慎重術師   作:コケ

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本誌の戦いすごいね


さしす組

 

 時が流れるのは早いもので、聖哉が高専に来てから約3年経ち、私たちは4年生となった。最初の1年は聖哉と任務に就くことがあったが、聖哉の階級が凖1級、1級、そして2ヶ月程前に特級となったことで必然的に私と聖哉は同じ任務に就くことがかなり少なくなった。まあ、1年の時で既に一緒に行っても聖哉が場をめちゃくちゃにして終わるだけだったんだけど。因みに私は2級に上がった。

 

 そして、この3年で大きく変わったことがもう1つある。いや、大きいってわけでもないけど。1年生のときの担任だった戸田先生が呪術師を辞めて寮の管理人となってしまったのだ。『何が呪力だ!何が術式だ!!やってられるか!!!』って泣きながら走ってたのを見て、夜蛾先生に聞いたら、聖哉によって自信が無くなってしまったらしい。まあ、あんなにボコボコにされてれば自信が無くなるのは仕方ないのかもしれない。私が戸田先生を見る時は毎回、どこかしら怪我をしているかボロ雑巾のようになっているかのどちらかだし。でも、戸田先生は1級だから弱くないはずなんだけど・・・・・・

 

 まあ、それは置いといて今日は新しく入ってきた1年生に会いに行く。もう入学してから1ヶ月ちょっと経ってるけど任務の都合で会うことができなかった。そして、夜蛾先生に1年生が外で授業をするらしく私が呼ばれた。聖哉も呼ばれていたが今日は任務で遅れるかもしれないって言ってた。

 

 私が目的の場所に着くと、そこには既に夜蛾先生と白髪で高身長のサングラスをつけた男。その横には高身長で前髪が特徴的な胡散臭い顔をした男。そして3人目は泣きぼくろのある女の3人が待っていた。

 

「歌姫、おはよう」

 

「先生、おはようございます。それに1年生のみんなもおはよう。私は4年の庵歌姫。よろしくね」

 

 夜蛾先生に挨拶を返し、私は後輩を怖がらせないように笑顔で近くにいる3人に軽い自己紹介をする。

 

「えっ、これがセンセーが言ってたセンパイ?」

 

 白髪のサングラスをかけた男が話しかけてくる。確か五条家の人だった気がする。そして、その男はサングラスをずらし、私を見る。恐らく、術式を見破るという噂の六眼で私の術式を見てるのだろう。

 

「うわ、ざっこ。雑魚とよろしくする気ねぇーから」

 

 は?

 

「悟、思っててもそんなこと言っちゃいけないよ。ここは弱くても先輩を立ててあげないと。一応自己紹介をしておこう。私は夏油傑。こっちは五条悟。よろしくお願いします」

 

 は?

 

「おい、クズ共失礼だろ。

 おはようございます、庵センパイ。私は家入硝子です。よろしくお願いします」

 

「よ、よろしく! 硝子! 私のことは歌姫って呼んでいいのよ!」

 

 私はあの白髪の男と前髪が変な男の態度と違って友好的に接してくれる硝子が天使のように思い、思わず硝子の手を握る。

 

「はい、歌姫センパイ。それとあのクズ共がすみません」

 

「いいのよ!! あなたは気にしなくて」

 

「てか、もう1人は? もしかして俺らにビビって来れないんじゃね? 俺らと戦って負けたら特級の名が廃るからな。今ごろ部屋でビクビクしてんじゃねぇーの?」

 

「あはは、そうだね。先輩には悪いことしちゃったね」

 

 もしかしてこいつら聖哉のこと舐め腐ってる? なら、きっと痛い目に遭うんだろうな。かつての私のように・・・・・・

 

「おい、お前らそろそろ始めーー」

 

「おい、夜蛾任務終わったぞ」

 

「あ! 聖哉! 」

 

 やっと来た!私が待ち望んでいた人物が・・・・・・!コイツらを痛い目に遭わせてちょうだい!

 

「聖哉、お疲れ様。今から始めるところだったんだ」

 

「この人が例の特級術師?」

 

 そう言い、五条はサングラスをずらして見る。

 

「はぁ? 術式ねぇーじゃん。ざっこ」

 

 え? それってどういうこと?

 

「え? 聖哉の術式はーー」

 

「うるさい言うな」

 

 私が聖哉の術式について言おうとすると聖哉に遮られる。

 

「え? なんで? あっ、もしかしてーー」

 

「うるさい黙れ。そんなんだから任務で怪我して帰ってくるんだ」

 

 ひ、酷い・・・・・・いや、今のは私が悪かったかもしれないけど。多分初見で術式が見破られないため、とかで自身に縛りでも結んでるんだろうなぁ。

 

「ワハハハハ! 同級生にまでバカにされてんじゃーん」

 

「フフッ。ダメじゃないか悟、笑っちゃ。ププ」

 

「こ、こいつら・・・・・・!」

 

「歌姫センパイ、あんま気にしないほうがいいですよ」

 

 うぅ・・・・硝子ぉ・・・・やっぱり私には硝子しかいない!

 

「おい、夜蛾。それでどうすればいい」

 

「この2人と術式アリの模擬戦をしてほしい。もちろん1人ずつだが」

 

「ふむ。1人ずつか。術式ありなら呪具も使っていいんだよな?」

 

「アリだ」

 

「そうか。じゃあ、縛りを結べ。怪我させてから、呪具を使ったことに対して文句言われるかもしれん」

 

「はぁ、分かった」

 

 夜蛾先生はもう慣れてるので縛りを結ぶことに関して何も言わなくなってる・・・・

 

「えー、術式なしの相手にこっちが術式使うの? そもそも雑魚とやり合う意味がねぇーよ」

 

「ほう・・・・面白い。しかし、術式を使ってもらわないと俺のためにならん。使ってみたいものがあるんだ。だから、ちゃんと使え」

 

「雑魚のクセによく言うな。特級なのは他の術師が雑魚ばっかだからなんだよ。勘違いすんなよ?」

 

「そんなことより早くしろ、時間がもったいない」

 

 聖哉は五条の発言を全く気にせず位置につき、

 

「オマエの勘違い正してやるよ。負けても泣くなよ?」

 

 そして、五条が位置についたの見て聖哉は呟く。

 

レディ・パーフェクトリー(準備は完全に整った)

 

 

 

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