FAIRY TAIL転生記~炎の魔王の冒険譚~   作:えんとつそうじ

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どうも、最近とうとう話のネタが尽きかけているえんとつそうじです。いや、別に話す必要がないといわれればそうなんですけどね(笑)

さて、今回は実は裏でこんな企みしている人がいるんですよーという話です。それでは暇つぶしにでもどうぞ。


閑話 幽鬼の企み

 『オーク』。

 

 有名な港町であるリオの近くにある歴史観溢れるこの街には、ある有名な魔導師ギルドの本拠地が存在していた。

 

 そのギルドの名は「幽鬼の支配者(ファントムロード)」。マグノリアに本拠地がある有名ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」と対をなすほどの知名度を誇り、構成員の数だけに限っては、フェアリーテイルを大きく上回る。

 

 そのファントムロードのギルドマスターである”ジョゼ・ポーラ”。どこかなよなよとした印象を受ける彼は、しかし若くして聖十大魔導に選ばれた天才魔導師であり、単純な才能に関してはフェアリーテイルのマスターであるマカロフ・ドレアーを上回るとすらいわれている。

 

 そんな彼は、今ギルド本部にある自室でとある案件(・・・)の偵察に出していた部下から、その案件についての報告を受けていた。

 

 初めはお気に入りの銘柄のワインの入ったグラスを傾けながら、どこかご機嫌の様子でその報告を聞いていたが、報告を聞いている内にその機嫌はどんどんと悪くなっていき、そんな彼の様子に恐れをなした部下が報告を終え急いで部屋から出ると、とうとう耐えかねたのか、持っていたグラスを部屋の壁に思いっきり叩きつけた。

 

「――――くそ!!シャルバの野郎、せっかく御膳立てしてやってのに失敗しやがって、使えねえ!!」

 

 いつもの紳士然とした口調はどこへやら、まるでそこいらのチンピラと同じような言葉遣いでそう吐き捨てる。

 

 そう、実はルーシィの誘拐の件について、この男はシャルバに密かに裏で手を回して協力していたのだ。

 

 確かにシャルバは強力な魔導師であったが、しかしそれはいいかえればただ強力な魔導師であり、本来世界的な財閥の一人娘であるためにその動向についての情報ができるかぎり外部には秘匿されているルーシィの行動を、いくら評議委員会の軍隊を全滅させた経験があるとはいえ、ただの一海賊であるシャルバが知ることができるわけがない。

 

 だからこそ、ジョゼはその数ある魔導師ギルドの中でも最大規模の情報網をフルに使い、ルーシィがハートフィリア婦人である母親と共にリオの街にある別荘にやってくるという情報を手に入れると、手の者を使いこっそりとその情報をシャルバが知ることができるように工作したのだ。

 

 そしてルーシィを誘拐したシャルバたちを、ジョゼが自ら出向き捕らえることによりハートフィリア財閥に恩を売り、その資金援助を得て自らのギルドの影響力をさらにこの大陸に浸透させようというのが彼の計画だった。

 

 評議委員の軍隊をも全滅させた悪名だかい海賊を倒すことにより名声を得て、さらにハートフィリア家からの資金援助をえるきっかけを得ることができるというまさに一石二鳥の計画。証拠を残すようなへまもしておらずジョゼも成功に絶対の自信を持っていただけあり、ただの子供の魔導師に倒されたという情けないシャルバに彼は怒りを隠せなかったというわけだ。

 

 そしてひとしきりここにいないシャルバを詰り、罵倒することにより何とか落ち着きを取り戻すと、未だ顔を顰めながらもどっかりと再び椅子に腰をかけると、机の上に置いてある報告書に再び視線を向ける。

 

「しかし、あのシャルバを倒すとは。例え油断していたとしてもこの報告にあった子供。なかなか才能溢れる魔導師のようですねえ」

 

 実はシャルバ討伐の任務はファントムロードの魔導師たちも何度か行ったことがあるのだが、しかしシャルバの実力が予想以上に高かったためその悉くが返り討ちにされていた。そのことから、おそらくシャルバを倒すにはギルドマスターである自分自身か、ファントムロードきっての精鋭たち。所謂S級魔導師である「エレメントフォー」ぐらいだろうと考えており、今回の計画で自分自ら出ようと考えていたのは演出ということもあるが、単純に他の魔導師では確実に対処できるという確信がなかったからだ。

 

 先ほどは計画が失敗に終わってしまった怒りでシャルバのことをひとしきり罵倒していたジェゼであったが、実はこのようにその魔導師としての実力自体は認めていた。だからこそ、シャルバを倒したという子供の魔導師に彼は強い興味を抱いた。

 

 そしてあることを思いついたジェゼは、その口元に先ほどとは違い、どこか愉快げに笑みを浮かべる。

 

「ふむ、報告では強力な炎の魔導師ということでしたね。もうリオの街を旅立ってしまったということですが、もし支部の方で見つけたら勧誘させてみるのもいいかもしれません。強力な魔導師の勧誘はギルドマスターの義務でもありますし、なにより――――あの忌々しい妖精の尻尾(ハエども)に勝つには強力な駒は多いほうがいいですしねえ」

 

 そしてファントムロードギルドマスターであるジョゼ・ポーラは、そのどこか狂気の宿った瞳を細めるのだった。




はい、というわけで今回の事件はファントムロードさんちのジョゼさんがこういうことを企んでましたというお話した。まあぶっちゃけリオの街をファントムロードの本拠地が置いてあるオークのすぐ近くに置いたのは、この最後に持っていきたかったからです。……まあ正直もっと上手く書きたかったんですが、私の現在の能力ではこれが限界です。すみません(泣き)

さて、ファントムロードのオカマもどきマスターに目をつけられ始めてしまった主人公。これからどうなるのかお楽しみに。……まあどうにもならないんですけどね(笑)
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