VRMMOでおもしれぇプレイヤーになりたい!   作:レイサン

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一話目読む前に伝えたい事は大体あらすじに書いてあるのでそこを読んでください。
あと、主人公のカオリは男の子です。


素人のリオカちゃんと玄人のフレッドくん

僕の名前はアラキ カオリ。

 

これといって特徴も無ければ面白みも無い、極普通の高校生男子だと自分では思う。

 

強いて言うなら名前のせいなのか皆からカオリちゃんって呼ばれる事ぐらいだ。

 

友達は程々にいるし、運動も勉強もほどほどにできる。

でも、そんな個性のない自分とも今日でサヨナラだ!

 

今日発売のこの新作VRMMO『DL(ドラゴンレジェンズ)RPG』で超クセの強い面白プレイヤーになって、皆からおもしれぇ男って思われるんだ!

 

とりあえずゲーム友達と一緒に初日からゲームやりまくるって約束だから、さっさとキャラクリ終わらせて面白いステ振りするぞ!

 

 

まずは種族か。

まぁ僕人間族だし人間でいっか。

あっ、ここはあえてエルフとかにしても良いかも!

キャラクリからジャンジャン尖らせてこう!

 

そうだなぁ、性別は男…と思わせといての女の子!

中身は人間族の男子だけどアバターがエルフ族の女子、うんうんキャラが立ってる!

 

そしたらジョブは、エルフといえばヒーラーとかアーチャーが合いそうだけど、ここはあえて騎士にしてみよう!

 

名前はどうしよう…何も思いつかないしカオリを逆から読んでリオカでいいや。

よーし、キャラクリ終わったし早速行ってみよう!

 

 

 

_____________________

 

「待ち合わせ場所は初期リス付近の噴水広場だったよなぁ。お?アレかな?」

 

視線の先には魔法使いのような格好の男がいた。

 

「おーい!フレッドー!こっちだよー!」

 

「お、その声はカオ……お前プレイヤー名何にした?」

 

「リオカ!それっぽくて良くない?」

 

「安直だな……てか種族エルフにしたんだな。」

 

「うん!意外性出したいからあえてエルフの女の子にしてみたよ!良いでしょ!」

 

「あ〜……耳の形と目と髪の毛の色以外いつもと同じじゃないか?」

 

「全然違うよぉ!ほら、目元の感じとかちょっとまつ毛長めにしたりとかさ!」

 

「なぁぁぁ近い近い!寄るな気持ち悪い!俺はそっち系の趣味は無いんだよ!」

 

「何の話?」

 

「お前には関係のない話だ。て言うかお前は知らないままでいてくれ。」

 

「ふーん。そういえばフレッドは魔法使いにしたんだね!僕が騎士だから丁度いいかも!」

 

「あー確かにそれなら……てかエルフの騎士て。個性出しまくるって言ってた割には普通なチョイスだな。」

 

「えぇぇ!?うそ!エルフって普通はヒーラーとかじゃないの!」

 

「お前カードゲームやった事無いのか?普通にいるぞエルフの騎士。」

 

「ま、マジか。」

 

美少女顔が、ショックで梅干しのようにシワシワになった。

 

「ちょ、お前そんな顔できんのかよw笑かすなよw」

 

「気を取り直して、どうする?まずは装備とか買う?」

 

「いや、初期装備でも序盤のモンスターなら簡単にやれる。まずはレベリングと金策だ。レベルアップした時のボーナスポイントの配分や新しい装備品の購入は後回しにして、まずは自分がやってみたい戦い方を考えることからだ。」

 

「おおぉぉぉぉ!フレッド頭良さげな雰囲気出ててかっこいい!」

 

「あ〜……お前ちゃんと話聞いてたのか?」

 

「うん!モンスターがボーナスポイントで育成方針がレベリングの装備品だよね!」

 

「はあぁぁぁ……こりゃ俺がいないとダメそうだな。」

 

 

あおいろ平原

 

 

「ここ、あおいろ平原って名前のエリアなんだって!緑を青って言っちゃう世代の人が考えたんだろうね!」

 

「言ってる事はよく分からないがとにかくまずは戦闘だ。序盤はとにかく戦闘経験を積むこと。防御や回避や攻撃の動作を覚えないとな。」

 

「やっぱりVRMMOだと他のゲームとは感覚違うよね!自分の体が自分の思い通りに動かせるんだもん!」

 

「敵の攻撃にビビらず冷静に判断する事が大事だ。最悪当たっても死ぬのはゲーム内だけの話だからな。感覚がリアル過ぎてダメージを恐れてしまうが、流石にリアルな痛みとかは無い。何となく攻撃を受けた感覚がある程度だ。」

 

「フレッド結構詳しいんだね?初めてやるゲームなんだよね?」

 

「そりゃお前当たり前だっつの。俺も昔別のVRMMOをやってたからな。このゲーム自体は初見だぜ?っと話している間に最初のモンスターのお出ましだな。」

 

「うひー!何かイノシシみたいなの出てきたよ!僕の剣でやっつけちゃうぞぉ!」

 

「ちょ、お前!危ないから突っ込むな!まずは動きを観察するところから……」

 

ドゴォッ!

 

「ギャァァァァァァァ……………」

 

イノシシの突進が直撃して吹っ飛ばされた。

 

「言わんこっちゃない!てかノックバックエグくないか!?まあいい、とりあえず隙はできたから倒しとくか!ファイアボール!」

 

イノシシは魔法の火炎弾で吹っ飛んだ。

 

「おーーい!リオカーー!今行くからなぁー!」

 

頑張って走るフレッドだったが、魔法使いのジョブは速さの初期値が低めなジョブなので合流には時間がかかった。

 

「いたいた!おーいリオカ大丈夫かぁー?」

 

「HPヤバいけど何とか生きてるよ!あとレベル上がったよ!」

 

「おお、パーティ組んでると経験値が共有されるのか。とりあえずヒールの魔法で回復してやるからもっかいやるぞ!」

 

「うん!今度は突っ込まないよ!」

 

その後、初見の敵が出る度にHPをギリギリまで削られながらも、レベルを5つ上げることができた。

 

「おし!とりあえずこんなもんだな!」

 

「うひゃーきっついねぇ!すっごく疲れちゃったよ!」

 

「そうは見えないんだがなぁ。それに、毎月やってくるイベント戦はこんなもんじゃないらしいぜ?大型のレイドボスとかチーム対抗PvP戦とかやるらしい。」

 

「PvPって事は他のプレイヤーとも戦うんだぁ!楽しみだなぁ!」

 

「まぁ先の話は後回しだ。とりあえず装備を買おう!」

 

「お!待ってましたぁ!初期装備じゃ個性が無いからね!意外性のある面白い装備を探すぞぉ!」

 

「店で売ってる装備なんて量産品だから大したもん無いと思うけどなぁ。今度生産職の知り合いに作ってもらえるか交渉するか。」

 

 

始まりの街の商店街

 

 

「あ!見てみて!あの鎧カッコイイ!あの剣もカッコイイよ!」

 

「あー、あれは男性プレイヤー用の装備だな。女性アバターだと装備不可だ。」

 

「えー何それ!差別だよそんなの!」

 

「いや、俺に言われても…てかお前中身は男だろ。」

 

「あっみて!あれカワイイ!僕に似合うかな!」

 

「似合うか似合わないかで言ったら確実に似合うが、お前それで良いのか?」

 

「うん!個性が出ていいと思う!」

 

「はあ、まぁそういう事なら良いけど…てこれ見た目アイテムじゃねぇか!」

 

「見た目アイテム?なにそれ。」

 

「見た目アイテムってのは着ても効果が無い見た目だけのアイテムだ。要するにただのオシャレアイテムで優先度は一番低いな。」

 

「へぇ〜。僕それ欲しい!お金足りるかな?」

 

「ええ?まぁポーションとか買わなければ足りると思うが、優先順位おかしくないかそれは?」

 

「プレイスタイルは人によって違うでしょ?僕にとってはこっちの方が優先度高いの!」

 

「まぁそう言うなら止めないが…アレってアレだよな…メイド服だよな…。」

 

「メイド服って良いよねぇ。お淑やかそうな雰囲気って言うのか?魅力的だよねぇ!」

 

「お前にお淑やかさとか皆無だと思うが…まぁ良いか。人のプレイに口出しは失礼だよな。」

 

「あれ、その声と見た目はフレッド君かな?」

 

「え、もしかしてアンジュさん?」

 

「そうそう!よくわかったね?」

 

「いやぁ声聞けば分かりますよ。前のゲームでもそうですけど、ここまでアバターの雰囲気と声がピッタリ一致する人オレの知り合いの中じゃアンジュさんだけッスよ。」

 

「アッハハハ、よく言われる!で、女性プレイヤー向け装備なんか眺めてどうしたの?もしかしてネカマ始めるつもりかなぁ?」

 

「ち、違いますよ!友達が装備欲しいからって付き合わされてるだけっすよ!」

 

「あらあらまあまあ!もしかしてそのお友達って後ろの子かしら?」

 

「後ろ?」

 

「見てフレッド!超可愛くない?メイド服だよ!」

 

「どわぁ!いつの間に!」

 

「彼女にメイド服着せちゃうなんていい趣味してるじゃない。いつから付き合い始めたの?ちょっと興味あるかも!」

 

「ちがっ、彼女じゃなくて友達っすよ!男友達!」

 

「あら、お友達の方がネカマちゃんだったの?ても可愛いじゃない!剣装備だから騎士よね?エルフのメイド服女騎士かぁ、良いわねそれ!」

 

「ムフフフフ、キャラが立ってるぞぉ!狙い通り!」

 

「もう良いから装備買いに行こうぜ?見た目装備は見た目変わるだけでステータス変わらないんだからな。」

 

「あ、その件なんだけどさ。このメイド服このお店で一番高いアイテムだったみたいでさ。お金使い切っちゃった!」

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

「えへへぇ〜ごめんねぇ〜。」

 

「そういう事なら私が装備作ってあげるわよ?」

 

「え、アンジュさん良いんすか?」

 

「もちろん!初心者応援キャンペーンって事で素材さえくれればほかの店より安く作ってあげるわよ!」

 

「何かよく分からないけどありがとうございます!」

 

「よっしゃー!そうと決まれば俺の装備さっさと買い揃えてもっかいモンスター狩りだ!」

 

「おー!」

 

アンジュとフレンド登録をしてから再びモンスター狩りに向かった二人。

お互いレベル8まで上がり、鉱石や毛皮などの装備品作成に使えそうな物も集めてアンジュに届けた。

完成までに時間がかかるので明日まで待ってほしとの事。

そろそろリアルも夜遅いのでログアウトして寝る事にした。

 

「それじゃおやすみぃ!」

 

「おう、おやすみ!」

 

 

 

 _____________________

 

 

んあぁ?

ああ、これもう現実世界に戻ってるんだな。

何だか不思議な感じだなぁ。

 

ずっと遊んでたから喉乾いちゃったなぁ。

寝る前に水飲んでこよ。

 

にしてもハルオミくんまさか魔法使いとはなぁ。

てっきりサムライとか使うと思ってたんだけど、まぁ僕が騎士だから丁度良かったんだけどね。

 

アンジュさんって人はハルオミくんのネット友達とかなのかな?

優しそうなお姉さんだったなぁ。

 

新しい装備も楽しみだし、まだステータスポイントも振ってないし、習得したスキルも使ってみたいなぁ。

 

うん!

今日は早く寝て、明日早く起きたら一人で頑張ってレベル上げしよう!

 

とりあえずグループメッセージにおやすみスタンプ送って、今日は疲れたからもうおやすみ〜。




本編で語られない設定について語るコーナー

リアルのカオリくんはアバターのリオカちゃんとほぼ同じ顔です。
本人は可愛くなろうという意思は無いのですが、ひいおばあちゃん世代がハーフエルフなので、ギリギリ人間だけどエルフ譲りの美形です。
お友達のハルオミくんは遠い先祖が鬼だけどほぼ人間で、リアルでは剣道の経験があります。
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