フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く 1alternative   作:タラバ554

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人間とは一つ勘違いするとめちゃくちゃすれ違うもんなのです
携帯電話の様な連絡ツールの無い世界でSNSの様な周囲に眼がある訳でも無く情報の入手ルートが制限された世界で勘違い起こすとめっちゃすれ違う
イメージは昭和とか平成初期の男女のすれ違いをイメージしてます


17 電撃戦

「「「「「おじさんに会った!?!?」」」」」

 

訪ねて来たロキ、アイズの二人組が放った一言に驚愕するヘスティアファミリア一同。

 

「らしいで~。な~、アイズたん」

「うん、一杯美味しい物を売ってた」

 

思い出して涎を垂らしそうになるのを耐えながら会った事を伝えるアイズ。

 

「ふーん……その情報自体は有難いけどさ……なんでソレをボク達に教えるんだい? 普段の君なら絶対教えないじゃないか」

「そりゃドチビに教えてやるんはシャクやけど……おじさんのスキル自体がレア中のレアやろ? 例えそれがヘスティアん所だろうと所属が分かっとるならそれに越した事は無いっチュー訳や」

 

ニヤニヤしながら語るロキを胡乱なめで見るヘスティア。ロキからしてみれば『貸し』を作っておきたいというだけなのだがソコはトリックスター。本音は隠して言外の交渉を行う。

 

「それとも何か? おじさんをコッチで確保してもええんか? ウチは大歓迎やで?」

「むがー! 良い訳無いだろうが! さっさとおじさん君の場所を吐くんだ!」

「サラスヴァティーファミリアや」

 

おじさんの居る場所をロキが伝えた途端、言葉に詰まるヘスティア。

 

「まじ? ……サラスヴァティー?」

「せや、サラスヴァティーや」

「よ、よりにもよってアソコかぁ~」

 

頭を抱えるヘスティアに首を傾げるヘスティアファミリアの眷属達。胡散臭い笑顔を一層深めながら楽し気なロキ。

ヘスティアの態度に疑問を感じ、代表して団長であるベルが問いかける。

 

「あの、神様。サラスヴァティー様? のファミリアに何か問題があるんですか?」

「い、いや~、問題っていうか……あの子のファミリアって独特だから……」

「独特……ですか?」

「サラスヴァティーファミリア、探索系で少数やけどLv2も2人居る中堅……と言うにはちと弱い所やな。ただ戦い方が独特と()()()でオンリーワンのファミリアや」

 

ロキの勿体ぶる言い回しに首を傾げる面々、説明不足を補う様にヘスティアが補足する。

 

「サラスヴァティーのPTは別名踊る探索隊と言ってね、音と舞踊で戦うファミリアで特殊な事情で外に赴く事もある。その特殊性は……()()も是とする所で主にオラリオの外での仕事を請け負う、ある意味超武闘派ファミリアなんだよ」

 

サラスヴァティーの特殊性を語ると全員が口を噤んでしまった。まぁソレはそうだろう、暗殺を大っぴらに請け負うファミリアなど聞いたことが無いだろうし。

 

「まあ表向きにはオラリオの中じゃ()()()の仕事はしてないって事だけど」

「十中八九()()()()やろな~、流石に闇派閥の所とは仕事してないみたいやけど」

 

楽しそうなロキとしてやられたと気が付き溜息を吐くヘスティア、しかしここで引くという事はロキに口実を与えてしまう為引くに引けない。苦虫を嚙みつぶしたような表情になってしまいながらも確認を続ける。

 

「調べたんだ?」

「当ったり前やん、こちとらアイツ等(闇派閥)とバチバチに戦争してたんやで? 芽になる可能性はフィン達に調べて貰ったわ。結果、真っ白やったけどな」

 

 

その後暫くロキとヘスティアがやり取りを交わし、結論としてはサラスヴァティーの所へ行く事にしたのだが……。

 

「何時行くかだなぁ」

「そら早い方がええやろ、これから行けばええやん」

「ロキ……時間を考えなよ。いくら何でも普通なら寝てる時間だぜ?」

あいつ(おじさん)が居て普通言うんは無理ないか?」

 

思わず言葉に詰まるヘスティアに返事をする第三者が部屋(リビング)に入って来た。

 

「直ぐに行った方が良いぞ、ヘスティア」

「ソーマ?」

「おっ、ソーマやん。新しいソーマでけたか?」

「今しがた『2』の正式ナンバリングが出来上がった。後日お前の所の子を寄越してくれ」

「うひょー! ホンマか! 楽しみやな~」

 

新しい酒で頭が一杯になったロキを他所にソーマに問いかけるヘスティア。

 

「ソーマ、君が地下から上がって来るなんて珍しいね……聞こえてたの?」

「あぁ、アイツが前設置した()()があるだろ?」

 

地下への連絡用のパイプを指さすソーマ。引きこもりがちのソーマなのでもっぱらご飯の時間を伝える為の道具になっているが、一応双方向で操作が出来る代物。

よく見ればいつの間にかこちら側のフタが開いている。地下で地上の話を聞いていたのだろう。

 

「一通り聞いていた、あえて言おうヘスティア。直ぐに向かう方が良い」

「その心は?」

サラスヴァティー(あいつ)は苛烈な側面もあるが根は善性だ、ヘスティア(お前)なら事情を話せば対話が出来るだろう」

「そかなぁ」

「ま、本当の理由はアイツ(おじさん)だな、ウォーゲームの時の()()を使ったら何時までも追いつけないだろ?」

 

肩をすくめて見せる、以前とは考えられない程コミュニケーションを取る様になったソーマ。そんなソーマの発言におじさんの初めて覚えたとんでも魔法を改めて思い出し同意するヘスティア。

 

「た、確かに」

「だったら『今』動いた方が可能性が高い。優先順位を間違えるなヘスティア、少なくとも私はアイツからそれを学んだぞ」

「うん……そうだね、ありがとうソーマ。よし、皆、行くぞ! サラスヴァティーファミリアへ!」

 

◆◆◆◆◆

 

「サラスヴァティー、落ち着いて」

 

そう言ってアイスココアを飲ませるが興奮が冷め止まない様子。何だ何だと眷属の皆も集まってアニメの2週目の視聴スタート。

こりゃ全員分の飲み物用意した方が良いかと思いながらプロジェクター出してノートPCから出力して大画面で見れる様にしてやった。

何かこのファミリアで映像流すの当たり前になってきたな。

 

 

 

眷属達と全員で盛り上がって興奮を分かち合った事で一段落したサラスヴァティーが疑問を投げかけて来た。

 

「ねぇユースケ、これを作ったのはユースケでオラリオが舞台なのは分かるけど……何でヘスティア?」

「……何でって言われてもな」

 

頭をかきながら説明の難しさにどう切り出そうかと思っている所に爆弾が放り込まれた。

 

「もしかして前に言ってた神ってヘスティアの事なの? 最近規模の大きくなった」

「……へ?」

 

待って ヘスティアちゃん居るの?

 

「そりゃ居るわよ、この間ウォーゲームやってたわよ?」

「??????」

 

互いにクエスチョンマークを浮かべながら首を傾げる。どういう事という言葉を告げる前に乱入者の声が場に響き渡る。

 

「居たーーーー‼‼‼‼」

 

何事かと声の方を振り向くと屋根を飛び跳ね塀を飛び越えてくる白髪の少年に抱えられた懐かしい姿が。

 

「……ヘスティアちゃん?」




最初の三人が揃う時、物語は始まる

ここで一言

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