フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く 1alternative   作:タラバ554

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sharkさん、主犯さん、ご意見ありがとうございます。
この様になりました。


3 なとぅー?

まったく知らん奴が居た。

布を纏って顔を隠し気味だけど、別嬪具合を見るに多分神だな。

そして何となく覚える既視感……ガネーシャに近い感覚。インド系?

 

「……誰?」

「良い踊りでしたので思わず拍手をしてしまいました」

「……ありがとうございます。でもノリで踊っただけなので……」

「良いじゃないですかノリでも。……ダンス、お好き?」

「え、うーん。出来たら格好いいなーとは思うけど」

「あら、と言う事はそう思えるダンスを知ってるのね?」

 

まぁ一応……と言って【トラベラー】でノートPCを取り出す。

行き成りモノが虚空から現れた事に驚いていたがそれ以上にPC上に映し出されたモノにその神は食いついた。

 

見せた動画は所謂インド映画のダンス部分を切り抜いた動画。一時期この手の奴って見てて気持ちよかったから結構保存してたのよね。

そしたらこの神(?)とある動画に興味津々だ。

 

「暴力じゃなくダンスでバトルって面白いわね……しかもコレって地母神に捧げるダンスじゃない」

「へぇ、そうなんだ?」

「ええ、多分パールバティ辺りが見たら感動するんじゃないかしら」

「ふ~ん?」

「それで、あなたはこのダンスが好きなの?」

「まぁ、見てて気持ちいい踊りだから……自分でも出来たら楽しいだろうなぁとは思うよ」

 

改めてそう言うと食い入る様に画面を見る神(?)。そして顔を上げると満面の笑みで話しかけて来た。

 

「良いわ、私が躍りを教えてあげる! 何か楽器持ってない? どうせなら音楽に合わせて踊る方法を伝授してあげようじゃない!」

 

 

 

唐突に始まったダンスレッスン。

折角なのでと取り合えずアコースティックギターを渡す。……なんでこんなの【トラベラー】に入ってるんだ? 何か色々買ってしまってるからいつの間にかモノがあるよな。

取りあえず楽器を渡しながらアドバイスを受ける。

 

「まず一つ一つの動作を素早く、かつパーツ事にビタっと止めなさい。これだけでも見た目が良くなるわ」

「あー、機敏な動きってそれだけで見栄え良いからな」

「後は体の芯を動かさない。これも重要。取りあえずはこの2点を重点的にやってみましょう」

 

そう言いながら目の前の神はギターを手に掛ける。

ギターの弦をかき鳴らして溢れてくる音は独特のリズム。如意金剛を1m程に伸ばしてリズムに合わせて適当に動き始める。

 

タン、タン、タタン、タン、タン、タタン♪

 

表面上の音はどんどん様変わりするが根底のリズムは一定で刻まれており、それに()()()()()()からは動きがどんどんキまっていく。

 

「片足ジャンプ! そのまま片足ステップ! 棒を振り上げて! バトンの様に上へ! 回転キャッチ! 舞踊の様に! 攻撃を入れる! 偶に蹴り! 時にパンチ! もっと激しく!」

「ステップステップ! アタック! 1・2・震脚! 動きを合わせて! リズムに乗って!」

 

言われるままに体を動かし、ワンアクション毎に一瞬のポーズをキメていく。普段行わない様な動作に汗が流れるが……所謂気持ちの良い汗で段々テンションが上がって来た。

気が付けば目の前の神の眷属か、複数人でダンスを踊り、時に剣戟、格闘をキメていく。

更に音楽は他の楽器持ちやボディーパーカッション、はたまたアカペラまでと様々なモノが混ざり合い、オラリオの一角はインド映画さながらの場面へと変わる。

 

謎の高揚感にテンションの上がったおじさんは思わずトラベラーから大量の花火を射出。更に宴会用の花吹雪も空中から展開。

全員が笑いあい、インド映画の様に楽しむ空間がソコにはあった。

 

 

 

どの位踊り続けてたか不明だが心地よい疲労感を抱えながら切っ掛けとなった女神がおじさんのギターを渡して来た。

 

「思わずレッスンしたし自然と眷属達が集合してダンスパーティーになったけど……良い時間だったわ!」

「あー、俺も何かテンション上がって花火上げたり花吹雪舞わせたり……後片付け手伝って貰って、ありがとうございます」

「良いの良いの! ウチの眷属達って踊るのと楽しい事大好きだから! ねー!」

「「「うーっす!」」」

 

ノリの良さに思わずにっこり。そうすると目の前の神もにっこり。

何だこの空間。最高か?

 

「所であなたって冒険者? かなり動きのキレが良かったけど」

「あー、一応冒険者……かあ?」

「どっかのファミリアに所属してるの?」

「いや、諸事情あって未所属。オラリオに居ない時も多いから冒険もしてないしね」

「ふーん……あっ! 自己紹介してない!」

 

言われて気が付いた。こんな事しておいて何だけど名乗りもしてないから互いに名前しらねぇ。

 

「えーっと、中真って言います。中真有助」

「ナカマ・ユースケ?」

「オラリオだとユウスケ・ナカマになるのかな?」

「そう、ユースケね。私はサラスバティー、音楽,弁舌,財富,知恵,延寿を司る女神よ。宜しく」

 

そう言って手を差し出してくる女神の手を取る……この人、弁天様じゃねーか!




おまけ
■拍手をしたのがゼウスなら

「じーさん誰?」
「ほほっ、思わず拍手したわい。ワシはゼウス! お主のダンスに無限の可能性を見た! ワシと共に行こう!」
「……あんたみたいなノリの奴と行動した事無かったなぁ……折角の縁だし行くか!」



「おいじーさん、アレ何?」
「黒龍じゃの、因みにワシのファミリアはアヤツに全滅させられてのー」
「ふーん、ゼウスじーさんってエロい事好きだろ?」
「勿論じゃ!」
「ドラゴンの女性キャラってイケる?」
「????」
「こんなの(スマホゲーのキャラを見せる)」
「おほー、ええのぅ」
「ほな(アレを雌化しても)いけるか」
「?」

黒龍をスキルで雌化なう

「じーさん、出来たぞー(気絶した黒龍雌を背負いながら)」
「(ぽかーん)」
「うん、意外と拡大解釈でもスキルの範囲が広がるな」
「なぁ、何をやったんじゃ?」
「え? じーさんのファミリアがコイツにやられたんだろ? なら責任取ってコイツに産ませりゃ良いんじゃないかなーって。じーさんまだまだ現役なんだろ?」
「違うじゃん! 責任ってそうじゃないじゃろ!」
「えーでも、コイツの発情スイッチ常にONで固定の体質にしちまったし、じーさんを性対象に固定してるからじーさん相手に襲い掛かり続けるぞ?」
「はぁ!?」
「まぁそーいう訳だから頑張れな!」
「ちょいまてぇー!」

続かない。
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