フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く 1alternative   作:タラバ554

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ディブスのおっさんはおじさんの事をホームレスで国に出生届をされてない子供と思ってます。
身なりが良いのでソレなりに稼ぐツテを持った少年。
身体能力や特殊能力で色々出来るんだなぁ……下手に首突っ込まんどこ。
というのがディブスの考えです。


8 踊るガネーシャ

「つまり少年は別の俺、別ガネーシャ! つまりはガネーシャ・オルタから事の真相を聞いたのだな?!」

「まー、そういう感じ」

「アンビリーバボーだ! 思わず筋肉が躍るゾゥ!」

「お前そんな性格だったっけ?」

「……」

 

バック・トゥ・ザ・フューチャーを見ておじさんの大体の事情を理解したガネーシャが大げさな態度で騒ぐ。そしてソレを面倒くさそうな顔して眺める俺とサラスヴァティーさん。

ガネーシャは放っておいて、サラスヴァティーさんと楽器の練習をしながら話す。

 

「ま、早い話が別時間軸のガネーシャと色々あってゼノスへの対応を俺もやってたのさ」

「ガネーシャの手伝いって事?」

「手伝いというか……別口でやってたら結果的にそうなったって感じ。まぁソコはもう別時間軸だろうからこっちじゃそんな話、意味ないけど」

 

日本から持ってきた楽譜で色々と試しながら弾いてアドバイスを貰う。偶に通るサラスヴァティーファミリアの面々に挨拶しながら暫く弾いてたら、後ろで音に合わせてダンスしてたガネーシャが唐突に止まった。

 

「少年!」

「何かおめーに少年って言われると凄く違和感ある」

「酷いゾウ!」

「まぁ、いいや。それで、何よ?」

「ガネーシャのファミリアに入らないか!?」

「は?」

「はぁ?」

 

唐突なガネーシャの勧誘にサラスヴァティーさんと俺の口から疑問の声が漏れる。

 

「何でそういう結論になったのよ」

「先ほど少年は『ゼノスへの対応を俺もやってた』と言ったな」

「言ったけど……」

「という事は! 対応策を『持っている』という事! そんな少年を自分の眷属に加えたいと思うのは自然な事だゾウ!」

「……なるほど。……だが断る」

 

あっ、このセリフ言うのちょっと気持ちいいわ。ドヤ顔もしとこう。(ドヤァ)

 

「何故だ!?」

「だって俺がガネーシャファミリアに入る=ゼノスの事に対処するって意味でしょ? 嫌だよ。面倒事は、自分の為ならまだしも他人の為とか」

「むっ、むぅんんん……」

 

俺のドストレートな感想にガネーシャも口を紡ぐ。嘘ついてないってのも解るだろうしな。

 

「変な話だけど俺は自分のやるべき事をやり切った状態なのさ。スキルの影響でこんなナリだけど実年齢って言っていいか微妙だけど……俺の主観でだと生きた年月は数世紀分あるんだぜ?」

「何だと?」

「少年……それはつまり?」

「映画で見せたのはタイムトラベル、結果だけ見れば同じだが、俺のスキルの本質は違う。あんた等インド系に伝わりやすく言えば……『ユガ』に近いか? 俺は生きて死んで、死ぬたびに自分に生まれ変わってるんだよ。全部覚えてる状態でな」

 

話の内容に絶句する神二人。

ま、今まで伝えて来た奴らも大体同じ反応なので何時も通り。

そんな二人を後目に【トラベラー】でペットボトルのお茶出して紙コップに注ぐ。ついでに二人の分も注いで目の前のテーブルに置く。

取り合えず二人は放置してぼちぼちオラリオでの金稼ぎを本格的に考えよう。

 

冒険者やれば早いけどしがらみがなぁ……色々知ってるから今更ギルドに金を落とすのも嫌だ。

どうにかしてギルド潰すか乗っ取るか出来ないか?

 

そんな物騒な事を考えている間、インド系の二神は当人を横に置いて話し始める。

 

「ガネーシャ……」

「うぅん……そうか、道理で少年は『ああいう』事になっているのか」

 

ガネーシャが自身の眼を大きく開いて有助を見る。見た目は普通の少年だがガネーシャの感覚では魂のあちらこちらが欠けてしまっている。

この辺りもあってガネーシャは有助を自分の眷属に誘ったのだ。そしてソレに薄々感づいていたサラスヴァティー。

 

「やっぱり私の勘違いではないのだな?」

「うむ、魂を見通す権能を持たないオレでも分かる。だが少し変だ、ユガを繰り返したからと言っても『ああ』は成らん」

 

何かしらの問題があって欠けるのはまだ解る。だが全体的に『薄い』のだ。

まるで原本ではなく複製したモノを繰り返しコピーする事で薄れていく様に。

 

「ユースケ自身の問題か?」

「恐らくだが……しかし少年の主神は何故ここまで放置したのか理解に苦しむぞ?」

「感知できない系統なんじゃないか? 魂を見て、感じるといった者は神でも一部だからな」

我ら(インド)の系列で発現したなら救いはまだ有ったか……難しいな……」

「しかし話を聞いてる限りスキルを止める事は出来ないだろう」

「うむ、だが対策は思い浮かぶゾゥ」

「ほう、それは?」

「『ステージ』を変えてしまえばいい」

 

二人が話し込んでる間に一つ思い出した。最初の最初、俺がオラリオでやった事業ってコロッケ売りだったな。

初心に戻ってコロッケの売店でもやるか……。あの時って一緒に調味料を出してたな。

今なら【ワールドテレポート】で地球で買ってオラリオで売るって事も出来るな。持ち運びも【トラベラー】あるし……。

あれ? 商売的には勝ちでは? なろう系ムーブだけで勝ち確定では?

明日早速材料と調味料買うかぁ……キャンプ用のアレコレでもいけそうだけど屋台どうすっかな。

 

 




オラリオに理解者が出来たおじさん

ですが……何やら様子が?

おじさんの身に一体何が?

次回、宣告
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