魔王討伐に貢献したオークの英雄、数百年後の世界で人間の女戦士を嫁にする 作:京谷ぜんきまる
星輝没が始まり、地底界の夜が深まっても、二人はまだ離れていなかった。
木の根を枕にして寝ているバルカに寄りかかり、メトーリアは目を閉じてる。
まるで、遊び疲れた子供のような表情だ。
メトーリアの身長は百八十センチ。人間女性としてはかなり背が高いが、オークであるバルカは身の丈二メートルを優に超え、筋肉量も圧倒的であるためにそのように見えるのだ。
「メト……メリア」
呼ばれてメトーリアは顔を上げた。
バルカは彼女の頬と唇があった胸に、彼女の唾液の冷たさを感じた。
「私、寝て――うっ」
メトーリアは短い声を漏らした。
意識が戻ってきた瞬間に、身体の内側に感じる熱と、圧を、はっきりと認識したらしい。
メトーリアはわずかに身震いしてから、バルカの盛り上がった胸板に頬を預け、まるで大きくて滑らかな岩に寄りかかっているかのような感覚を味わう。
だが当然ながら岩と違ってバルカの身体は熱があり、呼吸する度に動く。
その動きに身体を揺らされながら、バルカの心臓が脈動する音を聞くのが、心地よかった。
「ほんの少しの間だが、寝てたというか、気を失ってたというか、な……眠いか?」
「眠いに決まってるだろ……一昼夜、ずっと……でもお前、まだ、こんなに」
「す、すまん」
「ふ、ふふ……謝るな馬鹿」
「
「それはお前――うっ」
メトーリアが、短く甘い声を漏らした。
……彼女が、しばらくまともな言葉を発しなくなった時からだろうか。
痛そうでも、苦しそうでもない。
ただ快楽に蕩けた、抑えきれない吐息のような声音になる時がある。
何を、どうやったらメトーリアにそういう声を出させることができるのか。
自分がどうすれば、メトーリアがどのようになるのか。
バルカは真剣に考えながら、覚えながら、身体を動かしていると、メトーリアが、
「お前、汗びっしょりだし」
と、言ってきた。
「え――」
たしかに、これまでの戦闘でもほとんど汗一つかかないオークの英雄が、今は額から顎まで、びっしょりと汗を流していた。
緑色の肌が、熱でうっすらと上気している。
「戦闘では汗一つかかないのに……ふふっ」
彼女の指が、バルカの胸板を這う。
「私は……お前を、汗だくにできる……」
その声は、どこか誇らしげで、どこか甘かった。
バルカはどこまでもメトーリアに対して優しくありたいという気持ちを抱くと同時に、彼女を滅茶苦茶にしてしまいたいという衝動に駆られた。
「汗だくなのはお互い様だろッ」
「あっ」
メトーリアの背中が、びくりと跳ねた。バルカの膝の上で身体が揺れている。
そして、長い黒髪を乱しながら首を振り、バルカが与えてくる強烈な愛撫から逃れようとするように身を捩る。
バルカはメトーリアの尻を大きな両の手で包み込むように抱え、手に最小限の力しか加えずに立ち上がった。
まるで掌に吸いつくように柔らかかったメトーリアの臀部が一気に引き締まり、素晴らしい弾力を持って尻肉に沈み込んでいたバルカの指先を押し返す。
その感触を楽しんだ後、バルカは手に力を込めながらさらに激しい律動を開始した。
すると、本気で抗おうとしているかのようだったメトーリアが、一変してかぶりつくようにバルカの太い首に両腕を巻きつけて抱きついた。
再び、ふたりは激しい波に飲み込まれていった。
× × ×
短い睡眠を取った後、腐立ちは身支度を始めた。
(たしかに、こんなに汗をかいたのは魔王討伐戦以来だな)
服を着ながらバルカは思った。
革のズボンやシャツの感触が、思った以上にべとつく感触がして気持ちが悪い。
そんな中でも、バルカはメトーリアが隠密服を身につけていくところを見逃さないようにこっそり観察していた。
彼女が隠密服の上着の部分を脱いだ時に、慌てて視線を切って自分の装備を外し、服を脱ぎ始めたため、隠密服の下半身部分を脱ぐ姿を見落としていたからだ。
隠密服のボトムはブーツまで一体型だ。
地底界の光環による昼のサイクルはもう始まっている。
メトーリアは木の幹に背を預けて、すらりとした右足を上げて、ブーツ部分まで入れ、左足も同様に入れると、手慣れた動作で腰まで一気に引き上げる。
すらりとした足と丸く張った尻に紺色の布地が伸長し、まるで第二の皮膚のようにぴっちりとフィットする。
それから隠密服の上着を手に取り、頭と腕を通してからするりと裾を引き下ろし、うなじにメトーリアの手が伸びて襟口に指を差し込むと、こちらもわずかな緩みが無くなって彼女の上半身の体のラインを完全に露わにするいつもの状態になった。
(あの長い髪がよく挟まらないな。)
眩しいジオルミ結晶と星明かりの下で一部始終を眺めながら、軽装鎧などの装着に取りかかっているメトーリアから視線を切って、バルカは妙に感心した。
そして、いつも見慣れているはずの隠密服姿だが、あの下には肌着下着のような物は何も着ていないのだということを再確認して、今度は自分の手で脱がしてみたい……などと思うのだった。
ふたりは食事を摂ることにした。
バルカは火を起こし、採取していたキノコを適当に切った後、木の枝を削って串代わりにして、キノコを刺して炙り始めた。
メトーリアはその行程をまじまじと見つめていた。
「外で食材を自分で調理するときは、お前はいつもそういうのを食べてるのか?」
それを聞いて思わずバルカは吹き出しそうになった。
「こんなのは適当だよ……お前は、野外で自分で食べ物を用意しなくちゃいけないときはどうしてるんだ?」
そういえば、これまでの旅の最中は補給士のハントが食糧を出して調理するので、バルカはメトーリアが料理をするところを今までに一度も見たことはなかった。
「私は非常時には、これを」
そう言ってメトーリアはベルトポーチから黒い小さな粒を手にとって見せた。
「……なんだそれは」
「携帯食糧だ。一日一粒、これを摂取しておけば、取りあえず飢えることはない」
「美味いのか?」
「いや全然」
「……」
それからキノコが焼けるまで、手持ちぶさたになったのか、メトーリアは腰マントに仕込んであった投擲用のナイフを一つ手に取って、おもむろに果物の皮を剥き始めたが、それが実に危なっかしくてバルカは慌てた。
「おい、メト――メリア。ナイフをそんな風に動かすな。指を切るぞっ」
「う、うう……」
「ナイフは固定して実の方を、果実の方を回すんだよ――いや、それ皮ごと食えるから、もうそのまま食おう」
「わ、わかった」
「ほら、できたぞ。何も味付けはしてないが……」
串を受け取ったメトーリアがキノコを一口囓る。
野性味のある汁が噛む度に滲み、強い香りが鼻の奥をくすぐる。
「む、美味い」
「そうか?」
「携帯食糧よりもずっと美味しい」
「そ、そうか」
キノコも果実もあっという間に平らげてしまったふたりに、急な眠気が襲ってきた。
「なあ、もう一眠りするか?」
「確かに眠いが……」
「俺も眠いが、レバームスの隠れ家の洞窟ならもっと――ええと、寛げると思う」
なにやら気恥ずかしくなってバルカが言い淀むと、メトーリアも顔を赤くした。
「ほら、食糧も備蓄してたし。多分
「?」
「ああゆう隠れ家の近くには水場があるはずだからな。俺たち今、汗とか他の色んなものでべと付いてるし、臭いも――」
「言うなッ。行こう。すぐ発とう」
そう言ってメトーリアは立ち上がった。
AI生成のイメージ画像はあったほうがいい?
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AIイラストは止めてhしい
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AIイラストはあったほうがいい
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どっちでもいい
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pixivとか、よそでやって欲しい