フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く 1alternative   作:タラバ554

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毎回誤字報告ありがとうございます。
さらっと書くとアイズが金髪近眼になるんですよね……目が悪くなっちゃう。


16 おたく?

「初日の売り上げが21万ヴァリスちょっとか……」

「凄いな」

「まぁ材料殆ど放出したからね」

 

サラスヴァティーファミリアのホームで売り上げを数え終えた俺は頭をリセットさせる意味も込めて冷たいお茶を飲む。

諸経費を考えると売り上げとしては……多少プラス位?

人件費考えたら完全にマイナスになるけどね。うーん初期投資として見るべきか、それとも……考える事は山積みなんだが取り合ずだ。

 

「何時まで付いて来てるのよ? 剣姫」

「? 神様が気になる」

「だってさ、サラスヴァティーさん」

「ユースケ、現実逃避するな。剣姫はお前の事を指さしているじゃないか」

 

何でこいつは他所のホームまで付いて来てるのよ!? というかおじさんと初対面だろうが! コレイジョウツキマトウナラクチニダシテイエナイヨウナコトヲ……。

 

「初対面じゃ無いよ?」

「は?」

「ん?」

 

三者三様で首を傾げる。

 

「あれ? え? 俺、オラリオに来てからお前さんと会ったっけ?」

「うん(じゃが丸君買った……コーン、カボチャ、紫蘇にカレー……どれも美味しかった)」

「なんだ、既知の間柄なんじゃないか」

「あっれー?」

 

何時会ったか本気で思い出そうと頭を回転させていたら唐突にアイズが席から立った。

 

「帰る」

「おっ? おう、気を付けてな?」

「ん、神の家も解った。これで安心」

 

ちょっと待て。

 

「いや……俺は普段此処に居ないからな?」

「……それは駄目、何処に居るか教えて」

「普段そもそもオラリオに居ねーよ」

 

何かショックを受けてとぼとぼ帰って行った。何だったんだ……というかマジで何処であったかな。バベルに行った時? いや……流石に目の前通ったら覚えてると思うけど、うーん。

ま、良いか。気にするだけ無駄だな。(思考放棄)

それよりPCに今日の売り上げとか諸々のデータ入れて見直せる様にしないと、それから地味に音楽受けてたからこの辺のデータも欲しいな……。オラリオにカメラとかマイク仕込むか?

手も耳も足りやしない。誰かーへるぷー!

 

「ユースケ、楽しそうだな」

 

言葉とは裏腹に笑ってる少年を見てそう呟くサラスヴァティーだった。

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

その頃、ヘスティアファミリアでは。

 

「結局今日も見つからず……か」

「神様、おじさんの反応は?」

「間違いなく『ある』今もオラリオに居るよ」

 

全員がリビングに集まってミーティングをしていた。確信を持って答えるヘスティア。

言葉に反して身体はテーブルにへばりついている。

 

「命さん、バベルにそれらしい人は?」

「ダンジョンの入口で一日張り込んでみましたがおじ殿らしい人は居ませんでした」

「そっか、ヴェルフの方は?」

「俺の方も空振りだな、一応ヘファイストスファミリアや他にツテのある店なんかにも情報提供をお願いしてるが……今の所収穫は無しだ」

「リリの方は?」

「新しい出店は毎日の様に増えているんで探すには情報の精度が大きすぎます。おじさんが経営しているなら自然と店の評判が上がって来ると思うので時間経過で特定は出来そうですが今時点ではわかりません」

 

全員の報告に全員が溜息を吐く。

そんなどんよりした空気のヘスティアファミリアの門を叩く音がした。

 

「あん? こんな時間に来客?」

「ベル君、今日誰かが来るって話あったっけ?」

「いえ、特に誰かと約束はしてないですけど……」

「おいコラヘスティアー! さっさと開けんかーい!」

「んんん!? ロキ?!?!」

 

深夜に近い時点でのロキ(元天敵)の訪問に触覚(ツインテール)が蠢くヘスティア。まぁまぁと宥めながら団長であるベルが出迎えるとそこにはFカップを自慢げに見せるロキが剣姫アイズ・ヴァレンシュタインを供に連れて訪ねて来ていた。

 

「よう、少年!」

「ロキ様、こんな遅くにどうされたんですか?」

「おう、ちと小耳に挟んだ情報があってなー。どうせヘスティアの奴はまだ『コレ』やってるんやろ?」

 

そう言って見せて来たのはヘスティアファミリアが出しているおじさんの情報提供クエスト。

 

「あの、どうぞ中へ入ってください」

「おじゃますんで~」

「おじゃまします」

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

「んでさ、店先で流す音楽って何系が良いかな?」

「私はコレ」

「サンスクリッド語の音楽かぁ。ある意味らしいな」

「何か不思議と落ち着くのよねー、何言ってるのか分からないけど」

 

オラリオって共通語浸透してるからな。

 

「外国語の音楽も流れてる分には問題無いか……英語の音楽とかも街中で流れる事あるし……そうなると……」

 

出店場所を今日と同じか同様の立地と仮定したら人込みはあるから……シチュエーション的には話声とかもある訳で、話声に負けないような音楽となると静かなカフェ系BGMは無理。

今日サラスヴァティーファミリアのメンバーが弾いてた曲は……セッション形式だったから何系ってのじゃないよな……そうなると音量大き目の響く奴が良いか?

 

「趣味でアニソンを流すとか……イロモノ過ぎるか」

「? アニソンって何?」

「アニメソング、略してアニソン」

「あにめ?」

「アニメーションの略」

「あにめーしょん?」

 

理解できないとの顔、ふむ……えーっとおじさんの会社で作ったアニメがあったな。

 

「はいコレ」

 

おじさんの作業しているノートPCとは別の奴に写してサラスヴァティーさんに見せる。

 

「えーっと……『ダンジョンに出会いを求める少年と女神の間違い』?」

「昔おじさんの作ったアニメ」

「えっ、ユースケが作ったの?」

「俺が雇った人に作らせたアニメ、結構流行った」

「へ~」

 

軽い説明のつもりだったがこの判断は間違いだった。

 

「ユースケ! これ! これ作った人を連れて来て! ウチのファミリアにしよう! 絶対Lv2か3になれるわよ! こんな凄いの作れるなんて偉業よ偉業!」

 

……もしかして弁天様の側面も持ってらっしゃる?




会話が切っ掛けでアニメを見せた結果アニメに目覚めたサラスヴァティー

ロキとヘスティアの接触

運命は妙な所で噛み合い、歯車が回りだす

……ただし回転速度は考慮しないものとする
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