フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く 1alternative 作:タラバ554
死ぬとは何だとヘスティアちゃんが聞いてきたが事が事なので
それに伴って話を円滑に進める為サラスヴァティーさんとガネーシャが付いてくる事になった。
「いやーそれにしても……居たんだねぇ、ヘスティアちゃん」
「それはコッチのセリフだよ。行き成りおじさん君の反応が戻ってきては消えてを繰り返して……でもホームに現われないからかなり探し回ったんだぜ?」
怒ってますと言わんばかりに頬を膨らませプリプリと態度を取って魅せるヘスティアちゃん。
「いやはや、だっておじさんの若い時代ならヘスティアちゃんが居ても旧ホームの方で初対面だと思ってねぇ」
「?? おじさんのその姿はスキルを使ったからじゃないんですか?」
ベル君のある意味最もな意見。けど違うんだなぁ。
「ベル君が考えてるのとはまた別の事情だよ?」
「へ~」
よくわからんがヨシ! と言った返事をするベル君。思考放棄したな。
そんな感じで最近のオラリオでの話を聞きながら新しいヘスティアファミリアへ歩いて行く。暫く歩くと新しいホームが見えて来た。
「ん?」
「どうしたんだい? おじさん」
「いや、煙が上がってるなぁって」
指を指した方角を見ればヘスティアファミリアの一角から煙が立ち上っている。
「あぁ、ヴェルフ君の工房だよ」
ヘスティアちゃんの返答に思い浮かぶのはおじさんと一緒にアレコレやってたヴェルフ……工房があったような……どうだったっけ?
「……なるほど」
「おじさん、ヴェルフの事忘れてました?」
「いや、わす……ごめん、ちょっと記憶が薄い。別のヴェルフの方が記憶に新しいからどうもこ混乱しちゃう」
「別のヴェルフ?」
「その辺を説明する為のサラスヴァティーさんとガネーシャだ」
「うむ」
「そうだゾゥ!」
「ガネーシャは一々ポーズ取らなくて……何でそんなに赤いマフラー付けてるの?」
一切風が無いにも関わらずたなびいている様な形をした真っ赤なマフラーを付けたガネーシャに思わず疑問を投げる。
「む? 何か付けなければいけない気がしたゾゥ」
振れないでおこう。きっとその方が良いと努めてツッコミを入れずにヘスティアファミリアへ向かう。
ヘスティアファミリアに付くとリリちゃん、命ちゃんの二人が出迎えてくれた。
「お~二人共懐かしい」
「本当におじ様ですか?」
「まったく別人ではないですか」
うん、ある意味当然の反応。ヘスティアちゃんは俺に刻んだ恩恵で見分けてるけどソレが無けりゃこの反応が普通なんだよな。
若さを弄られ笑いながらリビングで談笑していればベル君が呼びに行ったヴェルフが来た。
「よー、おじさんが帰ってきたって聞いたぞ。おじさんどこだ?」
座ってる人間全員を見回すがおじさんに視線が定まらない所を見るに分かってないな。
「俺だよ」
「は? ……え? おじさん!? いやっ若っ! はぁ?! どこが『おじさん』なんだよ!」
「うるせー、若くて悪かったなこのやろう」
「いや……悪くはないけどよぉ」
戸惑ってるのは分かるがそんなに? まぁ腹も出て無いし髪も薄くないからな……。
「いや、
「ん?」
「顔だよ顔」
「……顔?」
自分自身にはスキル使ってないが……自分の顔に愛着あるし。
「肉が無いからか? 目も開いてるし顔の輪郭がちげぇ」
「……そんなに?」
「ヴェルフ君がそう言うのも仕方ないんじゃないかな? ボクも恩恵が無かったらおじさんの事を見分けるの難しかっただろうし」
そう言いながら部屋に入って来るヘスティアちゃん。地下にソーマ君呼びに行ったので後ろに居るのは当然……。
「久しいな、おじ…………」
「おーい、ソーマ君も固まるのかよ」
「いや、ちょっと待て。
眉根を寄せておじさんに近づいてくるソーマ君。顔を掴むな顔を。
「うむ、やはりソーマも
「というかソーマ、天界に帰ったとか一時噂になってたが違ったのか?」
「あぁ、サラスヴァティーか……今は
「んん? 人間として?」
「あぁ、
「は?」
「うん? 少年のスキルは【引継ぎ】だゾゥ?」
「??? ガネーシャ、おじさん君のスキルは【幸福脂肪】と【庇護脂肪】だよ?」
「「「「????」」」」
神4人の情報が混雑しています。
「おじさん、
「ヴェルフ君……森林火災って燃えるモノが無くなった後の方が処理が楽って知ってる?」
「それって後が面倒くさくありません?」
「取り合えずおじさんは君達の話が聞きたいな」
神は神同士で色々議論していてもろて。
という訳で神4人にお茶請けと飲み物を適当に出して眷属同士で久々の会話を楽しむ事に。
「いやー、それにしても皆久しぶりだねぇ」
「へ? おじさんが出て行って2か月位しか経ってませんよ?」
「え"」
「そうそう、なのにその様変わりはどうしたんすか。というか
話をしてみたらどうやらウォーゲームから殆ど時間が経ってない……というかこっちの時間の流れと地球側の時間の流れが違う?
「うーん、この辺りは真面目に検証した方が良いのかスルー安定なのか……」
「まぁ何にせよ戻ってきてくれて嬉しいぜ」
「ヴェルフ君……君は良いヤツだな~」
「うぇ!? いい歳だろ?! 泣くなよ!」
自分の年齢を改めて自覚するとちょっと涙もろくなるわ。涙を拭きつつ色々と思い出す。
「そっかー、ウォーゲームなぁ……何もかもが懐かしいわ」
「2カ月の間に何があったんだよ。見た目もそんなに変わってるし」
「というか
「あー、いや本当に若返ってる」
「「「「まじで何があったんですか!?」」」」
あははは、そういう反応になるよねぇ。何か力抜けて来た。思い出すのは前回のオラリオ、色々無茶したけどいざという時に力が無いと困るからな。
「その辺りは
「へ? 僕のLvですか? 3ですけど」
「そっかー、ここだと3かぁ。……ベル君の強化プランって練った方が良いのかな?」
「へ?」
「以前リリちゃんを変身ヒーロー兼ヒロインにしたらめっちゃ人気出たけどこっちでもファミリア拡大の為にそうするべきかな?」
「ふぇ? リリが?」
「もしくはヴェルフ君の無限魔剣の製造をさっさとやるべきか……いや、あれは基幹システムがアスフィちゃんのシステムに依存してるから……でも発想を与えたら再現出来るんじゃね?」
「なぁおじさん、さっきから色々興味深い単語呟いてるがどういう事なんだ?」
「いやー、気にしなくても……あれ? ここだと春姫ちゃんってどうなってたんだっけ?」
「!? な、何故おじ殿が春姫殿の名を!?」
……あっ、こっちじゃ春姫ちゃん救ってねぇや! いや待てよ? ベル君が救えば好意はベル君に向くだろうし……ソレはそれで良いのでは?
問題はイシュタルちゃんをどうやって説得するかだな。前回はフレイヤファミリアから救って貸しで有耶無耶にしたけどもー……此処だとフレイヤちゃんに貸しは作って無いんだよねぇ。
あの色ボケっぷりを利用したら直ぐに作れそうではあるが、それをすると又面倒くさい事になるだろうから、メリットとデメリットを上手い事天秤にかけないと。
「まぁソレに関しちゃ向こうの話が終わってから……「おじさん君」おっと、ヘスティアちゃん。話は終わった?」
「概要だけどね……その、ごめんね? そんな事になってたなんて」
「いやー、
「うん。君ならそう言うよね……それでもごめん。何で君がホームに来ないのか不満だけを上げて君の状態も解らないで」
「良いの良いの、分かれって言って分るものじゃないだろうし。何なら本人も自覚してねーんだもん」
「それでも‼‼ ……う”ぅ~~~っ」
「あぁ、はいはい。泣かない泣かない」
ヘスティアちゃんを抱きかかえて頭を撫でる。何だろう女神って皆こーいう感じなんだっけ?
イシュタルちゃんも弱ったら甘えたになったからなぁ。
「おじさん……今ボク以外の女の事を考えただろ」
「ヘスティアちゃん、分かってても言わないのが良い女だとおじさんは思うな」
この締まらない感じ、やっと帰って来たな。
燃え尽き症候群がまだ抜けないおじさん
微妙にすれ違いが解消されてない面々
次回、現状確認
頭痛の種が撒かれる