慎重術師 作:コケ
今日は1年生と外での授業。正直、あの生意気な後輩2人との授業は嫌だけど、あいつらが痛い目に遭うのを間近で見れるからプラマイゼロ。そう、なんたって聖哉がいる。あの2人は何回も聖哉に挑んでは負けている。私はそれを硝子と見て笑って楽しんでいる。
私は授業の15分前に目的地に着けるように外へ出る。目的地に着くと既に聖哉と五条が向き合い、それを夏油が眺めている。
「センパイ! 今度こそ勝つからな!」
五条が聖哉に対し、力強く宣言をする。
「あぁ、その気で来てくれないと困る」
そして、2人が殴りあっている。因みに術式と呪具は無しだ。何度か術式ありでやっていたが、聖哉は呪具が無いと無下限によって攻撃が通らなくなるらしい。聖哉のことだから何か隠してるんだろうけど。さらっと領域展開してもあんまり驚かないと思う。それで攻撃が通らないから呪具を使い五条を容赦なく何度もボロ雑巾にして、さらには聖哉が何発も術式を使い、焼け野原にするため夜蛾先生によって聖哉、五条、夏油の3人が戦闘をする際に術式と呪具を使っての戦闘を夜蛾先生の許可が無いとできなくなってしまった。何やってんだコイツら・・・・・・
そして、もう既に決着がついており、五条は聖哉にタコ殴りされている。それを見て夏油は慌てて聖哉を止めに行く。
「先輩! もう悟は無理です! やめてください!!」
「ん? 次は夏油か」
そして、止めに来た夏油との戦闘が始まる。結果は言うまでもなく聖哉の勝ち。夏油は顔がパンパンに腫れた状態で横たわっている。
「全然勝てねぇ。どうしたらそんな強くなれんだよ」
五条はボロボロの体に鞭を打って立ち上がり、聖哉に問う。
「そうだな、教えてやるか。お前が強くなるのはこちらにとっても好都合だ」
「?」
「馬券ゴリラっていう奴がいてな。そいつに稽古をつけてもらってる」
馬券ゴリラっていうのは聖哉が1年生の時から稽古をつけている人物らしい。聖哉から以前聞いたことがあったが、まだ会ったことがない。あの聖哉に稽古をつけれる人なんて彼以外いないだろう。是非会ってみたい。いや、あの聖哉と渡り合える人物なんて絶対変人だ。それに、聖哉の呼び方からしてどうしようもない奴だってのは何となく分かる。そう思うと会いたくないかも。
「馬券ゴリラ?? 誰だよそいつ。センパイに稽古つけれる奴がいんの?」
まあ、当然の疑問だろう。
「術式無しの殴り合いなら勝てないな。そいつは天与呪縛で呪力が一切無い代わりに身体能力がイカれてる」
天与呪縛・・・・・・生まれながら肉体に強制された縛り。それも呪力が一切無い。どんな人でも多かれ少なかれ呪力は持ってる。そんな人がいるなんて聞いたことが無い。
「へぇ、そんな奴いるんだ。センパイが勝てないってことは俺でも勝てない?」
「あぁ、勝てないな。俺が持ってる天逆鉾はそいつから譲ってもらった物だ。それをそいつに渡せば、お前は術式を使っても勝てないだろう。まぁ、金を払えば大抵のことは引き受けてくれる。お前も強くなりたいなら金渡せば引き受けてくれるだろう」
「おい、始めるぞー」
夜蛾先生が授業の始まりの声をかけたので私はボコボコにされた夏油を叩き起こそうと近寄るが、夏油の制服に違和感を感じる。何故か制服のポケットが上着だけで8つある。何か見覚えがある・・・・・・
あっ! 確か聖哉も制服にたくさんのポケットが付いていた気がする。何かあった時のためにたくさんのポケットを付けて色々な物を持ち歩いている。って言ってたな。もしかして影響されてる・・・・・・? いやいや、まさか。夏油は聖哉に怯えてたしそんなことない。多分、ファッションの一種なのだろう。凄くダサいけど変な前髪ぶら下げてるくらいだし、この制服もカッコいいと思ってるのかもしれない。
「傑、歌姫、早く来い!」
「はーい、今行きます!」
この気持ち悪い量のポケットについて考えてたせいですっかり忘れてた。
私は夏油を叩いて夜蛾先生達の元へ行く。
今日の授業は組手。私は硝子に教えながらやる。硝子は戦闘向きじゃないけど、いざという時に自衛できないといけない。
私が硝子に教えている間、五条と夏油は喧嘩を始める。相変わらず、子供だなぁ、と私は思う。そんな2人を聖哉は仲裁と称してボコボコにする。その聖哉を夜蛾先生が怒り、いつもと変わらない授業が終わった。
こんな読んでもらえると思ってませんでした。高評価、感想、お気に入り登録もありがとうございます。