかるが、しかしやはりその拳はシャルバを捕えることができず、シャルバの体を通り抜ける。

 

 シャルバはそれににやりと笑みを浮かべると、ユーリに向かって魔法を放つ。

 

「シャイン・メイク。”(ウルフ)!!」

 

 ユーリに襲いかかる光でできた狼。それを視界の隅で確認したユーリは、片手に炎の太刀を出現させ、それで光の狼を瞬時に切り刻む。

 

「”炎魔剣―切鬼斬(きりきざん)―”」

 

 切り刻まれた光の獣はそのまま光の粒子となって消え去り、それを見届けたユーリは自身が最も得意とする空手の後ろ回し蹴りを模した技を放つ。

 

「炎魔の大斧!!」

 

 しかしその轟音の一撃は、やはりシャルバに当たることはなくそのまま通り抜ける。

 

 そしてそのすぐ横に出現したシャルバの本体(・・・)が、魔力の込められた蹴りをユーリに向かって叩きこんだ。

 

「がはあッ!?」

 

 ユーリはそのまま壁に叩きつけられ、そのまま口から空気の漏れる音と共に呻き声を上げる。

 

 ユーリはふらふらとその場で立ち上がると、シャルバのことを睨みつける。

 

「……なるほど、おかしいと思っていたが、貴様。やはり『光の屈折』を利用しているのか」

 

 そんなユーリの言葉にシャルバはそのおもしろげな笑みをさらに深めた。

 

「くくく、よくわかったな。やはり貴様は優秀だよ」

 

 人が正確に眼に映る情報を手に入れるには「光」はとても重要な要素を持っていることは周知の事実だが、シャルバをその光を自身の魔法で屈折させ、自身がいる位置をそのまま誤魔化したのだ。

 

 シャルバは嗤う。

 

「くはははははは。いかに威力の高い魔法を使おうと、この魔法。『偏光魔法(トリックアート)』と光の造形魔法。2つの魔法を持つ私の前では無力。どんな魔法も当たらなければどうということはないのだからなあ?くふあーははははははははは!!」

 

 高笑いを上げるシャルバ。それほど自身の魔法に自信があるということなのだろう。

 

 確かにシャルバの自信の高さもわかる。造形魔法の中で最速の速さを誇る光の造形魔法に、相手の視界を騙し攻撃を無効化するトリックアート。普通の魔導師ならばこの2つの魔法を使われれば、その強力な組み合わせに戦意を喪失し、顔を絶望の表情に染めるだろう。

 

 

 

 

 

 

 ――――そう、普通(・・・)の魔導師ならば。

 

「――――何がおかしい?」

 

 高笑いを続けていたシャルバだが、ふと目の前のユーリが笑みをなぜか笑みを浮かべていることに気づき、顔を顰めてそう口にする。なぜ、こいつは他のやつらと同じ絶望の表情を浮かべていないのかと。なぜ、こいつはこのような笑みを浮かべているのかと、そんな疑問も込めて。

 

 そしてシャルバのその問いに、ユーリは僅かに笑い声を上げながらも答える。

 

「くくくく、別に?ただ自信満々に御高説たれてるわりには、割と簡単に弱点が見つかったと思ってな」

「――――なに?」

 

 ユーリのその言葉に、シャルバは一瞬その眉間の皺をさらに濃くするが、しかし次の瞬間そんなユーリの言葉を鼻で嗤う。

 

「ふん!強がりを。この2つの魔法に弱点などありはしない」

 

 だが、そんなシャルバの言葉にもユーリはその余裕な態度を崩さず、むしろその笑みをさらに深くする。

 

「ははは!――――なら、試してみやがれ!!」

 

 そういうと、ユーリは再度炎を纏った拳でシャルバへと殴りかかる。

 

 そしてそんな彼の攻撃を、しかしシャルバは嘲笑う。

 

「ふん。バカの一つ覚えだな」

 

 そういうと、シャルバは再びトリック・アートを使いその拳を避けようと試みる。

 

「(ここだ……ッ!!)」

 

 そしてその結果、ちょうどユーリの拳を右に避けると、お返しとばかりに造形魔法で光の杭を片手に出現させ、カウンターの要領でユーリに向けて叩きこもうとする。

 

「(これで終わりだ!!)」

 

 そしてそのまま杭がユーリの体を貫かんとした……その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――がはあ!?」

 

 ――――突如シャルバの横顔に衝撃が走り、彼がその場から吹き飛ばされたのは。

 

 二転三転してようやく止まるシャルバ。何があったのかわからず、痛みで呻き声を上げながらもふらふらと顔を上げる。

 

「あ……が……?い…ったい……?」

 

 そしてシャルバは自分に何かして攻撃を当てたであろうユーリに視線を向けると、彼は先ほどのシャルバに殴りかかった時とは違い、そこから拳を返した(・・・)体勢でそこに立っていた。

 

 その体勢から、シャルバはユーリに所謂「裏拳」で殴られたということは察することができたが、結局どうやって自身の体を捉えることができたのか?結局それは理解することができなかった。

 

「(なんだ?いったいこいつはなにをしたんだ!?)」

 

 混乱の極みにいるシャルバ。そんな彼の内心を知ってか知らずか。ユーリはどこか冗談めいた口調でつぶやく。

 

「“炎魔の轟拳・裏式”。……なんつって」

 

 そして困惑するシャルバの視線に気づいたユーリは、彼とその視線を合わせると獰猛な笑みをその口元に浮かべた。

 

「――――さて、反撃開始と行かせてもらおうか」




どうでしたでしょうか?ちなみにわかる人にはわかると思いますが、今回シャルバが使った偏光魔法(トリックアート)という魔法は、とある科学の電磁砲という漫画で出てきたあるスキルアウトが使っていた能力を丸パクリしたものとなっております。光の造形魔法だけじゃなくて、もうひとひねり欲しくて(笑)

それでは、感想や誤字脱字の報告。そしてアドバイスなどがありましたらぜひよろしくおねがいします。
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