フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く 1alternative   作:タラバ554

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21 恩恵復活

恩恵を刻んだ直後に響くヘスティアちゃんの声。思わず耳を塞いでしまう。

 

「ヘスティアちゃん、うっさい」

「いや、おじさん……これ」

 

紙に書き起こされたステータスを渡して来た。どれどれ。

 

◆◆◆◆◆

 

中真有助

 

Lv.5

 

《基本アビリティ》

力:S903

耐久:S999

器用:S950

敏捷:S987

魔力:S999

 

《発展アビリティ》

超激運:S++

魔導:A

狩人:S

対人:S++

耐異常:S+

 

《魔法》

【テレポート】

・対象を唱える

・対象へ跳ぶ

・派生詠唱【ワールドテレポート】

 ・世界を超える

 ・日に一度のみ

・派生詠唱【テレポーテーション】

 ・任意の人数と跳ぶ

 ・人数に応じて魔力消費増大 

 

【トラベラー】

・荷物を格納

・貯蔵量により魔力消費量増加

 

【精霊魔法】

・【ファイアーストーム】(非アクティブ)

・【メテオ・スウォーム】(非アクティブ)

・【トルネード・スウォーム】(非アクティブ)

・【サンダー・レイ】(非アクティブ)

・【ライト・バースト】(非アクティブ)

・【アイシクル・エッジ】(非アクティブ)

 

【】

 

《スキル》

【幸運脂肪】

・シボウ(脂肪/死亡/志望/子房)を操る

・あらゆる害悪から体を守る(外部から精神に関する防御)

・害悪に対する自動カウンター(相手のステータス依存)

・同意がある場合に限り他者のシボウを操れる(同意書等の書類でも効果あり)

・強制幸福(麻酔効果、ON/OFF可)

 

【庇護脂肪】

・シボウ(脂肪/死亡)操作した者のステータスを上昇(任意)

・最大10段階

・体質操作可能

・シボウ(脂肪/死亡)消費で超サイセイ(再生/蘇生)

・庇護対象カンチ(?)

 └庇護対象に関する行動時にステータス補正

・スキル使用時に魔力消費 

 

【引継ぎ】

・シボウ(死亡/志望)時に同存在に引き継ぐ

・スキル/アビリティ/ステイタス/記憶の継承

・トリガー【死亡】

 

【】

 

◆◆◆◆◆

 

ふむ? 何か魔法とスキルスロット追加されてるな。何だろうコレ。

 

「ほら見てよ! ココ!」

「ん?」

 

そう考えているとヘスティアちゃんが注目しろと主張してきた。指さしている所に目線を送れば……おじさんの名前?

 

「おじさんに名前がある!」

「今更かっ‼‼」

 

ステイタスを記した紙を放り投げてヘスティアちゃんの頬を両手で挟んでむにむにと揉みしだく。

 

「そもそもサラスヴァティーさんが俺の名前呼んでたでしょーが」

「それはそうだけど……っていうか名前思い出したんだ。前は分からなくなってたのに」

「あー、アッチに戻ってみたらすんなり思い出したよ」

「そっか……良かったー」

 

へなへなと床へ座り込むヘスティアちゃん。ソレに合わせておじさんも座る。

 

「君が帰って自分の事を思い出せたのかどうかがずっと気になってたんだよ」

 

思わず目が点になる。

 

「そっか、そんなに心配してくれてたんだ」

「そりゃそうだろう!? 君はさ、ボクを『人として』対等に扱ってくれたじゃないか。だったらボクだって君を人として心配するさ」

 

あー、やっぱヘスティアちゃんは変わらんな……涙出そうになる。隠す様に下を向いて目を瞑り、笑ったように声を出す。

 

「煽てても何もしてやれないし、精々『ありがとう』っておじさんが言うくらいだぜ?」

「良いじゃないか! おじさんからの『ありがとう』ならボクは幾らでも受け取るゼ!」

 

ドヤ顔でグッジョブのハンドサインを返してくるヘスティアちゃん。あー、本当にこの娘は……。

ヘスティアちゃんの頭に両手を置いてワシャワシャと髪をかき混ぜる。

 

「おわー! 何するんだ?! おじさん!」

「ヘスティアちゃん羞恥罪の刑」

「ぬわーっ! やっ、やめろぉ!??!」

 

◆◆◆◆◆

 

「お待たせー」

「はぁあ~疲れた」

 

リビングに戻った途端に椅子に座りテーブルに突っ伏するヘスティアちゃん。

 

「随分叫んでたわね」

「ホーム中に響いていたゾゥ」

「おじさん、俺を神に戻せるか?」

「ほ?」

「ソーマ、いくら何でも唐突過ぎるだろう」

「別に良いけど?」

 

そう言ってソーマ君の身体に向けて【幸運脂肪】を発動させる。

 

「え~っと、何時の間にか大分弄れる所増えたからスクロールが長い……種族種族、あった。んじゃ人から神に変更っと」

 

途端に発光するソーマ君、といっても1秒程で光は収まり光って無いソーマ君がそこに居る。

自分の掌を見つめて思案中のソーマ君に戻ったかを確認する。

 

「どう?」

「……ああ、神としての力は戻ってるな」

「んで? 何で唐突に戻してって話に?」

「ああ、この二人が五月蠅くてな」

 

隣に座る二人を指差すソーマ君。

 

「サラスヴァティーさんとガネーシャが?」

 

疑問は湧くが二人共ぽかんとしてるから、まあ良いか!

 

「それで神様、おじさんはどれ位強くなってたんですか?」

「そうそう、Lv5って話だが……もしかしてウチの椿位に強いのか?」

「おじ様の事です。どうせインチキ臭いステータスなのは間違いないです」

「それより私は春姫殿の事が知りたいのですが……」

 

ヘスティアに一斉に詰め寄る眷属達。思わず突っ込み入れちゃうじゃないか。

 

「お前ら子供か」

「「「眷属(子供)だろ」」」

「うるせぇ、神s'」

 

あげ足取るのは好きだけど取られるのは嫌いなおじさんです。

 

「おじさんならLv6だよ。偉業を達成してたからさっきLv6になった」

「イエーイ、ぴーすぴーす」

 

今ならダブルピースしても許される。年齢的にも。

 

「「「「「「「「はあああああああ!?」」」」」」」」

「「五月蠅っ!」」

 

耳を塞ぐおじさんとヘスティアちゃん。妙な所でシンクロしちゃった。

 

「Lv6!? ロキの所とタメ張れるじゃない!!」

「いや待て、こいつ一人で下手するとアソコ(ロキファミリア)は壊滅するぞ」

「む? どういう事だ? ソーマ」

「ロキの胸」

「「あ”っ」」

 

固まるサラスヴァティーさんとガネーシャ。

 

「いやっ、まぁ本気で戦うなら魔法使って奇襲でロキちゃんに接近してスキル使って神から人に変えれば蹂躙出来るけどさ……」

 

何ならテレポートで穴を潜ってない状態でスキル使えばいい。そうしたら途端に恩恵無くすのはソーマ君の時に実証済みだし。

 

「ちょっとまて……移動魔法か? それは使ったら相手にも分かるのか?」

「無理じゃね? 色々試したけど俺が許可しない限り出入口は不可視だし、そもそも通れない。因みにソコから一方的に攻撃も出来るぞ。昔クッソ強いモンスター(ジャガーノート)に試したから間違いない」

「「「…………」」」

 

固唾を飲む神3人、何を想像してるやら。

 

「ねぇ、ユースケ。やっぱり私の眷属にならない?」

「こらぁあ! サラスヴァティー! 何おじさんを勧誘してるんだぁ!」

「いや、さっきヘスティアちゃんに恩恵刻んで貰ったばっかりだからね?」

「えぇー、こんな優良物件なら私が恩恵刻みたかったーーー!」

 

今度はサラスヴァティーさんが机に突っ伏してもうた。……おじさん優良物件か?

 

「ぶっちゃけ厄ネタの方が絶対多いぞ?」

「えー、本当?」

「うん、折角だから見せるけど俺の装備品とか」

 

そう言って取り出す丸盾、如意金剛、変身ベルト、布都御魂剣。

眷属達は物珍し気に見てるが神達は刀が出た瞬間に空気が凍った。

 

「こっちの二つは僕も知ってます! 椿さんとヘファイストス様に作って貰った盾とバトルハンマーですね!」

「こいつが例の……、一応ヘファイストス様から聞いていたが、こっちの二つは知らねぇな」

「どうせおじ様の事なのでインチキ臭い装備に決まってます」

「おぉ、刀……直刀とは珍しいですが長いですね。しかし、かなり業物なのでは?」

「応、業物だぞ。何せ偽物とは言えタケミカヅチさんからのお墨付きの神造兵器で神剣・布都御魂剣(ふつみたまのつるぎ)って剣だ。経緯は端折るけどウチの国のお偉いお方……まぁ王様みたいなもんだけど、その人が暗殺されかけてね、ソレを解決したお礼として国に安置されてたのを神事として返還されてタケミカヅチさんに返すって事になったけど……最終的に『お前が持っとけ』って言うから持ってる事にした。後こっちのベルトは変身ベルト。別世界のヴェルフ君とアスフィちゃんとおじさんの合作品でコレの兄弟作品が別世界でのリリちゃん専用の特殊装備だった」

 

一気に説明したら一瞬静まり返ったが、次の瞬間には大音量での叫び声が響いた。

 

「何で神造兵器持ってるんだよ!」

「タケミカヅチの奴何を考えてんのよ!!」

「うーむ、無茶苦茶だとは思ってたが輪を掛けて来たな……」

「神造兵器は気になるが……変身ベルト……何故かこのガネーシャの心を揺さぶるゾゥ‼‼」

「神造兵器……って凄いのヴェルフ?」

「凄いっつーか……またとんでもない物が出て来たな。驚き過ぎて心臓止まるかと思ったわ」

「凄いのは理解出来たのですがそれ以上に別のリリ用特殊装備って何です?」

「ふ、ふつの、ふつのみみみ、みたまのつるぎぎぎぎぎ」

「あー、あー。大混乱」

 

一頻り笑ったので冷たいお茶でも出して皆が落ち着くまでのんびりしてよう。

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